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**潜水服は蝶の夢を見る
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-監督 : ジュリアン・シュナーベル
-原作 : ジャン=ドミニク・ボービー
-脚本 : ロナルド・ハーウッド
-出演 : マチュー・アマルリック 、 マリー=ジョゼ・クローズ 、 マックス・フォン・シドー
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脳溢血に襲われ運動機能を完全に失い、言語療法士の導きにより目のまばたきによって意思を伝える事を学ぶ。その手段のみで言語的なコミュニケーションをはかれるところまで、冒頭から主人公目線によるカメラアングルが続く。
映画は1人称で描けないというか、完全には難しい。きっと閉塞感が強くて耐えられない。主人公の姿をを写したとたんその閉塞感は消える。1人称の外へ、主人公の外へ出られたという開放感。3人称へと転換する場面の差によってのみ得られるカメラアングルからの開放感は、主人公の不自由さをわずかでも共有した気分にさせる。
言語を再度手にした主人公が日常のコミュニケーションだけではなく小説を創作することへエネルギーをそそぎ、言語療法士の導きもそれを期待していたようでもあって、映像は彼の創造世界を表現するかのように軽やかで断片的につながれ、人間は本当に複雑で豊かな生で、その手段として獲得されるパフォーマンスの多様さは、それを支える人たちの中にも多様に表現されている。
原作がそうなのかもしれないけれど、テーマから来る重さを感じさせない、美しい映像と音楽性豊かな映画。2008-12-29/k.m
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カテゴリー-[[映画]]