久しぶりに家で映画を見た。ああもう映画とはしばらくお別れかとなげんでいた所へふいにあらわれた。TUTAYAの袋・・。
冒頭から何か起こりそうな気配たっぷりで、ミステリー色のある映画なんだろうと思っていると、事件は起きた。それが仲良し3人組の運命を決定付ける出来事になりそうだという思わせぶりな展開だ。
終わってみるとなんとも不条理な物語だった。性的虐待という封印されがたい事件と、娘殺しと、沈める河と、一見バラバラな各パーツが静かに近づいてく様にはなんとも興奮させられた。
浮かばれない宿命のような刻印を押された男と、愛する娘を殺された男と、両者の間で捜査を続ける男と、人はみな目の前の現実と闘うことだけが許された存在でしかないのだと言っているようだ。
見る側は、そのどうにもならない存在をただ確認させられるだけだ。そういった意味で、これは神の視点でもあるのだろうか。2004-10-31/k.m
カテゴリー-映画