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レイアウトの法則-アートとアフォーダンス

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  • 佐々木正人著
  • 2,300円
  • 春秋社
  • 2003.7
  • 著者略歴-1952年、北海道生まれ。筑波大学大学院心身障害学専攻終了。現在、東京大学大学院情報学環・教育学研究科教授。アフォーダンス理論(生態心理学)研究の第一人者。著書に、『知覚はおわらない』(青土社)、『知性はどこに生まれるか』(講談社現代新書)、『アフォーダンス』(岩波書店)、他。

私たちは身のまわりの環境をどうやって理解しているのか?


いままで普通に見えていた「モノゴト」が、これを読むとがらっと変わってしまうようだ。もちろん変わったのはこちら側の認識で、物自体はなにも変わらないのだから、それはもう仏教の言語系にもちかかったりするのだろうか。しかし長年親しんできた認識をちょっとかじった程度ではなにも変えることなど出来ない。

何年もそこにかじりついて得られた著者の見えている場所の、そのエッセンスの何滴かでももらえればよい。その程度。むしろ記述の妙として楽しめられればよくって、実はそれすらも頭の理解が追いつかなくってもどかしい。何年か前に読んだ「知性はどこに生まれるか」のほうが分かりやすくって興奮した覚えがある。もう一度読み直そうか・・。


アフォーダンス-affordance→引用元

afford(〜を与える・産出する)という語を元にするギブソンによる造語。

  • 環境にある実在物の意味や価値は、動物や人間が作り出すのではなく、環境によってaffordされており、同時に動物や人間の行為・反応を直接引き出す。
  • イスは「支える」ことをaffordしている。
  • ハンドルは「つかむ」こと「つかまれる」ことをaffordしている。
  • 知覚する側の主観の中に情報があるのではなく、環境の中に情報が実在する(エコロジカル・リアリズム)。主体と客体の間にアフォーダンスは現れる。
  • アフォーダンスは難解ではあるが、知覚と運動の一元化:生体の認知と環境 or 状況の積極的かつ動的な交流:の理解に有用な、刺激的概念である。
  • 工業デザイン、パッケージデザインなどの分野でも、アフォーダンスはデザインの指針として注目されている。

ギブソンの理論のなかで一番難しくて、しかし一番重要なのは、光に関する議論である。

  • 彼の光の議論を簡単に説明すると、要するに放射という光の事実とそれが原因となって網膜に結ぶ像を問題にするのではなく、光源から放射した光が環境中の面に無限に跳ね返って起こっている、その結果生じるある環境の中の光の定常状態(これを彼は照明(イルミネーション)と呼んでいる)、その照明は、環境の中のあらゆる場所(観察点)を包囲するが、その観察点を包囲する光は、環境にある面の構造を情報として示している。包囲光の変化の中に環境の持続と変化が同時に現れる。これは、網膜に結ぶ像にではなく、眼を包囲する光の構造にある情報である。
  • 「アフォーダンス」の理論が今、注目されている。一言でいうと、生き物の行為を考える場合に、生き物自体よりも「生き物の周りの環境に潜んでいる意味」=アフォーダンスを重視する考え方である。なかなか分かりにくいが、その主張は、近代科学 の基礎となってきたニュートン以来の因果論的な考え方に根本的な見直しを迫るものとも言える。この理論の意味や可能性について、日本における第一人者である佐々木 正人・東大助教授(生態心理学)に聞いた。【大井浩一】

アフォーダンスに出合ったきっかけは。

  • 大学院で心身障害学をやって、今の心理学の「認知」の扱い方に問題があると気づ きました。例えば、盲人が街を歩く場面を、いくら「視覚イメージのない人がどんなふうに頭の中で世界の像を組み立てているんだろう」と考えアプローチしても分からない。そこで、ギブソンに出会った。ギブソンは「見る」ことを環境にあることで説明していく。つまり、感覚器からの刺激を脳が処理して「意味」をつくるという伝統 的な知覚のモデルではなく、人が世界にもともとある意味を「直接知覚」しているとしました。目の見えない人が歩けていることも、大気の振動である音の情報や、地面 の“ひだ”を足で識別する接触の情報によって説明できる。
  • もう一つ重要なのは、行為を説明する時、「何かのために」やっているという目的論に陥ってしまうけれども、実際はそうではない。結果として何かが達成されるとしても、生き物がやっていることは目的からは自由であるという視点です。
  • 人間の生活は、生きるために使える資源であるアフォーダンスを周辺に配置し、その中で営まれていく。結局、われわれが他者に表現すべきことは、どういう意味がわれわれの周りにあるのかを伝えることだとなる。

なぜ今、アフォーダンスに注目が。

  • 分かりやすい説明を喜ぶのではなく、見て、聞いて、ふれて、知っていることを互いに認め合うという方向、リアリズムへの転換があると思う。例えば、ソムリエがワインを味わい、大工さんが木の性質を知るといった認知のシステムは非常に深い。物自体のすごさへのあこがれも強まっている。複雑系の時代が来たのではなくて(笑い) 、何かの時代が終わった。僕にいわせれば、リアルの時代が始まった。それは進歩ではなく、だんだん世界に埋め込まれていくというか、だんだん環境になじむことです。

アフォーダンスはどこに向かうのか。

  • 「具体」に向かうと思います。具体的な場所を定めて、長年その場所の意味を発見してきた人に付いて、そこにある意味を記述していくというスタンスです。批評や文化の場での言葉も、概念ではなくアフォーダンスの共有に向かう言葉が出てくると少し違う時代が始まるかもしれない。まだ名前の付いていない意味があることを認め合えるコミュニケーションができるフレームを作れればと思います。
  • “知覚者が対象の変化から見ているのは「形(form)」ではなく、対象そのもの、それのリアルな「姿(shape)」である。「姿」は、形からではなく、それ自体は形をもたない「変形」から知覚されるのだ。重要なのは、変化しないことではなく、変化することによって、対象の不変な性質が明らかになることである。知覚にとっては「変化という次元」こそが問題なのだ。「変化」のなかに埋め込まれている「 不変」が知覚されることなのだ。”
  • “アフォーダンスとは、環境が動物に提供する「価値」のことである。アフォーダンスとは良いものであれ、悪いものであれ、環境が動物に与えるために備えているものである。”
  • “アフォーダンスは事物の物理的な性質ではない。それは「動物にとっての環境の性質」である。アフォーダンスは知覚者の主観が構成するものでもない。それは環境の中に実在する、知覚者にとって価値のある情報である。”

以下は著書からの引用など

色は表面の微細な肌理に現れる「生態的出来事」の一つだとした。

色というのが、受けて側に依存する感覚なのではなく、対象がもっている情報だといっている。いや、「変化」だと言っているか。

一本の線、色の配置に過剰な意味を解釈される可能性をもってしまうことが、失画症の原因となり、現代絵画の危機となった。そして回復の根拠を「対象」に求めた。

「視覚」にカッコ書きを加えてみてトレース。

時間をかけてそこに潜在する視覚(環境の中にある情報を捕獲する活動)を発見し続けることが絵画の理解のすべてである。つまり環境に意味を発見することに近い。

ある場所に住んでいるという経験が、その場所を知っていると言う根拠ならば、その場所全体に自分がいると言ってもいい。

普通の視覚の根拠は包囲光であって、重要なのはタイムレスだと。要するに無時間のアウェアネスだというわけです。・・写真はそうではなくてフローズン・タイムだという。つまり、単一の固定した視点で時間が凍結している、そういう視覚(環境の中にある情報を捕獲する活動)だと、ギブソンは言う。

アフォーダンス

行為だけが知っていて、それがあるおかげで行為というある種のまとまりが動きに生ずる周囲のことです。 物を中心にして公共性を導く言葉です。 我々の体は既に、そのレベルの物のことをずっと意識してきた。 物の側、行為の外にある周囲を意識することで異質なコミュニケーションをドライブする可能性を示しているのです。

行為

動きにある組織が生じて、それが変化し、だんだん発達して物に接近する組織になっていくことです。


他の著作(2008まで)

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以上、メモなど。2003-08-27/k.m

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カテゴリー-思想社会