personal note内検索 / 「レイアウトの法則」で検索した結果

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  • レイアウトの法則-アートとアフォーダンス
    レイアウトの法則-アートとアフォーダンス レイアウトの法則―アートとアフォーダンス 佐々木正人著 2,300円 春秋社 2003.7 著者略歴-1952年、北海道生まれ。筑波大学大学院心身障害学専攻終了。現在、東京大学大学院情報学環・教育学研究科教授。アフォーダンス理論(生態心理学)研究の第一人者。著書に、『知覚はおわらない』(青土社)、『知性はどこに生まれるか』(講談社現代新書)、『アフォーダンス』(岩波書店)、他。 私たちは身のまわりの環境をどうやって理解しているのか? いままで普通に見えていた「モノゴト」が、これを読むとがらっと変わってしまうようだ。もちろん変わったのはこちら側の認識で、物自体はなにも変わらないのだから、それはもう仏教の言語系にもちかかったりするのだろうか。しかし長年親しんできた認...
  • カテゴリー
    ...オ・ジャコメッリ展 レイアウトの法則-アートとアフォーダンス ケ・ブランリー美術館 スティーヴン・ホール展 フランス映画史の誘惑 亀は意外と速く泳ぐ チキン・ハート 趣都の誕生-萌える都市アキハバラ おたく:人格=空間=都市 金沢21世紀美術館 死の棘 映画 ロンドン・パリ旅行記/2000年2月1日-パリ3日目 グルーヴィジョンズ特集 TOKYOEYES シティ・オブ・ゴッド ケンチクスタディー-02 暗殺の森 「ワラッテイイトモ、」 ヴェルナー・パントン展 この先の建築 近況-2003-10 スクラップ・ヘブン ミツバチのささやき 片山博文展 写真展ハシゴ ジャン・ヌーベル展 広告都市・東京-その誕生と ミスター・アンド・ミセス・スミス 「私」探しゲーム―欲望私民社会論 テクノ・ランドスケープ 空中庭園 演劇入門 スペイン-ポルトガルを探る場所-映画編 不良少女モニカ 吉田修一 ...
  • 2003年ベスト
    ...陽は落ちて レイアウトの法則 阿修羅ガール 煙か土か食い物 何がどうして 家族を容れるハコ家族を超えるハコ 軽いめまい 倦怠 建築における「日本的なもの」 個人的な体験 広告都市・東京 罪と罰 趣都の誕生-萌える都市アキハバラ 蹴りたい背中 笑う住宅 新「帝国」アメリカを解剖する 新現実Vol.02 増補<私>探しゲーム 虹の彼方に 熱帯魚 不良のための読書術 文藝/2003-夏号 文藝/2003-冬号 優雅で感傷的な日本野球 カテゴリー-その他
  • :近況-2003-9
    ... ● しかし『レイアウトの法則』の一章は今年読んだ本の中で一番面白い小説であり詩かもしれない。 ● 何となく僕の中で80年代後半から90年代初頭の日本と、19世紀末から戦後あたりにかけての文化が繋がって来る感じがします ● うわ。事務所のそばに出来てたヤツこれだったのかぁ。今度行かなきゃ。 ● 2003-09-02 いやー。やっぱり、朝はコーヒー飲まないと目が覚めない。(朝一番は紅茶なんだけど、仕事前はコーヒ。) 2003-09-01 引き続き石田衣良を読む。「4TEEN」。宮台×宮崎対談で、絶望が足りないというようなことをしきりに言っていたように思うが、この小説を読んでいるとそれがあるようにも思える。大きな物語のない今こそ、絶望の見え方も様々に存在しているのではないか。それを感じないのは、絶望だという意識の問題であって、渦中にいる人間にはそれすら見...
  • :近況-2003-8
    ...08-25 やはり「レイアウトの法則」を読んでいると、カンバセイション・ピースに出てくるような認識がある。保坂さんの文体はアフォーダンスをあらわしているのかも。 「黄泉がえり」は死と残された人の関係を描いていて、やはり死んでしまったことは変えられない事実なのだけど、残された人の中では今も生き続けていて、心の中が実体化されただけのようだ。もちろんそれは、とんでもないことなのだけれど、あんまり驚いてもいないし、また消えてしまってもむしろ穏やかになるということは、実体化によって得られたもう一つ先の関係、それはけりをつけるような感覚?、に至ることが出来たということなのだろう。 「ディナーラッシュ」 は実在するレルトランのオーナー自ら監督となった作品で、小気味よい映像のテンポは一体どこで身につけるのだろう。ワンシチュエーションで一晩のドラマなのだが、同時多発的に行われる繁盛店での人間模様は、巨...
  • アーティスト・ファイル2011―現代の作家たち
    アーティスト・ファイル2011―現代の作家たち 国立新美術館 2011年3月16日(水)~6月6日(月) 国立新美術館のアーティスト・ファイル2011がとても良かった。2週間ほど前、震災の影響でガラガラのため、いつもより落ち着いてみることが出来たからか、、。以下は気になった4人の作品について。 バードヘッドの写真が中国の現状を素直に現しているのだとすれば、驚くほど自由で活き活きとしたもので、そこには若者たちの今を写した正しさがあって、一方で捉えきれない部分もあるのだろうと思わせながらも、写真を楽しんでいるエネルギーが溢れていて、それだけで充分に見ごたえがあった。 プラスチック製のストローを用いたタラ・ドノヴァンの作品は雲のように掴みどころがなく、同時に物質感が強い。マイラー・テープを壁一面に繁殖させたような作品は普遍的なオーラさえまとい、インスタレ...
  • イタリア旅行記/2000年12月28日
    イタリア旅行記/2000年12月28日 12月28日最終日のヴェネチア。昨日の浸水で、朝食をとるホテルのリストランテが閉鎖されていた。椅子はテーブル上にのせられ、床はまだ濡れていた。部屋まで運んでくれたので、食べることは出来た。ほんとに手のかかる街だ。頻繁に水が押し寄せてくるというのに、建物のエントランスには立ち上がりが無い。もちろんその方が僕らには使いやすいが、住んでいる人たちには大変なことだ。 今日はマルコポーロ空港からミラノへ戻り、夜の飛行機で成田へ向かう。最終日になって、天気がよくなった。ずっと曇り空の下でしかイタリアを見ていなかったので、街の見え方が違っていた。ヴェネチアの街もなんだか活気づいている。帰りは、サンタルチア駅を使わずに、ローマ広場でバスに乗った。ここだけはヴェネチアの中でも車の走れるところだ。ホテルからすぐのこの広場ですら、船上バスを利用しないと来られな...
  • クリエイターズ
    クリエイターズ 長大作/細谷巖/矢吹申彦 まだ見ぬ日常への案内者たち 会場:世田谷美術館 会期:2006年7月15日(土) - 9月24日(日) 長大作 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 長大作の椅子は坂倉事務所作品として写真では見ていたものの、こうしてまとめて見て座るのは初めて。とても上品な家具だと思った。ファブリックの素材感や色あいにはどおしても時代感覚がはいっているけど、座ると自分の身体にしっくりくる感じがとても心地よいし、リ・デザインとして更新していく手法もサスティナブルだと思った。畳の部屋で和服を着てテレビを見るための椅子としてデザインされた「低座椅子」。畳の上に置くことの出来る椅子デザインとしては貴重だし、座と椅子の...
  • バトル・ロワイアル
    バトル・ロワイアル 監督:深作欣ニ 原作:高見広春 製作:「バトル・ロワイアル」制作委員会 出演:藤原竜也、前田亜季、山本太郎、安藤政信、ビートたけし ほか 新世紀のはじめ、アジアにあるひとつの大国が壊れた。不登校児童・生徒数 80万人、校内暴力による教職員の殉教1200件。自信を失った大人たちは子供を恐れ、やがて、ひとつの法案が国会で可決された。新世紀教育改革法(通称  BR法)施行。とかいった出だし。 TUTAYAで借りました。 なんだろう。残虐な映画は嫌いじゃない。どちらかと言えば好きな方だ。 けれどスプラッターが好きなのではない。緊張感にはまるのだ。 人間が追いつめられ、後戻り出来ない状態になる。その時映画の持つ空間へ惹かれる。 でもこの映画には緊張感をあまり感じなかった。いきなり殺してしま...
  • ベアトリス・ダル
    ベアトリス・ダル 人名BEATRICE DALLE ベアトリス・ダル 誕生日・性別1964/12/19 WOMAN 出身仏ルマン 1986年 ベティ・ブルー 愛と激情の日々(仏). 1988年 サバス(伊) 1989年 ボワ・ノワール 魅惑の館(仏) 1989年 シメ−ル(仏) 1990年 女の復讐(仏) 1991年 ナイト・オン・ザ・プラネット(米) 1992年 ベティ・ブルー インテグラ(仏) 1992年 ブリジット 女が男を奪うとき(仏) 1994年 彼女たちの関係(仏) 1994年 パリ、18区、夜。(仏) 1996年 L.S.D. LOVE、SEX&DRUG(仏・ポルトガル・蘭) 1997年 ブラックアウト(米・仏) 2001年 ガーゴイル(...
  • 偶然の祝福
    偶然の祝福 角川文庫 小川洋子 定価 500円 朝一番で寄るところがあったが、時間的に余裕が出来たのでカフェでこの本を読んでいた。通勤途中に寄り、テイクアウトしていく客ばかりだった。この時間に落ち着いて本を読める満足と、時間を気にする気持ちとが混ざり合っていた。 一日のスタートへ心を落ち着けるべくこの小説には独特のリズム感があった。主人公の遭遇するさまざまな偶然はどれも静かに訪れ、その後精神的な支えとなったりする。しかし偶然をつかむ姿勢にはどこか強かさを感じた。 それは不幸を抱える主人公が、そのような現実を了解しつつ生きていることに現れている。どんな境遇に置かれていても、日々の小さな出来事から生まれてくる積み重ねを執拗に書き留めていく姿勢は、小説という形式を利用した生きる知恵の実践ではないか。入れ子になった構成だ。 語りようはとても繊細で、少しの激しさ...
  • 映画
    今までに取り上げた映画リスト EUREKA HERO LOFTロフト Laundry M-I-2 ONEPIECE秋コレクション TOKYOEYES Vフォー・ヴェンデッタ WALKABOUT美しき冒険旅行 「π」 「空の穴」 「鏡」アンドレイ・タルコフスキー映画祭 あの子を探して ある子供 ある朝スウプは いたいふたり うる星やつら2ビューティフル・ドリーマー きょうのできごと(映画) こわれゆく女 たみおのしあわせ どんてん生活 の・ようなもの ひかりのまち ぼくを葬る まぼろし めぐりあう時間たち ゆれる アイズ・ワイド・シャット アカルイミライ アダプテーション アフタースクール アメリカ、家族のいる風景 アメリカの影 アモーレスペロス アレックス イノセンス インサイドマン インテリア イヴォンヌの香り イーオン・フラックス イージー★ライダー ウルトラヴァイオレ...
  • インランド・エンパイア
    インランド・エンパイア 監督: デヴィッド・リンチ 製作: デヴィッド・リンチ、メアリー・スウィーニー 脚本: デヴィッド・リンチ 出演: ローラ・ダーン、ジェレミー・アイアンズ、ハリー・ディーン・スタントン とにかく、こんなに無謀で実験的な映像が3時間もあって見事に成立していることに驚き。人間の頭の中は統一的な見方をいつでも追いかけてしまうけれど、それを何度も何度も裏切られて、けれど微妙に配置された前後の辻褄にまどわされてやはり統一させようともがく。その繰り返しで後半は見続けるのもシンドかった。 けれどラストの抜けるようなダンスシーンで、救われはしないけれどヤラレタ感はつよく、なんともカッコよい映画だと悔しさがつのった。デジタルビデオカメラのチープな映像で、しかも徹底的に常識的なアングルを回避したカットは、一方で素人の自分をウソでも励ましてくれたw。 ...
  • 嫌オタク流
    嫌オタク流 著者:中原昌也、高橋ヨシキ、海猫沢めろん、更科修一郎 出版:太田出版 中原昌也が絡んでいるだけで買ってしまうのだけど、オタク向けの本のようだ。とはいえ、「オタク事情には門外漢」の高橋ヨシキと中原昌也が、「その世界の方」の海猫沢めろん、更科修一郎と対談した内容で、「現代オタク事情」について色々と知ることの出来るものだった。 特に海猫沢、更科の語るオタクメンタリティーなるものがとても突っ込みどころ満載で、あまりにも予定調和的な行動原理に言及されてしまう彼らのイメージに正直驚いた。それは「どうでもいいよ」と言ってしまうようなものばかりで、中原昌也もほとんど投げ出していた。 彼らのように、一定のコードに萌え、そこから逸脱せずに小さな「差異」を極限まで消費し続ける姿とは、ある意味で現代をとても象徴している。そして幼児ポルノ、近親相姦、障害者萌えなど、言葉で表...
  • イノセンス
    イノセンス [監][脚]押井守 [原]士郎正宗 [プ]石川光久 鈴木敏夫 [作監]黄瀬和哉 西尾鉄也 [音]川井憲次 [美]平田秀一 [歌]伊藤君子 [声]大塚明夫 田中敦子 山寺宏一 大木民夫 仲野裕 竹中直人 [制作データ] 2004東宝 [上映時間] 99分 前作をあまり覚えていないが、まあ何れにしろこまかい理解を目指しても無駄なのだろう。どおせ何回も見た人が難解な解釈を重ねてしまう作品なのだろうし。それってコアな魅力をもっている証拠なのだろうが、素直に感じればいいじゃん。っと、あらかじめ誰に対してなのか分からない自己防衛的姿勢で見に行ったのだった。 構えたのがばからしいほどに「すごい映画」だった。オープニングの格好良さ、絶妙な音楽の入り方。多くの名映画がたどっ...
  • 趣都の誕生-萌える都市アキハバラ
    趣都の誕生-萌える都市アキハバラ 森川嘉一郎著 \1,500 幻冬舎 2003.2 秩序を具現化するモダニズムの理想は日本ではあまり定着しなかった。そんな今までの都市論を抜け出した事例と思いきや、真相はほど遠い局面を示しているという意味でショッキングなレポートだ。論点に斬新さは少なくむしろここ数年の「広告・オタク・都市」キーワードから繋がる言説を、もう一度秋葉原という「スキャンダラス事象」になぞって描いてくれたもの。かえって単体の建築への思いは巡らされた。 建築という行為は巻き込む対象が雑多なために社会性を負う宿命を持つ。人命にかかわる安全性からデザインが不快であるかという趣向まで、提供する能力と判断される視点も多岐に渡る。ゆえに建築家は全ての事象を解決すべき問題として語ろうと振る舞う。そんなスタイルを嫌い作ることが「趣味である」かのように身の回りへ重きを置く若...
  • ハッシュ!
    ハッシュ! 2001日本/シグロ 監督・原作・脚本:橋口亮輔 製作:山上徹二郎/渡辺栄二/石川富康/塚田博男 撮影:上野彰吾 音楽:ボビー・マクファーリン 出演:田辺誠一/高橋和也/片岡礼子/秋野暢子/冨士眞奈美/光石研/つぐみ 橋口監督は確かゲイとしてカミングアウトしている。監督・原作・脚本とマルチに関わっているこの作品は、まさに監督の人生観が大きくにじみ出たものに仕上がっているのだろう。 たまたま昨年「シナリオ」という雑誌でこの映画の脚本を読んでいた。現代小説のように、日常生活を綴った場面の多い描写だった。様々なシーンが連鎖しているのが脚本に出ていて、映像のための本とはこのように構成とデザインとが入り込んだハイブリッドな読み物なんだ、と楽しんだ。とは言え、今日見た実際の映画には「既視感」はともな...
  • プライベート・ライアン
    プライベート・ライアン 製作/監督 : スティーブン・スピルバーグ 脚本 : ロバート・ロダット 撮影 : ヤヌス・カミンスキー 音楽 : ジョン・ウイリアムス 出演 : トム・ハンクス、トム・サイズモア 、エドワード・バーンズ 、バリー・ペッパー 、アダム・ゴールドバーグ 、マット・デイモン 年末に注文していたスピーカーが届き、ついにサラウンドシステムが組めた。さっそく音と映像の迫力を確認すべく映画を借りた。「プライベート・ライアン」を選んだ。この作品は戦争映画の歴史を大きく変えた、そんなレビューを見かけていたのだった。 冒頭まもなく戦闘シーンが始まり、銃弾が飛び交う音が360度ヒュン、ヒュン回るのだった。予想以上の迫力に思わず笑う。これまで自宅のビデオ鑑賞が殺してきた作品のポテンシャルを恨めしく思う気持...
  • この先の建築
    この先の建築 監修:田尻 裕彦〔ほか〕 企画:ギャラリー・間 編集:小巻 哲 \3,000 TOTO出版 A5判 / 363p 2003.7 連続シンポジウム:2002年9月3日(火)〜10月5日(土) ギャラリー・間での100回展に行われた連続シンポジウムの記録。建築家を大きく5つの世代にわけ、それぞれ5人ずつ、総勢25人の建築家が登場するという巨大な講演。どれも参加しなかったが、これを読んでちょっと後悔。けれど行っていれば読まなかったかもしれない。このようにまとめてあるのは大変貴重ではないか。 出展者・パネラー(50音順) 青木淳、阿部仁史、石山修武、磯崎新、伊東豊雄、太田浩史、岸和郎、隈研吾、小嶋一浩、篠原一男、妹島和世、曽我部昌史、千葉学、塚本由晴、内藤廣、西沢立衛、長谷川逸...
  • 越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭
    越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭 10年以上前から全国どこの地域を訪ねても、「地域振興」「街おこし」が合い言葉で、過疎が進んでいる地方になればなるほど悲壮感はただよい、一方で地域経済の発展はもはや「公共事業」では補えなくなっているにも関わらず予算は止められない。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 そんな中で2000年にはじまった妻有アートトリエンナーレは、新潟県の南部に位置する越後妻有6市町村が県と連携し、アートによる地域活性化を推進する「越後妻有アートネックレス整備事業」の一環として始められた公共的なプロジェクト。 つまり公共工事にアートが参入していくハード事業のソフト化であり、基本予算は公共事業費から計上される仕組みで、それは文部科学省ル...
  • プレイタイム
    プレイ・タイム 監督:ジャック・タチ 出演:ジャック・タチ 1967年:仏 コメディー映画だが、もっぱらその空間表現、超モダンな都市風景など、建築的要素の多い映像表現として知られているのではないか。 劇中が乾いた空気の中、繰り広げられる主人公ユロ氏の行動は、セリフが少ないせいかもっぱらそのモダンな風景の一部として見えてくる。描かれる建築空間の均質さと、コメディーとしての動きが、等価でヒエラルキーを感じない。それはユロ氏の行動の特異さを打ち消すほどに、周辺人物達の動きが、均質で秩序立てられているからだ。 それはねらいなのだろうか。空間を際だたせる効果としてはとても成功している様に思うが、コメディーとしてはどうだろう。あまりに人物のインパクトが弱く、気付くとその建築表現ばかりに気をとられてしまう。必要以上に反応する向き...
  • レインメーカー
    レインメーカー 監督・脚本・製作総指揮:フランシス・F・コッポラ 原作:ジョン・グリシャム 出演:マット・デイモン/クレア・デーンズ/ジョン・ボイト/ダニー・グローバー/ダニー・デビート/マリー・ケイ・プレイス/ミッキー・ローク/ロイ・シャイダー マットデイモン主演、若き弁護士の映画。 アメリカ映画にはめずらしく、淡々としたストーリー。 もっぱら、デイモンの独白的せりふはこびが多く、人間の内面を描きたいというねらいが、伝わってくる。 負け知らずのやり手弁護士に勝ったのは、その純粋な正義感だった。ただ大きな勝利の感触が、勝つことを目的へと換えて行き、やがて自分も堕落してしまうことを悟ったデイモンは、弁護士という職業の限界を感じる。そして弁護士を育てる「教師」への道を選ぶのであった。 契約社会として、この日本よりも断然...
  • ハード キャンディ
    ハード キャンディ 監督:デヴィッド・スレイド 脚本:ブライアン・ネルソン 出演:パトリック・ウィルソン 、エレン・ペイジ 、サンドラ・オー うーん。(まとめちゃうのもなんだけど、)なんでアメリカの子役ってこう賢い大人風に振舞おうとするのだろう。不自然だ。この主人公も、目線をフワフワさせながらおどけて話すしぐさが妙に大人ぶっていて違和感を覚えた。出会い系サイトで知り合った男と駆け引きしながら会話をしていくシーンだから分からない演出でもないけど、その後もずっとこのしぐさは続いて行くもんだから・・。 カット割やカメラアングルはとてもスタイリッシュで近景ショットの多用は、吉田喜重の『戒厳令』みたくカッコ良い。けれど緊張感は前半まで、というか単調さが続いてしまい、ミステリーとしての切迫感が乏しい。 そもそも主人公の女の子が自身を「異常」と言うくら...
  • ダイアログ・イン・ザ・ダーク
    ダイアログ・イン・ザ・ダーク imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 開催期間 2004年07月31日(土)〜2004年09月04日(土) 1日27ユニット(1ユニット定員10名) 体験時間は約1時間 会場 梅窓院 祖師堂ホール  東京都港区南青山2丁目26-38 関連ホームページ http //www.dialoginthedark.com/contents/index.html 不意に知ったこのイベント。いや、ワークショップのようだ。つまり研究的な集会ということか?。暗闇を歩くイベント?。体験した方は大体喜んでいるものの、前情報からは不安な要素も多かった。実際は。笑顔で終わった。とてもオススメなイベントだ。 暗...
  • 蛇にピアス
    蛇にピアス 金原ひとみ(著) 集英社 本体1200円(税別) 2004年1月5日 大きな物語が終焉したというのは、それが存在しないとか、信じられないとかではなくって、「あなたの物語」と「私の物語」とが共有できないという状態のことだ、そんなことを東浩紀は書いていたと思う。 自分の物語が常に相対化させられるという状態、それは政治的なものから個人的なものまであった欲求の形態を、すべて恋愛とか個人とかのミクロなレベルまで細分化させてしまう状態なのだろう。すべての承認とか共有の欲求は恋愛的なもので満たすしかない状態なのだ。 主人公は、スプリットタンとか刺青などの身体を改造していくことへの欲求の根源を、不可解なものと自覚していた。そして何かを所有する過程の興奮と、その果ての寂しさとを味わっていた。どこかアウトロー的な感覚を自分の欲求に見出し、むしろ満足していく感もあっ...
  • 供述によるとペレイラは……
    供述によるとペレイラは…… アントニオ・タブッキ 須賀敦子訳 白水社 新書 \880 カテゴリー-小説 第1次世界大戦後、ポルトガルには暗殺、クーデター、インフレなどの様々な苦難が満ちていた。世界的にも苦難からの救済として、独裁政権が生まれていた。イタリアのムッソリーニ、ドイツのヒットラー、スペインのフランコ。ポルトガルでは経済学の教授であるサラザール博士が大蔵大臣として経済を立て直し首相に就任。その後36年に渡りその地位を維持し、独裁者となる。表面上はファシストでなくとも、教育や出版、言論には厳しく秘密警察も存在していたという・・。この小説はまさにその時代に生きていたある新聞記者を描いている。大手をやめ、リスボンの小新聞社の文芸主任をつとめているペレイラ。 主人公のペレイラは変わらない日常を生きることにより、知識人としての国家への矛盾意識、体制的な社会への思...
  • レイクサイドマーダーケース
    レイクサイドマーダーケース 監督 青山真治 原作 東野圭吾 脚本 深沢正樹 青山真治 出演 役所広司 薬師丸ひろ子 柄本明 鶴見辰吾 杉田かおる 黒田福美  眞野裕子 豊川悦司 「お受験」を通じて理想の親子を演じるという自我。本物の親とはそんな演技の中にだけ存在しているという確信犯的・家族。 子供はそんな親を見て演技に参加し、誰よりもフィクションに溺れていく。そんな中で事件は起きたというストーリー。 原作がどうあれ、これは青山真治の描く恐怖だ。カメラワークや会話の間、どれをとっても恐怖への意識があって、とても面白く出来ていると思った。 相変わらず興行的にはコケていたけど・・。2006-02-12/k.m コメントをぜひ ...
  • ロスト・イン・トランスレーション
    執拗に描きだすソフィア・コッポラ [2003米/東北新社] [監督][製作][脚本]ソフィア・コッポラ [製作]フランシス・フォード・コッポラ/フレッド・ロス [製作]ロス・カッツ [撮影]ランス・アコード [出演]ビル・マーレイ/スカーレット・ヨハンソン/ジョバンニ・リビシ/アンナ・ファリス/林文浩 もう来週で終わる時期なのに、新宿武蔵野館は満席だった。 ソフィア・コッポラの作品をはじめて観た。とても好みな作品だった。あらかじめ阿部和重の「映画覚書」で彼の批評を読んでしまったのでかなりの部分で見方が出来上がってしまったが、それはかえってよかった。阿部はソフィア・コッポラの映画的主題としてデビュー作同様に、一種の「引きこもり状況を描いている」ことを上げていた。 自分のなかでスカーレット・ヨハンソンの...
  • MOVIE大学
    MOVIE大学 MOVIE大学 cafe@franken クリエーター読本 河出書房新社 1400円 この本では「実践的な映画監督への道」がダイジェスト版で分かるようになっている。 1章では5人の映画監督へのインタビューを通して「どうやって映画監督になったのか?」が問われ、2章では「どうやって映画監督になれるのか」を制作の仕組みと共に解説し、3章では「短編映画をつくろう」というテーマで、DVD撮影でのチュートリアルがある。とても手頃な量であるが、内容は興味深い話題ばかりだ。普段映画を好きで見ているだけでは、決して知り得ない制作の裏側をのぞくようで楽しい。それと同時に創り手としての「信念」や「ノリ」や「勢い」などがとても身近に感じられる。 この本で学べることはいっぱいある。かといって僕は映画監督になり...
  • 「π」
    「π」 監督:ダーレン・アロノフスキー 出演:ショーン・ガレット/マーク・マーゴリス/スティーブン・パールマン/ベン・シェンクマン/サミア・ショアイブ/アジャイ・ナイデゥ 1997年/アメリカ/85分/モノクロ ダーレン・アロノフスキー監督作品。わずか6万ドルの低予算で制作されながら、大ヒットを納めた作品。 北川原さん設計の渋谷シネマライズに見に行った。21:20〜のレイトショーだというのに、立ち見まで出る勢いだった。 先週キューブリック遺作の「アイズワイドシャット」を先行オールナイトで見にいったときは、30人程度だったが。 オープニングはテクノサウンドにのった激しい数字のカットが続き、久々に期待感がまった。けれども見終わった感じでは、ただパラノイアの苦悩が、永遠と続くだけだったような、、。 映像と音楽の連続観は、確か...
  • 華氏451
    華氏451 FAHRENHEIT 451(1966年) 監督:フランソワ・トリュフォー 原作:レイ・ブラッドベリ/レイ・ブラッドペリ 出演:オスカー・ウェルナー/ジュリー・クリスティ/シリル・キューザック 112分/カラー/ 本が燃えるときの温度が華氏451だと言って、主人公の消防士(モンターグ)はそれを燃やす。サンダーバードのパロディーを見ているかのような、チープなSF映画だ。 全体主義的な世界で、読書を禁止された国民を皆、「いとこ」と呼ぶ。これを「ともだち」と変えれば言われている対象は違うけど「20世紀少年」のようだ。とにかく、そのむごい法規を守っているのが消防隊。全て耐火材料で燃える家はなく、燃やす主体が彼らなのだ。たしかに炎を扱うのだけど。 メタファーとして割り切っているのか、SFを記号とし...
  • サイレント・ボイス
    アートの課題 -サイレント・ボイス- 2010年10月 2日〜12月12日 トーキョーワンダーサイト渋谷 アーティスト:アラヤー・ラートチャムルンスック(タイ)、ギョンウォン・ムン(韓国)、マルワ・アルサニオス(レバノン)、ネスリン・ホドル(レバノン) 今年で4年目となる「アートの課題」は、「文化多様性」をテーマに、異なった文化的背景を持ちながらも現代世界が共通に抱える課題について世界各地のアートセンターと連携しながら、対話と制作、展覧会を通して取り組んできました。本年の企画 "Silent Voice"(サイレント・ボイス)は、日常には見えにくい歴史的、政治的な問題に鋭く切り込みながらも、それを声高に、あるいはプロパガンダのように語るのではなく、一見穏やかにもみえるしっかりとした個人の語り口で語るアジアの女性アーティストにフォーカスし、アジアが作り...
  • 家族を容れるハコ家族を超えるハコ
    家族を容れるハコ家族を超えるハコ 上野千鶴子著 \2,200 平凡社 東雲キャナルコート あまり関係ないけど模型による住宅のスタディーなども。 この本を読んでいると、住宅を考えるときの問題点が、もはや弱者(育児・介護など)を取り入れたときのそれに集約されているのだということに気がつく。それ以外の家族形態については、どのような家にだって生活は可能であり、それについて深く思考することを必要としていないようだ。建築家の作る住宅と言うのは、後者のケースがほとんどで、言い換えれば、どの様な家にだって住める人達のための建築ということになる。 確かにそのような前提があってこそ、純粋に建築としてのたち現れ方、行為という細分化された空間単位に連続性をもってデザインすることの条件が整っているかのようにも見える。社会学的な視点を...
  • 現金に体を張れ
    現金に体を張れ クレジット1956/米/1時間25分 監督・脚本:スタンリー・キューブリック 原作:ライオネル・ホワイト 出演:スターリング・ヘイドン、コリーン・グレイ、ビンセント・エドワーズ キューブリックのハリウッド・デビュー作。 出かけた後で疲れている+家で見る+食後+白黒という(悪?)条件が重なり、9割近く寝てしまった前回とほぼ同じ状況で懲りずにチャレンジ。昔のハリウッド映画は明快な内容で、見やすいのだが、どうもビデオ映像の白黒画面は、眠気をさそう。映画館より鮮明度が低いのがカラーのそれよりも目立つからだろうか。だから白黒映画を借りるときはちょっとためらいを感じる。 56年のキューブリック初期作品は、とても明快で、あっさりしている。けれど小気味よい、という心地よさがあって、やはりそれはこの白黒と強いコントラストの映像からもくるのだと思う。 服...
  • プラグイン/ニュース
    ニュース @wikiのwikiモードでは #news(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するニュース一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_174_ja.html たとえば、#news(wiki)と入力すると以下のように表示されます。 「Wiki」創設者のPC 競売に - auone.jp ドラゴンクエストけしケシ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 真女神転生5攻略Wiki|メガテン5 - AppMedia(アップメディア) アイプラ攻略Wiki|アイドリープライド - AppMedia(アップメディア) ポケモンBDSP(ダイパリメイク)攻略wiki - AppMedia(アップメディア) 【テイルズオブルミナリア】リセマラ当たりランキン...
  • 「鏡」アンドレイ・タルコフスキー映画祭
    「鏡」アンドレイ・タルコフスキー映画祭 タルコフスキー映画祭行って来ました。ギリギリ駆け込んだら、結構来てます。たぶん100人程度の地下ホールが満員。整理番号78だったので前しか空いていない。臨時で出されたイスをゲットしましたが、堅いから痛かった・・。 実は今回の「鏡」で3つ目というタルコフスキー中級者(わずか7本しか長編ありません)ですので、まだまだ新鮮さがあります。とは言え、三百人劇場でみた「ソラリス」はまだしも、ビデオでみた「ストーカー」など、ギリギリ寝ないきわどいリズム。この「鏡」もかなりきてます。モノクロからカラーへ写り変わる映像美に見とれつつも、意味深な「長い間」から突然「炎」が立ち上ったり、展開の読めない断片的な場面の連続には、忍耐を要する映画であることには変わりないと・・・。 しかし今日は上映後のトークが目的。エンドロールもなくいきなり終わったとた...
  • リリイ・シュシュのすべて
    リリイ・シュシュのすべて 監督・脚本:岩井俊二 出演:市原隼人/忍成修吾/伊藤歩/蒼井優/大沢たかお/稲森いずみ/市川実和子 撮影:篠田昇 音楽:小林武史 配給:ロックウェルアイズ 2001年/日本/2時間26分/カラー/ビスタサイズ(1 1.85)/DTS 5.1ch/35mm オープニングの歌にさくっとハマリました。いきなりクライマックスといった感じ。 これが今の中学生の「リアル」なのかと言えば、それは監督の描いた「リアル」なのだろう。けれど共感しうる内容であり、それを「リアル」と呼ぶのなら、十分に「リアル」だった(*1)。なぜそんなことを思うのかと言えば、こういった14歳を描くときには、どうしたって社会性なりここ数年の事件などを背景に思い浮かべる。そしてどれほど現実の思春期に根ざした問題をなぞ...
  • ヴォルフガング・ティルマンス展
    ヴォルフガング・ティルマンス展 Wolfgang Tillmans | Freischwimmer 期間:2004.10.16[土]─ 12.26[日] 会場:東京オペラシティアートギャラリー 開館時間:12 00 ─ 20 00(金・土は21 00まで、最終入場は閉館30分前まで) 休館日:月曜日 入場料:一般 \1,000(\800) 先日恵比寿でウイリアム・クラインの展示を見たときとだいぶ雰囲気が違っていた。同じようなポートレイトもたくさんあったが、配置・構成がまったく違っていた。前者は同じ大きさの写真が均質に展示されていて、写し出された人物達の差異がはっきりとしていた。 今回見に行ったヴォルフガング・ティルマンスの展示は、写真の大きさがバラバラだった。しかし本人がじっくりと考えてつくりだした「空間」...
  • アメリカの影
    アメリカの影 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 監督:ジョン・カサヴェテス 出演:レリア・ゴルドーニ/ヒュー・ハード/ベン・カールザース/アンソニー・レイ/ルパート・クロセー ジム・ジャームッシュ、スパイク・リー、ウッディ・アレンをはじめとするニューヨーク・インディペンデントの元祖。ジョン・カサヴェテスのデビュー作品。ドキュメントタッチの演出。実際すべて演技は即興で行われたと最後にうたわれていた。 印象的なのは会話の自然さに迫るアングルの不自然さだった。やや近寄り過ぎな(横長のフレームをTV用にしているせいもあるが)数名の会話シーンは、彼らが親密な関係であることを伝えるにはとても明快なのだが、ちょっと圧迫感もある。 ただ、ドキ...
  • :近況-2004-1-2004-3
    近況-2004-1-2004-3 2004-03-30 10+1。隈研吾さんと森川嘉一郎さんの対談はなんだかかみあっていない、というか森川さんの指摘に隈さんが、ただそうですねと言っているだけのようにも。そもそもなぜ隈さんなのか。渋谷駅の改装したから?。藤森さんの赤派とか白派ってなつかしいな。五十嵐太郎さんのデータベース的事例はすごいけれど、その先にいく言葉もほしい気がする。とくにセキュリティー社会に対する危惧のような、東さんとかぶっているところは違った切り口も見せてほしい。建築側からそれらへの態度をとるとすればどんなことがあるだろう。セキュリティーフェアとか言って徹底的にキャンペーンしてみるのも面白い。ある意味滑稽なくらい切実に振る舞いたい気もする。今気づいたけれどカルスタの上野さんと毛利さんも執筆しているのか。毛利さんはセキュリティーについてなど。 2004-03-28 10+...
  • ブギーナイツ
    ブギーナイツ 監督・脚本:ポール・トーマス・アンダーソン 製作:ロイド・レビン、ジョン・ライアンズ、ポール・トーマス・アンダーソン、ジョアン・セラー 製作総指揮:ローレンス・ゴードン 撮影:ロバート・エルスウィット 美術:ボブ・ジンビッキ 衣装:マーク・ブリッジズ 音楽:マイケル・ペン 音楽監修:カリン・ラットマン 出演:マーク・ウォールバーグ、バート・レイノルズ、ジュリアン・ムーア、ウィリアム・H・メイシー、ジョン・C・ライリー、フィリップ・シーモア・ホフマン PTA監督作品の面白さは、格好良い笑い。これはスタイリッシュであることが、そのまま笑いにつながっていくという、緊張感を伴う完成度を示す。冒頭の曲の入り方や、長回しのカメラが追うシークエンスはどれもキマっていて、ちょうどそれは...
  • カルメン・ミランダ・バナナが商売
    カルメン・ミランダ・バナナが商売 「ドキュメンタリードリームショー2010」 世界の音楽に心湧く、からの1作品 戦時中、虚実・幻想のラテンアメリカをショービズで描くハリウッド。そのただ中で象徴的存在としてエンターテイメントの場へ立つ。やがて不幸な結婚で精神的に苦しみ・・。カトリックで祖国愛の強い伝説的歌手、カルメン・ミランダの生涯。 山形に限らずドキュメンタリー映画祭は一度も行ったことがなくって、このユーロスペース企画も過去上映の抜粋で、夜9時の会には15人くらいしか居なくって単なるレイトショーだった。 まったく調べなくって単に行ける時間がこの映画だったのだが、「バナナが商売」って!。「カルメン」はまだラテン音楽思わせ期待もてそうな感じだったがバナナを頭にのせてイケイケな感じで歌う姿には驚きで!。 1930年代だからボサノヴァ誕生以前...
  • 路上
    路上 ジャック・ケルアック (著) 福田 稔 (翻訳) 河出文庫 「いいかね、諸君、われわれにはあらゆることがすばらしく、世の中のことは何もくよくよすることはない。本当にくよくよすることは何もないとおれたちが理解することはどういう意味をもつかを悟らねばならないよ。おれは間違っているかい?」(本文引用) アメリカ大陸を何往復もするサル・パラダイス(主人公)と大半を共にするディーン・モリアーティ(親友)の軌跡を描きとめた小説。20代前半の二人がトリツカレたように移動を繰り返してその場ごとにパーティやドラッグに明け暮れ、現地で働き金を貯めまた移動、時に伯母から送金させまた移動する。手段もヒッチハイクからバス、ピックアップトラック、旅行案内所が斡旋する車、代行運転する車などなど。 ディーンが出かけてきたのは、まったく意味のない事情によるものだったが、同時に、僕が彼と...
  • ロンドン・パリ旅行記/2000年2月2日-パリ最終日
    2000年2月2日-パリ最終日 本日17時でパリは最後。朝から、パリの外れ、ラ・デファンス地区を目指す。ここは、地下へ自動車交通を流し、地上の人工地盤には散策の場をもたらすなどの、かつてコルビュジェが提案した「300万人の現代都市」への強い模倣が見られる。もっとも、コルビュジェの生前から始められたにも関わらず、この開発へ声が掛からないほど、当時のフランス官僚へ嫌われていたようだ。 コルビュジェ自身も、パリ博覧会で「現代都市」を発表した頃とは、考えも、目指す建築にも変化が出ていたので、あまり興味は無かったのかも知れないが。ヨハン・オットーらによって設計されたグラン・アルシュ。ここから始まり、エトワール凱旋門を抜け、シャンゼリゼを通ってルーブル美術館へ至る軸線は、パリの都市軸として、強烈な印象を与えられる。 バスへ乗り、アラブ世界研究所へ。アラブ的な模様のダ...
  • スパイダー
    スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする 監督:デイヴィッド・クローネンバ−グ 出演:レイフ・ファインズ/ミランダ・リチャードソン/ガブリエル・バーン 原作・脚本:パトリック・マグラア(ハヤカワepi文庫) 提供:メディア・スーツ/ビッグショット 2002年/フランス+カナダ+イギリス映画/98分 クローネンバーグと言えば、グロテスクな世界観とカリスマ的な人気を思い浮かべる。その程度にしか分かっていなくて、「クラッシュ」は痛々しさと緊張感のある映像美だとか、「裸のランチ」はあのタイプライターと大きな昆虫みたいなのがとにかくグロかったとか、「スキャナーズ」は破裂する頭とやはり重々しい空気など。結構「飛んだ」話なのに重量感もあるという2面性だろうか。 この映画は見終わって、しばらくよく分からなかった。ただ、出だしの色...
  • :近況-2006-8-2008-1
    2008-01-26 週末日記●昨日は近所の現場事務所で長い打ち合わせをおこなっていて、6時くらいからなんだか「いいにおい」がただよっていて、近くの夕飯にしては臨場感あるなぁとか思っていた。8時頃、そろそろ終わりそうな感じになってきて事務所へ戻ってあれとこれを、なんて考えていたら、ニコニコしたおじさんがやってきて、どうぞおねがいします、コミュニケーションが大事ですからと。職長会の飲み会で、工務担当者〈現場監督)と、職長〈職人さんたち)が20人くらい集まり5時半からはじまっていて、焼肉パーティーだった。みなさんかなり出来上がっていて、テンションの開きに戸惑いながら気づけば10時のお開き。やれやれと直帰して、土曜日起きれば、なんだか風邪もよう。花粉症かとおもっていたら、体もだるくなってきた。結局今日1日ゴロゴロしていた。まだぼーっとしています。来週も忙しいのになー・汗。 2008-0...
  • シルバーウィークにアレコレ・感想4つ
    シルバーウィークにアレコレ・感想4つ 1■「環境展 -絶景-」 アーティスト:大巻伸嗣 会場:トーキョーワンダーサイト・渋谷 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 ここは良く行くギャラリーで、いつも面白い展示をしていますが、今回はかなり驚きました。「ゴミとは何か?」をテーマに約1年間ゴミに関するリサーチを重ねてきたアーティストの大巻伸嗣さんが、ゴミを燃やした後に残る人工物「スラグ」を用いた巨大インスタレーションを行っています。明らかに場違いなというか、ここにあってはいけないモノとしての異物感がスゴイです。中2階へのせたスラグの量(恐らく見えない部分はスチロールだと思いますが)も迫力ありますが、水を張った展示もインパクトあります。この異物感は、環境を破壊させてい...
  • トーク・トゥー・ハー
    トーク・トゥー・ハー 監督:ペドロ・アルモドバル 出演:レオノール・ワトリング/ハビエル・カマラ/ジェラルディン・チャップリン/パス・ベガ、ピナ・バウシュ 配給:ギャガ・コミュニケーションズ Gシネマグループ 『オール・アバウト・マイ・マザー』もよかったが、こちらもシブくてクールな作品。 この映画に流れているエッセンスは、どこか仏教的なもののようでもある。それは、固定した実体ではないというあの「空」を思わせる。すべての事物や現象は、ほかの事物や現象が原因となって、そこに何らかの条件が働いた結果として成立しているのであって、決してそのものだけで独立しているのではない。相対的な存在として世界を認識していく方法だ。 それは宗教の世界だけでなく、普通に生活を送っていく上でベースになっているような考えでもある。前半部分ではむ...
  • 写真
    今までに取り上げた写真関連リスト 近況-2004-4-2004-6 MenuBar Self-Reference ENGINE photographers #039;gallery なぜ、植物図鑑か アンリ・カルティエ=ブレッソン サイト・グラフィックス展 シルバーウィークにアレコレ・感想4つ フォトグラファーの仕事 マーティン・パー写真展 ランドスケープ 柴田敏雄展 ヴォルフガング・ティルマンス展 写真展と写真集メモ 写真新世紀-2006 土田ヒロミのニッポン 映画と写真は都市をどう描いたか 最近の冬 東京国立近代美術館の写真作品 野口里佳の展示を見て 銀座で写真展2つ 写真-覚書 2013-07-16 片山博文「Facts in Flatness 」■アンドレアス・グルスキーが写真をデジタル加工し、コンセプチュアル性を高めているのに対し、彼は写真...
  • ドイツ零年
    ドイツ零年 監督・原作・脚本:ロベルト・ロッセリーニ 出演:エドムント・メシュケ、エルンスト・ピットシャウ、インゲトラウト・ヒンツ、フランツ・グリューゲル ネオレアリスモの父、ロベルト・ロッセリーニの作品。 ドキュメンタリ−作品を思わせる無味乾燥なスタイル。俳優はすべて素人を採用。 第二次世界停戦後、べルリンの廃墟。 生き延びたある家族の話。小さなアパートへ居候する4人の家族は、皆生きていくことが精一杯で、不満をぶつけ合う毎日。病気に伏した父が、家族を結びつけている絆でもあり、反面つらい時代の中、足手まといとなっていた。末っ子のエドムントは、幼いにも関わらず、家族のために闇で働く。 病気で嘆く父を楽にしたい思いと、家族の行く末を不安に思う気持ちのなか、もとナチ党員の教師へ、「弱い者は死ぬべし」という勢いじみた言葉を聞かされ...
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