イージー★ライダー


  • 1969年 アメリカ
  • 脚本:ピーター・フォンダ、デニス・ホッパー 、 テリー サザーン
  • 監督:デニス・ホッパー
  • 出演者:ピーター・フォンダ 、デニス・ホッパー、ジャック・ニコルソン

60年代アメリカ。マリファナを密輸して、大金を得たキャプテン・アメリカとビリー。大型改造バイクを買ってロスから南へ旅に出る。目指すは自由の国、真のアメリカ。2人の若者を通して、人種問題、反体制運動の激化など、当時のアメリカの不安定な側面をロックナンバーにのせて投影。

この作品から「ロードムービー」は始まったといわれている。

個人的には、「パリ、テキサス」こそ、「ロードムービー」の最高峰と思っていたが、修正が必要となった。そのヴェンダースに影響を与えたのがこの作品という事だけでなく、この作品が莫大な資金のもとで制作されているハリウッドに、低額で大きな興行収入を得られた事で大きな衝撃をあたえた事は、同時に多くの若い映画監督を志す人達に希望も与えた。

ワイアット(ピーター・フォンダ)とビリー(デニス・ホッパー)は自由といものを見極めるべくバイクで旅するが、現実や社会などに無惨に打ちのめされていく。彼らにとって、自由とは何だったのだろうか?長髪にし、ドラッグやSEXを気ままに楽しむ事なのだろうか?自由、自由と叫ぶ事は容易だが、そのカタチを掴む事の難しさをこの作品から感じた。

多くの情報に囲まれ、何も経験していないのに経験した気になり、何も出来ないのに出来た気になる、危険なバーチャル世界の現代において、「ロードムービー」は自分でもできる体験、経験の素晴らしさを教えてくれている様でもある。希望の持てない現在と嘆いているのならば、バーチャルな知識人になるより、無謀な経験者となる方が、明るく、楽しい世の中になるのかも知れない。

2002.09.16i.m

カテゴリー-映画

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最終更新:2008年04月11日 08:01