「プレーンソング」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

プレーンソング」(2008/04/11 (金) 08:08:50) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

**プレーンソング [#q4700b3a] #amazon(4122036445) -中央文庫 -[[保坂和志]] ---- 世の中には二通りの人間がいる。イヌ好きとネコ好き。もちろんどちらも好きな人、どちらも嫌いな人、いろいろ居ると思う。でも潜在的にどちらかに分けられる様な気もする。 僕はイヌ好きだ。だけど家で飼うイヌは好きではない。イヌは外に居る方がよい。たくましくて、毛足の短い日本犬がいい。柴犬とか。イヌとは、さっぱりとしたつき合いがよい。散歩以外はとくに可愛がったりもしない。けれど目が合えばいつもイヌのほうはシッポを振ってくれる。いじらしい。そこが好きだ。 ネコはあまり好きではない。眼がタテになるのが恐い。どう接して良いか分からない。おもむろに触れようとして、ひっかかれたときもある。気持ちが通じない。 この著者はネコ好きらしい。小説にネコが出てきた時点で、ちょっと引き気味になった。別にネコ好きな人が嫌いな訳ではない。むしろあの人なつっこさを羨ましく思う。ただネコを可愛がる姿勢に、ちょっと違和感を覚えるだけだ。(イヌ好きな自分がタンパクなつき合い方しか出来ないので・・。)なにかこの小説にも、違和感を覚えそうな気がして、ちょっと引いた。けれどせっかくだから(なにがせっかくなのか分からないが。)一応読んでみることにした。(一応とは失礼な。なかなかに、たくさんの賞をとっている、保坂氏の作品に対して。) ---- しかし、こういった小説に共感抱く人は、多いんでしょうね。(←抱いた自分を棚に上げている。)変わらない日常のなかから生まれてくる、静かなものたち。おっとこのHPで考えているコンセプトに近いではないか。(こんな風に、いつだって自分の問題に引き寄せて考えていくのはどうだろうか。) ・・しかし、コンセプトなどといって、自ら型にはめようとしたって、つまらなくなるだけのようにも思う。とらえきれないままを表現するのもまた、不可能なんだと思うし。なにも表現しようと思わず、なにも方向性を持とうとせず、もとよりこんな考え方自体忘れた方がいいのかもしれない。 などど思わせる小説。(どんな感想やねん。)2000.08.26k.m ***コメントをぜひ [#l703b7d3] #comment ---- カテゴリー-[[小説]]

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: