近況-2003-9


2003-09-25

  • 雑誌ファウストの掲載小説で3つめ(西尾維新)のを思い出したように読んでみると意外と面白かった。探偵とかゲーム、青春、無意味、残酷など、キーワードを色々とあげたくなるような感じ。そういえば石原慎太郎の「完全なる遊戯」が文庫新刊で出ていたけど、それを思い出す作品(どんなだ)。ここでも10歳の少年がとても理路整然と語る姿がある。このような低年齢化はもう行き過ぎとかいう印象を通り越して一つのお約束のようでもある。それにしてもこの3者はコアなファンがたくさんいそうだ。どれか1冊でも(舞城はとりあえず読んだから、佐藤、西尾作品のどれか)読んでみなくては・・。
  • 昨日、24時間連続で6人の女性タレントとデートするという企画の「堂本剛の正直しんどい」を見ていて、堂本のシンドイ姿はわざとらしいけど、けっこう癒されるなぁとか思っていたら、こちらをみかけた。彼はどうも芸人ぽさを出さずにはいられないアイドルなのだけど、ドラマ「元カレ」のテンションの低さを見ていて、どうもこのケダルサは「止めようのないもの」だと思った。本当にあれは視聴率を下げるような「気の抜けよう」が前面にいきわたったさえないドラマだったが(2,3回見ただけ)、「正直しんどい」も同様な流れに見えながら、バラエティーとしてはちょうどよい「いい加減さ」なのだ。
  • そういった意味で「癒し」というキーワードには「きれいなもの」、「やさしいもの」という要素よりも、スローフード的な気の張らない、もっと言えば「気の抜けた」、素顔のままの姿、だらしない振る舞い、自由であること、それによって背負わされるあらゆることからもフリーであろうとするような、なんのかかわりも持たない自分勝手な、それでいてかまってほしいような、わがままで寂しがり屋で、そんな自分が好きで、かといって溺愛まではいかなくって、ようするに希薄なことは素晴らしくって、それをけっして「すばらしい」などと表現しなくって・・。

2003-09-23

  • 『明治断頭台』を読んだときも思ったけれど、明治草創期はおもしろすぎる。徳川→明治は教科書の上だと一瞬なのに、こんな大改革がなんの軋轢もなくあっさり済むはずがなくて、役人も民衆もみんなやってることが滅茶苦茶すぎ。
  • 11時頃、同時アクセス人数24というのを見かけたけど、どうしたのだろう。

2003-09-22

スパイダーの感想をよく見かける。DVDレンタルがはじまったからだろう。結局みんな劇場なんかではみていないのだ。これはレンタルでいいや。とか。これはTVでいいや。そんなふうに区分けしてしまうのもなんだけど。そうやってでも一応ひととおり、目を通したことにしておかねば気が済まないというだけまだ映画好きなのだろう。

2003-09-20

  • 今日のお祭りは中止でーす。でもおみやげをあげますので3時に集合してくださーい。と拡声器で町中をまわるハッピを着たオジサンを見かけた(早稲田鶴巻町)。
  • 大塚英志に批判される。なんだか面白いことになってしまいそうですねぇ・・。

2003-09-18

なんとなく体が重い。そう言えばまだアプリンク・ギャラリーへ行っていない。いつも前を通り過ぎているのに・・。久しぶりに池袋のリブロへ寄ってみた。すごい人だ。こうして本屋の混雑を見ていると、まだまだ出版界もあんたい?なんて思うのだけど。数冊まとめ買いしている人とかもよく見かけるし・・。阪神優勝で道頓堀に飛び込んだ人が6千人とか言うニュースを聞くとカタルシスの吐き場がいよいよ限界的に無くなっているのかとも思う。カタルシス戦争とかおきるのかも・・。

2003-09-16

なんとかプレゼも終わり、連休も終わり・・。いいかげん涼しくなってほしい今日この頃。攻殻機動隊は今後も見続けるか迷うところ。明らかにエヴァほどの興奮を覚えず。それにビデオはまだ全部出ていないようだし。アニメ絵的要素を省くことによって、かえって海外での評価が高まったと東氏の本に書いてあったが、じゃあエヴァに萌える自分はオタク同様な視点なのか・・。まぁ違うともそうでないともいえない微妙な感じ。少なくとも、ストイックに表現された攻殻が文化的な感じがして評価が高まるという視点は自分にはない。絵の感じでいえばアキラに近いが、あれは十分に興奮した。むしろエヴァは開かれていて、攻殻は作者のフェティシズムの中に閉ざされているように感じた・・。まとまってみる時間がないので、ここ数日分けて見ているのが「地獄の黙示録」完全版。既に何年か前にみたあの作品とは別の・。なんだかロードムーヴィのようだ。イギリスのパンク映画にも見えるし・・。不思議な感じ。

2003-09-13

シンドイ・・。世間では連休ということになっているが、もう絶好調で忙しい。ああ体が。でも明日は引きこもりたい・・。

2003-09-10

  • 某マンションも大詰めで、モデルルームにて上映する映像に所長が出るという企画のため、コピーライターさんと原稿を共同作成。コチラで初期プレゼしたときにひねり出したコンセプト(言葉)と、ライターさんが考えたコピー(やはりユーザーにより響きやすそうな感じ)とで、一つのストーリーに仕上げる。2,3分くらいらしいのだが、取りあえずCGを用意している分の言葉を組み立てる。来週所長の部屋で撮影だ。ああ、これどうやって読むのだろうと思うとこちらも緊張するのだった。1000戸ゾーニングも大詰め。連休があやしい。予算の関係でタワーが1本になってしまったので、全体の関連性をやり直し。まだ先がみえない。と言うか他の仕事いっぱいで手に着かないし。明日も音楽ホールの現場・・。
  • 青山ブックセンターはイベント目白押しだなー。どれか行きたいぞー。

2003-09-08

いきなり終電乗り遅れた。新宿からタクシーなのだが、「小型タクシー乗り場」というのを初めて見た。来るのは軽のワンコインタクシーだ。お客の3分の2はコチラに並んでいる。確かに安い。中もキレイだしカーナビついてるし・・。

2003-09-07

公開2日目の北野武監督「座頭市」、蜷川監督、二宮、松浦主演の「青の炎」、それと「攻殻機動隊」の1本目を見た。サイボーグ化、電脳化・・。

2003-09-05

  • あー。ミスった。なんでぇ。そんな1日。重い。シンドイからもう仕事できずぼーっとしてしまう。半分現実逃避ぎみ。
  • うわ。六本木ヒルズのページがトップページよりアクセスされている。日に日に検索数が増え続けているのだけど、どうしてだろう。きっと来た方はガイドを求めてたのに、がっかりしてるんだろうなぁ(この際ガイドネタ増やそうか)。

2003-09-04

  • 朝日ホール。ドミニク・ペローの講演会に行った。20分ほど遅刻して入ると、激しく喋るペロー。その後も話し続き結構長いかもと思っていたら、質問タイムも使い果たしてしゃべりまくり。「建築のしなやかな解放」と言いつつ、一方的に話しだけで終わるのは、この手の講演会ではシンドイ。その後フォーラム背後のガード下にある小じゃれた韓国料理屋で飲む。皆からもあまりペローの話題はでなかった。結局喋り続けたが、聞き込めなかったということかも。
  • 「池袋ウエストゲートパーク」が1時間ドラマだとすると、「4TEEN」は30分のそれといった感じだ。だが30分ドラマとは実際あまり見たことがないし、時間の間隔としてドラマを成立させる大きさでもないように思う。では「4TEEN」をそう比較したのはあくまでも「池袋ウエストゲートパーク」がドラマ化されていて、おなじような視点によるからなのか。実はドラマだってみていないし、そもそもドラマみたいだと感じる根拠とはなんだ。確かに細かく話しはまとまっている。出だしは憂鬱で中盤から一気に幸せな気分にさせプツンと終わる。余韻として残るものは爽やかな存在論。あのころはこう見えるが、ホントウにそうやって存在していたのだろうか。でも青さには惹かれる。それは色についても同じだ。抽象的なそれと具体的なそれが同じように心を動かすから青は不思議だ。

2003-09-03

  • 「生きる」ことの大半は「情熱や溌剌としたもの」の反対側、ぼくたちがふだん無視しがちなものの中にあるのではないかと。
  • しかし『レイアウトの法則』の一章は今年読んだ本の中で一番面白い小説であり詩かもしれない。
  • 何となく僕の中で80年代後半から90年代初頭の日本と、19世紀末から戦後あたりにかけての文化が繋がって来る感じがします
  • うわ。事務所のそばに出来てたヤツこれだったのかぁ。今度行かなきゃ。

2003-09-02

いやー。やっぱり、朝はコーヒー飲まないと目が覚めない。(朝一番は紅茶なんだけど、仕事前はコーヒ。)

2003-09-01

  • 引き続き石田衣良を読む。「4TEEN」。宮台×宮崎対談で、絶望が足りないというようなことをしきりに言っていたように思うが、この小説を読んでいるとそれがあるようにも思える。大きな物語のない今こそ、絶望の見え方も様々に存在しているのではないか。それを感じないのは、絶望だという意識の問題であって、渦中にいる人間にはそれすら見いだす余裕がないとか・・。
  • それにしても東浩紀のはてなダイアリーは出だしからすごい勢いだ。さっそくオフ会乱入なのか?。
最終更新:2009年03月13日 13:38