personal note内検索 / 「笑う住宅」で検索した結果

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  • 2003年ベスト
    ...りたい背中 笑う住宅 新「帝国」アメリカを解剖する 新現実Vol.02 増補<私>探しゲーム 虹の彼方に 熱帯魚 不良のための読書術 文藝/2003-夏号 文藝/2003-冬号 優雅で感傷的な日本野球 カテゴリー-その他
  • 模型による住宅のスタディー
    模型による住宅のスタディー-2001 こちらでは模型による住宅のスタディーを簡単にまとめています。「ある計画のために」がきっかけなのですが、実際はもっと住宅全般に対して、日頃の問題意識や形態との関係性をスタディー出来ればと思っています。なるべく明快なモノを心がけています。 とは言え、実体のないプロジェクトは様々な「与件との対話」が生じないので、図式化したプログラムがそのまま形となり、単なるダイヤグラムとなっているかも知れません。そうであろうと形にしてみることは、「そこからの観察」が可能ですから、自分の考えに「相対化して反省」する機会を与えてくれます。 もちろん設計実務において、これらの繰り返しを試みているつもりなのですが、テーマは常に散漫とあるものですし、少しずつでも消化して行かなくてはこのサイトを立てている意味がありません(笑)。自己消化プロジェクトの一環として、...
  • つくることの楽しさ、またその思考
    つくることの楽しさ、またその思考 カテゴリー 建築 関連リンク 新建築住宅特集9911号をみて、気になる作品が2つあった。 一つ目は「立てかける壁がつくる収納スペース」/久野紀光。 作品は物置です。初めはずいぶんと小さい家だなと思い、よく見ると物でいっぱいの、小さな建築でした。久野さんは、物置という既製品ですませる事が一般的な外構商品へ、正面から取り組んでいた。むろん相談する施主あってのジョブだが。久野さんの言うように、確かに住宅の廻りには、まだまだデザインされるべきオブジェクトがたくさんある。(本文参照) ヨドコウなどで4,5万程度の物置へ、ゼロからの設計行為を、ジョブとして成立させることは費用からいっても不可能に近いと思うが、久野さんは、セルフビルドという手段で対応した。 その経験...
  • 建築
    今までに取り上げた建築リスト 3.11以降 BIMについて・その1 BIMについて・その2 NYC旅行+写真 U-35のポテンシャル 「せんだい」 「プログレス」 「伊東 豊雄」メモ書き 「小さな家」の気づき この先の建築 つくることの楽しさ、またその思考 にほんの建築家伊東豊雄・観察記 イタリア旅行記 イタリア旅行記/2000年12月23日 イタリア旅行記/2000年12月24日 イタリア旅行記/2000年12月25日 イタリア旅行記/2000年12月26日 イタリア旅行記/2000年12月27日 イタリア旅行記/2000年12月28日 オランダ建築 カオスな東京 クリエイターズ グルーヴィジョンズ特集 ケ・ブランリー美術館 コミュニケーション コンペ コールハースは語る ジャン・ヌーベル展 スティーヴン・ホール展 スペイン-ポルトガルを探る場所-書物編 セキュリティ社会...
  • 最近のノート
    random_imgエラー:ご指定のファイルがありません。アップロード済みのファイルを指定してください。 今までに取り上げた建築リスト 3.11以降 BIMについて・その1 BIMについて・その2 NYC旅行+写真 U-35のポテンシャル 「せんだい」 「プログレス」 「伊東 豊雄」メモ書き 「小さな家」の気づき この先の建築 つくることの楽しさ、またその思考 にほんの建築家伊東豊雄・観察記 イタリア旅行記 イタリア旅行記/2000年12月23日 イタリア旅行記/2000年12月24日 イタリア旅行記/2000年12月25日 イタリア旅行記/2000年12月26日 イタリア旅行記/2000年12月27日 イタリア旅行記/2000年12月28日 オランダ建築 カオスな東京 クリエイターズ グルーヴィジョンズ特集 ケ・ブランリー美術館 コミュニケーション...
  • ロンドン・パリ旅行記/2000年1月31日-パリ2日目
    2000年1月31日-パリ2日目 どうやら明日はゼネストがあり、地下鉄やバス、タクシーですらほとんどつかまらないそうだ。とりあえず動きやすい今日の内に比較的外側へ行こうと、まずはコルビュジェ財団ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸へ。途中キュビズム的ファサードの建物を見つつ迷いながら到着。コルビュジェのピュリスム的純粋幾何学の構成を、ピロティや連続水平窓などの新しい建築言語によって造られた最初の例として位置づけられている。 銀行家ラ・ロッシュ邸の玄関を入ると3層吹抜けホールがある。今でこそモダニズムの構成として珍しくない造り。3階まで上がって行きながら様々な角度で展開する。新しく空間を構想する時のような、素直な興奮に見舞われる。ギャラリーへと降りるスロープ、さほど大きくない住宅だが視線が様々に抜けていく。広がりと連続感。 ここからはしばらく歩いた。マレ・ステヴァン...
  • 「小さな家」の気づき
    「小さな家」の気づき 塚本由晴著 1,800 出版:王国社 サイズ:四六判 / 189p 2003.6 アトリエワン・塚本由晴さんの著作。それぞれは時折雑誌で目にしていたものの、こうやってまとめて読んでみると、とても明快な語りようと誠実なまでの「建築家魂」に脱帽である。例えば分かりやすい言葉で、戦略的に語りつくすという記述態度は、東浩紀にもつながる読後感なのだが、それは建築家の文章からはあまり得られなかったように思う。分析的な態度に独りよがりな情念がないところがとても気分よく読めた。(ただそのように作品と言説が明快につながってしまうことが容易な解釈を生み、かえって物足りなさを指摘されていることもある。) 世の中の複雑さはコンテクストと言う概念をかつてのように成立させなくしている。むしろ現にある状況に対...
  • イタリア旅行記/2000年12月24日
    イタリア旅行記/2000年12月24日 12月24日ミラノ二日目。朝一番で湖水地方「コモ」へと向かう。コモは世界的な保養地として有名だが、もっぱら夏の避暑地であり、この時期に好きこのんで行くのはテラーニを見に行く建築ファンくらいかもしれない。地下鉄でコルドナ駅まで。昨日上着をかえなかったので、駅周辺で出発前になんとか手に入れたく朝の街を歩く。 ほどなくブティックが1件あった。そこであたたかそうなダウンのベストを購入。さっそく着込んで北部線へ乗り込み、30分ほどでコモへ到着。やはり寒い。しかしミラノの殺風景な雰囲気とは違って、冬でもこちらの方が賑わっている感じがした。観光地的な「おもむき」と小さな街のたたずまいに好感がもてる。 車中からすでにカサ・デル・ファッショを確認できた。ドゥオーモと向かい合わせに立つそれは、テラーニによる合理主義の意匠に包まれ、端正なプロポーションを持つ...
  • 家族を容れるハコ家族を超えるハコ
    家族を容れるハコ家族を超えるハコ 上野千鶴子著 \2,200 平凡社 東雲キャナルコート あまり関係ないけど模型による住宅のスタディーなども。 この本を読んでいると、住宅を考えるときの問題点が、もはや弱者(育児・介護など)を取り入れたときのそれに集約されているのだということに気がつく。それ以外の家族形態については、どのような家にだって生活は可能であり、それについて深く思考することを必要としていないようだ。建築家の作る住宅と言うのは、後者のケースがほとんどで、言い換えれば、どの様な家にだって住める人達のための建築ということになる。 確かにそのような前提があってこそ、純粋に建築としてのたち現れ方、行為という細分化された空間単位に連続性をもってデザインすることの条件が整っているかのようにも見える。社会学的な視点を...
  • イタリア旅行記
    イタリア旅行記-2000 イタリア旅行記イタリア旅行記/2000年12月23日イタリア旅行記/2000年12月24日イタリア旅行記/2000年12月25日イタリア旅行記/2000年12月26日イタリア旅行記/2000年12月27日イタリア旅行記/2000年12月28日 イントロ。そして総括。/2000.12.30 イタリアに建築行脚へ行って来ました。あの文豪ゲーテですら魅了させた建築家パラディオを目指してヴィチェンツァへ。イタリア合理主義建築のテラーニを目指してコモへ。日本では比較的派手な商業施設でしか知られていない、アルド・ロッシの設計したカララテーゼの集合住宅を見に、ミラノ郊外へ。スカルパの生活したヴェネツィアと、かれの代表作カステルヴェッキオ美術館を目指してヴェローナへ。 どれも素晴らしい建築ばかりでした。しかし一番僕らを魅了させたのは、イタリア...
  • ミスター・アンド・ミセス・スミス
    Mr. Mrs.スミス 監督:ダグ・リーマン 出演:ブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー 二人が実際の夫婦になってしまったのも関係ないわけじゃないけど。結局手の込んだ夫婦喧嘩じゃん。そんな感想でもいいかと思った。 仮にラストの壮絶さの中で血まみれになって二人が抱き合うように死んでいったとすれば、蜂の巣になったウォーレン・ベイテイとフェイ・ダナウェイの『俺たちに明日はない』に匹敵する映画になっていたかもしれない。 けれど今の時代、ハリウッドにそんなリスキー・エンディングは不可能だ。まるで何事もなかったかのように微笑みあう「勝ち組夫婦」の小さな倦怠を埋めるべく付き合わされている高級カウンセリングでちゃんちゃんだ。 もちろん、そんな映画が嫌いなわけではない。まるで失神寸前な興奮の先にちょっと安心すらもらって、日常に...
  • 夜の散歩
    夜の散歩 運動不足解消のため、駒沢あたりから歩いて帰るという日課を怠っていたので久しぶりに再開したのですが、あまりの熱帯夜へ早くもめげそうに。気持ちを盛り上げる意味で、写真を撮りながら帰っています。 結構自転車で警察官が巡回していて、いつ職務質問受けてしまうか警戒しながらの撮影でもあり、路上スナップ写真家にはなれないと思いました。 国道246を下りながら向かい側の風景を。シャッタースピードが遅いのでいかにブレないかへ気を使いながら、トラックが通る瞬間に露光していれば面白そうだと思い何枚も撮ってみました。 時より100円パーキングのオープンスペースから、奥の住宅街が開き垣間見える生活感が面白く、じっくり撮りたいところですが、ストーカーだと勘違いされないか気が焦ってブレを消せません。ああ、時間よ止まれ、好きなだけ撮らせてくれと思いつつ...
  • 世界金融危機
    世界金融危機 岩波ブックレット NO. 740 金子 勝、アンドリュー・デウィット (著) 例えば1か月ほど前から、時間が3年に引き伸ばされた関東大震災が起きてしまったと報道されたら。本来数分間で崩壊する建物や道路などが、目の前で3年間かけてじわじわと崩れていく。そこだけがスローモーションのように。既にはじまってしまった世界金融危機を、そんなふうに想像してみた。 結局どんなにリスクの多い環境にいようとも、日常の中で四六時中それを意識し続けることは出来ない。これは本能の防御によるものだと思う。住宅バブルが崩壊し、ドルが急落し、物価が高騰しても、公的資金の注入ですぐに楽観視する。そんなことで治まらないことは分かっていても。 この著作は10月に出たので、すでにリーマン・ブラザーズ経営破綻以降の世界を見ていない。けれど著者により何年も前から用意されていた文脈...
  • ポルトについて
    ポルトについて-2006 起伏の多いこじんまりとした街だった。河と海に向かって傾斜している。一見するとどちらも眺めの良い風景なんだけど、川沿いは貧困層、海沿いは裕福層といった住み分けがあるようだ。 ホテルで朝食をとった後、川沿いまで歩いて見たが確かに水へ近づくほど落書きやら廃墟が増えていた。そんな街に住むアルヴァロ・シザの作品群は、ヴァナキュラーというか土地の文脈にしたがった心地よい建築ばかりだった。 一方レム・コールハースのカサ・ダ・ムジカは異彩を放った建ち方という予想だったが、実際に行って見ればそれほど唐突感はなかった。ランドスケープへまったく植栽を入れていない。 それは隣のロトンダ・ダ・ボアヴィスタという由緒ある公園とひと続きにすることで違和感もない。大きなベースを確保したため、隕石のよう(と一般に言われている)に転がっている姿も...
  • :近況-2006-4-2006-7
    2006-07-22 下北沢で久しぶりに飲んだ。いつ来ても和める街だ。渋谷のようにオジサンがいないからだろうか。自分はオジサンにはならないという変な自信があるのだけど、そういう私を若い人はオジサンだと思うかもしれない。下北沢は、そんな気分だけの自称を問わない若者ばかりが集まっている街だと思う。2件目のバーは狭くてものがぎっしり詰まった「らしい」場所。80年代のミュージック・ビデオをノンストップで流していた。 2006-07-21 某・デザイン業務コンペの2時審査。正直こんな規模のがきたらどの様に動かしていくのか不安。もはや広告代理店のような役目であって、建築家のする仕事なのだろうかとも疑問。けれどモノをコツコツ作っていくことだけが建築的な思考でなくなっていることは、自分の仕事暦を見てもあきらか。そこを立脚点とすることが生き残っていく術でもあるのだろう。その話になると建築家という存...
  • ロンドン・パリ旅行記
    ロンドン・パリ旅行記-2000 ロンドン・パリ旅行記ロンドン・パリ旅行記/2000年1月28日-ロンドンロンドン・パリ旅行記/2000年1月29日-ロンドンロンドン・パリ旅行記/2000年1月30日-ロンドン→パリ移動日ロンドン・パリ旅行記/2000年1月31日-パリ2日目ロンドン・パリ旅行記/2000年2月1日-パリ3日目ロンドン・パリ旅行記/2000年2月2日-パリ最終日 イントロ。そして総括。/2000.02.10 1週間とはいえ、ヨーロッパを代表する2つの都市をまわる事が出来、色んな意味で東京との比較、そしてイギリスとフランスの首都比較という意味でも、興味深い旅行だった。特に広場と道路の関係において、同じ西洋の都市でも街のつくられ方にずいぶんと差があるものだと改めて気付かされた。 ロンドンは、元々大土地所有者達によってつくられた街だ。ある大きな一区画を、...
  • 嫌オタク流
    嫌オタク流 著者:中原昌也、高橋ヨシキ、海猫沢めろん、更科修一郎 出版:太田出版 中原昌也が絡んでいるだけで買ってしまうのだけど、オタク向けの本のようだ。とはいえ、「オタク事情には門外漢」の高橋ヨシキと中原昌也が、「その世界の方」の海猫沢めろん、更科修一郎と対談した内容で、「現代オタク事情」について色々と知ることの出来るものだった。 特に海猫沢、更科の語るオタクメンタリティーなるものがとても突っ込みどころ満載で、あまりにも予定調和的な行動原理に言及されてしまう彼らのイメージに正直驚いた。それは「どうでもいいよ」と言ってしまうようなものばかりで、中原昌也もほとんど投げ出していた。 彼らのように、一定のコードに萌え、そこから逸脱せずに小さな「差異」を極限まで消費し続ける姿とは、ある意味で現代をとても象徴している。そして幼児ポルノ、近親相姦、障害者萌えなど、言葉で表...
  • BIMについて・その2
    BIMについて・その2 今回はCDF(流体解析)ソフトメーカーによるセミナーへ行った。前回のCADメーカーと違い、BIM本来の、意匠、設備、構造を共通の3Dデータで繋いでいく話かと思ったが、やはり実態はまだそこまで行っていない。あくまでも意匠設計において、流体解析を検討することのメリットをどれだけ伝えられるかに焦点はあった(当然か)。 台湾の都市計画・検討実例では、集合住宅の配置計画と風の流れ、高層マンションにおける屋外機配置による熱分布、歩道へどのように日影を作るかのシュミレーションなど。どれも興味深いテーマながら、どれほど役立っているのか実感としてはあまり伝わってこなかった(私の理解不足か)。 次に某組織事務所におけるBIM推進の軌跡、その苦労話など。こちらはより実態がリアルに聞けて興味深かった。最近6年を2年区切りに3つのフェーズとしてまとめ、実務へ取り込...

  • 旅 お客さん、終点ですよ! あれ、寝ちゃったか ここ、どこだろう?? 気づくと大きな通りを歩いてる自分、、 品川??おーい随分遠いなやっちまったなw それにしてもどの辺、、なんだろうか 、、タクシーいないな、少し歩くしかないか、 上り坂かよ、しばらく歩き、、、 これって、、五反田、、あたりかな? なんか川があったぞ! 夜の川辺もよいな、、写真撮ろう、 なんだ!めぐろがわ、か! するとこのまま行けば、、、 池尻か、、、いけねーよ! 、、っあーiphoneだ! 位置情報でみる、ハイテク 五反田あたり、、か、川があって 上の方に伸びている! 川沿いは遊歩道のようだ、、 これなら歩いてもよさそう! 、、それにしても暗い、、、真っ暗だ あれ!、人がいるこんな時間に散歩か ...
  • オランダ建築
    オランダ建築 「FAR MAX」(その後購入) 「SD:9902」 今日はGAギャラリーへ久しぶりに行って来た。 オランダ建築展。 いきなりCGの大ドローイングだらけで、ヴァーチャル建築特集かと思ってしまった。 それらはMVRDVのプロジェクトで、やはりドローイングの世界のようだが、実施案もいくつか入っていた。 ハイウェイの周りを取り囲む建築群のなかを走るCGは、まるで東京そのものに感じた。MVRDVの描く混沌とした都市、複雑なコンプレックス建築は、東京の未来像とも、確かに通じるものがあるだろう。 その他、色々みて思ったことを、パンフ買ってじっくりまとめようと思っていたら、そのんなものはなかった。オランダ特集は組んでいる様だったが、すべて洋書なので、しかたなくと唯一日本語で読める「SD:9902」を購入。 そういえば、都市的スケールの...
  • ひかりのまち
    ひかりのまち (WONDERLAND) 99年 イギリス 監督:マイケル・ウィンターボトム 出演:ジナ・マッキー シャーリー・ヘンダースン モリー・パーカー イアン・ハート ジョン・シム スチュアート・タウンゼンド 他 http //www.asmik-ace.com/Wonderland/index.html k.m えー久しぶりの映画館でした。渋谷のプライム。開演30分前であわてて入り込みましたが、2番目のお客でした。拍子抜けしましたが、上映も来週までだし、ミニシアター系ではよくあることです。 ひかりのまち。原題はwonderland。不思議の国。主人公の兄弟に生まれた子供の名が、アリス。そこから取っているのでしょうか。けれど放題のタイトルのほうがしっくりきている作品です。 まあ日常を淡々と描く映画と言...
  • うたかたの日々
    うたかたの日々 ハヤカワepi文庫 ボリス・ヴィアン著 伊東 守男訳 早川書房 主人公コランは金持ちで気ままに暮らす御曹司だ。こう言ってしまうとすごく自分がコンプレックスを抱いている様だが、実際にそうかもしれない。しかし「気ままに」と言ったところで、彼にとっては恋愛が何よりも人生をリアルにさせる主体であって、全てのエネルギーの源であるのだから、全く気の抜けない一大事ばかりの連続でもあったのだろう。そう思うと自分の抱いたものは「気ままさ」でなく、その「全力さ」だろうか。全力でぶつかっていく彼の姿が余りにも明快で辛辣ですらある。その強い態度に何か敵わない思いを抱かされたのだろう。 全てのことに対して先験的な判断を下し、個人が常に正しく、そこから行動の指針を引き出す。そんな作者の言葉とともにコランは激しく「自由に」行動を...
  • 建築における「日本的なもの」
    建築における「日本的なもの」 磯崎新 \2,300 2003.4 新潮社 間面記法。行為的というキーワード。 第一章。西欧との建築記述比較。西欧は列柱の配置を最重視し、今日の「構成」に及んでいる。それに対しでてくる日本の「間面記法」は母屋のスパンの数、母屋に付属する庇の数から建物の使い方、大きさなどをつかむ記述法。(「三間二面」なら切妻屋根、「三間四面」なら寄棟屋根または入母屋の建物であることがわかる。 ) 著者は前者を「物体的・構築的なもの」、後者を「行為的・空間的なもの」としている。秩序を構築するのが前者だとすれば、あるもの、その行為から空間の全体をつかむのが後者なのだろうか。 間や面の数で規模を設定し、細部の意匠は大工棟梁の判断にまかせるという手法は、単に建築家の不在という比較ではなく、秩序を構築して空間をつくる思考法と、全体性をつかんでから細部を形式的手法で構築していくそれ...
  • プライベート・ライアン
    プライベート・ライアン 製作/監督 : スティーブン・スピルバーグ 脚本 : ロバート・ロダット 撮影 : ヤヌス・カミンスキー 音楽 : ジョン・ウイリアムス 出演 : トム・ハンクス、トム・サイズモア 、エドワード・バーンズ 、バリー・ペッパー 、アダム・ゴールドバーグ 、マット・デイモン 年末に注文していたスピーカーが届き、ついにサラウンドシステムが組めた。さっそく音と映像の迫力を確認すべく映画を借りた。「プライベート・ライアン」を選んだ。この作品は戦争映画の歴史を大きく変えた、そんなレビューを見かけていたのだった。 冒頭まもなく戦闘シーンが始まり、銃弾が飛び交う音が360度ヒュン、ヒュン回るのだった。予想以上の迫力に思わず笑う。これまで自宅のビデオ鑑賞が殺してきた作品のポテンシャルを恨めしく思う気持...
  • NYC旅行+写真
    NYC旅行+写真 2009年、5月初旬。日本中が新型インフルエンザ感染の恐怖から、海外旅行を自粛するムードの中、キャンセルするほどとも思えず、NYC行きは予定通りとしたのですが、さすがに帰りの飛行機で読んだ日本の新聞に報道熱が冷めていない点、検疫で2時間機内にとどまったこと(外国の方かなりブーイング)、帰宅後に日時の近いNW便から感染者が出ているニュースなどをネットで見て、厚労省の進める自宅待機を考えました(結局、出社)。 今回の旅行ではトラブルが多く、イエール大から帰る電車を間違い逆方向のワンウェイに乗りヒヤヒヤしたこと(車掌さんに助けられた)、帰りの飛行機(直行でない)がNYCを4時間遅れで飛び、予定とは違うミネアポリスに行かされたあげく、デトロイトへ別の便で移動させられ時間切れ、空港近くのホテルへ1泊。終いに成田ではロストバッゲイジ(その後、発見されましたが)...
  • 巨人と玩具
    巨人と玩具 監督:増村保造 出演:川口浩、野添ひとみ、高松英郎、小野道子(長谷川季子)、伊藤雄之助 原作:開高健 脚本:白坂依志夫 撮影:村井博 1958年/カラー/96分/大映スコープ 増村なのか大映なのか。この過剰な演出は。いきなりオープニングの歌から大爆笑だった。1958年と言えばいまから半世紀近い昔の映画ということになる。なんとも驚くべき内容で、今現在を描いていると言ってもおかしくない。むしろこれほど滑稽に資本主義の矛盾を露呈させた描き方は今の社会では無理なのではないか。ある意味それほどに不自由な時代なのだ。 あるいはこの映画が当時それほど進んでいなかったとすれば、現在はそのころから全く進歩していないことになってしまう。ディテールこそ違えど広告活動の過剰さはまったく差がない。SMAPの渋谷ジャックやラッピングバスの激走。マンション広告・CM、FMでのヘビーローテ...
  • プラスティック・ソウル
    プラスティック・ソウル 阿部和重著 出版 : 講談社 発行年月 : 2006.3 『グランドフィナーレ』以来なので1年半ぶりくらいに阿部和重の小説を読んだ。けれどこれは『シンセミア』よりも以前に書かれたようだ。特に彼の分岐点とかって言われるような作品のようだけど、それほど分析的に読むわけではないので気にしない。 そもそも「主体の分裂」など、彼の批評性に注目した書評は多いけど、何故そうなってしまうのかよく分からない。確かに語り手が突然変わったり、二重に話していたり、トリッキーな構成は目立つ。けれど小説がそれほど行儀の良い書かれ方をされている読み物だとは思えないし、もっと不可解なものも多い。 むしろ阿部和重の小説は読んですぐに彼の作品と分かるようなスタイルがあって、それを支える形式的な中に批評性があるのだと思う。だから...
  • 文化庁メディア芸術祭
    文化庁メディア芸術祭 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 アート部門優秀賞 Touch the Invisibles インタラクティブ 国立新美術館へ会場が移ってから混雑が激しく見づらいので、もういくの止めようかと思いつつ今年も。午前中に会場へ入ったのにもう十分混雑していて、体験するインタラクティブなメディアアートにとってこれは致命的。 せめて映像作品はと思いつつ席がいっぱい。立ち見もたくさんな状況で2、3作品しか見られなかった。アート部門の『Oups!』やエンターテイメント部門の『TENORI-ON』は行列状態。家に帰ってネットでMOVIE見たほうがむしろ理解したくらいで・・。 それでも収穫はグルーヴィジョンズの作った、農林水産省「食料の未来を確かなものに...
  • 玉川高島屋S・C
    玉川高島屋S・Cについて-2003 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 田園調布、成城など、都内有数の高級住宅地の住民も多く顧客に抱える、玉川高島屋S・Cは、芸能人が家族連れで買い物を楽しむ姿を見かける機会も少なくない。だからと言って、騒いだり声をかけたりはしないのもここの客層の特徴である。 二子玉川はタカシマヤでつくられている? 今まで行ったことがなかったので、あまり気にしていなかったが、ここはタカシマヤが街をつくっているのですね。ちょっと興味深い構成に感じたので、今後も研究したいと思いページ作成。 日本で初の本格的郊外型ショッピングセンター(SC)として「玉川高島屋SC」がオープンしたのは1969(昭和44)年だそうで、どうやらココが賑わっているのは、仕掛け役の...
  • スクラップ・ヘブン
    スクラップ・ヘブン 2005年/日本/117分 配給:オフィス・シロウズ=シネカノン 監督・脚本:李相日 製作:オフィス・シロウズ 企画:佐々木史朗 出演:加瀬亮、オダギリジョー、栗山千明 まるで70年代の長谷川和彦作品のようだ。もちろん『青春の殺人者』には迫力も作りこみもかなわないと思うけど、それ以上に時代が感じ取ったものに差があるのだろう。国家や組織、家族からの、もろもろのしがらみから解放され、別な新しい何者かになる。そんな本質的な人間像を追い求める1976年の作品とは明らかに違う。 けれど「クソどもに想像力を植えつけてやろう」とテツ(オダギリジョー)が提案した復讐の代行業へと向かう二人の像は、どこか水谷豊の苛立ちと重なっていくようだ。現代の殺伐とした空気に意味もなく苛立つ像は、それがどんな理由...
  • 近況
    過去の近況 2003/6月 2003/7月 2003/8月 2003/9月 2003/10月 2003/12月 2003/11月 2004/1-3月 2004/4-6月 2004/7-12月 2005/2-1月 2006/4-7月 2006/8-1月 2008/3-12月 2016-01-05 久しぶりにログインした。実に3年近くも、、。 2013-07-23 平和憲法や慰安婦などのベーシックな問題点解説とか、政治家と政策の模式図を選挙期間だけでなく常に取り扱う、ちゃんと視聴率の取れる情報番組が欲しいなと。それにはネットとTVのさらなる戦略的な連携も必要で、政治を良くわからないブラックホールとしない...
  • きょうのできごと
    きょうのできごと 河出文庫 柴崎友香 とても「なごんだ」。この感じは「癒し系」と言ってしまうほど簡単なものではないようだ。保坂和志の解説を読んでそんな気がした。けれど「なごみ」に向かわせる構造がどうのと分析できるほど小説を「分かって」いないし、むしろ「単純な感激」をもうちょっと「複雑な関心」にさせられる程度だった。 保坂さんの小説が「どう良いか」を説明する困難さにも通じていて、「そんな意味で」同列の作家ともなるのだろうか。だから解説している、とも納得できるし。「次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?」を読んだときの感想を見直してみると、やはり「どう良いか」を迷っている。 自分の中に幾つも響くシーンがあって、それら記憶の網を「ある組み合わせ」でもって引っぱり出してくれる作用を小説が持っているからではないか そんな風に...
  • ロンドン・パリ旅行記/2000年2月1日-パリ3日目
    2000年2月1日-パリ3日目 さすがに疲れの出てくる頃だが、今日はホテル近くの国立図書館から見学。付近は建設ラッシュで、クレーンが立ち並ぶ。集合住宅の建設が、ここでも目立つ。 4冊の本を開いて互いに向き合ったようなタワーは、内部の広大なヴォイドを予感させている。ドミニク・ペローがヴォイドを説明的に言うには、「パリの広場」としての役割を担う存在である、と言うことだ。今後開発の進む、パリ13区のスタート・ポイントとして、必要なのもは、スペースとエンプティネス。確かに明快な考えと、歴史への参照という姿勢の伺える提案に思える。それはまた、タワーと広場という、都市のランドマークとして、パリのみならず、ヨーロッパの街々ほとんどに共通した理念を持ち込んでいる。 読書する者への、家としての落ち着つける空間と、国立という威厳を、慎重に表現された内部空間だ。回廊から見え...
  • 鬼が来た!
    鬼が来た! imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 2000中国/東光徳間 監督・製作・脚本・出演:チアン・ウェン 原作:ユウ・フェンウェイ 撮影:クー・チャンウエイ 音楽:ツイ・チエン/リウ・シン/リー・ハイイン 出演:香川照之/チアン・ホンポー/ユエン・ティン/チェン・シュ/ツォン・チーチュン/澤田謙也 カンヌ映画祭でグランプリに輝いた力作。 カテゴリー-映画 140分という長い映画も最近では珍しくなくなってきた。けれどこの時間楽しませるのも難しいと思う。戦争を描くというと様々な記憶や歴史観とともに普遍的な姿勢をとらざるを得ないような息苦しさも感じる。しかしこの映画には戦時中という戦いの構図よりも、人間性の激しいぶつかり合いの方が印象強く、それは戦闘シーンよりも断...
  • クロエ
    クロエ 2001日本/サンセントシネマワークス 監督・脚本:利重剛 製作:塩原徹/長瀬文男/仙頭武則/松下晴彦 脚本:萩生田宏治 撮影:篠田昇 音楽:今野登茂子 出演:永瀬正敏/ともさかりえ/塚本晋也/松田美由紀/鈴木卓爾/福崎和広/西島秀俊 シアターイメージフォーラムへ来たのは初めて。高崎さんの設計した建築は、思ったほどこじんまりして、彼の作品であるのかも疑わしい。やはり都心の過密した与条件の中で個性を出すには、現代建築に許されたボキャブラリーはもはや狭いものなのかと思った。 小説「うたかたの日々」を利重監督は現代日本の架空都市に舞台を移して表現した。冒頭に「この映画は原作の忠実な再現ではない」といった「うたい」があったが、むしろ意匠を変え、舞台を変えたこの作品には、充分に...
  • テレビ朝日を見学
    テレビ朝日を見学 今年の秋から放送が開始される六本木ヒルズ内のテレビ朝日を見学してきました。槇事務所のスタッフが案内される中、巨大な放送装置を歩き回るのはまさに探検気分。ホワイエから役員室、ニュース・ステーション、ミュージック・ステーションのスタジオ、スマップが入る(スタッフさんの言葉)楽屋など。槇事務所出の建築家もたくさん見かけ、150人くらいを3グループに分けた、結構大がかりな見学 。それでは、ばーっとダイジェスト。 まずはエントランスホールの階段。シンプルながら浮き上がった構造的にも苦労した軽快さです。聞かせ色はスタッコ。名取のイメージに近い。ずっと巨大ですが・・。外には毛利庭園が残されているのですが、その向こうにジョン・ジャーディーの大騒ぎな建築が見えてしまうので、とたんに由緒ある庭園がなにかのパロディーとなって陳腐化しています・・。 ...
  • :近況-2004-7-2004-12
    近況-2004-7-2004-12 2004-12-23 相対的浮世絵●久々にお芝居を観た。三茶で。「相対的浮世絵」 作・演出:土田英生。20年前、親友と弟を見殺しにしてしまった。親友と共に、死んだずの二人から夜の墓地に呼び出される。他愛無い昔話に興じる4人。二人が死ぬ事なった事件については触れようとしなかった・・・。かなりヒット。タイトルもシブイ。死者。他者。過去。記憶。恨み。和解。途方。黄昏。終了。お気に入りの映画監督である、大谷健太郎の新作ではこの土田さんのお芝居が映画化されている。さっそく近日シネクイントに行こう。 2004-12-20 星野智幸●なんだかんだと5冊目。「ロンリー・ハーツ・キラー」に入りました。そして今日アマゾンから過去の著作3冊届きました。もう、とことん魅了されています。「どういいのか」を考えるよりも、ただこの文体に「ひたって」いたいです。●とこ...
  • :近況-2005-2-2006-1
    2006-01-12 リア王●岩波文庫/シェイクスピア (著)/野島 秀勝 (翻訳)/映画『乱』の映像と重ねて読んでいたからか、すごく面白かった。さすが黒澤。さすがシェイクスピア。例えばボリス・ヴィアン『うたかたの日々』にインスピレーションを得た映画『クロエ』のように(新旧めちゃくちゃw)、この作品はイワユル原作モノとは違う、あくまでもオリジナルだと思った。テクストはあくまでもイメージだ。原作に忠実な映画なんて基本的にありえない。それにしても。翻訳ものは苦手なんだけど、これはとても美しい日本語のリズムだ。激しい罵倒がまるで妖艶な歌のように響く。憎しみ合うさまが濃密に絡みつく。全てが夢のようにリアルではかない感じだ。 2006-01-11 買いすぎ●最近、本屋へ行くたびに何か買ってしまう。今月は文芸誌が面白そうだったし、とか。文藝と新潮2冊。星野智幸の自作解説は面白かった。小...
  • ロンドン・パリ旅行記/2000年1月29日-ロンドン
    2000年1月29日-ロンドン 朝からカムデン・タウンへ。若い人に人気のストリート・マーケット。観光客も多く混雑する名所にもなっているようす。デビット・チッパーフィールドをはじめ、建築家やデザイナーのスタジオも多い。早い時間のせいか余り人はいなかったが、屋台ではおいしそうなソーセージを焼き、露天の店が多く昔の原宿駅前の雰囲気に近い。 ロンドンと言えば、ハイテック建築をイメージする。ロジャースやフォスター、ピアノだけでなく、最近ではウォータールー駅をデザインしたニコラス・グリムショーの印象が強い。ここでも88年の作品、セインズベリー・スーパーマーケットと住宅の複合施設が見られる。ハイテックスタイルというと、古い建物の多いヨーロッパではいささか唐突な存在感が気になる。雑誌では既存の町並みとの折り合いの付け方まで分からないので、この建物もそのあたりが気になっていた...
  • :近況-2004-4-2004-6
    近況-2004-4-2004-6 2004-06-16 セキュリティ社会。日経アーキテクチュア見ていたら、あの池田小学校新校舎のレポートが載っていた。既存校舎をメモリアルとして残したり、教育大附属という性格上求められる「新しさ」の追及など。結局オープンスクール(=新しさ)という考えは、見通しが良いので、避難しやすいということもあって準用されたようだ。ただし完全にオープンではない。保護者からオープンすぎる使用勝手に抵抗があったようだ。非常呼び出し装置は314ヶ所。警報ブザーは105ヶ所に設置されたそう。 2004-06-15 中原昌也。さっきコンビニでSPA!の映画評を立ち読みしたら、今回は自虐ネタ99パーセント。まったく映画には言及していない。よくこれでOKだすよな。しかも気になっていた「21グラム」についてだったのに。自虐のスキマからにじみでた評価を結構参考に(そんなの参考にする...
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    今までに取り上げた写真関連リスト 近況-2004-4-2004-6 MenuBar Self-Reference ENGINE photographers #039;gallery なぜ、植物図鑑か アンリ・カルティエ=ブレッソン サイト・グラフィックス展 シルバーウィークにアレコレ・感想4つ フォトグラファーの仕事 マーティン・パー写真展 ランドスケープ 柴田敏雄展 ヴォルフガング・ティルマンス展 写真展と写真集メモ 写真新世紀-2006 土田ヒロミのニッポン 映画と写真は都市をどう描いたか 最近の冬 東京国立近代美術館の写真作品 野口里佳の展示を見て 銀座で写真展2つ 写真-覚書 2013-07-16 片山博文「Facts in Flatness 」■アンドレアス・グルスキーが写真をデジタル加工し、コンセプチュアル性を高めているのに対し、彼は写真...
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