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コールハースは語る


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  • レム コールハース (著)
  • ハンス・ウルリッヒ オブリスト (著)
  • 瀧口 範子 (翻訳)


コンパクトな本だけどいっぱいつまっていて面白い。いつものように、端的に言及する口調は清々しい。なんだか以前に読んだゲルハルトリヒターのインタビューにも近いと思ったら、ハンス・ウルリッヒ オブリストだった(私と年齢近いのに、すごくラフに話しかけている)。以下は全て引用文(前後の文脈がないと誤解されそうですが、自分メモで)。

ワールド・トレード・センターは記念碑をつくるプロジェクトであって、ニューヨークが再びエキサイティングな都市に復活できることを証明するためのものではない。たが、CCTVはまったく違っていた。

今は非常に面白い時代です。つまり、われわれは伝統的な世界に住み、そこは独自の歴史、法律、需要がある。しかしその世界は、ことにグローバリゼーションやバーチャル化によって喚起され、まったく新しい一連の空間体験のなかにスーパーインポーズされているのです。

あらゆるレベルでノスタルジアが現代化を動かしているという、僕たちが生きているのはそういう逆説に満ちた時期であると認識したのです。それでいて、僕たちは歴史上の過去には何ら関心がない。

民俗学者たちは、ひっきりなしに消えさりつつある言語や文化、種族などを数え続けています。しかし実際のヨーロッパは、フラット化に対する強靭な反勢力であり、皮肉なことに多少の「非効率性」を飲んでも地域間の差異を守ろうとしている。

「文化的プロジェクト」というとらえ方は今や、非常に狭いものだと思います。なぜなら、文化も市場経済の一部になってしまったからです。市場がまだ完全に喰い尽くしていない領域は政治だけでしょう。

たとえば、ドイツで今やピザ屋と言えばたいていトルコ人が経営しているにもかかわらず、政治家が話をすると、移民はもっとドイツの歴史を理解し、ドイツのアイデンティティーに最低限の帰属意識を持つべきだ云々、となる。つまり彼らは完全に非生産的で反動的な考えしか持たず、部分的にはノスタルジアにもふけっている。

美術館というのは、その時代時代の建物がどうつくられているのかに対する批評ともなります。

僕自身の理論はこうです。中国が破産せず、通貨切り下げも行わなかったゆえに、資本主義世界を救った。つまり非常に逆説的なことですが、究極的には共産主義システムが資本主義システムを救済したのです。

僕にとっての中国的都市というのは、非常な短期間にたくさんのボリュームを建設した都市で、そのため都市が従来のような堆積作用を行うための必要条件である緩慢さをなくしたところです。この緩慢さは、われわれにとっては今でも都市を本物にするモデルなのです。

2009-01-08/k.m

カテゴリー-建築