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百万円と苦虫女



  • 監督・脚本:タナダユキ
  • 出演:蒼井優、森山未來、ピエール瀧、竹財輝之助、
  • 齋藤隆成、笹野高史、佐々木すみ江


同居予定のルームメイトが勝手に彼氏を住まわせる手配。しかも引っ越し当日に二人は別れ男だけが同居。そいつに拾った猫を捨てられ、反動で男の荷物を全て処分したら刑事告訴。前科者の烙印を押され、自宅にも居づらくなり、百万円を貯めて家を出る。その後も百万円を区切りに転々とするロードムービー。蒼井優のおっとりした演技とうまく共鳴させながら、とてもテンポよく運ぶ。『俺たちに明日はないッス』が気になっている監督だけど、さらに興味沸く。

海から山へと、なんとも優雅なロードムービー。こんな生き方出来る人が多ければ派遣切りなんて悲壮になるばかりじゃないのかも。強さを感じる放浪に見えたが一方で、行く場所ごとにかかわる人たち全てに対して打ち解けず逃げるように移動する。中学受験を控えた弟がいて、話題転換に合わせて彼への手紙が読まれる。繰り返されるのは弟のいじめられるシーン。ここでも強い姉、弱い弟像だ。

やがて逆転したこの関係を了解し、驚愕する主人公と共にクライマックスへと向かう。特別悪い人の出てこないドラマなのに、やるせなさ、切なさを覚えるのは、主人公の旅がコミュニケーションのあり方をリアルにあぶり出しているからか。ロードムービーは環境の変化を描き、そこへ主人公の成長を被らせる。関わる人たちは環境であって心は風景と同じようにそれらへリアクションを取り続け変化していく。 2009-02-03/k.m

カテゴリー-映画