いつか王子駅で


  • 堀江 敏幸 (著)


この気長い文章を読んでいたら、金井美恵子が気になりだして新刊を買ってしまった。気長さは面白くて、それは言い回しが緻密になりすぎて笑ってしまうたぐいで、つまりリズムになっていく。ラストの女子中学生の走りと競走馬のそれと待ち合わせへの焦燥などがからみあって走り出すリズムを待たないでも十分にドライブしていった。とても充実感のある作品。 2006-11-07/k.m

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カテゴリー-小説
最終更新:2009年03月08日 16:19