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死の部屋



  • グレゴール・シュナイダー 「死の部屋」
  • ワコウ・ワークス・オブ・アート
  • 2010年10月12日~11月27日


ギャラリーの仕組みとかよく分からないけど、ここはリヒターやティルマンスなど大物アーティストを扱っているのできっと今回もスゴイ人なんだろうと、あわい期待。

会場には廃墟のような写真、無機質な空間の写真、良く分からないオブジェなどが雑然と並んでいて、写真家なんだろうか。値段はそこそこ高い。わずかな時間でさほどインスパイアもされず、帰ろうかと思ったが、ルーム2があった。

一旦外に出て別室へ入ると、部屋の空間全体に対して8割くらい占める大きなハコ。部屋の中へ部屋が入った感じ。リシンを吹付け建築のようでもある。壁には丸い穴が床へ近い位置に2か所空いて中が覗ける。

「これって、中で組み立てたんですよね?」「はい、さすがに搬入できませんので、これが実際に売れたり、他の展示依頼など出ましたら解体・移動可能になっています、中へ入れますよ」「あ、そうなんですね、はいつくばらないと、、暗いな、奥へ行ける、うわ真っ暗、向こうにつながって、、いない、なんか怖いぞー」「この作家は小さい時から家の中へ部屋をつくって引きこもったりしていまして」

「、、ふーん、となりの部屋の写真はー?」「廃墟のような写真は作家の家です」「えー!」「無機質な空間はもっと大きなインスタレーションで、このハコのように中へ入れ歩けます」「普通の空間に見えたので相当大きいのですね?」「ええ、しかも中で迷ったりする方もいるので、予めトラブルがあった場合にも責任を持ちません、という紙に了解を求められます」「、、、、へー何か怖いですね、、」「あっどうぞー(次の客)」

ワコウ・ワークス・オブ・アートは、都バス・新宿分駐所の巨大なオープンスペース近くにあり、西新宿の超高層群に隠された都心のエアポケットみたいだ。東京の地形が歴史の痕跡を随所へ残しているように、きっとここにも何らかの経緯があり、吸い込まれるようなこの「空虚さ」を感じさせるのではないか。帰りはそのミステリアス感が増したようだった。2010-10-23/k.m

カテゴリー-展示