personal note内検索 / 「サブカル」で検索した結果

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  • 「彼女たち」の連合赤軍
    ...彼女たち」の連合赤軍サブカルチャーと戦後民主主義 角川文庫 大塚英志〔著〕 \667 70年代からはじまった消費資本主義的な社会現象が、その時代に生きていた男女の行動へどのような影響を与え続けていたのか、そんなテーマに沿って、連合赤軍の悲劇をたどっている。 この著作によって、70年代、80年代の流れ、そしてバブル崩壊へと続くあたりまでの現代日本への変化していく構造を読みとれるような気がした。バブル崩壊後も早10年以上経つ。そろそろバブル後自体も、この著作のように「歴史的」に分析してくれるものが登場するのではないだろうか。 ここで与えられた男女に関する分析は、現代への様々な視点へと繋がっていく可能性があるように思う。特に「自己表現」という焦燥の果てに・・と題された、「フェミニズムのようなもの」の分析は興味深い。消費行為と自己実現...
  • 最後の対話
    ...られる。そして同時にサブカルチャーを生き、そこに他者性のない危険なまでのイノセントさを見ている大塚 英志が、「間テキスト性」などという緩やかで連続体のような理想は見いだせず、もっと断絶していく自意識の誇大化を危惧しているのも納得だ。 アメリカには真の民主主義が花開いていると言い、そこから受け継いだ思想と共に生きる戦後民主主義世代と、表面的な文化のみを受け入れ、アメリカ型消費社会の追従を生活に浸透させきった僕らの世代。両者が微妙な肯定と共に、ナショナリズムに対しての「表面的な類似」を見出させてしまうことが確かにあるのかも知れないと思った。 日本が戦後民主主義的な思想に表面的にでも入り込みやすいのには、主体性の問題とも多く関わっているのだろう。福田 和也の言うように、戦争による大量殺戮や植民地主義による人間性の否定をもっとも大規模に行ったのはアメリカでもあって、それだから...
  • 攻殻機動隊
    ...東浩紀とか読んでは、サブカルについて分かった気になっていました・汗。・・それで「エヴァ」を見て、どうもあのオタク好みな絵と、それを裏切るかのような後半の内省的描写の数々とのギャップが気になっていて、そしてそれが魅力の要因にもなっていて・・。そんな疑問のなか、再度、東浩紀に向かっています。実際彼の「エヴァ」に関連する批評などを読んでみると確かに上記のようなことがとても分析的にかいてあって興味深く、「攻殻機動隊」との比較なんかもあって。それと「エヴァ」は僕でもなんとなくは知っているのに、攻殻のほうはそんなに名前きかないし、その割に海外で評価高いし、みたいなことが気になって、先日かりてみました。オープニングからマトリクスそのままっぽいシーンがありまして、「マイノリティ・リポート」までは知りませんでしたが、なにかとイメージのサンプルになっているのが分かりました。そんなわけで。今は2つの作品と...
  • スーパーフラット
    ...。 オタクとサブカルチャーの違いはまだよく分かりませんが今後探っていきたいです。一般的に社会性のなさを批判されるのが、オタク系のほうだとなんとなく認識しています。 もちろん、ある秩序をカッコにいれて物事に追求することは、一般的なことと思いますし、社会性云々はまた別の問題ですね。 そんなことを言ったら、社会性という秩序にしがみつくあまり、何をしていくのか見いだせない大人のほうがある意味寂しいだけの人生。 しかし、彼らを生理的に受け付けにくい点では、ちょっとまえのヤマンバ系にも通じるものがありますが・・。2000.05.30k.m 分かるということが、ある境界なり線引きなりを設定することならば、あらかじめ自分の中にある価値形態を組み合わせた認識ということなのでしょうか。人を卑下して自分の存在を認識するような差別も、はたしてそんな分かりたい欲求からくる...
  • 若者のすべて-ひきこもり系VSじぶん探し系
    ... 精神分析とサブカルチャーをからめて論じた著者の試みは、社会学と風俗をからめている宮台真治を初めて読んだころの興奮を思い出す。こういった態度は、批判も誤解も多くはらんでいるのだと思うが、面白い読み物であれば僕はそれでいい。宮台さんもなんか古くさい感じに見えてしまう著者の語りは、やはり東浩紀を中心に語られている「フラットな現代」論の流れなのだろう。ラカンなど難しくて全く受け入れられない僕なんかへも分かるように、現代の色々な精神病理を記述していく試みはとても刺激的だ。 インタビューが多いのもこの本の特徴だろう。フィールドワークには現実という一番の刺激物と向き合う志向がある。ただ、著者の思考が補強されているそれら若者へのインタビューには、やや門切り型な態度ばかりが目立つ。それらはいったいどのくらい若者の社会を映し出せているのだろうか。著者の分析は明快かつ大胆なので、十分に楽...
  • 音楽
    ...れはラカンの面白さをサブカルチャーになぞらえて説きほどく東浩紀の面白さにも通じるかもしれない。もちろん、文学的な装飾が個人的に好みだというのも大きい。 二人が交わす医師と患者としてのやり取りは、恋愛模様に重なる。汐見が彼女のへの治療にたいして「勝利」や「敗北」という言葉を使うのも、それらを良くあらわしているし、幾重にも繰り返される患者・麗子のウソと、そのたびに様々な解釈と闘う精神分析医・汐見の奮闘が、したたかな奴隷を演じているしもべのようでもあることとも繋がる。要するに診療の模様全てが、巧みにイマジネーションを抑制した二人の「エロス」を超えていく「激情」の裏返しを見ているようでいて面白い。 分析という「冷静さ」をもってして、男女の肉体的エロスを語り、転移という「恋愛感情」をもって、職業的な言及を続ける姿。それらはどちらもある意味でとてもコミカルで、阿部和重の小説が持つ...
  • 「愛国」問答
    ...ているのでは。もはやサブカルチャーという分類すらなく、文化だけでなく全てがメインなどに向かえない、不安だけが中心を独占している時代なのだろう。 人々は大きな不安の周辺で、個人趣味化した様々な思想・政治意識を小さく消費しているに過ぎない。そんな風にも思えた。福田氏の迅速に回転するハードディスクのような語り様には、そんな趣味化した思想を「いかようにでも提供出来ますよ」と言われているようだった。そして香山氏の繰り返される憂いは、逃げ切れない人々の「すべてを不安材料」へと導かざるを得ない、追いつめられた、またはそう振る舞うことを強要されているような、現代人の代表を見ているようでもあった。2003-05-18/k.m カテゴリー-社会、思想、新書、政治 関連リンク 2003年ベスト コメントをぜひ k.m 上...
  • イタリア旅行記/2000年12月28日
    ...、なにやらイタリアのサブカルチャーを示したような体裁です。昨年パルコギャラリーで行われていた、スーパーフラット展に近い感じで、印象に残りました。 イタリア旅行記イタリア旅行記/2000年12月23日イタリア旅行記/2000年12月24日イタリア旅行記/2000年12月25日イタリア旅行記/2000年12月26日イタリア旅行記/2000年12月27日イタリア旅行記/2000年12月28日 カテゴリー-建築、旅行
  • 広告都市・東京-その誕生と
    ...を除いてこの街に抱くサブカルチャー的なイメージは大きい。この場合サブという言い方も微妙だが・・。 たとえば「映画館」。確実に座って見たい映画は歌舞伎町で見る。そして渋谷では「そこでしか見られないから」という理由が多い。また、銀座や恵比寿においては「そこでしか見られないのにあえて行きたくない」という個人的な位置づけがある。このことから考えても渋谷は僕にとって重要な街である。パルコの前で行われるイベントが「ニュース」であり、地下の書店、あるいはブックファーストで手に入る文学が時代の気持ちをつかむ「ツール」であり、雑居ビルにひそむカフェこそが「広告空間」である。 しかし著者が言うような"「渋谷の郊外化」"も確実に押し迫っていると感じはじめていた。既にカフェブームは観光地化し、パルコの時代をつかめない空回り改装、雑誌コーナーのみが異常に混んでいるブックファ...
  • カル
    カル 監督:チャン・ユニョン 製作:ク・ボンハン、チャン・ユニョン 原案:ク・ボンハン 脚本:コン・スチャン、イン・ウナ、シム・ヘオンキム・ウンジョン、チャン・ユニョン 出演:ハン・ソッキュ、シム・ウナ、ヨム・ジョンア、チャン・ハンソン、ユ・ジュンサン、アン・ソクァン 猟奇殺人もの。こう言ってしまうと、近頃そんな映画ばかり見ているような気もします。かなりきわどいシーンがあって、ホラー映画は最近全く見ていなかったので、ちょっと躊躇することもありました。 動機の見えない所が猟奇殺人ものの主流で。・・もっとも、納得の出来る動機が存在すれば、それ自体危険な話しですけど。犯人像が2転3転するところは、その都度だまされると言うか、おどらされ、ハラハラします。けれど、どの犯人に対しても、決定的な動機は見当たりません(と言...
  • アカルイミライ
    アカルイミライ 2002日本/アップリンク 監督・脚本:黒沢清 出演:オダギリジョー/浅野忠信/藤竜也/笹野高史/白石マル美/りょう/小山田サユリ 「ニンゲン合格」を見て以来、黒沢映画にすっかり魅了され、どんな作品であろうと「とりあえず」見ておきたい衝動に駆られている(とは言え過去の作品すべては見きれていないけれど・・)。そんな準備が出来ているために公平な判断などできるはずも無いが、やはり今回も素晴らしかった。 どこが良いのか例によってあまり表現できない。それは中原昌也の言い難さにも通じる。ただ依然として監督の作品には断然が描かれている。不可解なまでにその存在自体をあっけらかんと描く。オダギリジョーの演技は十分にはまっていた。浅野忠信も分からない人間だった。もちろん殺されたオヤジにも不可解さはある。世代の断絶があるとすれば...
  • カルチュラル・スタディーズ
    カルチュラル・スタディーズ カルチュラル・スタディーズ入門 ちくま新書 261 上野俊哉・毛利嘉孝著 740円 2000.9 実践カルチュラル・スタディーズ ちくま新書 345 上野俊哉・毛利嘉孝著 740円 2002.5 ナショナリズムを考えるとき、それが遠い世界の話として身近に感じられないもどかしさがある。以前読んだ「アメリカ政治の現場から」(渡辺将人)では、移民社会での政治状況がいかにアクチュアルにそれらの問題と対峙させられているかを物語っていた。黙っていれば特にマジョリティーの立場を脅かされない日本人である自分が、積極的に介入させられる時代が何れ訪れるのかの脅威すらない。 そんな中この著者は・・「何か楽しいことや面白いことをだらだらやっていくなかで、苦し...
  • カルメン・ミランダ・バナナが商売
    カルメン・ミランダ・バナナが商売 「ドキュメンタリードリームショー2010」 世界の音楽に心湧く、からの1作品 戦時中、虚実・幻想のラテンアメリカをショービズで描くハリウッド。そのただ中で象徴的存在としてエンターテイメントの場へ立つ。やがて不幸な結婚で精神的に苦しみ・・。カトリックで祖国愛の強い伝説的歌手、カルメン・ミランダの生涯。 山形に限らずドキュメンタリー映画祭は一度も行ったことがなくって、このユーロスペース企画も過去上映の抜粋で、夜9時の会には15人くらいしか居なくって単なるレイトショーだった。 まったく調べなくって単に行ける時間がこの映画だったのだが、「バナナが商売」って!。「カルメン」はまだラテン音楽思わせ期待もてそうな感じだったがバナナを頭にのせてイケイケな感じで歌う姿には驚きで!。 1930年代だからボサノヴァ誕生以前...
  • アンリ・カルティエ=ブレッソン
    アンリ・カルティエ=ブレッソン アンリ・カルティエ=ブレッソン 「知られざる全貌」 東京国立近代美術館 ものすごい展示量。500点くらい?。インタビューフィルムがあって、語り口がとても哲学的というかハードボイルドというか。一つ一つ、言い切っていてかっこよい。巨匠の貫禄です。 あまりにもスタイリシュな写真は、演劇的にすら見えてしまう。決定的瞬間とは、そうして乗り越えられていったのかも知れないけど。図版は1800円にしてはよく出来ていると思った。 一見すると人間をとらえているようなんだけど、フレームにおさまった姿は石畳や陰影と同じようにそこへ定着しきっている。今にも動きそうな感じではなく、瞬間的にポーズをとっているような。 スペインとメキシコの写真が印象深い。というか好きなものが多かった。2007-07-01/k.m ...
  • alphableu
    alphableuの自己紹介です。 初めまして。なんだか恐縮です。自己紹介と呼べるほどの経歴はありませんが、現在は新聞社で生活情報欄の編集補助作業の仕事をしています。多分このページへは半年ほど前に映画絡みでたどり着いたのだと思いますが、本のレビューは買う時の参考にしています。映画をはじめ、(サブ?)カルチャーが大好きで、勉強会という響きにくらっときました。学生時代のように、何かしらのテーマについて掘り下げていければと、常々考えていたので。偏った自分の考えに凝り固まらない、新しい考えなり物の見方なりに出合えるのではないかと。 なんだか自己紹介って難しいですね。よろしくお願いします。 以下、発言ページのリストです。 #related 対話 k.m 有難うございます。>学生時代のように、何かしら・・是非その学生の頃の...
  • 夏休みの定番といえば・・・
    夏休みの定番といえば・・・ 「カルト資本主義」 (斉藤貴男 著) 夏休みも終わってしまい、思い脚を引きずり通勤電車に乗る日々が戻ってきてしまいました。 夏休みといえば、「読書感想文」ということで最近読んだ本の感想など。 「カルト資本主義」(斉藤貴男 著) 久々にルポものを読みました。以前は宮台真司氏のものをよく読んでいたのですが、女子高生ブームも一段落し、何かないものかと思い、手にしたのがこの本でした。 大きく八項目に内容は分かれています。項目だけ紹介しますと、 1)ソニーと「超能力」 2)「永久機関」に群がる人々 3)京セラ「稲盛和夫」という呪術師 4)科学技術庁のオカルト研究 5)「万能」微生物EMと世界救世教 6)オカルトビジネスのドン「船井幸雄」 ...
  • イタリア旅行記/2000年12月27日
    イタリア旅行記/2000年12月27日 12月27日ヴェネツィア3日目。ヴェネチア3日目。今日は祝日も終わり、イタリアの都市機能も通常通りであることを期待して、やや足を延ばすことに決めていた。ヴェローナへ向かう。「イタリアは大きな都市よりも、小さな街こそよい。」何度もこの国を訪れている事務所の所長が言っていた通り、ヴェローナへ着き、その街の美しさへ驚いた。この国で初めて落ち着きと美しさを持ち、それでいて都市としての活気も見られる街へ来たのだと思った。 程良く広がりを持ち、軒のそろった石畳の道をあるく。この街には川が蛇行している。川沿いに歩きながら、スカルパのカステルベッキオ美術館を目指す。どことなくパリのセーヌ側沿いにも似ている町並みだ。 カステルベッキオは古いお城と言う意味で、そこを美術館としてスカルパが改修をした。リノベーションを得意とするこの建築家の作品をじっくりと見ら...
  • ディスタンス
    ディスタンス 監督・脚本:是枝裕和 製作:秋枝正幸 撮影:山崎裕 出演:ARATA、伊勢谷友介、寺島進、夏川結衣、浅野忠信、りょう、遠藤憲一 これは今までにあまり見たことのない映画だった。ドラマなのかドキュメントなのか。この監督がドキュメンタリー出であるということを知って納得の作品なのだが、それにしても初めての経験には変わりはない。 カルト宗教の無差別テロ。数千人の被害を出し、その実行犯は教団に殺された。残された遺族の話なのだが、社会的に加害者であり、教団の被害者であるという倒錯した立場を突きつけられた人達といったところか。これは当然あの事件を映画化しているのだとも思うが、そんな説明をしないまでも十分に「リアル」な出来事をドキュメンタリーな演出で撮るというのはどういうことなのだろうか。 キャストに手渡された...
  • 東京・ドバイ・ラゴス
    東京・ドバイ・ラゴス Inter Communication 2007年summer 東京スキャニング 「今、東京は浮き足立っている」という言葉からはじまる特集。先日ドイツへ行き、ベルリンは浮ついていると思っていた矢先に足元をすくわれた感じ。建築家が都市を語らない、語れなくなって数十年。現在、東京を語ることは都市を語ることになるのだろうか。 意外と売れている『東京から考える』からそうだけど、東浩紀はいわゆるファスト風土として批判されている部分に目を向けている。もちろん、下北沢や吉祥寺の古きよき部分を取り上げて東京を語るだけではもう限界だ。タワーマンションの乱立する巨大都市を今、ある環境として正面にとらえていく視点には共感。 対談以降の紙面で続く特集はどれも高度というかよく分からないシステムのお話で、最近...
  • 夏ポテト
    夏ポテト #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (around) クレジット カテゴリー その他 関連リンク #related i.m食べましたよ。カルビー「夏ポテト<イタリアンサラダ味>」パッケージに「さっぱり」とあるだけに、さっぱり味でした。(イタリアンサラダというよりは、トマトの味しかしなかった) k.mところで、期間限定とかいって、いつも何かでてるよね。 i.m確かに、冬は「冬季限定」のチョコレートが多数出るけど、秋季限定はあまりみないなぁ。 k.mでも僕はとりあえずポテトチップがあれば幸せなんだけどね。 i.m結局はポテトチップであればなんでもいいんかぁ〜。(カルビーの企画の人達も泣...
  • アレックス
    アレックス 2002仏/コムストック 監督・脚本・撮影:ギャスパー・ノエ 製作:クリストフ・ロシニョン/リシャール・グランピエール 音楽:トマ・バンガルテル 出演:モニカ・ベルッチ/ヴァンサン・カッセル/フィリップ・ナオン/ジョー・プレスティア うわぁ。久々に強烈な映画を見た。これはある意味カルトの王道をいっているのかも知れない。決してメジャー映画には出来ないような演出ばかりが登場する。見ているのが辛くなるくらい衝撃的。息苦しさをこらえているような身体的負荷もある。ひょっとして途中で席を立つ人もいるのでは?。そんなギリギリの演出がある。 ギャスパー・ノエといえば以前「カルネ」を見た。馬肉屋の主人である男が主人公で、娘を溺愛しその倒錯的なまでの愛情と、恐ろしい結末まで、すべてが衝撃的なストーリ...
  • 亀は意外と速く泳ぐ
    亀は意外と速く泳ぐ 監督・脚本: 三木聡 出演:上野樹里 、蒼井優、岩松了、ふせえり、松重豊、村松利史 平凡な日常を送り続けることへ不安を抱く主婦が、「今日からあなたはスパイです」と指令を受けて、昨日までの平凡さを「演じる」。なにも変わっていないそれがフィクションであると意識することで、急に刺激を生み出す。 なるべく目立たないように生きることを意識的に行う時、それはとてもセンスの要る仕事となる。まるで日本人として生きていること自体をアイロニカルに曝け出されているようで面白い。 映画「イン・ザ・プール」や、ドラマ「時効警察」なんかを手がけた三木聡。この映画でも細かいネタが几帳面に面白い。原色(特に緑)を使った画面はコミカルさを増す以上にとても映画的だと思った。2006-04-30/k.m コメントをぜひ haru-chon 観たばかりです。三木聡のゆるゆるセ...
  • 1Q84
    1Q84 村上春樹/著 新潮社 2009/5/29 まとまりなく、感想。当然ネタバレとなっていますw。 登場人物達はみな生い立ちに強烈なトラウマを抱えコミュニケーションの齟齬をきたし生きにくさに繋がっている。思春期を宗教集団の厳しい規律の中で育ち、そこから抜け出し精神の解放を望みながらも、身体に埋め込まれた生き方が消えない青豆。父親の養育に不条理さを覚え、記憶の中だけの倒錯した母親像に救いを求める天吾。カルト教団のリーダーを親に持ち、10歳でそこを抜け出し、彼女の語った不思議な体験記が出版されベストセラーとなる深田絵里子。 連合赤軍以降、タブー視される政治思想の中でかえって先鋭化してく日本的な背景とともに、そもそも思想自体が内面化されやすいコミュニケーションの構造を持っていて、分散型ネットワークとなって1990年代から急速に進化した情報技術革新...
  • 嫌われ松子の一生
    嫌われ松子の一生 監督:中島哲也 出演:中谷美紀 、瑛太 、伊勢谷友介 、香川照之 ちょっと絵に懲りすぎかなーって思ったけど、 とてもよく出来ているなーと。 誰かの記憶へ残ることである種の永遠 みたいな、その人の何かが行き続けるという。 そんな物語はタイタニックとかにあったような。 ミュージカルテイストは慣れないけど テンポよくはまった。 中谷美紀はがんばる役者だと思った。2006-12-03/k.m コメントをぜひ 名前 コメント ...
  • ある朝スウプは
    ある朝スウプは 監督・脚本・撮影・編集・出演:高橋泉 出演者:廣末哲万、並木愛枝、木村利絵、垣原和成 音楽:並木愛枝 ホラー映画が海外モノよりも日本人が出ているリアリティーへ怖さを抱くように、フィクションとして造り込まれたある美しさをもったメジャー映画よりも、自主制作映画の即興っぽさや、役者の匿名性へ、より臨場感を得ることが出来る映画だ。 さらに、パニック障害、ひきこもり、新興宗教、洗脳、カルトなど、現代日本が抱える生きがたい闇の部分へ(それが闇ではないことも含めて)ごく普通に踏み込んでいくことがこれほどにショッキンングだったのかと驚かされた。 メジャー映画やマスコミの描く社会像にはとても制御された姿があって、僕らはそれをどこかで知りながら、安心して見られる程度にコントロールされて届くことをむしろ望んでいる。...
  • ゴーストワールド
    ゴーストワールド 監督:テリー・ツワイゴフ 脚色:ダニエル・クロウズ、テリー・ツワイゴフ 原作コミック:ダニエル・クロウズ(presspop gallery刊) 製作:ジョン・マルコヴィッチ、ラッセル・スミス、リアン・ハルフォン 出演:ソーラ・バーチ、スカーレット・ヨハンスン、スティーヴ・ブシェミ、ブラッド・レンフロ、イリーナ・ダグラス他 2001年/アメリカ/1時間51分/配給:アスミック・エース このタイトルの意味がよく分からなかった。見終わって思うのは、「幽霊→存在しない世界」という、主人公の世の中を見る眼差しを表しているのかも知れないということ。 ビンセント・ギャロ監督の「バッファロー’66」という映画を思い出した。笑えるけど悲しい話だった。二つの映画に共通したものは「郊外」というイメージだ。この場...
  • イタリア旅行記/2000年12月26日
    イタリア旅行記/2000年12月26日 12月26日ヴェネツィア2日目。ヴェネツィア2日目はトレビソへ向かった。スカルパのブリオン・ヴェガを目指した。すでに感じはじめていたが、年末のしかもクリスマス時期にイタリアへ旅行したことは間違っていたかも知れない。25,26日は祝日でほとんどのお店は閉まっている。昨日もヴェネツィアで目指していたお店、飲食店、ことごとくすかされた。やや落ち込み、そして疲れも出てきたところだった。 トレビソへは30分くらいでいける。下調べでは結局行き方は分からなかった。バスを乗っていくことまでは分かったので、とりあえず近いのでいってみることにした。列車からの眺めはとても美しく、冬でも青々と草が生えている風景が、なんだか不思議だった。 トレビソへ着き、ATCVのオフィスを訪ね、紙に書いた文章で、聞いてみた。向こうも英語が分からないようで、困っていたが、...
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  • 写真の現在3
    写真の現在3 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 臨界をめぐる6つの試論 東京国立近代美術館 風景「写真」といえば先日みにいった『写真の現在3』。小野 規の風景写真がとてもよかった。パリ郊外というローカルな「周縁」から、歴史・移民・自然など、グローバルな問題系をも見通そうとする連作、らしいけど、そんなコンセプトよりも写っているくたびれた郊外。その霞んだ空気と乾ききった緑。あるいはかさぶたのようにも見える草花。どれもロードムービーのよう。 2006-11-07/k.m imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 コメントをぜひ ...
  • 近藤恵介展
    近藤恵介展 「project N34 近藤恵介」展 東京オペラシティ アートギャラリー 一見ユルく穏やかな印象のある画風なんだけど、よく観ると結構シュール。そして繰り返し登場するキャラクターのようなもがコミカル。けれど空白というか「間」のような部分はとても練られていて、まるで石上純也の建築のようにオープンでいながら、非常にナイーブに閉じられている感じだ。 長さ6メートルほどの絵巻のような作品には、ベッドやスタンド、またはペンダント照明などが間を取りながら続いている。インテリアのようだと思い、よく見ればどの作品も内部空間を表しているようだ。身近なモノたちで埋め尽くされたドローイングは、間によって薄められ、ギリギリで空間として感じられる。この「軽さ」が、ナイーブな表現によって造られているところが、とても現代的だと思った。2008-08-13
  • さよなら渓谷
    さよなら渓谷 吉田修一/著 「レイプ事件の加害者と被害者が、十五年の歳月を経て、夫婦のように一緒に暮らしている日常を描いた小説」ということになります。絶対にあり得ないと思える状況ですが、自分としては究極の恋愛を書いたつもりです。(よしだ・しゅういち 作家) この小説で展開する男女のドラマは、いかにも吉田修一的だと思う。というのも、この二人は、それぞれ被害者と加害者として、対照的な人生を送ることはなく、どこか運命をともにしている感があるということ。 女性は、被害者という同情すべき対象(もっともこの扱いも充分耐え難いけど)というよりも、穢れた存在、不幸を振りまく対象として忌諱され、男性は、周囲(社会)から事件のことを許され、とがめられることなく過ごしていくことに、恐怖を覚える。 この一見対照的な「扱い」を見ていると、ジェンダーとセクシャリティーの...
  • イーオン・フラックス
    イーオン・フラックス 監督:カリン・クサマ 出演:シャーリーズ・セロン 、マートン・ソーカス 、ジョニー・リー・ミラー シャーリーズ・セロンは爬虫類のような動きがコミカルで、それはいかにもキマったヘアスタイルや、ステイリッシュ過ぎるインテリアにも覚えてしまう既視感へつながる気がした。『ガタカ』の頃はむしろ好きだった洗練さ加減は、まるでレストラン業界を支配している「和ダイニング」インテリアのように食傷気味だ。 近未来SFアクションへどこまで期待するかはともかく、近未来も、SFも、アクションも、洗練さだけでは引っ張れないと思う。アメリカのヒステリー、トラウマといった心理学的なもの同様、アニメーション原作主義もちょっと飽きた。いっそタルコフスキーでも見直したほうが良いのか。面白いSF映画、ありますでしょうか。(そうは言っても、それなりに面白いケド)2006-10-04/...
  • 「つながり」という危ない快楽
    「つながり」という危ない快楽 格差のドアが閉じていく 速水由紀子著 自分もそうだけど団塊ジュニアという世代についての分析が多い。引きこもりやニートが下流といって自虐的なネタと化していることにも批判的だ。 もちろん門切り方のオヤジたちのように、彼らをけしからんといって突き放すのではなく、構造的な問題として認識している点で、前向系だ。 でも自分の世代がこうして、ああだこうだと分析され分解されていくものなんだか複雑な気分だし、SNSなど趣味・趣向の合うコミュニティーへ繋がることで自意識を保っていくなどの言及には、うなずくのとそうでもないのと微妙な気分だ。 ネットによるローカルな繋がりが「地元」と呼ばれ、グローバルな動きと相対して継続されていくのなら、きっとそれなりに成熟していくのだろうし、前向きに考えていくほうがいいんじ...
  • 東京原発
    東京原発 監督・脚本:山川元 出演:役所広司, 段田安則, 平田満, 吉田日出子, 徳井優 公開:2004年3月13日 映画、『東京原発』を観た。徹底した反原発メッセージが啓蒙と娯楽のバランスよく盛り込まれた傑作。役所広司、 段田安則、平田満などの良い役者がそろっている。是非ゴールデンタイムで放映してほしい。ここ1ヶ月間さまざまにメディアへ登場した原発に関する情報が集約されている。 その無関心さが要因となってエネルギー政策を暴走させている事実をコミカルなサスペンスとして描いている。果たして今の日本でこれほどシリアスな映画はないのではないか。暴走は自身の傍観からはじまっていたのだから。 映画では「東京都へ原発を誘致する」といった都知事の「乱心」を持って日本中をパニックに陥れ、原発政策の真実へ向き合わせようとした。けれど未曾有の災害渦中にいる僕らが、まだこのよ...
  • リアルな恐怖
    リアルな恐怖 1999年7の月、ノストラダムスの予言は、当たりませんでした。集団自殺、カルト宗教によるテロなど、天変地異よりもなによりも現代においてリアルな恐怖は、人間の精神ではないだろうか。 世界中あふれる民族争い。ユーゴやアフリカでの殺し合いをみると、冷戦後の原理主義的横暴は、人類の本質的野蛮性が、露呈してきているのではないかとも思える。 それにしても、民族争い、宗教争いは後を絶たないです。 国連の介入も順番待ちの感じです。 けれど、どうも国連、アメリカ的モラルは、マイノリティを守ることを正義とし、政治的に絶対正しい道として、突っ走り過ぎている様に思える。原理主義にしても、そんなアメリカ的発想にたいして抵抗しているのではないか。デリケートな問題も、正義感を理由に、ないがしろな扱いをされがちでは。 どんなにグローバル化が進もうと、多様化、複雑化は守...
  • テクノ・ランドスケープ
    テクノ・ランドスケープ imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (01.jpg) 参加作家 フローリアン・クラール 飯田啓子 伊藤高志,稲垣貴士,KOSUGI+ANDO,吉岡洋 逢坂卓郎 ニコライ・レッケ 佐藤時啓 曽根裕 豊崎洋二 吉田重信 世界の新たなテクスチャーへ向けて 2001年6月22日(金)〜 7月29日(日)ICC ギャラリーA, B, ラウンジ BEACON 2001:伊藤高志,稲垣貴士,KOSUGI+ANDO,吉岡洋 ICCのサイトより さとメディアという言葉に対する印象など、どんどんと変わっていく時代の中で。そのあたりには全く疎いのですが、その世界を扱っているICCは結構...
  • イタリア旅行記
    イタリア旅行記-2000 イタリア旅行記イタリア旅行記/2000年12月23日イタリア旅行記/2000年12月24日イタリア旅行記/2000年12月25日イタリア旅行記/2000年12月26日イタリア旅行記/2000年12月27日イタリア旅行記/2000年12月28日 イントロ。そして総括。/2000.12.30 イタリアに建築行脚へ行って来ました。あの文豪ゲーテですら魅了させた建築家パラディオを目指してヴィチェンツァへ。イタリア合理主義建築のテラーニを目指してコモへ。日本では比較的派手な商業施設でしか知られていない、アルド・ロッシの設計したカララテーゼの集合住宅を見に、ミラノ郊外へ。スカルパの生活したヴェネツィアと、かれの代表作カステルヴェッキオ美術館を目指してヴェローナへ。 どれも素晴らしい建築ばかりでした。しかし一番僕らを魅了させたのは、イタリア...
  • 「プログレス」
    「プログレス」 a+uの一記事。 今世紀のプログレスに対する信仰。 そこには技術革新や開発へ、一心不乱に励む事を美徳としてきた人類(特に日本人)の姿があると訴えた内容。 筆者はこういった進歩への盲目的信仰が、過去へ立ち戻り、そこから学ぼうとする姿勢をなくしている原因だと懸念している。 そして、建築資料の保存活動が、日本において遅れていると指摘している。 むしろ歴史の浅いアメリカにおいては、積極的に活動しているそうだ。このように日本人の歴史認識不足を訴えた言論は結構よく見かける。 欧米では、保存文化財に対しての社会的認識がとても高い。どうしてこのような差があるのだろうか。 ちょっと違う話だが、報道番組などを見ていると、何か大きな事件が起きたとき、「徹底検証」とかいいながら、ひたすら騒ぎ、 直接的な原因ばかりに注目するが、根本的な事へはあまり...
  • 社会派すけべい
    社会派すけべい imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 毛皮族「社会派すけべい」 作・演出:江本純子 出演:江本純子 町田マリー 柿丸美智恵 羽鳥名美子 高野ゆらこ 武田裕子 延増静美 平野由紀 高田郁恵 金子清文 「すっごく楽しみ」と妻が言うだけあって、とても面白い芝居でした。下北沢駅前劇場は狭く、以前別の芝居を観た時も息苦しいくらいで、適正な気積が確保されていないと設計的なことが気になってしまうのですが、今回もエネルギッシュな演技で熱気ムンムン。「女子高校ノリだから、あんなふうに脱いじゃう」という妻の見解のように、女子度の高い芝居だ。唯一の男子はマスコットのような存在で、「きっと打ち上げは使いっぱだな」という私を「使いっぱどころじゃないよ!」とほくそ笑む。女子同士はコワイ...
  • ロンドン・パリ旅行記/2000年2月2日-パリ最終日
    2000年2月2日-パリ最終日 本日17時でパリは最後。朝から、パリの外れ、ラ・デファンス地区を目指す。ここは、地下へ自動車交通を流し、地上の人工地盤には散策の場をもたらすなどの、かつてコルビュジェが提案した「300万人の現代都市」への強い模倣が見られる。もっとも、コルビュジェの生前から始められたにも関わらず、この開発へ声が掛からないほど、当時のフランス官僚へ嫌われていたようだ。 コルビュジェ自身も、パリ博覧会で「現代都市」を発表した頃とは、考えも、目指す建築にも変化が出ていたので、あまり興味は無かったのかも知れないが。ヨハン・オットーらによって設計されたグラン・アルシュ。ここから始まり、エトワール凱旋門を抜け、シャンゼリゼを通ってルーブル美術館へ至る軸線は、パリの都市軸として、強烈な印象を与えられる。 バスへ乗り、アラブ世界研究所へ。アラブ的な模様のダ...
  • インフォアーツ論
    インフォアーツ論 ネットワーク的知性とはなにか? インフォアーツ論 ネットワーク的知性とはなにか? 野村 一夫著 洋泉社/ \720 新書 2003.1 著者の言う「インターネット的」なるものへ共感出来る人は、みなこのような問題意識をどこかで持っているのではないだろうか。それを「ネットワーク時代にふさわしい人間的条件」とまで言い切れるかは疑問だが、少なくとも理想のコミュニケーション環境を垣間見て、それをさらに持続させたいと願ったことはあると思う。 著作ではそのようなコミュニケーション過程を明確に記述しなおすことで、より広範囲に流通させることを狙っているようだ。教育者の視点でもラディカルさをもって言及している所は興味深い。やはり実践的な領域でイキイキと語れる人の話は面白い。学術的な言葉を使用しつつも...
  • 大竹昭子
    大竹昭子(おおたけ・あきこ) imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 1950年東京生れ。上智大学文学部社会学科卒業。 1979年からニューヨークに滞在。 82年に帰国し、本格的に文筆活動を開始。 さまざまな分野についてルポ、批評、エッセイ、ショートストーリーを執筆中。写真も撮る。 『バリの魂、バリの心』(講談社文庫)紀行的バリ島ガイド  『踊る島バリ』(共著・パルコ出版)バリ島の音楽舞踊家の聞書き  『熱帯の旅人』(訳書・河出書房新社)バリに暮らしたアメリカ人音楽家の生活誌  『透きとおった魚』(文芸春秋)沖縄についての紀行エッセイ  『アスファルトの犬』(住まいの図書館)ニューヨークと東京の嗅覚的都市探検  『眼の狩人』(新潮社)日本の戦後写真家の活動の軌跡をたどりつつ、写真とはな...
  • ハンニバル
    ハンニバル 監督; リドリー・スコット 出演; アンソニー・ホプキンス,ジュリアン・ムーア,ジャンカルロ・ジャンニーニ,レイ・リオッタ 著作を読んでいないので、前作の余韻で見に行っています。先行オールナイトでは初めてのほぼ満席でした。 レクターと言う奇怪な食人を犯すサイコスリラー、FBIで苦労しているクラリス、二人が繰りなす物語。ハンニバルって古代屈指の戦略化ってなにかに載っていましたが、この映画でのレクター博士はなぜかスーパーマンのようでした。 FBIというエリート集団のなかで、ひたむきに任務へ打ち込んでいるのだが、卑小な感情がし向ける、ささいな判断のずれから大量に死者を出させてしまう、つまらないがそれも社会の構造とも言えるものへ、言われようもないやるせなさを感じていたクラリス。そこへ10年前の悲劇であり名誉でもあるレク...
  • スティーヴン・ホール展
    スティーヴン・ホール展 ギャラリー・間 ルミノシティ / ポロシティ 2006年6月2日(金)〜7月29日(土) 最終日で学生さんらしき沢山の人達がいた。学生時代はほぼ毎回来ていたけど、今となっては土曜日しか見られるチャンスがないので、数年に1度のペースかも知れない。 緻密で美しいパターン=孔の集合が印象的。この孔は、集合的に見ればパターンとしてグラフィカルな印象を与える。一つに注目して内側からの光を感じれば、恣意的な形状をした発光体として見える。さらに発光した集合体として見ればそこへ都市の夜景を感じる。 一方、これまでの作品に見られるように、彫刻的なフォルムのスキマから光源を隠した光を当てることで、抽象的な陰影に包まれた空間体験を与えることが出来る。これは発光体の内部へ包まれた現象ということになるのだろう。 前者...
  • 映画
    今までに取り上げた映画リスト EUREKA HERO LOFTロフト Laundry M-I-2 ONEPIECE秋コレクション TOKYOEYES Vフォー・ヴェンデッタ WALKABOUT美しき冒険旅行 「π」 「空の穴」 「鏡」アンドレイ・タルコフスキー映画祭 あの子を探して ある子供 ある朝スウプは いたいふたり うる星やつら2ビューティフル・ドリーマー きょうのできごと(映画) こわれゆく女 たみおのしあわせ どんてん生活 の・ようなもの ひかりのまち ぼくを葬る まぼろし めぐりあう時間たち ゆれる アイズ・ワイド・シャット アカルイミライ アダプテーション アフタースクール アメリカ、家族のいる風景 アメリカの影 アモーレスペロス アレックス イノセンス インサイドマン インテリア イヴォンヌの香り イーオン・フラックス イージー★ライダー ウルトラヴァイオレ...
  • ダニエル・リベスキンド展
    ダニエル・リベスキンド展 −存在の6つの段階のための4つのユートピア− 建築が「場」に与える影響について思いがめぐる。ここしばらくの間、建築とは内部空間のことであるようにも考えてた。空間とはやはり内部であって、殻の内側を構想していく中で外部も出来上がっていくのが自然かと思っていた。 そしてクールハースが言っていたと思うが、「大きな建物はインテリアとエクステリアが別プロジェクトである」にも思考が開かれているような開放感があった。現代の東京がインテリア化されていくのを日々目撃していると、なおさらすべてが内部に思えてくる。 けれど今日オペラシティーで再び対峙したのは、建築が生み出すその外部空間だった。展示模型は、あたかも巨大な彫刻を思わせるような圧倒さでもってその場に存在していた。鑑賞者は模型と展示空間の隙間をぬって歩かねばならない。すれ違えないほど...
  • シルバーウィークにアレコレ・感想4つ
    シルバーウィークにアレコレ・感想4つ 1■「環境展 -絶景-」 アーティスト:大巻伸嗣 会場:トーキョーワンダーサイト・渋谷 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 ここは良く行くギャラリーで、いつも面白い展示をしていますが、今回はかなり驚きました。「ゴミとは何か?」をテーマに約1年間ゴミに関するリサーチを重ねてきたアーティストの大巻伸嗣さんが、ゴミを燃やした後に残る人工物「スラグ」を用いた巨大インスタレーションを行っています。明らかに場違いなというか、ここにあってはいけないモノとしての異物感がスゴイです。中2階へのせたスラグの量(恐らく見えない部分はスチロールだと思いますが)も迫力ありますが、水を張った展示もインパクトあります。この異物感は、環境を破壊させてい...
  • ここに幸あり
    ここに幸あり 監督・脚本・出演 : オタール・イオセリアーニ 出演 : セヴラン・ブランシェ 、 ミシェル・ピコリ 、 ジャン・ドゥーシェ 、 リリ・ラヴィーナ 、 アルベール・メンディ 、 ヤニック・カルパンティエ 主人公の冴えないオジサンは大臣であって、ある日突然辞任に追い込まれ、仕事も住む家も愛人も失ってしまう。別れた元妻にも相手にされず、行き場を無くした彼は母と昔の友人たちの元へ行き、、、といった冒頭の10分程度が「お話」っぽくなっていた。 その後はほとんどこのオジサンがだらだらと余生を送る「風景」(まさに眺めるようだ)だけが写されているといった映画。けれど観ていてとても幸せな気分に浸れそのままどっぷり溺れたくもなり、それは1週間ほどの正月休み明けで覚える仕事の復帰難さを妄想して、逆に今を楽しむ刹那のようだった。 母から案内された古くからの所...
  • ノマディック美術館
    ノマディック美術館 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 グレゴリー・コルベール 「Ashes and Snow」 会場 ノマディック美術館 スケジュール 2007年03月11日 〜 2007年06月24日 住所 〒135-0064 東京都江東区青海1丁目 東京テレポート駅前特設会場 最終日に行ってきた。混んでいるから早めに行ったほうがよいと聞いていたので、11時前くらいに行ったのだがもう並んでいた。20分くらいして中へ入るとすごい人。彼らは何時ごろから来ていたのだろう。どおしてこんなに人気があるのか、しかも若い人ばかりで。見終わってなんとなく了解。 大型和紙にプリントしたセピア色の写真作品は、なにか完璧すぎて広告写真のよ...
  • 角田光代
    角田光代 1967年3月8日神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。 90年『幸福な遊戯』で「海燕」新人文学賞、96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞 98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞 『キッドナップ・ツアー』で99年産経児童出版文化賞フジテレビ賞 2000年路傍の石文学賞を受賞。 小説に『東京ゲスト・ハウス』『地上八階の海』『あしたはうんと遠くへいこう』『エコノミカル・パレス』など エッセイ集に『これからはあるくのだ』『恋愛旅人』など著書多数 カテゴリー 作家 関連リンク #related ノート内容 コメントをぜひ。 k.m AERAの表紙になっています。以外と(?)規則正しい生活を...
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