燃えよロワ


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「俺はここにいるぞーーー!!!」
◆wKs3a28q6Qことピザの1号がその叫びを聞いたのは、ハンバーグラーから逃げて森へ入った時だった。
これと言って特徴の無い声だが、自分には分かる。あれは◆ZhOaCEIpb2こと、>>1からの2号の声だ。
その直後、叫びが聞こえた方角から今度は爆発音。
これと言って特徴の無い爆発音だが、自分には分かる。
あれは我らがAAAに於ける最強奥義、『トライエース』によるものだと。
「そうか…先輩…拡声器を…」
走りながら呟く。全てを悟った。
1からの2号が拡声器を使った。それがどんな意味なのか、パロロワ書き手ならばすぐに分かる。
きっと、>>1からの2号はもう…。

そこまで考えた所で、ようやく彼はもう逃げなくていい事に気付く。
ピザの1号はその場に座り込んだ。
少し太り気味な上運動不足がたたり、彼の体力は決してある方では無い。
座ると少し落ち着いた。そこでようやく未だ支給品を確認していない事を思い出す。
ロワでは支給品が明暗を分けるなんて常識なのに、この期に及んでそんな重要な事を忘れるとは。
(拡声器が先輩の手に渡ったとしたら、このデイパックには何が…?)
ピザ1号(めんどいのでここから省略)はデイパックを逆さにして支給品を出した。
その中身は…。


『同人誌』『同人誌』『同人誌』


「………」
ピザ1号はガッカリして頭を垂れる。
何それ。同人誌三冊って。
これらの同人誌は、すべて自ロワで出された同人誌と同じ物だった。
ていうか、一つのロワで三冊も同人誌が出るってどうよ。しかもその内二冊は腐女子向けだし。
外れアイテムを引かされたキャラの気持ちがこれほど理解できたことは無かった。
ごめんよ自ロワのキャラ達、今までこんなアイテムを支給して…。

「こんなんで、一体これからどうしろと言うんだ…」
目標は目立つことだが、同人誌三冊でどうやって目立てばいいんだ。
いっその事腐女子向け同人誌でオナるというパロロワ史上最も愚かな行為を狙うか…いやそれはさすがにマズイだろ人として…。

精神的にもダメージを受けたピザ1号を、急激に疲労が襲う。
半ば自暴自棄になっていた彼は、そのままその疲労に身を任せた。

――――ピザ!

…ん?誰だ、俺を呼ぶのは…。


――――目を覚ませ!ピザ!


ちょっと、いくら何でもピザピザ失礼でしょ。
俺はふくよかってだけで、ピザでは…。


――――自分で名乗ってただろ!ピザの1号!


「はっ!?俺は一体…!?」

目を開けると、そこには金髪のツインテールの女が立っていた。

ああ、この人は確か、自ロワで殺害数単独二位の活躍をしているのに登場話数が生存者中最下位で空気扱いされているあの…!
「気付いたか、ピザの1号!」
そう言ってこっちを見るその人物。見た目は自ロワの参加者だが、俺には分かる。
「◆Zp1p5F0JNw、空気の人…」
そう、彼(彼女?)は絶賛過疎中のAAAロワで空気扱いされているキャラを優先的に書き、ロワの進行を影で支える書き手。
◆Zp1p5F0JNw、通称空気の人(さっき知ったけど)!
「あんたが現れたって事は…」
「そう、お前はこの書き手ロワにおける空気キャラ!だから私はお前を『書き』に来たッ!」
俺が空気…。
まあ、仕方がないか…。AAAロワの知名度的に…。
そもそも何で我らAAAロワ書き手がこのロワに参加できたかが疑問なのだ。
他は漫画、ギャルゲ、アニ、アニ2、ライダー…。今を輝く盛況ロワから、最終回まで突っ走った完結ロワ。
分かっている。どう考えたって、俺達は浮いている。
俺達はいわば強キャラの中に放り込まれた一般人キャラ。その上空気とくれば、自分の役割なんて一つしかない。
噛ませ犬。ズガン。これがバトルロワイアルというものだ。
どうせロクな扱いはされないだろう。

「さあ、ピザ1号。いつまで空気でいるつもりだ。早く現実に戻って目立つ準備をするんだ!」
「…いいんだ、もう」
「何だと?」
「いいんだよ。俺は過疎ロワですら毎回毎回予約キャラがかぶって、書けるキャラを失っているダメ書き手だ。
こんな俺がこの面子の中で目立とうだなんて、嘉門先生もビックリさ…」
そうだ。もういいんだ。
拡声器も先輩が発動させた。少なくとも、AAAの書き手を目立たせるという最低目標は達成したんだ。
俺がすべき事なんて、もう何もない。

「…失望の極みだ、◆wKs3a28q6Q!今のお前は『書く』価値も無いッ!」
突如空気の人が怒鳴る。
「目立てなさそうだから生を諦めるだと!?お前は、そんな理由で殺されたキャラの気持ちが分かるのか!?
パロロワに参加させられたキャラが、生を渇望していたキャラ達が、そんな下らない事で死んで納得いくと思うか!」
「でもネタ無いからって自殺したキャラもいるし」
「黙れ!」
ピザ1号の反論をシャットアウトしてなおも空気の人は叫んだ。
「予約かぶり?書けるキャラがいない?それが何だ!私なぞ、自ロワの参加作品なんて一作しかクリアしてないし、持ってないぞ!」
「え…マジで?」
空気の人の突然の発言にピザ1号は固まる。
「いやいやマジマジ。だからクレスの初登場話も『こいつ駄洒落言うのか…じゃあ適当に駄洒落でも言わせとけばいいか』という発想で書いたのだ」
「ええー…」
「そんな状態の私が未だ書き手を続けているのに、お前は何だ!?恥ずかしくないのか!?」
いや、そんなので威張られても…つうか、それ書き手としてダメだろ。


「空気の人の言う通りだ」
ピザ1号の背後から聞き覚えのある声がする。
髪をリーゼントにしたヤンキー風の男、しかしこれと言って特徴のない顔。
先程まで自分を背負ってくれて、そして拡声器を発動させたはずの偉大な先輩。
「>>1からの2号先輩…」
「ピザの1号よ!お前のロワに対する熱情はその程度なのか!?お前にAAAロワを託した俺の気持ちを踏みにじるのか!?
過疎という理由で、盛況ロワの前に屈するのか!?」
「そ、それは…」
1からの2号がピザ1号の右肩に手を置く。
「ピザの1号!年が明ける瞬間、お前はどこにいた?」
「…AAAロワスレに張り付いていました」
今度は空気の人が左肩に手を置く。
「ラジオツアーが来た時、お前は何をしていた?」
「…ラジオ直前に作品を投下しました」
今度は>>1からの2号と空気の人が同時に問いかける。
「「受験を控えた一週間前、お前は何をしていた!?」」
「…ロワを書いていました!」
「「自ロワを愛しているか!?」」
「愛している!この思いは誰にも負けない!」
「「そうだ!それでいい!」」

そうだ。俺の自ロワに対する思い!自ロワに対する情熱!完結への意欲!
盛況ロワの書き手でも、過疎ロワの書き手でも、自ロワへの愛にレベル差は無い!
目立つ事だけを考えていて忘れてしまっていた。初めてロワを書いた時の初心という物を。
「…どうやら、もう私の出る幕は無いようだ。お前は立派に空気を脱出した。ここからは、お前がお前自身の物語を紡いでいくんだ」
空気の人が肩から手を離す。
「これからのAAAロワは任せた。俺達の情熱を受け取って、必ずや完結まで駆け抜けてくれ」
続いて、>>1からの2号も手を離した。
それと同時に、ピザ1号の視界が白に埋め尽くされていく。
「先輩…ッ、空気の人…ッ」
二人に何か言いたい。けれど、何故か声を発する事が出来なかった。
だが消えゆく二人を見て口を動かす。自分達の心が一つなら、言うべき事も同じはずだ。


「「「トライア様、万歳…ッ」」」


ピザ1号が目を覚ます。そこにはただ森が広がるのみ。
「…夢、か?」
今のは一体?夢だったのか?それにしてはハッキリと覚えている。
だが夢であろうと何であろうと、自分の情熱に再び火が灯ったは事実だった。
(拡声器を発動させた先輩…それと一緒にいたって事は空気の人も…恐らく…)
だが悲しまない。
自分にはすべき事があった。いなくなった二人の書き手の分まで、自分達が動かなければならないのだ。
足下に落ちていた同人誌を手に取る。
これは、自分たちのロワがここに存在する証だ。


「俺達のロワは、確かにここにある」
誰に言う訳でもなく、ピザ1号は静かに呟いた。



【黎明】【C-8 森】
【ピザの1号(◆wKs3a28q6Q)@AAAロワ】
【状態】地味に決意
【装備】ない
【所持品】不明
【思考・行動】
1・目立つ!
2・そのためにも活躍して生き残る!
3・脱出してロワを完結させる!


064:首狩り女と不死者 投下順に読む 066:ウルトラミキサー
062:バトルマスター 時系列順に読む 067:嵐を呼ぶカオス
027:とりあえずこれからは卑屈っぽく見えないように『過疎ロワ』のことを高貴っぽく『カソリーヌ』って呼ぼう ピザの1号(◆wKs3a28q6Q) 095:前門の虎。後門の狼。そして……



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