真夜中のサーカス


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このロワが始まってどれほどの時間が経っただろうか。
大地は生命の血潮に染まり、天空には別離の慟哭が満ちる。
本来バトルロワイアルとは血で血を争う凄惨な殺し合い。
それが行われる事には必ず何らかの理由が存在し、参加者はその理由ゆえに望む望まざるに関わらずとも招かれる。

そして参加者は行動する。
ロワに乗る者。
ロワに抗う者。
覚醒する者。
困惑する者。
狂う者。
怒る者。
託す者。
儚く散る者。
脱出を目論む者。
自分の望みのままに動く者。
十人十色千差万別。
参加者は大なり小なり周りに影響されて様々な行動を取る。

そしてこのような場所でも愛は生まれいずる。

元の世界から、ロワの会場で知り合ってから、そのどちらも恋愛という事において大差はない。
大事なのはそこに存在する愛の形。
愛の形もまた十人十色千差万別。
様々な形を見せてくれる。

しかし一口に愛と言ってもそれが恋愛だとは限らない。
他人に向ける親愛の感情。
これも一つの愛と呼べるのではなかろうか。


◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ 


「このぶたちゃんはおかいもの♪ このぶたちゃんはおるすばん♪」

コロンビーヌはおなじみの歌を歌いながら作業を終了した。
彼女の目の前にあるのは3つの墓標。
簡素だが『アルレッキーノ』『ドットーレ』『パンタローネ』の名が刻まれている。
なぜ3人の墓標が立っているのか。
それはコロンビーヌが作ったからに他ならない。
彼ら3人の居場所は『柿テロ猥・R2‐ND』で知っていたので探し出すのは簡単だった。
皆それぞれ遺体の状態は酷かったが、これでせめてマシになっただろう。

形見分けという訳ではないが、使えそうなものはもらっておいた。
アルレッキーノからはリュートをもらった。
――本人と道具の場所が別々だったが。
ドットーレからは刃物付き帽子をもらった。
――ついでに近くにあった◆ZhOaCEIpb2(>>1からの2号)のもの(ランダム支給品が一つ残っていた)も回収した。
パンタローネのものは生憎吹き飛んでいたので、代わりに近くに落ちていたピストルをもらった。
――もしかしたらギャグとノリで空気弾を放てるかもしれないと思ったからだ。

余談だが、戻る途中で発見したカメラも拾っておいた。
なぜかカメラからは奇妙な愛が感じ取れた。
カメラというより中身だろうか。
そこに写っているものが何かコロンビーヌは知っていた。
どれほど皆に愛されている事を知っていた。
だからこそ、いつか現像して皆に配って回ろうと密かに思った。

――閑話休題――

しかしなぜ今頃墓標を作ったのか。
理由は彼女にしか分からない。
最古の一人として思う所があったのかもしれない。
最古の四人が一堂に会したら何か起こるんじゃないかと期待したのかもしれない。
あるいはただの気紛れかもしれない。

ひとつだけ確かなのはコロンビーヌには愛が、仲間に対する愛があったという事であろう。
それは恋愛ではなく親愛。
同朋に向ける真摯な感情。
彼女は彼ら3人に何を思うのだろうか。




◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ 


そして時は流れて時刻は真夜中。
辺りが暗いのは、決して真夜中という時間のせいだけではない。
先程まであれほど輝いていたまんまるなお月さまが今はもうどこにも見えない。
雲に隠れた訳ではない。
月は消えてしまった。
文字通り跡形もなく消え去ってしまった。
月だけではない。
皆を常に照らしてきた太陽も、夜空を彩る無数の星々も消え去ってしまった。
その理由を知っているのはそれに関わった当事者だけである。

だがここにもう一人その理由を知る者がいる。
漫画ロワ書き手最古の四人の内の最後の一人。
真の愛と悲しみに目覚めた自動人形。
漆黒を宿した永遠の少女。

彼女の名はコロンビーヌ。

彼女は感じ取っていた。
予約被りに定評のあるtu4氏の溢れんばかりの空気キャラに対する愛を。
それは並みの恋愛すら軽く凌駕するほど一途なものだった。
できる事なら応援してあげたかった。
だがいくらボケ系ギャグキャラとはいえ宇宙空間へは行け……いや、やろうと思えば可能か。
介入しなかった一番の理由はその愛ゆえ。
自分の空気キャラへの愛情では到底tu4氏には及びもつかない。
下手な手出しは逆に空気キャラを愛するtu4氏の矜持を汚しかねない、そう思ったからだ。
だからこそコロンビーヌは静かに見守るだけにしたのだ。

そしてtu4氏は自らの信念の元に消え去った。

コロンビーヌは祈り讃えた。
心の底から空気キャラを愛した彼女を。
空気キャラのために殉じた彼女を。
最後まで自身の信念を貫き続けた彼女を。

ポロロ~ン

不意にギター……いや訂正しよう、リュートの音色が響き渡る。
音を奏でるのはコロンビーヌ。
リュートの音色はさながらtu4氏に捧げるレクイエム。
全ての空気キャラに送る音色。

「私の愛じゃ足りないかもしれないけど――」

そして時折、曲の合間に空中をゾナハ蟲と刃物付き帽子が鮮やかに舞い踊る。
その光景は幻想的、あるいは神秘的とでも言えようか。
それはまさしく一人だけで行われる一人だけのための真夜中のサーカス。
演じる者はコロンビーヌ、観客は予約被りに定評のあるtu4氏。

「――見ていてちょうだい」

奇妙な演目はしばし続く。


◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ 


リュートの音色が終わりを告げ、ゾナハ蟲と刃物付き帽子の舞踊も終局を迎える。
これで祈りは終わる。
これからまた忙しくなるだろう。

「じゃあ行ってこようかしら」

そう言ってコロンビーヌは闇夜に溶けていった。



※E-5学校跡地にアルレッキーノ、ドットーレ、パンタローネの墓が作られました。


【E-5 学校上空 真夜中】

【コロンビーヌ@漫画ロワ】
【状態】:疲労・ダメージともに回復
【装備】:ゾナハ蟲@からくりサーカス、携帯電話@現実、腕時計型麻酔銃(残弾1/1)@漫画ロワ
【道具】:支給品一式×3、ティーセット一式、麻酔銃の予備針×3、変化の杖、キャンディー×2、富竹時報のカメラ
     焦ったドラえもん・うっかり侍・孤高の黒き書き手の服、対戦車地雷×7、ポン太くんスーツ@スパロワ(大破)
     リュート@からくりサーカス、刃物付き帽子@からくりサーカス、ピストル(0/0)、不明支給品×1
【思考】基本:恋愛ばんざい
 0:鬼軍曹を生涯愛し続ける。
 1:宿った命を大切にする。
 2:愛に介入しようとする邪魔者は倒す。
 3:さて、行こうかしら。

 ※容姿はコロンビーヌ(ロリ)@からくりサーカスです。
 ※ギャグ将軍にシンパシーを感じています。
 ※猫子頭の鬼軍曹と結婚しました。
 ※ロワ内の愛を感知できるようになりました。お邪魔虫もわかるようです。
 ※真の愛と哀しみを知り、北斗神拳奥義『無想転生』を習得しました。
 ※この後、この場を立ち去ってどこに向かうかは後続の書き手にお任せします。
 ※ドサクサ紛れに、マダオから腕時計型麻酔銃を奪いました。持っていた予備の針を装填済みです。
 ※太陽、月、星々がなくなった訳を知りました。


261:最後の空気王 投下順に読む 263:地獄紳士は大変な××を盗んでいきました(前編)
267:愛を取り戻せ! 時系列順に読む 263:地獄紳士は大変な××を盗んでいきました(前編)
260:貫き通すは『ギャグ』と『愛』 コロンビーヌ 263:地獄紳士は大変な××を盗んでいきました(前編)
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