エロス頂上決戦開始


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<第二回放送直後・F5ビル街>

     ……んーと、あんまり長く放送してもアレなんでそろそろ終了しますね。

     それでは、よい一日を――……

ビルの隙間を縫うように敷かれた道路、その中央に二人の女性が立っていた。
放送が終わり、聳え立つビルの林に静寂が戻る。
しかし、そこには平穏は戻っていなかった。
その二人が放送を聴いて死者の名前に心を打ちのめされたから、という訳では決して無い。
更にいうなら、彼女たちは放送を微塵も聞いていなかった。
静寂が街を侵す。まるで『黙れ』と女王の勅命を受けた従僕のように。
そう、ここに立つ二人は紛れも無く女王だった。

エロスの鐘の煩悩寺とエロ師匠……書き手ロワの中でも特級のエロスキルを持つ二人がまるで惹かれあうようにして相対していた。
温いビル風が彼女らを煽る。
煩悩寺を体を守るたった一枚の布がピラっと捲れた。
エロ師匠のキャラである斗貴子のミニスカートが堂々と捲れた。
しかし彼女らは放送と同様に一切の動揺を見せない。むしろ捲れた事に興奮を感じているかもしれなかった。
煩悩寺の傍でガグガグと震えるサスペリアは目の前の存在に言葉を無くしており、マスタに逃げろとアドバイスする余裕を失っている。
向こうの女が連れてきたあのぶっといスーパーカノン(となんかその先っちょについてる人間)に気を配ることすら出来ない。
アレは、相対してはならないモノだ。
磁石の同極のように、電池のプラスとプラスのように。
同種であるが故に、存在が互いを否定する滑稽。
出会ったが最後、何かに終止符が打たれてしまうそういう類の互いのとっての怪異。
巡り合ってはいけない、そういう星の下にあるべきモノ。

しかし悲しいかな、子供はいけない事をどうしても『やってみたくなってしまうのだ』。

煩悩寺の腿につうと雫が垂れた。尿よりもねばつこい何かだった。
エロ師匠の口元を涎が伝う。掬い取る舌の動きは蛇よりも悪しき物だった。
二人ともある種に予言に近い確信を持っている。
戦うしかない。否、細胞が戦い以外の選択肢を放棄している。
しかし放送が終わって尚無言のまま彼女たちは一向に動こうとしないし、言葉も放とうとはしない。
当然だ。駆け引きなどと甘いことを抜かす段階など一目見たときから吹き飛んでいる。
どちらかが動けば、一瞬でここは大乱交会場と堕すだろう。
既に二人を取り巻くビル風は彼女たちの淫らな気を受けて熱嵐とまで化している。臨界点はそう遠くない。
だが動かない、どちらも動かない。その理由は……
(こっちはまだ変身してない……このままじゃ確実に先手を取られてちゃう)
小さなメイドはその可愛らしいけど潰れた唇を噛んだ。
相手がすでに槍を手に戦闘準備を済ませてあるのに対し、こちらはどうしても変身シーンという一動作が必要になる。
どうせバンクの使いまわしだから短縮バージョンで済ませてもいいのだが、それでも目の前の女相手では遅すぎる。
奴ならばその間に二回、いや、三回はこちらを孕ませる事ができるだろう。

だからどうしても動けない。気を張り巡らせて対陣するより手が無い。
(何か……何か隙ができないと……)
苦悶するサスペリアを余所に、淫蕩の風は益々そのエロスを撒き散らしていた。
まるで決戦を告げるゴングを待つかのように。

☆ ☆ ☆

<第二回放送直前・ニコニコロワ控え室>

「なんじゃこりゃあああああ!!!!????」
大声で叫ぶ愛媛の0RbUzIT0Toは大変な演説をしていきましたの視線の先には会場内の監視カメラによるF6の動画……即ち地球破壊爆弾No.V-7一行の状態が流されていた。
その中に現れた闖入者二人、神行太保のDIE/SOULとミスターマダオたちが戦いもせずにただ其処につったっている。
「いや、意味分からね。ついさっきまでガッツこなた殺す気マンマンだったじゃん」
先ほどまでL4Uの特典アニメを見ていたのだが、敵意剥き出しのDIE/SOULが現れて地図氏がDIEピンチになったと知りwktkして見始めたのだ。
幾ら強固なフラグに守られた城壁とはいえ吸血鬼とはいえ一般人かがみんとアニロワ2ndトップのヘタレルルーシュではあのガッツを止められまい。
死亡確認は無理でも上手くいけばダメージぐらいは入るかと期待していたのだ。『職人GJ!』コメントも用意していたくらいだ。
「いや、だからなんでなんかホンワカムードなんだよ」
「そりゃ和解したからに決まってるでしょJK」
唖然とする愛媛に人外アドベンチャー~OZbjG1JuJMのウォーゲーム~が淡々と突っ込みを入れる。
乱入無しで戦闘停止なら大体一時休戦か和解イベント、パロロワ三ヶ月新人でも分かる簡単な理屈だ。
「偉そうにいうなっての。だからなんで和解してんだよ」
「音声が無いんだから知らないですよ」
主催側のもどかしい所である。いったい何のフラグによって和解したのか判別の仕様が無いのだ。
「ただなあ……あの二人確かテイルズロワのジョーカーに当たってましたね」
人外が何と無しに言った。終日ニコニコしているとは言え主催者サイドとして一応には監視カメラで手に入る情報は把握している。
「巡り合わせかね。まさかのWアーカード、正直その発想は無かったと言わざるを得ない」
「はあ~~~~あり得んね。あり得ん。やっぱイチロー出すしかなくね?」
「それは最後の手段ですって。FOOさんの笛で纏めて削除できないですかねえ」
項垂れる二人はフードに隠れた顔を唸らせる。
こうなってくるとつい最近上がってきたOVA少佐の演説も恨めしくなってくる。
「とりあえず其処までで自重しておきましょう」
二人の唸りがMAXに来るかといったところで落ち着いた声が控え室に響いた。
「ガチホモさん」
二人が向いた先には何故か室内に用意されたベンチに足を組んで悠々と座っている男、裸になってすぐアッー~殺意のqwglOGQwIk~がいた。
あまりにも漫画から切り出してきたような例のポーズなのでもしここにトイレがあったら確実に誰かが餌食になってしまっていたかもしれない。
「世の中には運不運というのはありますし、この世界に限って言えばここは書き手の誰にも都合のいい世界です。この程度でめげていては保ちませんよ」
それもそうか、と愛媛と人外は思い直した。このロワでご都合・超展開etcなどあってないようなものだ。
それに既に地図氏の件は元々諦めていたに近い。死亡フラグの匂いがしたからとすぐにガッついては書き手というよりハイエナではないか。
「さてと……じゃあ私はちょっと出て行きますので、何かあったら教えてください」
ガチホモがその巨躯をのっそりと持ち上げた。
「どこいくんすか? 会場……じゃないですよね?」
愛媛の質問にガチホモは扉の前で答えた。

「ええ……杞憂とは思いますが、確認しなければいけないことが出来ました」

☆ ☆ ☆

<第二回放送後・テイルズロワ控え室>

「……反応、ないっす。nanasinnさんの消失を確認しました」
名無しの報告にテイルズロワの三人は重たげな空気を纏っていた。
「さいですか。参加者の損害は?」
「三方に散りました。一部支給品に損害は出てますけど、死者は無し。
 パロロワ状態評価で言うところの中の下『消耗ハアレド継戦可能ナ状態』ってところですかね」
七氏の質問に名無しが答える。応答ともに心中の重々しさが伝わる。
「よーするに、以後のSSに支障がない程度の消耗ってことですかい。後の書き手が一番楽な状態……まあ、こうなった時点で予想は付いていましたが、ここまでとは」
「計八人でのフルボッコですからね。ましてや一人はチート級。古城の主か、セフィロスでもなければ耐え切れませんよ」
nanasinnの戦果は無いに等しい。いくら暴走しての出撃とはいえ、単体火力ではテイルズ最強であるnanasinnがこうも一撃で終わるとは。
改めて書き手ロワの恐ろしさを実感する三人。
「あの人のことですから、また俺たちの予想のつかないキバヤシ理論で復活するって可能性は……」
「無いですね。彼の異能“抑えられないグロ描写衝動”は自分の体内に限りあらゆる超展開を可能とする力。
 体を失っては大いなる意思に逆らうことはできません。よしんば復活しても、再生したボスの扱いは……」
ズガンよりも悲しいことになるかもしれない。それはパロロワで生きる戦士として死よりも辛い末路である。
「せめて、もう少し空気を読めれば……」
「それは違う」
それまで黙っていたナナシが突如割り込んだ。
「空気を読めば確かにもう一放送は乗り切れたかもしれない。だが、その時点でそれはもうnanasinnじゃない。
 あいつは、最後の最後まで自分を通した。例え世界がその存在を許すまいと最後まで我を徹した。それは尊いことだ。
 他の誰もが評価しなくても、それを俺達が評価してやらなくてどうする……」
深く、染み入るようにナナシは言った。他の二人も目を閉じて黙祷をするように沈み込む。
「三つ子の魂百までともいいますか、確かに。彼の愛する酢飯のような末路。書き手としての一つの理想ですね」
「普通はロワが進むにつれて捻じ曲がるもんなんですが、最後の最後まで純粋な書き手でした」
彼らの間に何があったかは過去ロワの闇に沈んで分からない。しかし、彼らは同じロワの飯を食った仲だった。
「……少し席を外す。後は二人に任せた」
ナナシが洗ったパスタ皿を棚に戻して、エプロンを外した。
「了解しました。ナナシさんはどちらに?」
名無しの問いに、ナナシは扉の前で答えた。

「化粧室だ……少し顔を洗ってくる」

☆ ☆ ☆

<第二放送暫くの後・主催本拠地化粧室>

化粧室までやってきたナナシはその入り口の前で電池が切れたように停止した。

「や ら な い か」

室内のはずなのにベンチ。とても自然な形で座っている自動車修理工。ツナギのファスナが既に半分以上降りている。
直球である。ど真ん中ストレートでキャッチャー貫通後爆破。こんな球伴宙太でも捕れるかバカ。
「ははは……CEROがAかBのゲームロワの方には少し不味かったですね。申し訳ない」
両手を挙げて爽やかな笑いを上げる阿部さんにナナシはついていけない。
ようやく頭を回転させて、一言発する。
「……ニコニコの書き手か?」
「はい。以前合ったときは黒マントでしたからね。改めて初めまして、裸になってすぐアッー~殺意のqwglOGQwIk~です。
 長いので殺意なりガチホモなり阿部なり小泉なり好きなように呼んで頂いて結構です」
出された手に、ナナシは自然と握手した。
アカウントは持っているもののニコニコにあまり詳しいとはいえないナナシだが、くそみそテクニックについて知らぬわけが無い。
どうやら中身は阿部さんではないことにナナシは安堵する。そして片手ならばジャンケン十三奥義も怖れる必要は無い。
「……とりあえず行ってもいいか?」
ナナシは男子トイレの記号を指差す。
「イッてもいいか……とは、根暗と思いきや大胆ですね。嫌いじゃないですよ」
ふふふ……と薄ら笑いを浮かべる阿部さんをスルーしてナナシはトイレに入った。

洗面台の鏡に水に濡れたナナシの顔が浮かぶ。
手袋を外した手をぐっと握り締め、振るわせる。
「すまん……nanasinn……俺たちにはどうすることも出来なかった」
エンジェルアームの極光が思い出される。『偶然』にも名も無き怪物を貫いた悪意。
足掻いた筈だ。消されまいと戦ったはずだ。nanasinnは何よりも自由にあった書き手だから。
彼は大いなる意思に、その消え入る瞬間まで。その果てに消滅しようとも。その悪意が例え内側からだったとしても。

「そうやって、対主催へのフラグを立てるわけですか?」

びくん、とナナシは電撃を受けた様に顔を上げた。目の前の鏡には外れたチャックから覗く見事なまでの胸板が映し出される。
「動かない方がいいですよ」
そういう阿部さんの発言を聞き流しナナシが氷で武器を生成しようとする。
しかし、
「まっがーれ↓♪」
バキン。
「~~~~~~~グァッ!!!!!」
ナナシの体が斜めに崩れ落ちた。歯を食いしばって痛みに絶えながら足元を見る。
彼の体を支えるべき膝が、あり得ぬ方向へ曲がっていた。
「僕の手品の一つです。この言霊の前に曲げられないものは無いですよ……まっがーれ↓」
振りぬこうとしていたナナシの左腕を氷ごと曲げる。
あまり綺麗でない形で骨が折れたことが、音からもよく分かった。
痛みのあまり完全に倒れそうになるナナシの後ろ首を阿部がひょいっと掴む。
「手荒な真似をして申し訳無い。ですが、どうしても確認しなければいけないことがあったので」
1cmほど宙に浮かんだナナシに阿部さんが重々しく言った。
「nanasinnさんの件はご愁傷さまでした。……まさかあの位置にエンジェルアームなんて、“誰にも”予想が出来ません。ふふふ…」
「何が…いいたい……」
「いえいえ、誰がエンジェルアームに細工をしたのかはどうでもいいんですよ。十中八九、こちら側の采配なんですから。
 そちらは別に関心がありません。私が聞きたいのは、貴方のことなんですよ」
「何…?」
「nanasinnさんは…まあ暴走して会場に向かったのはまだ分かるんですよ。
 ではナナシさん……貴方は何をしにあの会場に行ったんですか?」
ナナシの体が震えを止めた。
「私達は私達の都合で地図氏を早急に仕留める必要があったので向かいました……失敗ですけどね。
 ですが、貴方達は別段特に理由があった訳ではないでしょう?“まるで、誰かの都合に合わせて急いだ”みたいじゃないですか」
ナナシの浅い息がトイレの中でやけにうるさく聞こえた。
「そして、私たちの襲った地図氏、ロリスキーさん、ウッカリデスさん。貴方が襲ったDIE/SOULさん、マダオさんは
 何故か因縁を持ちながらもその矛を収めてともに行動をしています。
 ガッツVSアーカードを望むDIE/SOULさんの熱意はそう安いものじゃない。可能性としては、対ジョーカーで結束したとしか思えません。
 ナナシさん……貴方達はこの構図を狙っていたんじゃないですか?」
阿部さんはその疑いをこそ懸念した。対ジョーカーにて結束することを逆手に取って対主催を結びつける。
その方法論はnanasinnフルボッコで証明されている。ただし、効果時間は短く、ステルスマーダーにはやはり効果が薄いが。
「ガッツとアーカード……地図氏を守るパーティはかなり磐石です。チート級でも単体ではそう簡単に崩せないでしょう」
アーカード二人にガッツ。攻撃力MAXパーティってレベルじゃねーぞという感じである。
「ナナシさん……察するにテイルズロワ最終回を書いた貴方が貴方達のリーダーでしょう。
 ですから、一つだけ確認させてください。貴方達の目的はいったい何なのです?」
「……呼ばれたからには……全滅させるだけだ……」
息も絶え絶えにナナシは言う。主催側として呼ばれたならばそれしかするべきことは無い。
「ええ、ですから私たちの事情に乗る形で対主催フラグを固めて強化した。優勝エンドになる場合、私達の見せ場は確実に減りますからね。
 それはいいんです。ですが、その全滅の対象は“参加者だけ”なのですか?
 それならばかまいません。ですが、私たちをも全滅させるというならば、降りかかる火の粉は払わせて貰います」
掴んだナナシの体を自分の方に寄せて、その足の付け根にある剛直を菊門の在るべき位置に宛がう。
開いた方の手でファスナを最後までズリおろした。
阿部さんはすうっと息を吸って、言った。小野大輔ではない、阿部さん本来の声で。

「返答次第じゃ……その穴、貰っちまうぜ?」

ククク……とナナシが笑いながら小刻みに震える。
阿部さんの方からでは後ろになってその顔は窺い知れない。
「俺達は確かにろくでなし集団だ。確かに全滅させた。ああ、土壇場でキールを裏切らせたり、主催が空気読まずに優勝者を半死にした。
 エクスフィギュアだって何度蘇るんだって突込みがくる位に出てきた。だがな……流れに逆らったことだけは無い。
 あの全滅は、そうあるべき流れがあったからだ……」
ナナシの周りを青いオーラ…氷のフォルスが纏いナナシの濡れた髪が凍り始める。
阿部さんが再び言霊を発した。ナナシの残った足も曲げられてしまう。
「俺達は、流れにだけ従う。対主催ルートなら参加者を全滅させるし、優勝ルートならお前達と同じく共に滅ぶ……それだけだ」
「その覚悟は分かりました。そのいい男ぶりに敬意を表して、一発キめて上げましょう!!」
阿部さんのリーサルウエポンが完全に露出する。え、これどっちでもヤるつもりだったのか。
「ならば見せてやる……俺の信念の形を……」
「異能ですか…ですがナニをしようともう間に合いませんよ。私のナニはゲイボルグ並の強制力です」
既に凸と凹の距離は5㎝に満たない。唯一残った片手ではもう間に合わない。
だが、ナナシの顔に一切の諦観は存在しなかった。

「空気王(ウッドロウ)ことナナシが命ず。繋げ…『姿無き縁の下』!!」

阿部さんの輝かしいほどの一物は、見事その下の口を完膚なきまでに蹂躙した。

☆ ☆ ☆

<第二放送後・F5市街地>

「出すな……まだ、我慢……う、う~ん」
意外な影丸?はようやくその眼を覚まし、上半身を起こした。
「はっ……て、気絶してたのか俺は、つうか放送は!?」
『お、起きたか。朝勃ちとはどこまでも元気な奴め、そのまま夢精すれば面白かったんじゃねーの?』
「開口一番がそれか!そもそもそんなものぜんぜん面白くないぞ」
脳裏に響く声に律儀に突っ込む影丸だが、ちらあと細目で自分の股間を見た。
見事なまでに屹立したBHCが発射を今か今かと待ちわびながらも暴発を耐えていた。
偉いぞ俺(の息子)と自分を讃えながら、目覚めてきた頭が再び当座の問題にぶちあたる。
「あの女……エロ師匠は何処に行った?!」
『なんだよ目覚めていきなり“女は何処だ”って……何処の思春期の中学生ですかコノヤロー』
「そういうネタはもういいから、どこいった!」
『そこだ』
ネクタイの言葉にハッと我に帰る。その目の前には先ほどまで戦っていたエロ師匠の姿がありその奥にはシーツ一枚と
少々倒錯的な服装のツインテール少女がいた。
『お前ツインテール萌え? どこまでキョンなんだよお前はよ』
「うるせえよ!つうかなんでキョンが悪口の代名詞みたいな使われ方してるんだよ!?」
状況を察した影丸の突込みが心なし小声になる。
しかしエロ師匠もツインテール少女も影丸の言葉に一瞥はおろか反応さえ見せない。
文字通りの意味で眼中に無い様子だった。
「これは一体全体どういう状況なんだ? タイマンなら俺の存在はいらんだろ」
『まあどう見ても今から真剣勝負だからな。巨根さすりながら勝てる相手でもないんだろうさ。お、そういや放送だがな』
「今そんなことを話して――――――――――――――――――――」

その時だった。影丸の尻に大いなる違和感が発せられたのは。
『おい、どうした!しっかりしろオィィィィ!!!!!!!!』
突然すぎる感覚だった。まるで青空に突如亀裂が走ったように。まるで銀色のゲートが秋葉原に出来たように。
影丸という一個の世界に巨大な「穴」が穿たれ、異界から口にすら出来ない異物がそこから侵攻してきたかのように。
だが、一つだけ違っていたのは、
(お、れは…これを知っている。違う、俺が知っているんじゃない……俺の体が、キョンが知っている……)
記憶よりも体の方が覚えている。これは容れさせてはならないと、受け入れれば死ぬと。必死に叫んでいる。
(こいつは、このナニの感覚は……くそみそ…か…)
アニロワのキョンが、ではない。ニコロワのキョンの痛みが、概念の枠を超えて尚痛みを訴えた。
初めてを失えば死ぬのだと。

☆ ☆ ☆

「……つまり、貴方の能力は読んで字の如く“繋ぐ”こと……そういうわけですか」
腕を組みながらうんうんと納得する阿部さんの股間に、本来あるはずの男性のシンボルが無かった。
しかし出血していないし、阿部さん本人が平然としている。
「俺は空気書き手だからな……色んな作品の空気を読んで、それを繋いできた」
ナナシは手を曲がって折れた部分に当てて“繋げ”という。
手を離した先は、骨折の痕跡も無く文字通り“繋がっていた”。
「空気を極めた繋ぎ書き手。故に空気王、ですか」
「公式でもヴェイグ≒ウッドロウはネタにされたからな…」
ナナシが遠い眼をしながら足の骨を繋いでいく。
「最初は空間操作かと思いましたが……本当になんでも繋ぐんですね。時間も可能ですか?」
「それが流れに沿った良繋ぎならな。空気キャラの時間を何時間も飛ばすなんて、ツナギストなら誰もが通る道だ」
「なるほど、しかし……この空間の向こうにキョン君の穴があると思うと……素晴らしい。妙に金属っぽいのが気になりますが」
「空間を繋いだというよりは阿部×キョンのCPを繋いだ。“このナニを一番相応しい奴に繋げ”と当てずっぽうに繋いだから保障は出来ないぞ」
全部を繋ぎ合わせたナナシは立ち上がり、万が一にも間違って繋いでないかを確認する。
「いえ、十分ですよ。確認したいことは確認できましたし、とりあえずは十分です」
阿部さんは恍惚とした表情を隠そうともせずうっとりとしていた。
今すぐにでも発射してしまいたい衝動に駆られるが、紙一重でこらえる。
もう少しで完全に入る。すっぽり入る。そのときこそ自分の中のすべてのケフィアをぶちまけるのだ。

「僕のケフィアは……300リットル以上は硬いですよ……」
恍惚に打ち震えるその声はとても“きもちわ類”ものだった。

☆ ☆ ☆

「――――――!――――――!―――」
眼から火花を散らしながら影丸は必死にその異物と戦っていた。
しかし、相手は紛れも無く阿部。ニコニコロワが参加者に存在しない以上存在し得ないはずだが、
実物を挿入させられかけた今そんなことを疑う余地は無い。
(くそ……だめなのか……ホイホイ付いて行って俺はまたアーッな末路になっちまうのか)
影丸の中に弱気が巣食い始める。それを見逃すまいと、また0.1ミリ、異物は彼の世界へと進む。
『おい、何弱気なこと抜かしてんだよ』
ネクタイの声が頭に響く。今までの軽薄そうな感じは微塵も無い、侍の声だった。
「でもなあ、相手はあの阿部さんだぞ……そして俺はキョンだ。元から勝ち目のある話じゃないだろ」
『んなこと知るかよ。おめえ、あんなのはアレだ。ただのドライバーみたいなもんだ。
 それによ……お前、自分の言った事忘れたのか?』
「ナニをだ?」
『俺を呼んだのは、その信念なんだぜ?』
影丸の脳裏にとても自然な形で記憶が浮かんだ。こいつと出会う直前、エロ師匠に追い詰められた時俺はナニをいった?

―――俺はキョンじゃねえ…。だが、キョンの姿を与えられた以上、あんたみたいな奴には従えない…

俺は、あの時キョンを否定したはずだ。だが、それでも。

―――俺はアニロワの書き手なんで、畑違いの話になるが…。ニコロワでは、キョンは 性犯罪者の手にかかって命を落としたそうだ…

通すべき意地がある。譲れない願いがある。

―――ならば、同じ無念をこの体に味わわせるわけにはいかない。あんたみたいな性犯罪者に屈するわけにはいかない!

たとえそれが阿部さんであろうとも、この俺を蹂躙させる訳には行かない!!
「おおおおお!!Gインパクトキャノンセット!!!!カウントとってくれ!!」
影丸が大声を上げてその自らの屹立を高く掲げた。
『へっ……ようやく調子が出てきやがったか。完全に入りきるまで後5カウント!』
まだだ、溜めろ。溜めろ。

限界まで、俺の体を遠くに吹き飛ばすほどに溜めきる。

此処だ!
「Gインパクトキャノン、シュート!!」
黒き体液がその股より無限に溢れ出す。

反動でヒュッケの装甲に亀裂が走る。エロ師匠の見事な責めを堪えて来た代償として無理も無い話だった。
そしてそれこそが影丸の狙い。影丸は今、PTとはいえ実質“パワードスーツを着ている”のである。

「ジャケットアーマー・パージ。変身解除ォォォォォ!!!!!!!!」
そりゃお前の機体じゃないだろというのはご愛嬌だ。
影丸の上にさらにヒュッケmk-2を着込めば、尻の奥までの距離はその装甲の厚さ分割り増しになっている。
それを自爆同然に解除すればどうなるか、パージした分阿部さんのナニとは言え微かな隙間ができる。
その隙間とGインパクトキャノンの反動があれば、引き抜くことも不可能ではない!!

☆ ☆ ☆

「あ、出ます」

☆ ☆ ☆

F5という世界は黒い重力によって撒き散らされた白いケフィアで包まれた。
ケフィアは淫猥な海と化してもはやプールとなっている。
そのケフィアの海から二つの影が飛び出た。
それぞれ違うビルの屋上に立ち、互いを見合っている。
ただ違うのは、ツインテール少女はシーツを纏ってない。
それはそれは見事なメイド服だった。清楚と淫猥を両立させる黄金比。
そして手に持つは一度振れば枯渇するまで止まらぬ魔法デバイス・エロスの鐘。肩に寄せるはマスコット・サスペリア。

エロ師匠がニィィと狂想に笑う。
魔法妖女デザイア・ベルが狂悦に笑う。

何が起きたのか、ナニがどうなっているのか、そんなものはどうでも良かった。
「いいな……実にいい……エロスがこの地に満ち溢れている」
バトルロワイアルも、書き手も、読み手も、主催も、放送も、もはや過程はなんの意味も持ち得ない。
「現世天地に残念せし淫欲よ 血脈に従え 獣欲を満たせ」
槍と鐘が怪しく輝く。
互いに確信がある。
「―――――さあ、エロスをブチ撒けろォッ!!!!」
「急急如律令――――頂戴、貴方のエロスを!!!!」

今までの戦いは、今この時のために在ったのだと。そんな煉獄の炎のノリだった。


【日中】【F-5 ビル屋上】

【エロスの鐘の煩悩寺@アニロワ2nd】
【状態】:精気満々、魔力全快 ケフィア塗れ
【装備】:エロスの鐘、ミニ・サスペリア
【道具】:支給品一式
【思考】:
 基本:成り行きに任せる(変身中:エロスの限りを尽くす)
 0:貴女のエロス……頂く!!
 1:学校……いや、学園に向かい人を探す
 ※容姿はティアナ・ランスター@なのはstsです。
 【エロスの鐘】
 大人向けデバイス。魔法妖女デザイア・ベルへの変身アイテムでもある。
 その音色を聞かせた者が隠し持っている欲望を引き出し、暴走させてしまう。
 暴走した欲望からエロスを吸い取ることで相手の精気を自分のものにできる。
 【ミニ・サスペリア】
 掌サイズのメイドさん。闇のメイド・サスペリア@アニロワ2ndの姿をしている。
 魔女っ娘に必要なマスコットキャラで、ご主人様に色々とアドバイスをしてくれる。

【日中】【F-5 ビル屋上】
【エロ師匠@漫画ロワ】
【装備:サンライトハート(後期型)@武装練金 カードデッキ(ゾルダ)@ライダーロワ 官能小説】
【所持品:支給品一式×2、マジックペン@文房具、不明支給品×2人分】
【状態:健康、興奮状態(性的な意味で)ケフィア塗れ、お肌ツヤツヤ、パワーアップ?】
【思考・行動】
 1:殺す……私の敵を!
 2:エロスを楽しむ。ほどほどになんてしない。エロスでどんどんパワーアップ!
 3:この殺し合いの舞台を利用して、LSのボマーを倒す。できれば自分の手で倒す。
 4:そのための戦力強化を図る。主に、同盟相手の模索&他人の支給品強奪で
 5:バイセクシャルとはスペック高いぞ、仮面ライダー書き手!!
 ※外見と声は銀髪銀眼の津村斗貴子(エロ度200%増)です。無駄にエロいです。何でもエロくします。
 ※サンライトハート(後期型)は支給品ではなく自前です。核鉄として心臓の代わりも兼ねています。
 ※エロスで本当にパワーアップできるのかどうかは不明です。強くなった気がするだけなのかもしれません。
 ※カードデッキだけはなぜか九分五十五秒しか変身できません。
 ※服に若干の返り血


☆ ☆ ☆

影丸はビルの一室に吹き飛ばされていた。
ケフィアに塗れ気絶しながらも、その顔は一人の戦士として満ち足りたものだった。
しかしいいのだろうか。これで二時間はキバットの力を使えないのだけど。
あと怪我も復活しているのだけれど。

【日中】【F-5 ビルの中】

【意外な影丸?@アニロワ1st】
【装備】:ドラゴンキラー-1(呪)@トルネコの大冒険、キバットバット3世(特殊仕様)@仮面ライダーキバ
【道具】:ドライフラワー、ドライヤー、ドライバー、小説「涼宮ハルヒの憂鬱」
【所持品】:支給品一式
【状態】:かすかな擦り傷。あご打撲。左腕骨折。右脚に裂傷 気絶中 現在キバット使用不可
【思考・行動】
基本:何でもいいから空気になるのだけは防ぐ。
1:……
2:ステルスマーダー…。まあ、今のところは保留で。
【備考】
※容姿はキョン@涼宮ハルヒの憂鬱です。
※ネ(略)と会話している間、現実世界ではほとんど時間は経過していません。



※キバットバット3世(特殊仕様)
ネクストコナンズヒント『蝶ネクタイ』の残留思念が、彼が身につけていた蝶ネクタイに
憑依した姿。杉田ボイスを持つ者のみ使用可能。ヒュッケバインMk-II以外の姿にも変身
出来るかもしれないし、出来ないかもしれない。変身の制限時間はなく、任意で解除可能。
ただし、一度解除すると2時間以上間隔を空けないと再変身できない。


☆ ☆ ☆

「ふう、すっきりしました。なんか最後微妙に痛かったんですが、きっと締まりがよかったんですね」
阿部さんがとてもいい笑顔で手を差し出す。
「そうか、なら良かった」
ナナシがうっすらと笑顔を作って手を握り返す。

そうして二人はトイレで分かれた。
それぞれ帰ってからFー5の状況を聞いて絶句及び反省するのは、そう遠くない話のことである。

【日中】【不明-トイレ】

【裸になってすぐアッー~殺意のqwglOGQwIk~@ニコロワ】
【状態】:健康 スッキリ
【装備】:なし
【道具】:不明
【思考】:
 基本:主催者側の人間として活動。参加者の抹殺
 1:とりあえず、部屋に戻って次の出番までニコニコ
 2:地図氏と再会すれば、借りを返す

 ※容姿は阿部さん@くそみそ、性格は古泉@ハルヒ。その名はイイ男。キモカッコゲイ!
 ※地球破壊爆弾No.V-7を危険視しています。
 ※ニコニコ動画に存在する動画ゆかりの技を使えます。
 ※ニコニコに自分が見たものを動画としてうpできます。
 ※「まっがーれ↓」と唱えることで色んなものを曲げられます どこまで曲げられるのかは不明

【ナナシ@テイルズロワ】
【状態】:健康 (ただし左眼がない)
【装備】:なし
【道具】:不明
【思考】:
 基本:主催者側の人間として活動。参加者の抹殺
 1:とりあえず、部屋に戻って皿洗いの続き
 2:次の出番まで縁側で茶を飲む
 3:出会った二人とは生き残っていればもう一度戦う?

 ※容姿はヴェイグ=リュングベル
 ※氷で武器を生成できます
 ※【異能・姿無き縁の下】
  空気王としての力を解放し、色んなものを「繋ぐ」能力。
  時間だろうがカップリングだろうが何でも繋げるが、その繋ぎが良繋ぎで無いと十分な効果が得られない。


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209:VSホワイトアルバム 時系列順に読む 211:ぼくと魔王
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