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パンク侍、斬られて候


  • 原作:町田 康
  • 脚本・演出:山内圭哉
  • 出演:山内圭哉/小島聖/中山祐一朗(阿佐ヶ谷スパイダース)
  • 廣川三憲(ナイロン100℃) 加藤啓(拙者ムニエル)


原作は読んでいなかったけれど、世界観はとても近いようだ。冒頭、詩を作るのが趣味という侍が読み上げる奇妙な言葉がスクリーンへ映し出される。

紐を連続させたカーテンで、たて格子のように手前から映像を当てればスクリーンとなり、奥を光らせれば空間が浮かび上がる。光の強弱で場面を切り替えることが可能なため、とても素早い転換で映像を見ているようだ。

目の見えない娘が付き添う病弱な老人をいきなり切りつける浪人。人物の背後から小さな噴水が湧き、赤い照明でリアルな血しぶきとなる。光が戻ればただの水なので舞台は濡れているだけだ。ここでも素早いライティング操作により、驚く効果。

事態を見ていた藩の侍が浪人にかけより突然二人のコメディードラマが始まる。バタバタと二人がはけると、目の見えない娘は立ち上がり、狂ったように踊る。そこへスポットが当たり、同時に背景は映画のオープニンングのようにクレジット映像が流れる。

そんな前段の演出で、とても惹きこまれた。そのまま途中休憩をはさむ2幕で、3時間弱のデカダンスな大作だったが、飽きさせずぐいぐいと展開していく力強いお芝居だ。主演で、脚本・演出の山内圭哉は存在感もあり、関西弁(吉本なんですね)でコメディーとシリアスを行き来する巧みな演技だった。2009-01-26/k.m

カテゴリー-芝居