クライマーズ・ハイ



  • クライマーズ・ハイ
  • 監督: 原田眞人
  • 出演: 堤真一、堺雅人


力強い人間ドラマで飽きさせずラストまで突っ走る映画。
堤真一カッコいい!、堺雅人の狂人じみた目ツキ病み付き!。

共同通信の第一報から、日航機墜落事故の現場が見つかるまで、地元新聞社なりうるか、記者間の駆け引き。登山家が挑むような険しい山を、救助隊と競うように墜落現場へと駆けつける記者の普段着感覚。あまりの惨事に、トリツカレれたようになってしまう記者。携帯のない時代、現場付近の家屋に押しかけ電話を奪い合う記者。やっとの思いで手に入れた「現場雑感」を意図的に締切遅れとする社内での足の引っ張り合い。まさに映画が苦手とするM2層(男性35~49歳)、M3層(男性50歳以上)を狙ったような、すべてが男同志の共感を誘う演出だ。ニクイ!。

その後も主人公の記者・堤真一が事故の真相を追いかける姿と、20年以上経った現在、クモ膜下出血で倒れた友人の息子と一緒に山に登る姿とが並行に描かれ、特ダネと山頂を追いかける「ダブらせ方!」。しかもお約束、息子とオヤジのコミュニケーション「下手さ!」。すべて団塊世代がうなるような、オヤジ泣かせエピソードが満載だ。けれど、気づくとぐいぐいと惹きこまれて行くのだった・・。まぁ自分もオヤジなんだけど結局。 2009-01-15/k.m

カテゴリー-映画
最終更新:2009年04月15日 19:10