どん底


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  • 原作:マクシム・ゴーリキー
  • 上演台本・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ


マクシム・ゴーリキーの原作をアマゾンで購入しつつ結局読めないままこの日を向えてしまった。正直、ケラリーノ・サンドロヴィッチ がなぜこんなに人気を呼んでいるのか、こんなに大きな企画を成し遂げてしまうのか分からなかったけれど、今日の舞台をみて納得。素晴らしい。

何度も鳥肌の立つ場面があって、映画の構成とも似ていて、大きな空間をもつ舞台のダイナミズムを充分に発揮していた。小劇場での面白さに比べて芸能人の出ているものはどこか軽視していたけれど、お金払う価値のアルものを実感した。

数ページ読んだ限りでセリーヌ『夜の果ての旅』なんかを思いだす貧民窟での生活と、そこでうごめく人間達を描く群像劇という印象はおおむねあっていて、会話の中へ現代らしさを盛り込んだ演出はかえって時代背景を超越したリアリティを生んでいた。

たま(懐かしい、イカテンつながりか?)が生演奏しながら場面転換する、吹雪の量がハンパなくってまるで映画のクライマックスよう、江口洋介の熱さがいがいと良くって、緒川たまきが舞台栄えするなんて思っていなかったし。

まぁ。大小色々演劇は奥深い、まだまだこれからですね。2008-04-23/k.m
最終更新:2009年02月06日 00:40