結束~UNITY~


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その少女の両手と口元は、血で染まっていた。
彼女の手の中には、一着の浴衣がある。
それは、彼女の愛する人が着ていたものだ。
だが、その人はもういない。無慈悲な殺人者に、あっけなく命を奪われたのだ。
そして、その亡骸ももうこの世に存在しない。全て、少女がおのれの体に取り込んだのである。
殺人者に持ち去られた、頭部をのぞいては。

「ツキノン、いい?」

少女は、沈痛な面持ちでこちらを見ていた別の少女に声をかけた。
その少女……ツキノンは、それに反応して彼女に歩み寄る。
ツキノンが自分の前に来ると、少女はすさまじいスピードで紙の上にペンを走らせた。

「これを。」

少女がツキノンに、紙を手渡す。そこに書かれていたのは、彼女たちがいるフォーグラー内部の地図であった。

「すでにフォーグラーは蟹座の力を失い、ただの機械に戻っている。
 よって、壁や天井を貫いて直進するのも容易。ここに記したルートなら、666に会わずに旅の扉まで行けるはず。」
「……つまり、我々にはついてくるなということですね?」

ツキノンは、鋭い視線を少女に向ける。しかし、それは少女を動揺させるには至らない。

「時間がない。あなたにはブッチギルンジャーと共に、先に管理人の所に向かってほしい。
 私と魔王も、ネコミミストを回収して後を追う。」
「賛成しかねます。黒猫こと666の戦闘力は尋常ではない。戦力を集中し、彼女を殲滅してから全員で管理人との戦いに挑んだ方が……。」
「それは出来ない。」
「なぜです!」
「あの女は、私が殺す。他の誰にも譲らない。」
「………!」

ツキノンは見てしまった。無表情な少女の目に宿る、激しい憎悪の炎を。
あまりに強すぎるその感情に、ツキノンは何も言えなくなってしまった。

「……わかりました。ここはあなたに従っておきましょう。」
「感謝する。」
「ただ、一言だけ言わせてください。」
「なに?」
「地図氏……どうか、憎悪に飲み込まれてその身を滅ぼさぬよう気を付けてください……。」
「それは無理な話。いまの私には、憎しみしか残っていないから。」

地図氏と呼ばれた少女は、感情のこもらぬ声で言葉を返す。
そして彼女は、もう一人の少女と共にその場から去っていった。

(これで本当にいいのですか、私……。)

去っていく少女達の後ろ姿を見つめながら、ツキノンは思う。
かつて……いや、つい先程、彼女はやはり「手出しは無用」と言われた。
そしてその言葉に忠実に従った結果、かけがえのない二人の同胞を失った。
今回のケースが、あの時と同じ結果にならないという保証がどこにある?

「ツキノンさん……。」

考え込むツキノンに、背後から声がかけられる。これまで過去の自分たちと共に黙って状況を静観していた、影の繋ぎ師だ。

「繋ぎ師さん……。面倒を押しつけてかまいませんか?」
「もちろんです。」

おずおずと頼み事を口にするツキノンに対し、繋ぎ師は力強い声で即答する。

「旅の扉へは、俺たちが行きます。あなたは、地図氏たちを追ってください。」
「すいません。あなた達も一緒に行けばいいのでしょうが……。残された時間が少ないのもまた事実なのです。」
「わかっています。俺たちが先行して、主催者にダメージを与えておきますよ。
 ツキノンさんたちは、後からゆっくり来てください。」
「本当に……恩に着るのです!」

手の中の地図を繋ぎ師に託し、ツキノンは猛然と走り始める。
向かう方向はもちろん、二人の少女達と同じだ。

「ツキノンさん! 必ず、生きてまた会いましょう!」
「ええ! 必ず!」

繋ぎ師の呼びかけに、ツキノンは親指を立てて応えた。


【2日目 深夜】【D-7 フォーグラー内部】
【ツキノン@GR1st】
【状態】:首輪無し、強い決意、ダメージ(中)
【装備】:鬼狩柳桜、GRトラペゾヘドロン
【道具】:支給品一式(食料全て消費)×5、最高ボタン、カードデッキ(シザース)@ライダーロワ、閃光弾、バッド・カニパニーの甲羅、蟹座氏の写真×10、
     腕時計型麻酔銃(1/1)@漫画ロワ、麻酔銃の予備針×3、変化の杖、対戦車地雷×1、
     ヴァッシュ・ザ・スタンピードの銃@トライガン、ドラゴンオーブ@AAA、ティーセット一式
【思考】:
基本:真の意味で打倒WIKI管理人
1:爆弾と魔王を追う。


※主催側に反抗したため(自滅ですが)支給品に封印されていました。
※何らかの主催側の情報を持っているかもしれません
※羽入の力は使えます。
※【GRトラペゾヘドロン】
ギャルゲロワの全てが詰まった神剣。
詳細はお任せ。
ギャルゲロワの支給品と、デモンべインの武装が引き出せます。
読み方は『ジーアールトラペゾヘドロン』



【影の繋ぎ師@ライダーロワ】
【状態】:怒りと悲しみを超越、仮面ライダーBLACK SRXアルタード アルレッキーノス化、ダメージ(大)
【装備】:強化外骨格『アルレッキーノ』
【道具】:支給品一式×3、 ワルキューレ@スパロワ、ドラグブラッカー、写真付き名簿、放火セット(燃料、松明、マッチ)、
     ナイフ、BL本、首輪×2、パロロワ衣服詰め合わせ、
     お徳用原作パロロワ全生首セット(目玉セット他に換装可能)&原作パロロワ全手首詰め合わせ※今なら腕も付いてくる!
     ノートパソコン、フライングアタッカー(中破)@仮面ライダー555 、ヘルメスドライブ(使用済み)、カラオケマイク@現実 、地図氏の地図
【思考・行動】
 基本:正義再誕!! 2倍ぶっちぎるぜえええ!!
 1:ブッチギルンジャーと共に、旅の扉へ向かう。
 2:wiki管理人、逃がさん!!



※強化外骨格を纏い、遂にバンプレイオスにまでなっちゃいました。
 詳しくは不明です。
 ただ、原作のバンプレイオス同様、異なる次元空間を切り裂く、或いは逆の次元を封印する機能も持ち合わせています。
 尚、強化外骨格に憑依しているアルレッキーノの魂は、現実の読み手の為に全力で協力します。


それは、あまりに禍々しい姿をしていた。
鬼神のごとき顔つきに、長く伸びる四本の腕。
体全体を、不気味な紫のオーラが覆っている。
その異形が持つ本来の名は、「グレンラガンを絶対的絶望で滅亡させようとする究極的宇宙魔神」。略して「グランゼボーマ」。
しかし今それが絶対的絶望を与える相手は、グレンラガンではなくネコミミスト。
だからその存在は、自らを「ネミトゼボーマ」と呼称する。

「………!」

目の前に立つあまりに巨大な存在に、ネコミミストは思わず息を呑む。
さすがに原作の銀河を手裏剣に出来るサイズではないが、それでも優にネコミミストの数十倍はある巨体だ。
なお、「天井は?」とか野暮なことを言ってはいけない。グレンラガンのスケールの大きさの前には、そんな些細なことは意味をなさないのだ。

「どうした、ネコミミスト。かかってこないのかい?」

はるか上から、666の声が響く。ネミトゼボーマの額、本来のグランゼボーマならアンチ=スパイラルの母星が収まる部分に、666の本体は存在していた。

「言われなくても……。やってやるさ!」

666に対して、ネコミミストが抱く感情は単純なものではない。
聞きたいこと、言いたいこと、それらが山のようにある。
だが、ネコミミストはそれを心の奥に封印する。
今は悪を断つ剣となり、目の前の悪に立ち向かう。
正義のために私情を殺すと言えば聞こえはいいが、それは一種の逃避であったのかも知れない。

「はああああ!!」

脚から衝撃波を噴出し、ネコミミストは眼前の敵へ突撃する。
それに対し、ネミトゼボーマはアクセルシューターを放った。
本来ならばアクセルシューターは、なのはの魔法の中でもそれほど威力が高いわけではない。
だが、使い手の大きさが違う。エネルギー量が違う。
アクセルシューターは、本来のスターライトブレイカー並みの脅威となってネコミミストを襲う。

「なんのッ!」

衝撃波の方向を変え、ネコミミストは迫り来る攻撃魔法を回避する。
だが、それも666の計算通り。

「そう、それでいいんだ。狙いはそっちなんだから。」

ネコミミストが回避した後も、アクセルシューターは直進を続ける。
その先にあるものは、魔王の亡骸。

「しまった……!」

ネコミミストが気づいた時には、もはや打つ手無し。
魔王の亡骸は、破壊の光に包まれ無惨に砕け散った。

「くう……。なんで、なんでこんな事を! 死者に鞭を打って何が楽しい!」
「ああ、誤解しないでほしい。私は別に死体を傷つけたかったわけじゃない。
 葬り去りたかったのは支給品だよ。特に虎竹刀。あれはやっかいだ。
 ここまで来て、ゲームで決着なんて超展開は避けたいからね。」
「そんな理由で……死者を辱めるのかーっ!」

怒りにまかせて、ネコミミストは剣を振るう。

「獅吼翔破陣! 獅吼旋破! 真空千裂破! 綜雨衝! 魔神空牙衝!」

マテリアルブレードから投影したロイドの技を、思いついた順に片っ端から発動させていく。
怒りに任せた攻撃は、勢いこそ激しかった。だが、精彩を欠いた技は決定打たり得ない。

「ふふ、いけないなあ、ネコミミスト。魔王から言われたんじゃなかったのかい?
 いかなる時も動揺してはいけない、と。」

まあ、私としてはその方が嬉しいがね、とネコミミストには聞こえぬ声量で付け足しながら、666は4本の腕の内の1本を振るう。
それはネコミミストの体をしたたかに打ち付け、まるで紙くずのように彼女の体を吹き飛ばす。

「ぐうっ!」

床に叩きつけられたネコミミストの体は、そのまま床を転がりやがて止まる。
奇しくも彼女が止まったのは、魔王の亡骸の前だった。

「魔王さん……。」

仲間の変わり果てた姿を目の当たりにし、ネコミミストの胸には怒りと悲しみがわき上がる。
だが彼女は、それをぐっと抑え込む。ここで感情に流されてしまっては、身を挺して自分をいさめてくれた魔王の気遣いを無駄にすることになる。

(涙を流すのは……全てが終わってからでいい!)

スッと立ち上がり、ネコミミストは周りに落ちている物をかき集める。
666のもくろみ通り虎竹刀は完全に消滅し、付属していた千年パズルもバラバラになっていた。
しかしあの砲撃を受けてなお、奇跡的に原形を留めていた支給品もいくつか存在していた。

(魔王さんからの最後の贈り物ってところですか……。遠慮なく使わせてもらいますよ!)

魔王が好んで使用していた斬鉄剣。それを、ネコミミストは口にくわえる。

――――同調(トレース)、開始(オン)

「一世三十六煩悩……二世七十二煩悩……三世百八煩悩……。
 三刀流! 百八煩悩鳳!!」

三本の刃から放たれるのは、飛ぶ斬撃。それが、ネミトゼボーマの腹に炸裂する。


「なるほど……。武器ではなく『三刀流』という構えからロロノア・ゾロの技をコピーするとは……。
 その発想はなかったよ。さすがだ、ネコミミスト。」

賞賛の言葉と共に、ネミトゼボーマは二対の手を鳴らした。
その巨体ゆえに、単に手を叩いただけでも周囲には爆発のごとき轟音が響き渡る。

「余裕……ですね。」
「当然だろう。確かに百八煩悩鳳は強力な技だ。だが、なにぶん君と今の私ではサイズが違いすぎる。
 せいぜいジャブ程度にしかならないよ、今の一撃ではね。それでも、まだやるかい?」
「当然……。仲間たちを守るために、私はあなたを倒さなくてはいけない!」

臆することなく、ネコミミストは再び衝撃波で宙に舞う。
それを迎撃するのは、ブラッディダガーによって生み出された無数の魔力の刃。

「三刀流、刀狼流し!」

しかしその刃は、三刀流の剣技によって一つ残らずはじかれる。
敵からの攻撃を防いだネコミミストは、お返しとばかりに攻撃態勢に移った。

「ネコミミ三刀流、二百十六煩悩鳳!」

飛ぶ斬撃に、おのれの特殊能力である衝撃波を上乗せ。
ネコミミストが新たに生み出した必殺技は、ネミトゼボーマの腕を左右1本ずつ切り落とす。

「身につけたばかりの技を、すぐさま応用技に昇華させるとは……。やはり君は素晴らしい、素晴らしいよ!」

しかしそれでも、666は未だ余裕。

「しかし、それでもまだ足りない。ネミトゼボーマはもはや、私の体の一部なんだ。
 つまり、不死者ということだ。」

切断された腕が、宙に浮き胴体と再び接続される。ネミトゼボーマがこれまでの攻撃で受けたダメージも、すでに完全回復していた。

(どうする……。どんな攻撃を叩き込んだところで、制限の解除された不死者は再生してしまう……。
 不死者を倒す方法は……。)

ネコミミストは考える。制限の課せられていない不死者を殺す方法、それを彼女は二つ知っている。
一つはコ・ホンブックのように、存在自体を消滅させること。そしてもう一つは……。

(喰う……。)

不死者は、不死者を喰らうことが出来る。ネコミミストはかつて、それを身をもって体験している。
ただ、相手の額に手を置くだけ。相手を消滅させるような大技を放つよりは、よほど簡単に思える。
相手が、常人なら。
666の、ネミトゼボーマの額ははるか上方に存在するのだ。

(あの巨体を消滅させる手段なんて、私は持っていない……。なら、喰うことがもっと現実的な勝利の手段。でも……。)

ネコミミストの心を覆うのは、ためらい。食物を摂取するという意味での「喰う」とは異なる行為であることは、もちろん彼女も理解している。
だが、曲がりなりにも仲間としてある程度の時間を共有した相手を喰うということ。
ネコミミストの中の倫理観が、それを拒絶する。

「どうした、ネコミミスト。来ないならこちらからいくよ?」

決断を下せず動けないネコミミストに対し、666が動く。
ネミトゼボーマの腕の内1本がうごめき、そこから一つの武器が顔を出す。
ゲートオブバビロンもろともネミトゼボーマに取り込まれた、ミニ八卦炉だ。
そこから、細いレーザーが放たれる。

(マスタースパークじゃない……? いや、これは!)

東方ユーザーであるネコミミストは、この技を知っていた。
細いレーザーはあくまで導線。その後に本命の極大レーザーが発射される。
東方緋想天で登場した、魔理沙の新技。その名は……。

「邪恋『実りやすいマスタースパーク』。」

666がスペルカード名を読み上げると同時に、ネコミミストの視界は光で埋め尽くされた。

「うおおおおおお!!」

「実りやすいマスタースパーク」を、ネコミミストは全力全開の衝撃波で受け止める。
最初は五分と五分に見えた激突だったが、徐々に「実りやすいマスタースパーク」が衝撃波を圧倒していく。

(このままじゃ押し負ける……。どうする!)

ネコミミストは考える。
受け止めるのは諦めて、回避に移る? ノン。
自分のスピードでは、レーザーが到達する前に攻撃範囲外へ退避するのは至難の業。
孤高の黒き書き手がエンジェルアームを回避した時のように、旅の鏡でレーザーをねじ曲げる? ノン。
クラールヴィントを展開してあのレーザーが通れるだけの輪を作るには、やはり時間が足りない。

(他に手段は……。考えろ、考えるんだ、私!)

必死に頭を回転させるネコミミスト。だが、起死回生のアイディアは出てこない。
そうしている間にも、レーザーはじりじりと迫ってきている。衝撃波を最大出力で放出し続けるのも、そろそろ限界だ。

(このまま、私はやられるのか? みんなに救ってもらった命を活かせずに……。
 そんなのは……そんなのは……いやだああああああ!!)

仲間にもらった命を、無駄にしたくない。まだ残っている仲間たちを守りたい。
それが、ネコミミストの心からの想い。
その想いが、奇跡を起こした。

(え……?)

ネコミミストの足下に散らばっていた黄金色の破片たちが、カタカタと音を立てる。
そしてそれらはひとりでに宙に浮き、あるべき姿に戻った。

(これは……!)

なぜかはわからない。だがネコミミストは不思議と、そのアイテムが自分にもたらす力を理解していた。
目の前で輝く逆三角錐の秘宝に、ネコミミストは手を伸ばす。そして、おのれの能力を行使した。

――――同調(トレース)、開始(オン)


(さて、この辺で一度止めておくか……。)

端から見れば容赦ない攻撃を浴びせつつも、666はそんなことを考えていた。
彼女の目的は勝利ではなく、あくまでネコミミストによって倒されること。
ネコミミストが本気で自分と戦えるように追いつめはするが、殺してしまっては元も子もない。
だから666は、ネコミミストが耐えられるギリギリのラインで攻撃を中断するつもりだった。
ところが、ここでイレギュラーが発生した。666の計算よりも早く、ネコミミストの抵抗が止んでしまったのである。

(なんだと!?)

慌てて技を中断した666だが、すでにレーザーはネコミミストに到達していた。
制限が解除されている以上、666同様不死者であるネコミミストはそう簡単には死なないはずだ。
しかし細胞一つ残さず消滅しても、復活できるという保証はない。
取り返しのつかないことをしてしまったのではないかという思いを抱きながら、666は視界が開けるのを待つ。
光が消え去った後に立つ人影を見て、666は密かに安堵の溜め息を漏らした。
だが、その安堵はすぐさま衝撃に打ち砕かれる。
そこに立っていたのが、黄色と黒に彩られた仮面ライダーだったからだ。

「ミニ八卦炉からの攻撃は、基本的に熱量攻撃……。だから、ロボライダーに変身すれば無効化できる!」
「繋ぎ師……? いや、その声は紛れもなくネコミミスト! 一体どうなっている!」

余裕も何もない様子で、666が叫ぶ。
龍騎や555のライダーとは違い、ロボライダーは世界でただ一人、南光太郎……このロワでは影の繋ぎ師しか変身できないライダーだ。
ネコミミストがロボライダーに変身など、できるはずがない。

666は気づかない。ネコミミストの胸元に輝く千年パズルに。
666は知らない。千年パズルが単なる「闇のゲーム発生マシン」でないことを。
千年パズルが司るもの、それは結束の力!
ネコミミストが持つ仲間たちとの強い結束に、千年パズルに宿る意志は応えた。
千年パズルがネコミミストに与えたのは、彼女がこれまで出会って来た仲間たちの情報。
それを投影することにより、ネコミミストは仲間たちの技を発動させることが出来るのだ。

「くくくくく………ははははははははは!!」

しかしそんな事情を知ろうともせず、666は笑う。

「何が起こったのかはわからないが、そんなことはどうでもいい!
 よくぞ、よくぞ生き残ってくれた、ネコミミスト! それでこそ私が愛した少女だ!」

不安からとまどい、そして狂喜へと表情を変え、666は叫ぶ。

「では、次に行くとしよう!」

ネミトゼボーマの腕に出現するのは、巨大化したエターナルソード。
それを4本の腕で振りかぶり、大上段から振り下ろす。
その直後、ネミトゼボーマの顎を鋭い衝撃が襲った。

「因果!」

繋ぎ師=シャドームーンの巨大化能力と同時に、体はスクライドで出来ているの零式防衛術を発動。
ネコミミストのカウンターが、ネミトゼボーマを跳ね上げた。
ちなみに巨大化といっても、その大きさはせいぜいネミトゼボーマの腰辺りである。

(この大きさなら666の額にもなんとか手は届くだろうけど……。まさかおとなしく喰われてくれるとは思えない。
 だからまずはダメージを与えて、動きを鈍くする!)

「死なない」と「倒れない」は同義ではない。痛みが引く間もなく攻め続ければ、不死者とて行動不能に陥る。
ネコミミストはそれに賭け、なおも攻撃を続ける。おのれの迷いを頭の隅に追いやって。

「零式積極直突撃! 零式積極重爆蹴! 超振動!」

零式防衛術の技が、次々とネミトゼボーマに叩き込まれる。
666としては反撃の手段がないわけではないのだが、状況を把握できていないがためにどうしても一手遅れてしまう。

「ザ・ワールド! ゴールドエクスペリエンス!」

続いてネコミミストは、マダオのスタンドとChain-情のスタンドを同時に発動させる。
DIOの「世界」とジョルノの「黄金体験」。
原作はおろかジョジョロワでも実現しなかった、夢の親子スタンドタッグである。

「ラディカルグッドスピード・腕部限定!」

そこへさらに、DIE/SOULの持っていたアルター能力を組み合わせる。
二体のスタンドの腕が光に包まれ、その姿を変えた。

「受けてみろ、光速のスタンドラッシュ! 無駄無駄流星拳!」

共にスピードAの二体のスタンドに、さらに最速の男のアルター能力をプラス。
その腕のスピードは、まさに光速。
「流星拳」の名を冠したことでジャンプロワ補正も得た最強の連打が、ネミトゼボーマを叩く。

「ぐうううう!!」

666の苦悶の声と共に、ネミトゼボーマの巨体が吹き飛ぶ。絶望のオーラをまとう巨神が、初めて膝をつく。
追撃には絶好の好機。だが、ネコミミストは動かない。否、動けない。

「くっ……。」

「死なない」と「倒れない」は同義ではない。それはそのまま、ネコミミストにも当てはまる。
全力全開の衝撃波。初めて使う大技の連発。それにより、ネコミミストの体力はすでに底をつきかけていた。

「ははは、無理はいけないなあ、ネコミミスト。かわいい顔が苦痛でゆがんでしまってるじゃないか。
 まあ、私はそんな表情も好きだがね。」

攻撃の雨が止み、いつもの調子を取り戻した666が言う。

「では、今度はこちらから……。」
「させない。」

反撃のために体勢を立て直そうとした666の耳に届くのは、平野ボイス。
その直後、巨大な槍がネミトゼボーマの胸を貫き、そのまま壁に磔にした。

「えっ!?」

突然の事態に、驚きを隠せないネコミミスト。それとは対照的に、666は事態を完璧に理解したうえで、槍の先に飛び乗った少女に話しかける。

「早い到着だね……。もう少し二人きりにしておいてくれてもよかったんじゃないかい、地図氏。」
「あなたにそんなことを言う資格はない。」

666の言葉を、地図氏と呼ばれた少女……地球破壊爆弾はためらいなく切り捨てる。

「私の何よりも大切な存在を奪った罪、その命で償ってもらう。」
「口にするだけなら自由だが……。せめて長門ではなくこなたになったらどうだい?
 今の私は、ロリショタ以外には倒せないよ。」
「もう、泉こなたにはならない。」
「ほう……なぜだい?」
「泉こなたは、私の中の『ギャグ』『ほのぼの』の象徴。彼女を失った今の私にはふさわしくない。だから封印した。」
「感情を優先して勝機を捨てるか……。愚かだね。」
「あなたほどではない。」

殺意と憎悪に満ちた視線を、666に向ける爆弾。
しかし、666は素知らぬ顔だ。まるで、そんなものにはとっくに慣れていると言わんばかりに。

(怖い……。)

666と渡り合う爆弾の姿を見て、ネコミミストはシンプルにそう感想を抱いた。
あれはかに玉突入直後に別れた、愛する者を守るために戦う地図氏ではない。
このロワ会場で初めて出会った時の、血と闘争に飢えた魔人だ。
記憶の底に眠っていた恐怖が、再びネコミミストの心を支配する。

「ネコミミスト。」
「は、はい!!」

その恐怖の対象に名前を呼ばれ、ネコミミストは体をビクンと硬直させる。

「あなたにも働いてもらう。」
「え、えーと、あの……。」
「まずはそこに立っているだけでいい。あなたに、新たな力を与える。」
「はい?」
「魔王、お願い。」
「え……。魔王さん!?」

話についていけないネコミミストであったが、死んだはずの仲間の名前を呼ばれ目の色を変える。

「オッケー、地図氏。」
「え……プー太氏? でも地図氏は魔王って……ええ?」

しかしそこに姿を現したのは、クマのプー太氏。わけがわからず、ネコミミストは目を白黒させる。

「まあ、その辺の事情は後から話すさ。それじゃあいくよ、地図氏、ネコミミストくん!」

不敵な笑みを浮かべ、プー太氏……正確にはプー太氏の体を乗っ取った魔王は、手にしていたゴルディオンハンマーを上空へ放り投げる。
それを、地図氏が長門の情報改変能力で変化させていく。

(これは……この感覚は……!)

その姿を変えていくゴルディオンハンマーを見ながら、ネコミミストは感じ取っていた。
自分の奥底に眠っていたあの少女の……スバル・ナカジマの因子が目覚めるのを。
それに合わせて、彼女の体を包むバリアジャケットもスバルのものへと変わっていく。
その上から、いくつかのパーツに分解されたゴルディオンハンマーが装着されていく。
すでに防具の姿となっていたそれらは、ネコミミストのイメージによってさらに洗練された姿へと変形する。
イメージするのは今は亡き仲間、幻夜が纏っていた鎧。
肩に、脚部に、左腕に、黄金の鎧が装着されていく。
最後に、五本の指それぞれに螺旋状の溝が掘られたグローブが右手を覆う。
今ここに、新たなる勇者が誕生した。

(すごい……力があふれてくる!)

活性化したネコミミストの肉体が、先程まで彼女の体を蝕んでいた疲労を完全に吹き飛ばす。
ネコミミ、地図氏、ゴルディオンハンマー。三つの要素による奇跡の合体が、ネコミミストに新たな力を与えていた。
満を持して、ネコミミストは名乗りをあげる。

「魔力! 気力! 超力! ガッツ! 誕生! 勇者姫……ゴルディオン・スバル!!」


【2日目・深夜】【D-7フォーグラー内部・旅の扉の間】


【衝撃のネコミミスト@アニロワ2nd】
【状態】:不死者化、螺旋力半覚醒 、ゴルディオン・スバル
【装備】:マテリアルブレード@テイルズロワ、斬鉄剣@ルパン三世、クラールヴィント@アニロワ1st、機動六課の制服、
     千年パズル@遊戯王、バリアジャケット(スバルデザイン+黄金の鎧)
【道具】:支給品一式×4、拡声器、カブト装備一式(ハイパーゼクター付)、オーガドライバー(オーガストライザー付)@ライダーロワ、
     カイザギア@ライダーロワ、カードデッキ(ベルデ)@仮面ライダー龍騎
【思考・行動】
 基本:スクライドの遺志を継ぎ、自らの意志で牙なき人の剣になって前に進む!
 1:666……。私は、あなたを!!
 2:打倒、wiki管理人



※衝撃波を使えます。掌からだけでなく、足の裏からも出せるようになりました。
※強化・投影能力を習得しました。千年パズルのパワーにより、これまで共に行動したことのある参加者の技・能力を投影できます。
※地図氏の力によりゴルディオンハンマーと融合し、ゴルディオン・スバルになりました。
 ヘルアンドヘヴンが使えます。


【備考】
  サイドバッシャー@仮面ライダー555、デバイスクリスタル、核鉄「バルキリースカート」、ジャッカル(5/6)
  支給品一式×8、爆弾×2、バヨネット×2、虎竹刀with千年パズル、コーカサスブレス&ゼクター@ライダーロワ、
  iPod、技術手袋@アニロワ1st、コーヒーセット一式@スパロワ、ジャーク将軍のマントと杖@ライダーロワ、
  銀河ヒッチハイクガイド、咎人の剣「神を斬獲せし者」@AAAロワ、他にまだあるかも?
以上の支給品が、アクセルシューターの直撃を受けました。何が破壊されて何が残っているかは、次の人にお任せです。
破壊されなかった支給品は、全てネコミミストが持っています。


【派手好き地獄紳士666@LSロワ】
【状態】:闇の書発動、不死者化、疲労(小)、ダメージ(中)、負のエネルギー蒐集完了、暴走?、ネミトゼボーマ化
【外見】:黒いリボンドレス、背中から黒い六翼。長い髪は白く染まり後ろに降ろしている。眼鏡外し。
【装備】:ゲート・オブ・バビロン@アニロワ2nd(※特殊仕様)、闇の書@アニロワ1st(ディス・レヴ内臓)、(バリアジャケット)、
     コアドリル(完全に真っ黒)@アニロワ2nd、エターナルソード@テイルズロワ
【所持品】:融合中
【思考・行動】
 基本:愛してるよ、ネコミミスト!!
 1:さあ、私の全てをぶつけようか!!
 2:最終的に喰われる?

※ゲート・オブ・バビロンは驚きの黒さを受けて宝物を『完全に使いこなせる』ようになりました。
※現在ゲート・オブ・バビロンに入っていることが確認されているもの
 マイクロ補聴器、闇の書@アニ1 ゲイボルグ@LSロワ RH・エクセリオン@LSロワ ミニ八卦炉@LSロワ
※闇の書と融合しているため、その内に言うまでもなく――
※エロスの鐘の煩悩寺と、エロ師匠の(ついでに大暴れ鉄槌の)精気を吸収し10割使いこなせるようになりました。
※闇の書とディス・レヴ@スパロワが内蔵されました。リミッターをかけていますが会場内の負の力を自動的に集められます。
※『真・驚きの黒さ』を蒐集により習得しました。これによりディス・レヴの効率を上げられます。
※全支給品を合成させ、自身も融合することにより、【グランゼボーマ@アニロワ2(グレンラガン)】の力が振るえます。
 ただし666としてか闇の書の暴走が表に出るかは状況によります。 666もそのことは理解しています。
※死んだクマのプー太を守護騎士として眷属にしました。ビッグ承のゴルディオンハンマーを装備させています
※異能『ロリショタ以外では倒せません』に覚醒しました。
※メタな能力も手にしつつあるようです。
 ただし、ネミトゼボーマ化を開始した今、及び今後は、闇の書とディスレヴの暴走による自我侵食を防ぐのに必死で、
 メタ視線で物語を把握する余裕はないと思われます。


【全ての不義に鉄槌を】
【地球破壊爆弾No.V-7@アニロワ1st】
【状態】:天元突破の憎悪と怒り
【装備】:激戦@漫画ロワ、マジシャンズレッドのDISC、浴衣 、ルールブレイカー
【道具】:巫女服(鷹宮神社)@らき☆すた 支給品一式×2、着替え用の衣装(複数)、泉こなたのスクール水着@漫画ロワ
     カードデッキ(龍騎)、AK-74(残り28発)、レヴァンティン@アニロワ1st、『村雨健二』の衣装、日焼け止めクリーム(大量)、GL本
【思考】:
 1:666に復讐する。
 2:wiki管理人を倒す

※基本的に中身はアーカードで、CVは平野綾です。
※変化する姿に7つのバリエーションがあるらしいです。
【1:地球破壊爆弾】【2:アーカード】【3:長門有希】【4:泉こなた】
【5:銃撃女ラジカル・レヴィさん】【6:キングゲイナー】【7:1~6とか目じゃないよ?びびるよ、まじで】
※クーガーの早口台詞が言えます!
※鎖鎌、鳳凰寺風の剣、ソード・カトラス、ノートPCの投影が可能です。
【スーパーキョンタイム】
 地図氏以外の者はゆっくりとしか動けなくなります。一度使うとそれなりの時間使用不可能です。
【地図氏の地図】
 参加者の位置、生死を含めた地図を投影できます(※長門有希の状態でのみ可能)
※状態表を見るのに自重はしなくなりました。
※マスク・ザ・ドSの魂を取り込みました。
 第七形態解禁以外にも、何か影響があるかもしれません。お任せします。


【速筆魔王LX@アニロワ2nd】
【状態】:ラダム虫
【装備】:クマのプー太氏
【思考・行動】
 基本:さて、ロスタイムと行こうかな
 1:666にしっぺ返し
 2:感電氏……はどうしよう。

※『柿テロ猥・R2‐ND』掲載の情報を一部入手しました。
※クマのプー太氏にラダム虫として寄生しました。
 プー太氏の意識が残っているかは不明です。
 また、フォーマットされた身体ではありませんが、クリスタルさえあればテックセットも可能かも知れません。
 666には、爆弾の能力で、偽の情報を送っており、プー太氏が乗っ取られたことを隠そうとしてます。



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