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カオスな東京





渋谷で夕飯を食べた後に散歩がてら撮っていた写真です。渋谷川は街の中へ突然露出してしまった内蔵のようにショッキングで、またノスタルジックでもあり、好きな東京風景の一つです。元々湧水が水源で、江戸時代には木材を運んだりしていた川ですが、都内のほとんどの河川がそうであるように暗渠化され、残っているのが渋谷から恵比寿、広尾あたりまで。


写真に興味がなかったころ、ほとんど気にもしていませんでしたが、写真家・畠山直哉さんの川底へ降りて撮影した作品が衝撃で、以後自分でも撮るようになりました。


暗渠化された川の「なごり」についてはブラタモリなどでも楽しさを教えられ、東京の地形へいかに歴史が刻まれているのかという知的興味の対象にもなっています。さらに地下鉄副都心線が2008年に開通し、来年には東横線が地下化してつながります。同時にオープンする駅へ直結したヒカリエは中層部へ約2000席を有する大劇場を含む超高層ビルです。かつて多数のホームレスが生活していた宮下公園の整備も議論を呼びました。


激変する渋谷駅周辺に対して、現状まだ残っているダークサイドな風景は余りにも昭和のなごりを感じさせます。そう思えばこそ「愛おしく」感じされ、この不便でごちゃっとしたカオスのような「闇」が東京から無くなってしまうのは残念にも感じられます。恵比寿や六本木、そして進行中の下北沢などがそうであるように、東京は余りにも劇的変化を継続する「生きもの」で、いくら撮っても飽きないカオスです。2011-07-30/k.m



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