(ここは……。フォーグラーの中枢部?)
痛みで働きの落ちた脳を必死で動かしながら、愛媛は自分の置かれた状況を確認する。
幸か不幸か、まだ死んではいないらしい。
「実に皮肉だねえ、愛媛くん。驚きの黒さの大元である君よりも、私の方がその黒さになじんでしまうとは。」
背後から声をかけられ、愛媛はとっさに振り向く。
そこにいたのは、見覚えのある人物だった。
「黒猫さん……ですか。今のも、あなたが?」
「ああ、私の持っている四次元ポケットは、放置支給品を回収できる。
人外くんは『迷宮変化』のカードをデッキから外していったからね。
回収して再利用させてもらったよ。」
愛媛の問いかけに対し、黒猫…666は微笑を浮かべながら答える。
「しかし、意外だったよ。まさか君がこんな簡単に改心するとはね。
熱血王子の改心を阻むよう私に依頼してきたのは、他ならぬ君だというのに…。
いやはや、これは傑作だ。」
「簡単じゃ……ないよ。」
腹の底から絞り出すような声で、愛媛が呟く。
「驚きの黒さが除去されて…書き手としての本質が表に出てきただけ。
私は……ずっと書いてきた。強マーダーに立ち向かい、多くの犠牲を出しながらも勝利を目指す対主催たちの姿を。
それに、今の状況は対主催こそが少数派。私が少数派に肩入れすることに、何の矛盾もない!」
残された左手で、頭のリボンをほどく愛媛。それを止血のために、口と左手を使って半ばから失われた右腕に巻き付ける。
(ここで戦っても、おそらく勝てない。向こうはチートの塊、対して自分は元からたいした戦闘力じゃない上に、片腕を失ってる。
だけど、私は退かない。一瞬だけとはいえ、心を通わせたみんなのためにも…。
少しでいい。黒猫さんの戦力を削ってみせる。)
鬼気迫る表情で、愛媛は666をにらみつける。
「おお、怖い怖い。やるのなら容赦はしないが…。やるかい?」
「もちろん。」
おのれを鼓舞するために、愛媛が叫ぶ。
自分が最も書いてきたキャラである竜宮レナと、彼女の背負う魂たちを象徴するフレーズを。
「少数派による運命の打開、必ず私が成し遂げる!」
【2日目・深夜】【D-7大蟹球フォーグラー中枢・旅の扉前】
【愛媛の0RbUzIT0Toは大変な演説をしていきました@ニコロワ】
【状態】:驚きの白さ、右腕欠損
【装備】:なし
【道具】:不明
【思考】:
基本:少数派(=対主催の参加者)の味方として戦う
1:666と戦い、少しでも戦力を削る。
※容姿は柊つかさ@らき☆すた
※驚きの黒さが浄化された反動で、一気に熱血キャラに変貌しました。
※ニコニコ動画に存在する動画ゆかりの技を使えます
※現実世界にコメントを張ることができます
【派手好き地獄紳士666@LSロワ】
【状態】:闇の書発動、不死者化、疲労(中)、負のエネルギー蒐集中、暴走?
【外見】:黒いリボンドレス、背中から黒い六翼。長い髪は白く染まり後ろに降ろしている。眼鏡外し。
【装備】:ゲート・オブ・バビロン@アニロワ2nd(※特殊仕様)、闇の書@アニロワ1st(ディス・レヴ内臓)、バリアジャケット、
ビッグ承、コアドリル(ほとんど黒)@アニロワ2nd エターナルソード@テイルズロワ
【所持品】:ヒュッケバイン・ボクサー(トロンベ)、四次元ポケット、クレイジーダイヤモンドのDISC、高性能探索機能つき扇風機、
朝倉涼子のアーミーナイフ、夜天の書(BL本)、ウルトラミキサー、蟹座氏の写真×10
モンスターボール(空) エニグマの紙「漫画キャラバトルロワイアルwiki管理人」 クマのプー太氏
【思考・行動】
基本:極悪外道になった後、ネコミミストの前に敵として再会。ネコミミスト心から愛してる。
1:ここですべてに終止符を打とう、ネコミミスト!!
2:とりあえず、愛媛の相手をする。もう一度黒く染め直すのもいいかも。
3:ディス・レヴを使いこなせるようにする。
4:ネコミミストの前に敵として現れ、最終的に喰われる。
※ゲート・オブ・バビロンは驚きの黒さを受けて宝物を『完全に使いこなせる』ようになりました。
※現在ゲート・オブ・バビロンに入っていることが確認されているもの
マイクロ補聴器、闇の書@アニ1 ゲイボルグ@LSロワ RH・エクセリオン@LSロワ ミニ八卦炉@LSロワ
※闇の書と融合しているため、その内に言うまでもなく――
※エロスの鐘の煩悩寺と、エロ師匠の(ついでに大暴れ鉄槌の)精気を吸収し8割がた使いこなせるようになりました。
※闇の書とディス・レヴ@スパロワが内蔵されました。リミッターをかけていますが会場内の負の力を自動的に集められます。
※『真・驚きの黒さ』を蒐集により習得しました。これによりディス・レヴの効率を上げられます。
※全支給品を合成させ、自身も融合することにより、【グランゼボーマ@アニロワ2(グレンラガン)】の力が振るえます。
制限によりサイズはLLL内で収まっています(つまり星よりでかいとかにはなりません)
ただし666としてか闇の書の暴走が表に出るかは状況によります。 666もそのことは理解しています。
※死んだクマのプー太を守護騎士として眷属にしました。ビッグ承のゴルディオンハンマーを装備させています
「……クッ、カハァッ!」
その頃、人外は息も絶え絶えで水面から顔を出していた。
もってけ!セーラーふくの直撃を喰らった彼だが、その前にHALに当たっていたことで威力が軽減し、一命を取り留めたらしい。
本来地面に叩きつけられるはずが、666の行ったシャッフルで水面に落ちることになったのも彼にとって幸運だっただろう。
「はぁ…はぁ……。」
残された力を振り絞って、人外は水面に浮かんでいたボートの上に登る。
そしてびしょ濡れになったカードデッキの中から、1枚のカードを抜き出した。
「魔法……カード…『モウヤンのカレー』…発動……。」
人外がそのカードをデュエルディスクにセットすると、彼の前にカレーの入った容器が出現する。
モウヤンのカレー、それはプレイヤーのLPを回復するカードである。
目の前のカレーを、人外は必死で胃に流し込む。
「ふう、これで少しは楽に…。」
「おやおや、死亡フラグを立てておいて、安心していいのかな?」
安堵の溜め息を漏らそうとした人外に、背後からかけられる声。
振り向くと、そこには斬鉄剣を携えた青年が立っていた。
「速筆魔王……LX……。」
「私もいますよ。」
人外を絶望に突き落とす、三人目の声が響く。
死角になっていた場所から姿を現したのは、衝撃のネコミミストだ。
「僕らを分断したのはいい判断だったと思うよ。
けど、僕とネコミミストくんの最終到達地点が近かったもんでね。
すぐに合流できた。」
「それで一緒に行動しているうちに、あなたを見つけたというわけです。」
言葉を発しながらも、二人はじりじりと距離を詰めていく。
「さて、そろそろ覚悟を決めてもらおうか。」
「すでに誰かと一戦交えたあとのようですね。その怪我で戦うのはきついでしょう。
潔く諦めてください。」
降伏勧告を突きつけられても、人外は不敵な笑みを浮かべていた。
それは虚勢に過ぎないが、その虚勢が今の彼を支えていた。
「嘗めるなよ、貴様ら。この人外、敵に下げる頭などないわ!」
全身を襲う痛みに耐えながら、人外はカードをセットする。
「体は…スクライドで出来ている……召喚…!」
「え……?」
目の前に出現した男を見て、ネコミミストは驚きを隠せない。
体はスクライドで出来ている。それはネコミミストに信念を託し、おのれの生き様に殉じた男。
ネコミミストにとっては、師匠と言ってもいい存在だ。
「スクライド……。ネコミミストに…攻撃…!」
「ネコミミストくん!」
魔王は、思わず叫ぶ。以前人外と戦った時、ギャグ将軍は仲間であるうっかり侍を攻撃できずに敗れた。
それと同じことが、今回も起きるのではないかと考えたのだ。
だが結論から言えば、それは杞憂であった。
「………!」
スクライドが繰り出した、零式積極重爆蹴。それを、ネコミミストは無言で受け止める。
「零式防衛術は…。」
右腕に力をためながら、ネコミミストは呟いた。
「牙なき者の剣!その信念が宿らぬ技なんて…いくらオリジナルに忠実でも効くもんか!!」
右手から、溜めていた衝撃波を解放。それはスクライドを貫き、光へと変えた。
「くっ……。」
「もう観念しなよ。今回のゲームは…君の負けだ。」
無駄のない動きで、魔王は斬鉄剣を振るう。その刃は、人外の体を深々と切り裂いた。
「まずは一人……!」
崩れ落ちる人外を見つめながら、魔王は刀を鞘に収める。
しかし、彼は気づいていなかった。まだゲームは終わっていないということに。
「え…?」
人外の体からわき出してきた「何か」に、魔王は目を丸くする。
それは中央に「死」と書かれた、いかにも危険そうな紫色の物体だった。
本能的にそれから遠ざかろうとする魔王だが、一手遅い。
その「何か」は、魔王の体内に入り込んでいった。
「魔王さん!」
「来ちゃ駄目だ、ネコミミストくん!これはまるでウイルス…!君にも感染するかもしれない!」
「フハハ……さすがは魔王、よくわかったものだ…。」
虫の息の人外が、残された力を使い切るかのように呟く。
仮面の上からではその表情はうかがい知れないが、その態度は勝ち誇っているようにも思えた。
「お前…魔王さんに一体何をした!」
「いいだろう……。特別サービスだ、教えてやる。俺はこの最終決戦に挑む前に、自分を対象にあるカードを使っていたのだ…。
そのカードの名は、ウイルスカード『死のデッキ破壊』……。
感染させたモンスターの破壊をトリガーに発動し……相手が所持する攻撃力1500以上のモンスターを…すべて…破壊する…。」
「な、なんだって!」
「だが…対象をモンスターから人間に変更したせいで……多少威力は落ちていてな…。
死ぬまでにそれなりの時間はかかる……。それから…効果があるのは最初に触れた一人だけになっている…。
他のやつに感染はしないから安心しろ……。」
「くっ……!」
ネコミミストは、歯を食いしばる。自分に効果がないことはわかったが、だから何だというのだ。
近い未来、魔王に死が訪れるだろうという事実は確かに存在するのだ。
「俺もジョーカーの…端くれ……。一人の参加者も殺せずに……死ねる……ものか……。
先にあの世で待っているぞ………魔王…よ…。フハハハ……ハハ…ハ………!」
人外の口から、笑い声と共に大量の血が吐き出される。それを最後に、彼は力尽きた。
「……くそっ!仙豆を残しておけばウイルスごとき!」
「いや、無理だろうねえ。仙豆でもウイルスは治療できないって、原作ではっきり言われてるから。」
苛立ちをボートの床にぶつけるネコミミストに対し、魔王はいつも通りのひょうひょうとした口調で言う。
「なんで……なんでそんなに平然としていられるんですか。死ぬのが確実になったんですよ?」
「死ぬことぐらい、最初から覚悟してたさ。これは、バトルロワイアルなんだから。
その可能性が、少し高くなったってだけのことさ。」
「………。」
「さあ、行こうか、ネコミミストくん。まだまだ先は長そうだからね。」
「……はい!」
焦りも絶望も見せず、普段通りに振る舞う魔王。
その姿を見ながら、ネコミミストは思う。
(大きい……。なんて大きなひとなんだ…。)
対主催VSジョーカー。初戦は対主催の勝利。されど、戦いはまだまだ序盤……。
【人外アドベンチャー~OZbjG1JuJMのウォーゲーム~@ニコロワ 死亡】
【2日目 深夜】【D-7 大蟹球フォーグラー内部・nice boat.エリア】
【速筆魔王LX@アニロワ2nd】
【状態】:ウイルス感染、首輪解除
【装備】:斬鉄剣@ルパン三世、技術手袋@アニロワ1st、デバイスクリスタル
【道具】:支給品一式×8、分解済みの首輪(素晴らしきフラグビルド)、首輪×3(地味子、◆wKs3a28q6Q、永遠のうっかり侍)、
iPod、コーヒーセット一式@スパロワ、 コーカサスブレス&ゼクター@ライダーロワ、
ジャーク将軍のマント@ライダーロワ、 杖@ライダーロワ、王者のマント@FFDQロワ、バヨネット×2、核鉄「バルキリースカート」、ジャッカル(5/6)、
銀河ヒッチハイクガイド、咎人の剣「神を斬獲せし者」@AAAロワ、虎竹刀with千年パズル、 他にまだあるかも?
【思考・行動】
1:命の限り戦い続けよう。
2:はぐれた仲間と合流。
3:感電氏…はどうしよう。
※『柿テロ猥・R2‐ND』掲載の情報を一部入手しました。
※孤城の主のコロンビーヌ視点の情報を得ました。
※美形元帥が持っていた、膨大な量の魔力を吸収しました。
※バリアジャケットのデザインは、テッカマンエビルをさらに禍々しくしたような感じです。
【衝撃のネコミミスト@アニロワ2nd】
【状態】:不死者化
【装備】:マテリアルブレード@テイルズロワ、クラールヴィント@アニロワ1st、バリアジャケット(白いリボンドレス)
【道具】:支給品一式×4、拡声器、カブト装備一式(ハイパーゼクター付)、サイドバッシャー@仮面ライダー555、
オーガドライバー(オーガストライザー付)@ライダーロワ、カイザギア@ライダーロワ、カードデッキ(ベルデ)@仮面ライダー龍騎
【思考・行動】
基本:スクライドの遺志を継ぎ、牙なき人の剣になって前に進む!
1:打倒主催者!
2:何とか魔王を助けたいけど…。
3:はぐれた仲間と合流。
※衝撃波を使えます。掌からだけでなく、足の裏からも出せるようになりました。
※自分が主人公、そして黒猫という単語に引っかかっているようです。
※第三回放送を聞き逃しました。
※強化・投影能力を習得しました。何が投影できるかはお任せです。無限の剣製は使えません。
最終更新:2008年07月27日 12:19