personal note内検索 / 「虹の彼方に」で検索した結果

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  • 2003年ベスト
    ...探しゲーム 虹の彼方に 熱帯魚 不良のための読書術 文藝/2003-夏号 文藝/2003-冬号 優雅で感傷的な日本野球 カテゴリー-その他
  • スパイダーマン
    スパイダーマン 2002年 監督:サム・ライミ 出演:トビー・マグワイヤ、ウィレム・デフォー、キルスティン・ダンスト 孤独なヒーロー。 オープニングのクレジットから伸びやかなCG。少し長いくらいの「凝りよう」で、期待をそそる。日本版・実写「スパイダーマン」の記憶はおぼつかない程度だったが、そんなのを抜きにして、普通に楽しめる映画だ。 うだつの上がらない主人公が突然未知の力を持ってしまうという典型的なヒーロー物。そして学園でのあれこれ、幼なじみへの憧れ。どれも在り来たりなドラマを見ているような展開。よく言えば安心感?。 ただ主人公は屈折したヒーローの道を歩む。自分が特別な存在であるという興奮から、育ての親である叔父と叔母の助言すら耳に入らずに舞い上がっていた矢先に出会ってしまう叔父の死。どんなに力を持ってして...
  • 夕子ちゃんの近道
    切実さと「ゆるさ」が同居する作品 長嶋 有 (著) 小説の終盤、わずかにパリが登場する。けれど読み始めてまもなくヨーロッパというか、それに近い場所のイメージを思い浮かべてもいた。主人公を含む登場人物たちの「旅先」としてパリは登場するのだけど、彼(主人公)は自分がずっと旅を続けていたのだと語る。 それは初めから最後まで彼が匿名な存在として居続けたからで、匿名な街のある店の2階へ居候をし、身のうちを明かさないまま違和感もなく生活を続けていく姿の中へ「旅」を感じていたからだと思う。小説の中の彼も、そして自分も。 匿名な存在であることの気楽さと不安へ、読んでいる内に感情移入する。まるで放浪する無頼のようにモラトリアムな生活と、様々に交わすコミュニケーションの断片へ。 けれど終盤、このフィクションが与える妙なリアリティーは、むしろ現実の生活...
  • 角田光代
    角田光代 1967年3月8日神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。 90年『幸福な遊戯』で「海燕」新人文学賞、96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞 98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞 『キッドナップ・ツアー』で99年産経児童出版文化賞フジテレビ賞 2000年路傍の石文学賞を受賞。 小説に『東京ゲスト・ハウス』『地上八階の海』『あしたはうんと遠くへいこう』『エコノミカル・パレス』など エッセイ集に『これからはあるくのだ』『恋愛旅人』など著書多数 カテゴリー 作家 関連リンク #related ノート内容 コメントをぜひ。 k.m AERAの表紙になっています。以外と(?)規則正しい生活を...
  • ウルトラヴァイオレット
    ウルトラヴァイオレット 監督:カート・ウィマー 出演:ミラ・ジョボヴィッチ キャメロン・ブライト ウィリアム・フィクトナー 「イーオン・フラックス」とか「シンシティ」とか、ちょっとまえの「セル」とか。スタイリッシュなSFは役者のプロモーションビデオみたいになってしまった。ミラ・ジョボヴィッチは「バイオハザード」でも十分にプロモっぽかったけど。あーもうこの手の映画で面白いものは出てこないのだろうか。それとも見る側の問題なんだろうか。 これはCGに問題があるのだろうか。少し前は技術力よりもマンパワーで作り上げる感覚だったものが、進化とともにより少人数でクオリティが上がって、結果作りこみが物足りなくなったとか。 CG以前に映像の粘り強さを感じない。寄りの多い画面はミラ・ジョボヴィッチの表情ばかりを捉えていて空間を感じられない。遠...
  • 見えない嘘
    見えない嘘 本年度カンヌ映画祭コンペ部門出品作 2002年/125分(フランス公開:02年8月21日) 監督:ニコール・ガルシア 出演:ダニエル・オートゥイユ、ジェラルディン・ペリャス、エマニュエル・ドゥヴォス ニコール・ガルシアという女性監督の作品。実話を題材にした原作を映画化。18年に渡り、自分は医師であると友人や家族を欺き、嘘を積み重ね、その発覚を怖れて両親、妻、子供二人までの殺した男。そんなちょっと信じられない話。 映画は18年間嘘をついて来た男の殺害に至る最後の数年を描いている。なぜ18年も騙せたのだろうか、いくら何でも無理がある。劇中その男は朝子供を送って、WHOという偽った仕事場へとりあえず足を運び、ただホールで新聞を読んだり、公開会議を傍聴したり時間を潰す。そして夕方自宅へ帰り、疲れたふりをしつつも家族をいたわる。そこには優しくて芯の強い一人の...
  • ニシノユキヒコの恋と冒険
    はたしてこれはモテル男の物語なのか 川上弘美 1,400円 新潮社 はたしてこれはモテル男の物語なのか。主人公ニシノユキヒコはモテル男だ。けれど主人公が彼なのかという疑問と同じようなレベルで、モテル男の話というよりは、「女性達はどんな風に男に恋をしているのか」というお話のようにも感じた。そして女性にとって恋愛とは、その様に相手を愛するという気持ちと同じくらい、いやそれ以上に「相手を愛する自分を見つめる」ということに対してとても自覚的なのではないか。 まずニシノユキヒコ本人は語らない。彼を形作るのは全て関わった女性達の語りのみ。だから呼び方も様々だ。それぞれのエピソードを通じて見えてくるのは、ニシノユキヒコが恋愛について模索し、世界の中で自分の居場所を見つけようとあがいているモテル男の真摯な姿だ。けれどそればかりではない。むしろ彼を...
  • 路上
    路上 ジャック・ケルアック (著) 福田 稔 (翻訳) 河出文庫 「いいかね、諸君、われわれにはあらゆることがすばらしく、世の中のことは何もくよくよすることはない。本当にくよくよすることは何もないとおれたちが理解することはどういう意味をもつかを悟らねばならないよ。おれは間違っているかい?」(本文引用) アメリカ大陸を何往復もするサル・パラダイス(主人公)と大半を共にするディーン・モリアーティ(親友)の軌跡を描きとめた小説。20代前半の二人がトリツカレたように移動を繰り返してその場ごとにパーティやドラッグに明け暮れ、現地で働き金を貯めまた移動、時に伯母から送金させまた移動する。手段もヒッチハイクからバス、ピックアップトラック、旅行案内所が斡旋する車、代行運転する車などなど。 ディーンが出かけてきたのは、まったく意味のない事情によるものだったが、同時に、僕が彼と...
  • 柴崎友香・喜安浩平・ジャコメッリ
    柴崎友香・喜安浩平・ジャコメッリ imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (03.jpg) 柴崎友香の小説「わたしがいなかった街で」は二人の女性が生き辛さを少しずつ克服していく過程が丁寧に描かれていて、それは喜安浩平・作、監修の芝居「少し静かに」で2つのシチュエーションが同時進行しやがてシンクロしていく演出と似ていて、さらにマリオ・ジャコメッリ写真展での大竹昭子さんと鈴木芳雄さんのトークで、刹那的時間の中へ生の躍動感を覚えて写真という行為を続けたジャコメッリの姿とも重なった。 この3つはたまたま同時に読んだり観たり聞いたりして自分のなかで重なっただけで、こういったことは良くあるのだけれど、そんな風になんでも結びつけてしまうのが人間の概念化なんだと了解しつつ、共通したテーマに「生きづらさ」と「いま生きて...
  • ウェブ時代をゆく
    ウェブ時代をゆく いかに働き、いかに学ぶか 梅田 望夫 著 著者はどこかのサイトでこの本を、知識を得るための読み方、生き方を考えるための読み方、2通りに読者はとらえていて、前者にとっては物足りない評価、後者にとっては刺激的な評価、みないなことを言っていた。 確かに「ウェブ進化論」もそのようなテイストで、Web2.0時代への期待感を誘うものだったが、新しい知識が得られるという内容ではなかった。 人文的にWeb2.0時代をとらえて、コミュニケーションのあり方について考察している。という感じでもない。あくまでも「実践的」な書物で、クリエイターへのインタビューのように、勢いのある人からエネルギーをもらう的な印象だ。 ロールモデル思考法というのが、経営コンサルタントらしいなと思った。読んだ本の構成から学び、著作に取り掛かるというスタイルも徹底している。 ...
  • 「空の穴」
    「空の穴」 2001年/35mm/カラー/127分 第10回PFFスカラシップ作品 第51回ベルリン国際映画祭ヤングフォーラム部門正式招待 第30回ロッテルダム国際映画祭コンペティション部門正式招待 国際批評家連盟賞スペシャルメンション授与 監督/熊切和嘉 脚本/熊切和嘉、穐月彦 撮影/橋本清明 出演/寺島進、菊地百合子、澤田俊輔、権藤俊輔、外波山文明 心の交通? 寺島進演じる主人公は、恐らく一度も家を出たことが無く、閉じた狭い輪の中で生きてきたのだろう。それはいわゆる「ひきこもり」とは違って社会へ適応出来ていない訳ではなく、交通(他者との関わり合いをそう呼ぶとすると)を持とうとしていないだけだ。そしてそのような孤独感だけを見れば、世の中にはそれに共感出来る人がたくさんいるのかも知れない。ただそれでは物語としてありきたりなだけだ。この作品の面白い所は、誰しもが持つであ...
  • 2006・今年のベスト6
    2006・今年のベスト6 思いつくまま2006年に触れたあれこれ。 今年は仕事がけっこうキツかったせいか、 いつもより少なかったように思います。 どうもそんなペースに負け続けていた気がします。 来年はもっと積極的な行動に出たいです。 それは仕事にたいしてもですが。 それから、海外に行けたのはよかったけれど、 団体だと自分の時間で動けないので、 是非近いうちに個人で行きたいと思います。 ゲルハルト・リヒター展 今年見た中ではやはり一番でした。 はるばるいったというのもあるし、 しっかり時間をかけたこともあるし。 大きさと密度に圧倒されました。 スペイン-ポルトガル 久しぶりの海外だったのもありますが、 なによりアンダーコンストラクション、 どこもかしこも建設現場が多く、高度成長 とも違う、...
  • ファンタジスタ
    ファンタジスタ 星野智幸(著) 集英社 2003年3月発行 価格: 1,785円(税込) 政治色の強い言葉があって、素直に面白いと思う部分と、すごく啓蒙的なメッセージが入り込んでいることへの戸惑いとが交互に訪れて来る小説。そして幻想的な表現が多い。これを読む前、幻想的な小説はどちらかといえば苦手だった。おとぎ話のような世界観は、それをイメージさせることに使う想像力がなぜか負担になってしまっていた。 星野智幸の小説は確かに幻想的な描写が多いのだけど、同時にすごく現実的でもある。日常のなかに潜んでいる幻想性というのだろうか。なにげなく済ませてしまうことの中に含まれる感情をたくみに言葉ですくい上げた姿が小説だとすれば、そのやり方にとても共感を覚える文体だ。幻想的と言われている小説が、そのメタファーが与える見通しの良さを...
  • ルノワール+ルノワール
    ルノワール+ルノワール imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 Bunkamura ザ・ミュージアムにて 2008年02月02日 ~ 2008年05月06日 印象派の絵画と映像が並列されている展示なんて始めて見た。正直、画家ピエール=オーギュスト・ルノワールにはそれほど興味はないし、ジャン・ルノワールの映画も「ゲームの規則」くらいしか見たこと無かった。 展示を見終わった後もそれほど大きな感動はなかったけれど、全体の印象はとても良かった。映画をダイジェストでしかもブースに入らず、絵画を眺めるように体験した、その点に限って感動した。 画家の父に作品や生き方においてインスピレーションを得たという狙いで二つは並べられていた。そのような関連付けもほとんど興味はもてなかった...
  • ブロークン・フラワーズ
    ブロークン・フラワーズ 監督・脚本 : ジム・ジャームッシュ 出演 : ビル・マーレイ/ジェフリー・ライト/シャロン・ストーン/ ジェシカ・ラング/ティルダ・ウィンストン 映画は時間を通じた作者の世界観を伝えることの出来るメディアだと思うけれど、この作品はまさにジム・ジャームッシュの時間だと思った。映画のために作られた物語で、描写やプロットに無駄な部分を感じさせない。 それはビル・マーレイの映画だと言っても同じ事で、役者のキャラクターのために作られた作品で、セリフや「間」の取り方に無駄な部分を感じさせない。いきなり憂鬱な表情とフレッドペリーのジャージ姿でTVを観ている彼が、ずっと前からそうしているのだと感じさせるオープニング。 突然送られてきた手紙に暗示させたピンクや、旅先で遭遇する思わせぶりなピンクも、視覚的な効...
  • クロエ
    クロエ 2001日本/サンセントシネマワークス 監督・脚本:利重剛 製作:塩原徹/長瀬文男/仙頭武則/松下晴彦 脚本:萩生田宏治 撮影:篠田昇 音楽:今野登茂子 出演:永瀬正敏/ともさかりえ/塚本晋也/松田美由紀/鈴木卓爾/福崎和広/西島秀俊 シアターイメージフォーラムへ来たのは初めて。高崎さんの設計した建築は、思ったほどこじんまりして、彼の作品であるのかも疑わしい。やはり都心の過密した与条件の中で個性を出すには、現代建築に許されたボキャブラリーはもはや狭いものなのかと思った。 小説「うたかたの日々」を利重監督は現代日本の架空都市に舞台を移して表現した。冒頭に「この映画は原作の忠実な再現ではない」といった「うたい」があったが、むしろ意匠を変え、舞台を変えたこの作品には、充分に...
  • PARTY7
    PARTY7 監督:石井克人 出演:永瀬正敏、浅野忠信、原田芳雄、堀部圭亮、岡田義徳、小林明美、我修院達也 「鮫肌男と桃尻女」で衝撃的デビューを飾った石井克人。 上記の作品は未だ見てません。 この作品はミニシアター系の映画を見に行ったときの宣伝がとても印象に残っていて、危うく見に行くところでしたが、なかなか忙しかったので、今回ビデオで見ました。 まあ劇場まで行かなくってよかったかなと思いましたが、テンポのよさや各キャラクターの描き方には興味をそそられました。浅野忠信を、のぞきの病と闘う暗いキャラに仕立てたり、堀部圭亮をあれだけスゴミのあるオチャラケキャラにするのは、ちょっと感動しました。 前半はそれぞれのキャラが、お互いの内面や素性を探り合い、緊張感と今後どうなるのか期待を誘う展開なのですが、気が付くと終わっていま...
  • 笹本晃「ストレンジ・アトラクターズ」
    笹本晃「ストレンジ・アトラクターズ」 Take Ninagawaにて 2010年12月18日より2011年1月29日まで 週末、東京タワー近くでパフォーマンス・インスタレーションを見てきた。笹本晃 「ストレンジ・アトラクターズ」 http //tinyurl.com/4kjfgg6 30㎡くらいの狭いスペースへ所せましと30人くらい入り、センターで自由に動き回るアーティスト。ぶつからないよう移動するギャラリー。 「はい、このドーナッツ食べて、真中からね」と実際にギャラリーへ食べさせる、「人間の99.9パーセントは凡人だ」などと話しながら壁に円を描き、ダンボールのドラムカンへ入り込む。そんな感じで40分程度。意味不明な行動と空間の過密さでなんとも言えない緊張感に満たされる。 机を転がす。全員で大移動。吊ってあるオブジェを解く。さらに移動、、。凡人の話は社会問題...
  • バトル・ロワイアル
    バトル・ロワイアル 監督:深作欣ニ 原作:高見広春 製作:「バトル・ロワイアル」制作委員会 出演:藤原竜也、前田亜季、山本太郎、安藤政信、ビートたけし ほか 新世紀のはじめ、アジアにあるひとつの大国が壊れた。不登校児童・生徒数 80万人、校内暴力による教職員の殉教1200件。自信を失った大人たちは子供を恐れ、やがて、ひとつの法案が国会で可決された。新世紀教育改革法(通称  BR法)施行。とかいった出だし。 TUTAYAで借りました。 なんだろう。残虐な映画は嫌いじゃない。どちらかと言えば好きな方だ。 けれどスプラッターが好きなのではない。緊張感にはまるのだ。 人間が追いつめられ、後戻り出来ない状態になる。その時映画の持つ空間へ惹かれる。 でもこの映画には緊張感をあまり感じなかった。いきなり殺してしま...
  • ダンサー・イン・ザ・ダーク
    ダンサー・イン・ザ・ダーク 2000年・デンマーク・松竹=アスミック・エス 監督; ラース・フォン・トリアー 出演; ビョーク,カトリーヌ・ドヌーヴ,デヴィッド・モース,ピーター・ストーメア,ジャン=マルク・バール,ジョエル・グレイ 2時間20分 今年の初映画には、ダンサー・イン・ザ・ダークを見に行ってきました。 2000年カンヌ国際映画祭でパルムドール賞と主演女優賞を獲得した話題作です。 ラース・フォン・トリアー監督の「奇跡の海」も静かで感動的な作品でした。 デジタルビデオカメラで撮影されたという映像は、手ぶれが多く、ちょっと見るのに疲れることもありました。けれども、やがて映画へ入り込んでいくうちに、気にならなくなっていきましたが。 チェコからの移民で、ある資産家夫婦の庭に建つコンテナハウスを借り...
  • の・ようなもの
    の・ようなもの 1981年 企画:製作鈴木光 企画・脚本・監督:森田芳光 出演:秋吉久美子/伊藤克信/尾藤イサオ/でんでん/小林まさひろ/大野貴保 落語家・志ん魚(伊藤克信)は、風俗嬢・エリザベス(秋吉久美子)と女子校生・由美のふたりと付き合いながら日々修行に励むが、エリザベスはある日、遠くに引越すことになる。先輩も真打に昇進し、ひとりとり残されたように感じる志ん魚だが・・・。 i.m 若者のとりとめのない日常がよく描かれている。落語家になるという共通の夢をもちながら、スタイルの異なる仲間と日常を送る主人公。 風俗嬢と付き合いながらも、彼のコーチしている女子校の落研の女子校生とも付き合う。 その様な関係は風俗嬢の「バレなければいいじゃん」という言葉にのせられてのもの。主人公は良い事ではないと思いつつも、流される。女子校生の家で、彼女の父親に見せた落語が「面...
  • 「距離感」
    「距離感」 写真を撮る趣味がないので、あまり対象との距離感について実感がもてませんが、あるモノへ入り込んでいくなかで、息苦しさを感じてしまう事があります。それは建築でもなんでもいいのですが。もちろん建築において、入り込むことはなにより自然な流れなのでしょうが、決定項目が無限に存在する建築行為を、集中的に行っている時にも生じます。 決定するという事は、常に自分への問いかけ(もちろん話し合いによる決定も多い。)へと向かいます。原寸図をひたすら書き続けるうちに、自動的に決まってくる納まりはまだいいのですが、なにか理由を伴う決定事項を続けている時ってつらくなってきたりします。「決めることが大事だ。」とよく所長がいっています。 そんな中で、全く違う観点から出来たモノ(そう思えるモノ)を見ると、ちょっと救われる気になります。そこには、自分がこだわってきたものを超えた...
  • ロンドン・パリ旅行記
    ロンドン・パリ旅行記-2000 ロンドン・パリ旅行記ロンドン・パリ旅行記/2000年1月28日-ロンドンロンドン・パリ旅行記/2000年1月29日-ロンドンロンドン・パリ旅行記/2000年1月30日-ロンドン→パリ移動日ロンドン・パリ旅行記/2000年1月31日-パリ2日目ロンドン・パリ旅行記/2000年2月1日-パリ3日目ロンドン・パリ旅行記/2000年2月2日-パリ最終日 イントロ。そして総括。/2000.02.10 1週間とはいえ、ヨーロッパを代表する2つの都市をまわる事が出来、色んな意味で東京との比較、そしてイギリスとフランスの首都比較という意味でも、興味深い旅行だった。特に広場と道路の関係において、同じ西洋の都市でも街のつくられ方にずいぶんと差があるものだと改めて気付かされた。 ロンドンは、元々大土地所有者達によってつくられた街だ。ある大きな一区画を、...
  • シンガポールビエンナーレ2011
    『シンガポールビエンナーレ2011 オープンハウス』 期間:2011年3月13日 - 5月15日 会場:シンガポール美術館およびSAM 8Q (別館)、シンガポール国立博物館、旧カラン空港、マリーナ・ベイ 会期中無休 10 00 - 19 00 サイト:http //www.singaporebiennale.org/ シンガポールへ旅行するにあたって、いくつかの書籍やサイトを調べる。毎度のことながら知らないことばかりだ。自分の無知さと、旅行直前に向き合うその国への志向性の強さがたどりよせる情報量へ圧倒された。 普段新聞を読んでいる程度の国際情報はなんて希薄なのだろう。あるいは、その国へ実際に行こうとする以前の興味は、なんとささやかなんだろう。一方で詰め込んだこの情報は一夜ずけのようにはかないけど、、。 まず多民族具合が想像以上で、中...
  • スチームボーイ
    スチームボーイ [2004日本/東宝] [監督][脚本]大友克洋 [脚本]村井さだゆき [音楽]スティーブ・ジャブロンスキー [声]鈴木杏/小西真奈美/津嘉山正種/中村嘉葎雄/児玉清/沢村一樹/斉藤暁 内容というかストーリーにはそれほど面白味を感じなかった。それは自分が猟奇だとか殺伐としたものへ影響されすぎているからかもしれない。それくらいシンプルな話だった。 もっとも。大きな城が動く。もうそれだけで十分なのだ。大小様々な歯車が動く。空を飛ぶ。その映像が全てなのだ。そうった意味ではとてもリラックスした気分になれた。とくに流れを追うような神経も使わず、ただ漠然とみているだけなのが楽しかった。 30歳前後の人たちはたいてい皆、いわゆる「AKIRA」世代ですから。だから、あの作品がどこか考え方の起点になっ...
  • イノセンス
    イノセンス [監][脚]押井守 [原]士郎正宗 [プ]石川光久 鈴木敏夫 [作監]黄瀬和哉 西尾鉄也 [音]川井憲次 [美]平田秀一 [歌]伊藤君子 [声]大塚明夫 田中敦子 山寺宏一 大木民夫 仲野裕 竹中直人 [制作データ] 2004東宝 [上映時間] 99分 前作をあまり覚えていないが、まあ何れにしろこまかい理解を目指しても無駄なのだろう。どおせ何回も見た人が難解な解釈を重ねてしまう作品なのだろうし。それってコアな魅力をもっている証拠なのだろうが、素直に感じればいいじゃん。っと、あらかじめ誰に対してなのか分からない自己防衛的姿勢で見に行ったのだった。 構えたのがばからしいほどに「すごい映画」だった。オープニングの格好良さ、絶妙な音楽の入り方。多くの名映画がたどっ...
  • 霧の中の風景
    霧の中の風景 1988年 ギリシャ 監督:テオ・アンゲロプロス 早稲田松竹、金曜日の最終会。これから飲みに行く時間へ映画、まぁそれもいいか。結構混んでいて場所がら学生も多い。子供が主役の映画で思い出すのは「大人は判ってくれない」とか、「動くな、死ね、甦れ!」、「自由はパラダイス」など、、、。 まずこの映画では省略的な描写がおおい。通常ならば充分に描いてくる部分も、説明しないままどんどん進む。例えば冒頭、主人公たちの母親は子供たちの寝室を覗きに来る足音だけだ。もっと手前、電車へ乗れなくて佇むシーンも、なんの説明もない。弟が迷い込んだパン屋のくだりで、結局報酬を得るまでの省略。そして際立っていたのは、姉がトラックの運転手へ荷台に連れ込まれた後のシーン。 これはロベール・ブレッソンの映画でもよく使われていて、見る側の想像を掻き立てる絶妙なバランスのカット割だと...

  • 旅 お客さん、終点ですよ! あれ、寝ちゃったか ここ、どこだろう?? 気づくと大きな通りを歩いてる自分、、 品川??おーい随分遠いなやっちまったなw それにしてもどの辺、、なんだろうか 、、タクシーいないな、少し歩くしかないか、 上り坂かよ、しばらく歩き、、、 これって、、五反田、、あたりかな? なんか川があったぞ! 夜の川辺もよいな、、写真撮ろう、 なんだ!めぐろがわ、か! するとこのまま行けば、、、 池尻か、、、いけねーよ! 、、っあーiphoneだ! 位置情報でみる、ハイテク 五反田あたり、、か、川があって 上の方に伸びている! 川沿いは遊歩道のようだ、、 これなら歩いてもよさそう! 、、それにしても暗い、、、真っ暗だ あれ!、人がいるこんな時間に散歩か ...
  • マスク刑事
    ↑記念すべき、シリーズ第1弾 今後の展開を考える場所 #01マスク刑事の捜索 街中を捜索する刑事。 その姿はとても焦っている様子だ。 (タイトルカット) 近寄ったり遠景だったりとカットが繰り返される。 突然走り出す刑事。 その先にはあやしい影。 追う刑事。 後姿がチラリ。 二人の走る影。 肩に手を伸ばす刑事。 振り向くと同じ顔・・。 (エンディング) 二人の走る影。 #02マスク刑事の失恋 河川敷。 男女二人の遠景。 近寄るとマスク刑事と女性の後姿。 突然ビンタされる刑事。 「バカっ!」と言って走り出す女性。 途方に暮れる刑事。 (タイトル) 手をつないで楽しそうに走る二人。 (タイトル2) 前を歩く刑事、時より笑って振り向く。 女性の後姿(楽しそう)。 (フェードイン) 全力疾走する刑事。 立ち止まり、河に向って叫ぶ。 ...
  • アカルイミライ
    アカルイミライ 2002日本/アップリンク 監督・脚本:黒沢清 出演:オダギリジョー/浅野忠信/藤竜也/笹野高史/白石マル美/りょう/小山田サユリ 「ニンゲン合格」を見て以来、黒沢映画にすっかり魅了され、どんな作品であろうと「とりあえず」見ておきたい衝動に駆られている(とは言え過去の作品すべては見きれていないけれど・・)。そんな準備が出来ているために公平な判断などできるはずも無いが、やはり今回も素晴らしかった。 どこが良いのか例によってあまり表現できない。それは中原昌也の言い難さにも通じる。ただ依然として監督の作品には断然が描かれている。不可解なまでにその存在自体をあっけらかんと描く。オダギリジョーの演技は十分にはまっていた。浅野忠信も分からない人間だった。もちろん殺されたオヤジにも不可解さはある。世代の断絶があるとすれば...
  • レイアウトの法則-アートとアフォーダンス
    レイアウトの法則-アートとアフォーダンス レイアウトの法則―アートとアフォーダンス 佐々木正人著 2,300円 春秋社 2003.7 著者略歴-1952年、北海道生まれ。筑波大学大学院心身障害学専攻終了。現在、東京大学大学院情報学環・教育学研究科教授。アフォーダンス理論(生態心理学)研究の第一人者。著書に、『知覚はおわらない』(青土社)、『知性はどこに生まれるか』(講談社現代新書)、『アフォーダンス』(岩波書店)、他。 私たちは身のまわりの環境をどうやって理解しているのか? いままで普通に見えていた「モノゴト」が、これを読むとがらっと変わってしまうようだ。もちろん変わったのはこちら側の認識で、物自体はなにも変わらないのだから、それはもう仏教の言語系にもちかかったりするのだろうか。しかし長年親しんできた認...
  • イタリア旅行記/2000年12月25日
    イタリア旅行記/2000年12月25日 12月25日。今日はミラノを経ちヴェネツィアへと向かう日だ。先日の雪ですっかり街は白くなっていた。駅までスーツケースを運ぶのが大変だったが、一面の雪景色でなんだが楽しい気分になった。 ミラノ中央駅から長距離列車に乗っていく。それにしてもこの街はクリスマスだからといって、なにか特別な雰囲気があるようには感じられなかった。東京でのミレナリオがきっとお祭り騒ぎなのだろう。ミラノでは確かに様々な通りで思い思いの電飾が見られたが、それらはどれも「ささやか」で自然だった。この時期は外出せずに家族とゆっくり過ごすのだろう。こんな時期に遠出するのは我々観光客くらいなものか。 ヴェネツィアへ向かう列車は、6人単位が個室になっているコンパートメントだった。僕らの個室には4人の家族連れが同席していた。出発寸前まで、見送りの人へ手を振り名残惜しんでいた...
  • 第二回Wikiばな
    第二回Wikiばな -Wikiとコミュニティ- Wikiばな→http //wikibana.socoda.net/ ポジションペーパー(参加出来なかったけど作ってみました) 今回私は「A.Wikiとopenなコミュニティ」を選びました。というのも、「Wikiばな」さんへの参加の動機が「公開されている個人のWikiについて」考えたかったからです。 専門的なことは正直ほとんど分からないのですが、Wikiは「いかに」ネット上でコミュニケーションを図っていくかを考え、実践することの出来る稀なツールだと思っています。私は個人サイトを始めて5年ほどになりますが、Wikiを使用してからの1年と数ヶ月で色々と興味深い状況を確認できました。 1)コメントについて それまでのコメントが掲示板に書き込まれるだけだったことに対して、...
  • 凶暴な放浪者
    凶暴な放浪者 掲載/文藝/2004年/夏季号/【特集】阿部和重 中原昌也(著) オレンジデイズを見た。妻夫木の「俺にはプランがある」という言葉にやられた。「君を音の闇の中から救う」というプランにだ。今時恥ずかしげも無くこんなセリフを言ってのけるのは彼ぐらいではいか。それはいい人というレベルの印象を越えて、まるで後光が差しているような貫禄すらあった。もはや柴崎コウの勢いも遠のいてしまうほどに彼は爆走している。 そんな訳で中原昌也の短編「凶暴な放浪者」を読んだ。暴走という意味では彼もまた走り続けているのではないか。三島賞受賞後ほとんど小説という世界から足を洗ってしまったかのように見えるが、その一貫した自虐ネタは洗練されていくばかりだ。 「書くなら派手なやつがいい。裸の女だとか、スカッとするような殴り合い。高価なスポーツカーで派手に女を轢き殺して、白い車体が鮮血に染ま...
  • チキン・ハート
    チキン・ハート 2002日本/オフィス北野 監督・脚本:清水浩 製作:森昌行/吉田多喜男 撮影:高瀬比呂志 音楽:鈴木慶一 出演:池内博之/忌野清志郎/松尾スズキ/荒木経惟/岸部一徳/馬渕英里何/春木みさよ 下北沢へ「チキン・ハート」を見に行く。 自転車の空気が少なかったのでまずは「空気入れ」から。外へ出るとあまりの暑さに目がくらんだ。それでもエアコンで冷えた身体には、制限時間内で不快感は抑えられている。急いで駐輪場へ行き、汚れきったマイチャリを引き出す。定期的に抜けていく空気、このタイヤは煩わしく世話のやける存在だ。特にその思いは実際の作業に取りかかる寸前まで付きまとう。もっとも入れてしまえば快適なツーリングで近所を走れるのだし、いつもこんな小さな煩わしさに付き合って生きているわけ...
  • エヴァンゲリオン
    エヴァンゲリオン TVシリーズ全26話 劇場版「RIVAIVAL OF EVANGELION 01」EVANGELION:DEATH(TRUE)2 「RIVAIVAL OF EVANGELION 02」Air/まごころを君に 使徒>見終わる前の話題 ちゃーりー 「近況」を読んで、使徒の形の思い出そうとしたのですが駄目でした。確かに記憶に残りにくいデザインでしたね。あれはウルトラセブンに出てくる異次元怪獣(?)がモデルになっているはずです。k.mさんはどこまで観られたのでしょうか。劇場版2作も忘れずに観て、感想を書いてください……。余談ですが、「使徒」は英語版だと“Angel”になってしまいます。(2003-08-18 (月) 00 21 16) 321 折しもうちの研究室には今エヴァ全回分DVDと劇場版2作がありま...
  • U-35のポテンシャル
    シンポジウム「U-35のポテンシャル」をめぐって imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 7月19日(土)18 00~20 30 司会:千葉学 パネラー:五十嵐太郎、西沢大良、宮本佳明 (以下、『建築文化』特集中の「現代建築の5原則+」執筆者)、勝矢武之(日建設計)、金田充弘(ARUPJAPAN)、ジン・ヨハネス、すわ製作所、田中浩也、藤本壮介、松川昌平(OOOstudio) 会場:カッシーナ・イクスシー;イベントスペース「SPAZIO 1」 その後建築文化でも 議事録 がUPされたが、続編のWEB上討論はみかけない(と思ったらはじまっていた ● )。けれどようやく興味深い意見も見かけるようになった(他を知らないだけかもしれないが)。round about journalはい...
  • シティ・オブ・ゴッド
    シティ・オブ・ゴッド 2002ブラジル/アスミック・エース 監督 フェルナンド・メイレレス 製作 ヴァルテル・サレス/ドナルド・K・ランヴァウド 製作 アルドレア・バラタ・ヒベイロ/マウリツィオ・アンドラーデ・ラモス 原作 パウロ・リンス 脚本 ブラウリオ・マントヴァーニ 撮影 セザール・シャローン 音楽 アントニオ・ピント/エヂ・コルチス 出演 アレシャンドレ・ロドリゲス/レアンドロ・フィルミノ・ダ・オラ/ドグラス・シルヴァ/マテウス・ナッチェルガリ/フィリピ・ハーゲンセン/セウ・ジョルジ/ジョナタン・ハーゲンセン 度肝を抜かれるという感情は、決して大げさではなくこの映画にあてはまった!。 衝撃は連続して続くあまり、何とも言えない疲労感を覚えるのだった。ハリウッドのアクション映画で...
  • ポルトガル映画祭2010
    ポルトガル映画祭2010 ―マノエル・ド・オリヴェイラとポルトガル映画の巨匠たち― http //jc3.jp/portugal2010/ 2010年9月17日(金)~10月3日(日)まで、 東京国立近代美術館フィルムセンター いったい映画祭なるものへ行ってみようというのも久々だし、見終わってから大勢で歓談する段取りをしている自分もかなり久々で、そもそも映画を語り合うことが難しいのは、一人で見に来る客の多いこと、ハリウッド映画好きほど話したがる傾向が強いことからも明らかだ。 好きな映画やオススメを聞かれるほど困ることはない。一方で、好きな作品を共有したいという願望を常に抱く。この矛盾は、言葉で語ることの難しさと共に、いいよね、そうだね、では物足りないと分かっているから、あえて触れないという選択を生む。映画本が時に映画自体よりも楽しめてしまうのは、そのような欠如...
  • 死の棘
    死の棘 監督:小栗康平 原作:島尾敏雄  脚本:小栗康平 出演: 松坂慶子/岸部一徳/木内みどり 事前に原作を読んでおきたかったけれど、すっかり忘れていた。以前に小栗康平の「NHK人間講座」を見たのがきっかけだった。動きのない静かな演技で、機械的な冷たさは同時に滑稽な空気を醸し出していた。それが意図する所をうまく言い表せないけれど、結構笑いながら見てしまうほどだ。 女性の激情という、自身を興奮へ導いてしまう堂々巡りが笑ってしまうほど酷い。それは一方で締め付けられる思いになる。頼りなく男性がそばへ佇むばかりなのは、映画にはよく見られる状況だ。しかしこの作品がやや違ったふうなのは、夫も次第に妻の堂々巡りへ引き寄せられ、二人とも精神病院へ入ってしまうことだ。 競い合うように気のふれをおこす二人。それは防衛手段のようだった。世界を閉ざすことで問題の解決をさらに困難と...
  • 越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭
    越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭 10年以上前から全国どこの地域を訪ねても、「地域振興」「街おこし」が合い言葉で、過疎が進んでいる地方になればなるほど悲壮感はただよい、一方で地域経済の発展はもはや「公共事業」では補えなくなっているにも関わらず予算は止められない。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 そんな中で2000年にはじまった妻有アートトリエンナーレは、新潟県の南部に位置する越後妻有6市町村が県と連携し、アートによる地域活性化を推進する「越後妻有アートネックレス整備事業」の一環として始められた公共的なプロジェクト。 つまり公共工事にアートが参入していくハード事業のソフト化であり、基本予算は公共事業費から計上される仕組みで、それは文部科学省ル...
  • 広告都市・東京-その誕生と
    広告都市・東京-その誕生と死 北田暁大著 \1,400 2002.11 社会学系の書物では都市論と結びついたとても読みやすい内容だと思った。前半の「トゥルーマンショー」の引用はあまり面白くないが、後半90年代以降の渋谷論は楽しい。個人的には80年代のセゾン文化を伝えるものは幾つか読んだことがあるので、あまり新鮮な分析には感じなかったが、それを現代にまでつなげてくれたのは今回初めて目にしたように思う。 SMAPをはじめとする近年の渋谷広告ジャック。明らかに衰退化している西武、東急のデパート内部。パルコの生き残りを懸けた大規模な改装のイマイチさ。ランキンランキンというショップ形式・・。渋谷を取り巻く状況は気になるコトが多い。そんな疑問に細かく切りこんでいく内容だ。 著者は1971年生まれ(同い年)。理論社会学・メディア史。著書に「広告の誕生」など。同年代の社会...
  • 東京湾景
    東京湾景 吉田修一(著) 価格:1,470円 新潮社 先日読んだ「ランドマーク」がストイックな印象だったからか、この「東京湾景」はとてもストレートな恋愛小説に思えた。 携帯の出逢い系サイトで知り合う。いかにも現代的なネタだ。けれどこのシチュエーションへ既に違和感を持ってしまう人は、吉田修一の作品すべてに共感が薄いかもしれない。というのも、彼の作品はそんな微妙な位置を常に歩いているように思えるのだ。 たとえば、女性のほうは最初に名乗った偽名のまま交際を続けている。一方男性はそのことを知ってもあまり気にしない。この部分へ「普通ショックだろう」と突っ込みを入れてしまうことは彼のファンにはほとんどありえないことだと思う。そして同時にその部分へ違和感をもつ人も多いと思う。 恐らくこの温度差が微妙に響いてくるのだろう。現代を生きる若者(ヘンな言い方だけど)はあ...
  • テレビ朝日を見学
    テレビ朝日を見学 今年の秋から放送が開始される六本木ヒルズ内のテレビ朝日を見学してきました。槇事務所のスタッフが案内される中、巨大な放送装置を歩き回るのはまさに探検気分。ホワイエから役員室、ニュース・ステーション、ミュージック・ステーションのスタジオ、スマップが入る(スタッフさんの言葉)楽屋など。槇事務所出の建築家もたくさん見かけ、150人くらいを3グループに分けた、結構大がかりな見学 。それでは、ばーっとダイジェスト。 まずはエントランスホールの階段。シンプルながら浮き上がった構造的にも苦労した軽快さです。聞かせ色はスタッコ。名取のイメージに近い。ずっと巨大ですが・・。外には毛利庭園が残されているのですが、その向こうにジョン・ジャーディーの大騒ぎな建築が見えてしまうので、とたんに由緒ある庭園がなにかのパロディーとなって陳腐化しています・・。 ...
  • tiefblau
    自己紹介 名前:tiefblau ("ティフブラウ"と読みます。ドイツ語で藍色です) 性質:粗忽者 特徴:背が高い。動き方がおもしろい(らしい…)。 特技:かたい瓶のフタをあけること。 好物:ミネラルウォーター、コーヒー、お酒。 タバコはやりません。 こちらのページの目次です。 こちらのページの目次です。 [#mc0329e3] 発言ページのリストです。 [#b737c260] 対話 [#v9a3ebf6] 天然について [#v7713347] wikiの利点? [#n9cc7613] 私小説的について [#o099a827] 天然・ふわふわ [#l0d9fd74] 旬な街?六本木。 [#z43a0a03] 日誌など。 [#f62...
  • :近況-2003-8
    近況-2003-8 2003-08-31 森のビアガーデンにて。ここは20年も続いているそうだが、ハッキリ言って知らなかった。外からはほとんど気配すら感じられない静かな森の中だが、一端はいると900人収容という広さがほとんどうまっていた。まさに大盛況だ。見上げれば空、目線には木々、ややちらりと周辺のビルが見える程度で、ここが都心とは思えないことがシチュエーションの贅沢さを出している。今回はお二人が初参加。こうして新たな広がりがでるのはとても楽しい。周囲が騒々しくナカナカ皆さんとのお話が深まらなかったが、まあこれもビアガーデンならでは。その後2件のカフェをハシゴし、解散。僕らは小腹が空き明大前でつけめんを食べて帰宅。 今日は所用で少し出かけただけなのに、妙に疲れた。ウダウダとマラソンを見るが、なかなかスタートしないTBS。ああパリ行きたい・・。 2003-08-29 やさしさで人を傷つけ...
  • ロンドン・パリ旅行記/2000年1月29日-ロンドン
    2000年1月29日-ロンドン 朝からカムデン・タウンへ。若い人に人気のストリート・マーケット。観光客も多く混雑する名所にもなっているようす。デビット・チッパーフィールドをはじめ、建築家やデザイナーのスタジオも多い。早い時間のせいか余り人はいなかったが、屋台ではおいしそうなソーセージを焼き、露天の店が多く昔の原宿駅前の雰囲気に近い。 ロンドンと言えば、ハイテック建築をイメージする。ロジャースやフォスター、ピアノだけでなく、最近ではウォータールー駅をデザインしたニコラス・グリムショーの印象が強い。ここでも88年の作品、セインズベリー・スーパーマーケットと住宅の複合施設が見られる。ハイテックスタイルというと、古い建物の多いヨーロッパではいささか唐突な存在感が気になる。雑誌では既存の町並みとの折り合いの付け方まで分からないので、この建物もそのあたりが気になっていた...
  • 近況
    過去の近況 2003/6月 2003/7月 2003/8月 2003/9月 2003/10月 2003/12月 2003/11月 2004/1-3月 2004/4-6月 2004/7-12月 2005/2-1月 2006/4-7月 2006/8-1月 2008/3-12月 2016-01-05 久しぶりにログインした。実に3年近くも、、。 2013-07-23 平和憲法や慰安婦などのベーシックな問題点解説とか、政治家と政策の模式図を選挙期間だけでなく常に取り扱う、ちゃんと視聴率の取れる情報番組が欲しいなと。それにはネットとTVのさらなる戦略的な連携も必要で、政治を良くわからないブラックホールとしない...
  • 蹴りたい背中
    蹴りたい背中 文藝 2003年 秋季号 掲載 綿矢りさ 著 文藝新人賞第一作。 高校生の、ちょっとクラスの雰囲気になじめなくって仲間を作れていない、そのままずっと孤立しそうな生徒。かといってグループに入って仲良さを装うことにも不毛を感じてしまう性格。そんな女子高校生が同じ様な境遇の男子生徒と次第に仲良くなっていく話。 著者自身昨年、女子高校生の受賞で華々しくデビューした。高校生で小説を書けるくらいだから、きっと内省的にいろんな事を深く見つめてしまう性格だろし、そう思えばこの小説は自伝的要素をもっていそうなくらい「リアルさ」を出しているように見える。 そのように著者の実生活的な存在感を抜きにしては受け入れがたい、あるいは当然そう思って読んでいる読者の方が多いのではないかと想像してしまう内容だ。本当はそれが現代のリアルなのかと言えば、後付けコンセプトのよ...
  • :近況-2003-7
    近況-2003-7 2003-07-31 8月か。はや。●クリニックはもうじき出来上がる。暑さが戻り湿気も厳しい現場で3時間半も打ち合わせ。先生はホントにねばり強い。たいがい打ち合わせは10時とか11時過ぎたりするのだけどまったくひかない・・。結局今からまた穴開け・・汗。●ホールも上棟間近で緊迫状態。●改修がはじまりこちらも盆無し。●マンションもマキはいってきたなぁ。●オープンデスクさん今日は遅くまで頑張っていた。 2003-07-30 なんでこんなものをつくってしまったのか●そんな空間に住みたい。創作の意図が自分でも分からなくなってしまうような空間。かろうじて住まいであることを示すものが、滑稽で仕方がないような空間。恐らくこう使ったら明日から違う生活になってしまう、そんなことを毎晩考えてしまうような空間。ドアを開けた瞬間、昨日までの自分をそこに確認できないような不安をもってし...
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