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レクイエム・フォードリーム


  • 監督:ダーレン・アロノフスキー
  • 出演:エレン・バースティン/ジャレッド・レト/ジェニファー・コネリー/マーロン・ウェイアンズ/クリストファー・マクドナルド /ルイーズ・レッサー/ショーン・ギュレット-脚本:ヒューバート・セルビーJr./ダーレン・アロノフスキー
  • 配給:ザナドゥー
  • 2000年/アメリカ/1時間42分/カラー

やっぱりドラッグなのか。人間の堕落と破滅を描くのに適しているテーマとは。現代人の隙間を象徴しているもとして、映画におけるドラッグ中毒を見かける作品は多い。精神をいかに都合よくコントロールして、孤独を癒していくかが、現代人の関心の中心なんだと思った。

アロノフスキー監督は前作「π」のヒットからなにを感じたのだろうか。そして今後大きな資本とのなかでどんな映画を出して来るのだろうか。今回の作品はその狭間に位置付けられるもので、今後の監督の行く末を、いくらかでもあらわしているだろう。この監督がまさにアメリカ映画に突きつけるレクイエムとなっていくのか?。気になる一人です。

ブルックリンはピップホップ発祥の地。そこを舞台にしたこの作品には、ビートがあふれている。TV中毒もドラッグ中毒も殺人も日光浴も・・・。すべては細切れのカットがサンプリングされ、テクノサウンドと一体になった連続感。それはまさに薬の効果で恍惚となったような気分だ(経験ないんだけど・・)。

前半がすべて悲劇への序曲であることは、見ていてありありとうかがえる。いつ破滅へと転がり落ちていくのか、その「転調」が気になっていた。けれど登場する親子もカップルも、出だしからすでに破滅状態であったようにも見えたし、その状態をむしろより細かく分析し、自ら確信犯的に奈落の底へと向かっていくようにすら見えた。

ラスト何十分も続く壮絶なレクイエム。すべてはここに向けてのまえフリだ。人間が落ち込んでいく中毒の酷たらしさに吐き気すら覚えた。気が付けば、どこからがそうだったのか分からないほどの破滅だった。あるいは、やっぱりそれがはじめからあった日常なんだとでも言っているようだった。監督の冷静な演出のなかで、一つのミュージッククリップをみているような流れで、それでも見終わってよく考えると、そのすさまじいまでの痛さ・グロさ・惨さ・・が永遠と続いていたことに気付き、なんとも後味の悪い映画だったと、けれど流れていたテンポのよさから意外とすっきりと、またコミカルですらあった印象で・・・。この不思議な感触が魅力なのか・・・。などと思えたりもする作品です。2001.07.20k.m

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