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バーディ


  • 監督:アラン・パーカー
  • 出演:マシュー・モディン、ニコラス・ケイジ
  • 1984年【米】

ニコラスケイジが若い。まだ髪もフサフサしている。ベトナム戦争を通し、肉邸的にも精神的にも苦しんだ人を描いている。友情の芽生えは、どこにでもある日常からではなく、そこでしか得られなかったものを通してはじまり、個性の生み出す人間的な魅力と、それを打ち消すような常識とのせめぎあいで、こわれそうになりながら続く。

恐らく戦争がなかったら2度と会わないようなすれ違いへと向かって行ったかも知れない2人。世間とはそんなふうに、かつて友情が芽生えた時に見えていた互いの姿を、周囲の常識へと引き寄せ盲目的にさせてしまう残酷さがある。しかし戦争で病んだ2人が、そのことによって再会の機会を得たことが幸福なことだったのだろうか。

映画では2人のエピソードを重ね、ニコラスケイジが友人バーディの病室へ通い続けるシーンとだぶらせる。まるであの時失ったものを取り戻そうとするように。そこには世間というつまらないフィルターは無く、傷つきあったことで戻ることの出来た純粋な友情がある。

だとすれば、平和でなにもない世界というものは、いかに非人間的な乾いた状態を作り出しているのだろうかと考えずにもいられない。なぜ大人達はいつだってあきらめたような姿をみせてしまうのか。

ラストで、2人が看守をなぐり逃げ回るシーンを見ていると、一方で常識(看守)が追いかける狂気(2人)という図式があって、映画のなかではそれがまったく反転された状態で見えてもいる。果たしてこのようなことは映画の中だけの世界なのだろうか。2003-09-23/k.m

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カテゴリー-映画