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近況-2003-10


2003-10-31

蓮實さんの著作は、物語批判をやりながら物語を書いているというその二重性が面白いし、また、ときおり不意に発揮されるエモーショナルな筆致が魅力的だと思います。

たとえばぼくの小説はよく、「映像的だ」と評されることが多いのですが、そうした「映像的」描写を試みる際、比喩は「映像」の透明性を奪ってしまい、伝達力を弱めるものとして機能してしまうと、ぼくは考えているのかもしれません。

そんな自覚があるので、ぼくは自分自身をつねに相対化しなければいけないと考えて、作品を書いているのです。そうしているうちにふと、ヒューモアが思い浮かんでくる、といった次第なのです。

ただ、まあ『シンセミア』はぼくなりに破格の作品として書き上げたという自負は持っています。非常に自信を持っている作品なので、今後の行方がどうなろうと、これが出せたからいいや、という気持ちでいます。

かなり自信作のようだ。えーとまだ2/3くらいだが、どうも話の運びが慎重すぎるように思う。もっと爆発する部分がほしい。最後はそれを期待してよいのだろうか。登場人物がとても多いのだが、個人差があまりないというか、立場は違えど心理描写はほとんと同じ傾向にある。大勢の自分が、自分と知らずに、自分を無視したり、恐れたり、憎んだりしている。ちょっとした足元が見えないばかりに、不幸な連鎖がつくられている。これは阿部和重の得意とする展開なのだろう。しかし閉鎖的な村社会特有の悪夢は、誰もがそこへ縮図的なつながりを見いだせそうだが、もっと個別の事情が必然的に巻き起こしているところを、社会一般の限界と結びつけて表現したほうが面白いのではないか・・。

2003-10-28

佐藤俊樹『ノイマンの夢・近代の欲望』Esaka Takeru's Memo:http://corecolors.com/esaka/さん。そういえば僕もこれ96年に読んだなぁ。結構おもしろくって、たしか感想らしきもの書いたのだけれど・・。

2003-10-27

  • 橋本治の「貧乏は正しい」を読んでみて、面白かったので他の著作を探すとなぜかほとんど手に入らないものばかり?。桃尻とか初期の小説よんでみたいのだがぁ。ブックオフとかにあるのだろうか・・。
  • 「中国ビジネス光と闇」(平凡社新書) を読むと、騙されるなという警告よりも、最終的に信頼の持ち得ない間で、ビジネスがいかに成立し難いかが伝わってくる。
  • 分厚い阿部和重の「シンセミア」を読んでいる。いくら読書の秋とは言え、読むの遅いのでしばらく他をがまんしなくてはいけない・・。何かカタイでだしで戸惑ったが、100ページくらいからだんだんと阿部節?に・・。今回はかなり人間関係が入り組みドロドロしてる。
  • 確かに中上健次の「あの」閉塞感ある熊野の「路地」を彷彿させる。けれど秋幸の、詩的なまでの大地との呼吸感ある清清しさは全くない。むしろ大江健三郎のグロテスクさに近い気がする。
  • とにかくも。何十人もの登場人物がじわじわと一触即発な雰囲気になってきた。いったい後半はどうなるのだろう!?。
  • またしても高校生が受賞した「文藝賞」も気になる。ところで文藝と言えば藤沢周の特集だが、男っぽい印象の作家だけど、NHKの週刊ブックレビュー(BS)を見る限り、妙に営業マンチックなしゃべりでもある・・。
  • 増補決定版が出たけど、お金ないし大きくて読みづらいので、文庫版「監督 小津安二郎 」 ( ちくま学芸文庫)を購入。例えば「秋刀魚の味」や「宗方姉妹」を見たから、それ関連の文章を読もうとパラパラしてみれば・・・。あまりにもナナメに読み過ぎ!。というか、一体このような「読み」は楽しめるものなのか、みんなはそれで満足しているのだろうか。かなり疑問なのだけれど・・。ハスミさんの評価は揺ぎ無いものなので、のっかれない自分を責めるしかない!?。

2003-10-24

某プロジェクトのために大阪へ出張。1時間半くらいの会議へ出席するために2時間半の「のぞみ」はまあいいかと思いつつ、結局ドア・ドアでは4時間くらいかかるのだ。往復8時間。読書でも出来ればいいのだけど・・そんな雰囲気でもない。ああ無駄に時間使った。けれど無駄は嫌いじゃないのだった。

2003-10-20

よくみかけそうなメモ。ルポルタージュにっぽんで、橋本治がレポーターをした「おとこ東大どこへ行く」~10年目の東大全共闘~」(1978年放送)が再放送される●:http://d.hatena.ne.jp/solar/20031020

2003-10-18

  • いやー1ヶ月くらいかかってかたも。罪と罰。でも打ちひしがれた。ひざがっくし・・。最後の数ページはモスバーガーにて、だったのだけど思わず30cmカウンター前の壁通り越して遠くを見る。トルストイの短いのを昔読んだとき、その宗教色にちょっと引いてしまったのだけど、ドストエフスキーは最終的に信仰の絶対性のようなものを恐ろしいまでに感じさせ・・・。いや、もうちょっと考えよ・・。
  • ところでこれから森美術館にでもいってみよう・・。
  • っと言うわけで行って来たのだが。さすがに夜9時過ぎていれば込んでいないだろうとか思ったら、いやぁかつてのセゾン美術館の日曜午後を思い出す混雑よう。
  • ビルの最上階とは思えない空間の大きさに圧倒された。
  • ちょっと照度がくらいのが気になった。
  • ニュージアムショップが「これでもか」と畳みかけるように何度も登場するのには驚いた。

2003-10-14

東京画」を見たのは、ほかでもなく今年が小津安二郎「生誕100年」ということで、盛り上がってきていることに載せられているからで、しかも、いやしかし、NHKで今週「毎日小津作品を放映」するという企画にさらにあおられて、実際は録画してしまうとひどく見ることが「おっくう」になってしまうという性格へ「忘れた振り」をして、せめてそれにそなえて、いやあえてヴェンダースを見ておこうと思ったのだった。しかしきっと録画はみないんだろうなぁ。

2003-10-11

会員制クラブを銀座に設計していたのが出来上がったので見学に行く。担当者も施工者も短い工期でとても苦労した様子。こじんまりとしてとても良い空間。現場へ行く途中、つくづく有楽町・銀座という街に入り込めない自分を感じた。どうも昔から好きになれない所だ。ここ数年ブランド店がひしめいているが益々希薄に感じられもする。整然とした街区が気に入らないのか。あるいは切り詰められた裏通りの姿か。なにか街自体に阻害されていく気分を味わう。たしかにこの街には大人が多い。しかもみな品のよさそうなカッコウで。渋谷や新宿のような混沌とした雰囲気は少ない。普段着で歩き回れない息苦しさを感じる。かといって洗練されているとも思えない。都市空間の心地よさも存在しない。単なる先入観も大きい。

2003-10-10

「ハルカリベーコン」を聴きながらドストエフスキーを読んでいると、それはそれであまり違和感もなく、どんな音楽でも自分で選んだものである範囲において、読む状況にミスマッチさせないような作用が働くものだと思いつつ、こう感じていることはそれらが合わないという先入観に裏付けされ、それは一方で「紋切り型」な考えだと興ざめもし、「癒し」というキーワードとはほど遠いラスコーリニコフの「!」が多い叫び声が続く「罪と罰」は、はてしなくパンク小説のようでもあり、こういってはんだが、パンク小説ってなんだろうと疑問も湧き、ハルカリベーコンニャッ・・・とはじまる叫びに思わず「キモイ」とリアクションを入れてしまうハルカリとそれをきっとオイシイと思って使うプロデューサー側の思惑が「いやらしく」見えすいていて、このいやらしさがラスコーリニコフがあらゆる人へ感じる嫌悪の裏付けと同じように響いてくる時点ですでに両者が融合して、それが冒頭で言ったような違和感の軽減へもつながっているのだろうか・・・。

2003-10-08

  • へー。阿部和重の新作シンセミアは上下巻あるんだー。
  • 『シンセミア』は全部でおよそ七、八〇人ほどの人物を扱う群像劇となったわけですが、この私のじつに拙い能力によっては、書き進めること自体がまさに苦行以外の何ものでもなく、自分自身が日頃いかに視覚的イメージに頼り切って暮らしているかをほとほと思い知らされました。小説を書く上で全くの基本的な作法ではあるわけですが、約一六〇〇枚の中で七、八〇人ほどを操りながら、各場面間の連繋と登場人物らの心理的連続性を十全なものに仕上げ、同時に諸々の作意を物語に反映させてゆくことは、「遅筆で寡作」の私にとっては案外としんどい仕事でした。 ●:http://www.sin-semillas.com/

2003-10-07

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もうすぐ販売開始する某高級マンションの外観、エントランスなどをデザイン監修しました。画像はプロの方が描いた(ラウンジ)のですが、光り壁とか木製のL型壁へベンチ内臓したりとか。実際はもう少しこじんまりした空間でしょうが、なんか派手な感じにも見えます。こんな雰囲気で10カットほどパース描いてます。マンションは過剰供給ぎみだし、金利が上がったし、厳しい状況だと思いますが、売れ行きが順調であることを当然望みますが、まったく自分では手の届かないものをデザインすることはあまり気にしないとしても、住まいであると生活にリアルな分、ちょっと・・。これは今更ですが・・苦笑。

2003-10-06

2003-10-05

ユーロスペースにて「リベンジャーズ・トラジディ」を見た。2分前に入ったが余裕で座れた。半分も埋まっていない・・。「レポマン」「シド アンド ナンシー」「ストレート・トゥ・ヘル」のアレックス・コックス新作だ。バイオレンスと終世的思想とブラック・ユーモア満載のパンク映画。話しは単調だが、全体のテンポと妙におだやかなBGMとラストが良い。

2003-10-04

  • 新宿武蔵野館は狭いしいびつなカタチをしている。エレベーターはいつも込んでいるが、みんな上の居酒屋へ行く学生ばかりだ。それでもかつては単館系という文化発信としての役割をおっていたのだろう。いまやミニシアターに来なくても近所のキレイなシネコンで見られる時代だ。小さくて汚い映画館をいっぱい持っている新宿、渋谷。・・だけど、必ず見に来るという一部の映画ファンも根強いのだ。というかまだまだそこでしか見られない映画も多いし・・。
  • カウントダウンCDでソニンがフォークソングと言ってうたっていた。いつもながらその一生懸命さに胸があつくなる。

2003-10-02

えーとバタバタしてみなさまへのレスも何を書いてよいのか分からなくなってしまいました・・。すっかり秋も深まり、じっくりと読書でもと思い、「罪と罰」を購入。出だしまではよかったもののここ1,2週間の忙しさで、すっかりラスコーリニコフの行動に臨場感がなくなってきました・・泣。それにしてもこれはエンターテイメント小説(あまりジャンル詳しくないけど)のように楽しめますね。そろそろトシノセ。その前に・・また歳をとる日も近づきつつ。東京デザイナーズウィークがはじまるんですね。年々コマーシャルナイズされてきているように思いますが、反面参加濃度は薄れているので、今年はちょっとのぞきたいです。そのほか、無印良品の未来とか、現代フィンランドデザイン展とか、ジャン・ヌーベル展とか、池田昌弘展とか・・秋ですか。行きたい映画も多いし(なぜか今日はです・ます調とかも)。

2003-10-01

なんかバタバタしてる。もう10月だしぃ。