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ロンドン・パリ旅行記-2000





イントロ。そして総括。/2000.02.10


1週間とはいえ、ヨーロッパを代表する2つの都市をまわる事が出来、色んな意味で東京との比較、そしてイギリスとフランスの首都比較という意味でも、興味深い旅行だった。特に広場と道路の関係において、同じ西洋の都市でも街のつくられ方にずいぶんと差があるものだと改めて気付かされた。

ロンドンは、元々大土地所有者達によってつくられた街だ。ある大きな一区画を、一財閥で管理しそして街づくりをする。広場を中心に統一感のある景観は、完成度の高い成熟した街並みを築いてきた。当然ながら隣接する他者の区画との結びつきは弱く、それぞれの広場を結ぶ明確な動線も見当たらない。

一方パリは、ナポレオン三世時代のオスマンによる大改造と度々行われた万博によって、凱旋門がまたぐシャンゼリゼの強烈な軸線と、モニュメントから放射状に広がる軸線とでパリ全体がつくられている。まさに政治力の成した偉業だ。近年のミッテランらによるグランプロジェにも、同様な政治的手腕を感じる。大きな通りからは必ずと言って良いほど、何かしらのモニュメントが望める。そのパースペクティブは圧巻ですらあった。

どちらにも共通しているのは、軒高のそろった美しさだ。特にパリにおける集合住宅は徹底している。東京で言えば、さしずめ丸の内あたりが近い感じだけれど、オフィス街特有の冷たさと違って生活感のあるパリの町並みは、都市本来の多様性と豊かさがある。

東京には「東京なりの魅力」があり、単純にヨーロッパの街並みへ理想郷を見いだすことは出来ない。しかし、住民を都心から追い出し単一化された機能主義によってつくられている都市。経済原則に従い開発を奨励し、無限に広がり続ける都市。東京が、未来への危機感をたくさん含んだ街でもあることに、意識を向けられた。


カテゴリー-建築旅行