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プライベート・ライアン


  • 製作/監督 : スティーブン・スピルバーグ
  • 脚本 : ロバート・ロダット
  • 撮影 : ヤヌス・カミンスキー
  • 音楽 : ジョン・ウイリアムス
  • 出演 : トム・ハンクス、トム・サイズモア 、エドワード・バーンズ 、バリー・ペッパー 、アダム・ゴールドバーグ 、マット・デイモン

年末に注文していたスピーカーが届き、ついにサラウンドシステムが組めた。さっそく音と映像の迫力を確認すべく映画を借りた。「プライベート・ライアン」を選んだ。この作品は戦争映画の歴史を大きく変えた、そんなレビューを見かけていたのだった。

冒頭まもなく戦闘シーンが始まり、銃弾が飛び交う音が360度ヒュン、ヒュン回るのだった。予想以上の迫力に思わず笑う。これまで自宅のビデオ鑑賞が殺してきた作品のポテンシャルを恨めしく思う気持ちと、ハリウッド映画の作りこみがこのような形で自身へ迫ってきた事実に脅威すら抱く思いとが一緒になって飛び交うのだった。

しかしその高揚感はすぐに静まっていく。臨場感の高さはその場へ参加することの引力の大きさであり、それは殺戮の現場へ居合わすことのように襲い掛かってくる。銃弾の音と同時に肉弾も飛び交う。爆撃は遠目の映像ではなく、その中心に居合わせたかのように粉塵がまといつく。飛び散った肉を洗い出す海の波は赤く濁っている。

息つくひまのない映像に酔い、まるで報道するカメラを操っていたかのように疲労した。コッポラが「地獄の黙示録」で膨大な予算と時間を蕩尽してベトナム戦争の不毛さをしめしたように、スピルバーグはテクノロジーの限りを費やして「殺し合い」のすべてをしめしたように思う。そこには何の意味もない。ただ物としての人体が飛び散っていく姿があるだけだ。2005-01-10/k.m

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