複雑系


卒論テーマに近いところ♪



[mixi] Web2.0的成功学―複雑系の科学と最新経済学で時代を読む

http://mixi.jp/view_item.pl?id=663345
かかった時間:1時間15分

卒論でやってるし「複雑系」に興味を持って買ってみた。

読みやすいし、導入としては良かった。

でも。惜しい。結論は無かった。書いてあることは中々面白いだけに残念。

複雑系とは天気予報を例に取ると、いろんなデータを解析していって、予測データの精度をあげても
予想値と実際が大きく外れてしまうことがある。

つーまり、そういうデータで計算出来ないカオスがある。って考え方。

人間の行動はすべては計算しきれないからカオスが出る!!
ってことを全体的には言ってるんだと思いましたね。

また世の中の人間関係にもカオスがある。

人間を6人介せば世界のどんな人にも出会えるって有名な話も出てきて。
これに関する見解が面白かった。

6人介せばつながるものの。これを実現する場合、友人層の被らない『弱いキズナ』
を活用することになる。(友人層が被るつながりを『強いキズナ』とする。)

ビルゲイツに会うことを例に取れば、まず自分の人脈の中でレポーターや
芸能人、でかい経営者などをあたると思うけど、多くの人にとっては。

その人は『弱いキズナ』でつながっている人。

だから本質的に世界をつなげているのはこの『弱いキズナ』の方である。

ビジネスでイノベーションを起こすのも『弱いキズナ』だし、
新規開拓をするのも『弱いキズナ』である。

シリコンバレーでは会社間でエンジニアがお互いに引き抜きあい、
会社間同士が『弱いキズナ』で結ばれているから次々ビジネスを生んでいる。

一方、日本はそういう組織構造になっていないことの方が多い。
社会人に話を聞いても社外で関係が広い人の方が珍しい。

またソニーの話も出ていて、出井さんの時代に、カンパニー制を推進して
業務細分化を図ったが、『弱いキズナ』を生まない組織は組織力として伸び悩んだとのこと。

この出井さんも改革には『創発』と言うのをキーワードにして
自立的な要素が多数集まることで総和とは質的に異なる高度で複雑な秩序が生まれること。

カンパニー制からトップマネジメント層に創発的進化をもたらすと踏んでた様子。

ここおもしろい!

いまやハワードさんは組織横断型構造を進めているみたいだけども
今後も気になりやす♪

以下はメモ

○web2.0の定義
・WEBがプラットフォーム(こっちからあっち。google)
・集合地の利用(wikipediaなど)
・DBが重要。
・永遠のβ版(常にWEB上から進化を続ける。再配布は不要)
・軽いプログラム(ajax環境)
・単一装置を超える(itunesなど)
・リッチなユーザー体験(軽いのに、ブラウザ上で動く動く)

○収穫逓減、収穫逓増、独占の関係

畑に作物をx人で植えて売るケースを考える。

x人を増やしていくと、収穫量が増えたりして売上が上がっていくが、
仮に10xとかに増やしても、土地がもう無かったら売上増えていかない。

これを『収穫逓減』メーカーの場合も工員が増えすぎたらだめとかそんな感じ。
アウトプットに限界があるから市場独占もされにくい。

一方WEB、ITの世界は『収穫逓増』である。お金をかけて売れば売るほどお金になる。
MSはCDRを10万とかで売ってるものね。こっちは市場独占的になる。

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最終更新:2008年02月01日 01:42
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