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-監督:ポール・ハギス
-出演:サンドラ・ブロック 、ドン・チードル 、マット・ディロン 、ジェニファー・エスポジート 、ウィリアム・フィクトナー
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シリアス版、ロバート・アルトマン。またはミステリアスな三谷幸喜。ようするに群像劇なのだが、描かれている人種間、夫婦間、職業間、 それらのディス・コミュニケーションぶりが生々しく息苦しい。この群像劇によって見えてくるものは、現在という環境に置かれている私たちが、常に近視眼的にしか生きることが出来ず、目先の不安へ脅えながら閉じ込められた迷路の中をだましだまし歩んでいく絶望的な姿ばかりだ。
まさに強い立場から支配的に扱われるように、運命へ翻弄されてしまう姿だと感じるのは、群像劇自体に神の視点めいた構造があるからだろうか。銃社会、多人種社会、劇中のロサンジェルスからは、世界中がそこへ向かってるかのように、様々な不安を徴候させるものばかりだ。それはワイドショー的な視点にも通じる。
一方で、誰もが日常的に怒っている。そんなヒステリー社会はアメリカにこそ顕著なものにも思える。一体なぜこれほどまでにヒステリックなんだろうか。反共ヒステリー。嫌煙ヒステリー。戦争ヒステリー。どうも無意識への抑圧と、それへの定説的な考察に縛られすぎているのではないか。アメリカ映画の描くヒステリーは紋きり方過ぎる。 ただ、これほどまで鮮やかに息苦しさや閉塞感を描けていることは、それ自体がアメリカへの批判にも見えて、そこが見所ではないか。2006-07-16/k.m
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カテゴリー-[[映画]]