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イタリア旅行記/2000年12月28日


12月28日最終日のヴェネチア。昨日の浸水で、朝食をとるホテルのリストランテが閉鎖されていた。椅子はテーブル上にのせられ、床はまだ濡れていた。部屋まで運んでくれたので、食べることは出来た。ほんとに手のかかる街だ。頻繁に水が押し寄せてくるというのに、建物のエントランスには立ち上がりが無い。もちろんその方が僕らには使いやすいが、住んでいる人たちには大変なことだ。

今日はマルコポーロ空港からミラノへ戻り、夜の飛行機で成田へ向かう。最終日になって、天気がよくなった。ずっと曇り空の下でしかイタリアを見ていなかったので、街の見え方が違っていた。ヴェネチアの街もなんだか活気づいている。帰りは、サンタルチア駅を使わずに、ローマ広場でバスに乗った。ここだけはヴェネチアの中でも車の走れるところだ。ホテルからすぐのこの広場ですら、船上バスを利用しないと来られないので、急に別世界へきたかのような気分となる。ヴェネチアにいると車の無い時代を生きているようだ。

まったく現代文明から切り離されたような、不思議な場所だ。実際サンタルチア駅と、ここローマ広場以外は船に頼るしかない。島の内部では手押し車を利用し、橋を越えるのも容易でない。日常の買い物にも建物の修復にも手間と経費がかかる。このことは、ヴェネツィアの街づくりが最初から抱え込んでいる問題でもある。現代社会でなくとも、限定された条件を背負っていた。それはラグーナ上に都市を築き、中世の動乱から逃れる必然性を持った時期であった。しかしながら、現代までほぼ変わらぬ街の様相であることは、限定にこそ変えられない魅力があるのだろう。


おまけ

番外編はイタリアでのチケットなどについて。美術館のやバスのチケットがとてもデザインされています。特にカステルベッキオのチケットは、テレフォンカードのような体裁でした。これはヴェローナに点在する15ほどの展示施設が共通で作っているもののようです。

バスのチケットもいろいろありましたが、ヴィチェンツァのチケットは、これまたテレカサイズで、パラディオのバジリカの写真がレイアウトされています。ヴェネツィアのヴァポレットチケットは、マクドナルドの広告の裏紙のような、チープなものでしたが、こちらのは、捨てるのがもったいないような、しっかりした作りです。観光地としての意識が高いのか、小さな街ではチケットですら手の込んだものになっています。

ちょっとチケットではないですが、気に入ったもので、ヴェネツィアのローマ広場で手にした、Actvのバス時刻表パンフレット。なぜか雨の広場が写っていて、壊れた傘をさす女性の後ろ姿がどことなく寂しげです。なかなか趣のある写真が使われています。

最後にミラノで、ガルデッラによる設計の、近代美術館に付随する現代美術ギャラリーを見学したときに手にした、展示案内です。ちょうど行われていた展示ですが、なにやらイタリアのサブカルチャーを示したような体裁です。昨年パルコギャラリーで行われていた、スーパーフラット展に近い感じで、印象に残りました。



カテゴリー-建築旅行