personal note内検索 / 「行定勳」で検索した結果

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  • ジョゼと虎と魚たち
    ...。ちょうど予告上映で行定勳監督「きょうのできごと」が流れていたが、どうにも田中麗奈のわざとらしい関西弁が耳についた。確かに柴崎友香の小説はあのやわらかい言葉の響きがなんとも緩やかな空気をつくっていて心地よいが、あれじゃあ・・。 と言うのもこの「ジョゼ・・」はまさに関西「のり」で、その徹底ぶりは素晴らしく、随所に笑いが満載して細かいギャグもさえている。あくまでも「べた」な関西ではない。軽やかなんだけど、十分に笑える「空気」のようなのり(すごく個人的なイメージだが)。 橋口亮輔監督の「ハッシュ!」がそうだったように表面にあふれる「笑い」と、それぞれの人物がかかえている「孤独」とが、テンポよく繰り返される。次第に「孤独」が背後に隠されたままの「笑い」へ、痛ましさを覚えなんとも切ない気分にさせられるのだ。 妻夫木聡はここ数年目の離せない役者で、あの「何にも考えていない...
  • きょうのできごと
    きょうのできごと 河出文庫 柴崎友香 とても「なごんだ」。この感じは「癒し系」と言ってしまうほど簡単なものではないようだ。保坂和志の解説を読んでそんな気がした。けれど「なごみ」に向かわせる構造がどうのと分析できるほど小説を「分かって」いないし、むしろ「単純な感激」をもうちょっと「複雑な関心」にさせられる程度だった。 保坂さんの小説が「どう良いか」を説明する困難さにも通じていて、「そんな意味で」同列の作家ともなるのだろうか。だから解説している、とも納得できるし。「次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?」を読んだときの感想を見直してみると、やはり「どう良いか」を迷っている。 自分の中に幾つも響くシーンがあって、それら記憶の網を「ある組み合わせ」でもって引っぱり出してくれる作用を小説が持っているからではないか そんな風に...
  • 花とアリス
    花とアリス 監督: 岩井俊二 出演:鈴木杏 、蒼井優 、郭智博 、相田翔子 、阿部寛 ショートフィルムとしてウェブで配信されていた作品の劇場公開版という性格か、サザエさんみたいに断片的なつながりがあって面白いしそれが監督のウリか。 岩井作品は「リリィ・シュシュのすべて」でひとつの極限に達したと思ったけれどあの映画を好きか嫌いか、興味あるかないかで、結構分かれるものがあって、それはなにか僕らが抱えるものをシンクロさせていると思わせたかどうかということだったような。 かつて助監督をしていた行定監督がどんなに大きな仕事をしても、こんな映画は撮れないと思う。あるいはめざすところが違うのだろうけど、どちらと言えば「春の雪」よりは面白かったと思う。2006-02-26/k.m コメントをぜひ ...
  • きょうのできごと(映画)
    きょうのできごと(映画) 監督:行定勲 出演:妻夫木聡、田中麗奈、伊藤歩 原作の雰囲気はとても好きだった。ゆるやかな時間とそれが永遠に続いていくような幸福感と。終わらないという安心感はなによりも増して落ち着きを促してくれた。 映画はどうだろうか。この話はすべてが「繋がっている」ということで安心感を与えてくれた。それは原作になかったことではない。むしろ映像化するにあたり、得意とする範囲によって原作のもっている部分をのばしたように思う。 いくつかのエピソードが加わった。それによって「時間」が生まれた。映像において避けられない時間感覚をうまく表現していた。監督はきっとこの時間を表現したかったのではないか。 前後に連続している感覚を切り取って写す。連続しているという表現がけっして押し付けがましくもなく、そこにはじめからあっ...
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