環境問題入門


  • ベーシック 環境問題入門 (新書)
  • 小林 辰男 (著), 青木 慎一 (著)

恐らく自分が生きているうちに経済成長とのバランスとか言ってられないくらいに深刻化すると思われる環境問題。

新聞やらTVやらであおられるだけで、まとまった知識など何もないことを最近感じて幾つか本を購入。中でもスタンダード情報として定評のある(調べた限り)この本から読んでみる。

前半を読んだだけで、「TVを見る時間を減らす」とか「ウォシュレットをやめる」などの個人的対策とは違う次元で、何兆円ものお金をどう振り回すかの話が続く。環境問題はお金の問題でもあるようだ。

二酸化炭素の削減は、既に省エネ率の高い日本で行うコストの何十分もの小ささで実現できる国が多い。他国で削減支援し、日本の削減分に置き換える方法や、同じようにコストを配分する発想は、国の政策として企業間でも行わせているようだ(京都メカニズム)。

経済混乱でロシアや東欧諸国が、温室効果ガス削減目標よりはるかに達成しちゃっているというのも皮肉(ホットエア問題)。

企業努力や技術革新による省エネルギーでは、相当日本はがんばっているようだ。イメージUPや社会的貢献など、経済活動とうまく結びつく企業活動はいい感じになっている。

一方で消費者である「家庭」はまったくあゆみよれないでいる。かといって単にモラルや環境意識だけでは解決できない大きさのように思える。もちろん意識改革も必要だけど、企業の成功とはまったく違う効率だし。

とにかく、読むほどに悩ましい問題ですねー。これは。200-07-16k.m


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最終更新:2008年04月11日 08:14