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全てはロードムービー




時々、映画はすべてロードムービーなんじゃないかと思うことがあって、それは旅をしていなくても、車で走るシーンがなくても、ただ動いていることが既にそこへつながっていて、そう考えると活劇自体が動きを前提に作られていて、動きの中へロードムービー的な感覚をつかんでしまう。

写真にも同様なことが言えて、風景でも人物でもスナップでも、そこにはかつてあった瞬間が写っていて、今も目の前で続いているかのように在り、静止させることで動きを見つけようとする中へ、ロードムービー的な感覚をつかんでしまう。

当然ながら、どちらにも共通していることは、自分のなかで立ち上がっていく感覚であること、映画や写真へ触れている時に、ロードムービー的な感覚が想起されていくことだ。ロードムービーと言うからには旅映画なんだけれど、それをメタ的な概念としてしまう気分の中には一体何があるのか。

サウダージという言葉は、ポルトガル語、およびそれと極めて近い関係にあるガリシア語に独特の単語とされ、他の言語では一つの単語で言い表しづらい複雑なニュアンスを持ち、ポルトガルに生まれた民俗歌謡のファドに歌われる感情表現の主要なものであるといわれる。

疾走する車で移動を続けることも、自転車で会話しながら平走することも、近くをぶらぶらと散歩することも、日常的な部分から少し外れたところにある。目の前を移動し続ける風景=情報と、頭の中を埋めるとりとめもない想起が、特にリンクすることもなく心地よい関係をむすぶ。

そんな時、「今まさに、ロードムービーの中を生きている」、なんて思う(思わないかw)。画像は『さすらいの二人』。イギリス新聞記者役のジャック・ニコルソンは北アフリカの砂漠へ、、。ミケランジェロ・アントニオーニの作品をじっくり観なおす時間がほしい。2011-06-30/k.m

カテゴリー-映画