無題(966)


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「やれやれ……まさかこんな所に連れてこられるとはな。
……つーか3度目の気がするのは気のせいか?」
黒翼を広げ、空に滞空していた男がつぶやいた。
「しかもまぁこんな体かよ……人が見たらショック死しかねん」
そっと、自分の体を見やる。そこには、鉤爪のように鋭い指。細い手足。2m近い巨躯。
おそらく、鏡をのぞきこめば自分の眼は赤く光っているだろう。
どう見たってディス・アストラナガンです本当にありがとうございました。
正直、殺し合いに乗る気かどうかかかなり微妙な心境だった。
自分がこんな姿になってる以上、他の人もこんな調子で強化されていることは十分にありうる。
というか殺し合いなんぞ常識的にしたくない。だがここはバトロワフィールド。
うかうかしてたら後ろからバッサリ……というのもある。
第一姿だけ変えられても武器が全部ボッシュートされてりゃ世話はない。
ラアム・ショットガンもZOサイズも、ガンスレイブもない。
使えるのは内臓火器のメス・アッシャーと……極退逆行消滅兵器アイン・ソフ・オウル。
だがそんな寿命を縮めかねない必殺技に頼るのは勘弁願いたいというのは正直な気分である。
「いや……これがある分まし……ってことかね」
手に握られてるのは彼の支給品、『存在』である。支給品は、これ一つだった。
大してギャルゲに詳しくなければただの剣と思っただろう。
しかし彼はアセリア大好き人間にして、ライダーをこよなく愛する男である。
もちろん、使い方も知っている。柄を握り、精神を集中させる。すると――

「お……おお……ッ」

彼が驚嘆の声を上げた。
ディス・アストラナガンのメカニカルな悪魔の黒い翼に加え、白鳥のような青みがかった白い翼が出てきたのだ。
ミスマッチな4枚の翼をはためかせ、感動をあらわにする。
昔から、人は飛びたいと思ってきた。だから、飛行機もできた。
翼をもち、飛行できるというのは根源的な人間の喜びなのかもしれない。
「……試し切りがしたい」
眼を前よりさらに赤く光らせる。
機械の彼に、口がないためわからないが、おそらく口があれば……裂けるような笑みを漏らしていただろう。
彼は忘れていた。永遠神剣のもつ強制力……意識の矯正を。

マナを奪え。

「ハハハハ……ハハハハハ!」

【深夜】【D-9 町】
【結@スパロワ】
【装備】永遠神剣『存在』
【所持品】支給品一式
【状態】 最高にハイ
【思考・行動】
基本:切りたい

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