慰霊祭に集まった智彦(ユースケ・サンタマリア)以外の7人は、将吾(堂本剛)の提案に乗り、一緒に暮らし始めることに。大家族なので毎日大騒ぎだが、母親代わりの映子(いしだあゆみ)がみんなをうまくとりまとめていた・・・。
ホームドラマ!を見た。あの「ちゅらさん」を書いた岡田恵和の脚本だ。最近の堂本剛の長髪がいったい何を意味するのか、はたして彼はどこを目指しているのか、その疑問は日に日に増すばかりだった。長い髪ばかりではない。けっこう「ふっくら」してきている。アイドルとしてギリギリではないか。そこまでリスクを背負う意味とは一体何なのだろう。
けれどこのドラマを見て思った。かれは金八先生になりたいのだ。あの長髪は武田鉄矢だったのだ。事故で家族を根こそぎ失ってしまった人々が、やがて寄り添うように疑似家族をつくっていく。しかしそこには、否応なしに世間の冷たい眼差しが差し込む。常識だとかの既成概念の前では、被害者は徹底して被害者の道を歩まされる。哀れみと言う名の排他性でもって、共同体から駆除されていくのだ。