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東京国立近代美術館の写真作品


  • 所蔵作品展「近代日本の美術」
  • +緊急企画「特集 東北を思う」


  • 東京国立近代美術館
  • 本館所蔵品ギャラリー(4F-2F)
  • 前期:5月17日(火)~6月26日(日)
  • 後期:6月28日(火)~7月31日(日)


先日行った東京国立近代美術館の展示には、見たかった写真作品がたくさん点在していた。畠山直哉・川の連作、石元泰博・桂、 奈良原一高・王国など、どれも本のキャプションなどで小さく見ていたものばかりだったので、実物に触れることが出来とても良かった。

畠山直哉・川の連作は、渋谷川へ降りて撮影した作品。地面の高さにカメラを据えているので、地上部分と地下部分が同じ長さになった縦長の写真が横にズラリと並ぶ。アオリが建物を抽象化させ、アイレベルから下部へ反転させたもう一つの渋谷が広がっている。

それ自体アンシンメトリな均衡関係に簡素性が結びついた構成美を実現した桂離宮を、さらに写真家・石元泰博によって切り取られた画面にみなぎる緊張感はすごい。モンドリアンの抽象画を超えたミニマリズムが生み出す小宇宙的な広がり。


カメラの視野は見つめる力を加速させて、ゆったりと世界を眺める楽しさを失わせる。シャッターを切るとき視野から切り落とされた周りの感覚的な潜在部分の存在。男子修道院や女子刑務所を取材した奈良原一高の「王国」に写り込んでいるのも、閉じられた世界に広がる小宇宙ではないか。2011.06.07k.m

カテゴリー-展示写真