車と人があればロードムービーになる。そんな単純なことからはじまる映画ほど素晴らしかったりする。映像が与えてくれる時間感覚の中で、最もリラクゼーションに近いからだろうか。
かといって環境ビデオでは得られないドラマがある。出会いと別れが生み出す感情の起伏がそこにはあって、遠く見えなくなるまで追い続けるカメラの視線が緩やかに増幅させてくれる。
女性一人に男性二人というトリオ構成も、黄金比に近い。この映画には、用意周到なロードムービー魂を感じる。人が人に惹かれあう時、目の前に広大な荒野しかないなんて。2007-01-26k.m
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