病院の一室に水が落ちる音が響く。
お湯によって生み出される蒸気と、シャワーより勢いよく流れ落ちる水の中、長い黒髪をたらして汚れを流れ落とす少女がいた。
腰まで届く艶やかな黒髪は幼い少女に妖しい雰囲気を醸し出させ、キリッとした切り目の瞳が男の被虐心を刺激する。
形の良い鼻梁に、幼さを残しいささか丸い顎のライン。柔らかく笑み唇に、僅かに犬歯が覗いている。
珠のような白い肌に水が、少女の引き締まっていながら、程よく肉の付いた肢体を流れ落ちていく。
外見から察する年齢にふさわしい小さな胸が、女性であることを主張する。
張りのある太ももの白さが眩しく、思わずむしゃぶりつきたくなるようなほどであった。
腰から尻までラインは美しい流星形であり、男の脳髄を刺激するのに十分すぎるほどの後姿を作り出していた。
ホウ……と、ため息を吐く少女の黒髪が揺れ、その眩しいまでの桃尻が黒髪の合間に見える。
筋肉が引き締まり、窪みを作っていたが、男の尻のように硬そうな印象はない。
むしろ、マシュマロを思い出させるような、白く柔らかい印象が刻まれる。
未成熟さゆえか大きさは程々。その青い果実のごとくの存在が、男を狂わせる魔性を発する。
もしも男が、青い果実を少しだけ、甘そうだと錯覚したなら。
もしも男が、青い果実を少しだけ、手を伸ばしたのなら。
もしも男が、青い果実を少しだけ、愛おしさを感じたのなら。
そろいも揃って蟻地獄の蟻のごとく、少女の魔性に引き込まれるのだろう。
目の前でなる大人顔負けの妖しげな色気は、人を狂わせる果実となる。
まるで、イブが食べた禁断の実のごとく。
□
「ふう、さっぱりした」
「飯食って風呂入って……まるでロワに参加している自覚がないな」
「そういうではない。DIE/SOUL、血を飲んで体力を回復させなければ、いくら私といえど戦いぬけぬ。
そういうお前は義手は見つかったか?」
「……ねえよ」
「それは残念だ」
ニヤリと、少しも残念そうには見えないマダオはしれっと言ってのける。
空の輸血パックを前にしているDIE/SOULは額に血管を浮かばせ、じろっとマダオをねめつけた。
「だいたい、なんだ。その格好は?」
「下半身が健康になるだろ?」
DIE/SOULが呆れたように呟く。
それもそのはず。今のマダオの格好は、白い運動服の上半身に、紺のブルマというありえない格好だからだ。
しかも、運動着の中央には『1の3 まだお』と刺繍されていた。
いつの間に用意したのかと呆れるDIE/SOULだが、ツッコムのも面倒なので考えるのをやめた。
マダオは構わず、献身的に地球破壊爆弾を手当てするクールなロリスキーに声をかける。
「どうだ? 目を覚ましそうか?」
「……ぜんぜん駄目。どうしよう」
「うむ、なら続きは私がしてやろう。クールなロリスキーもシャワーを浴びてくるがいい」
「でも……」
「なに、吸血鬼は吸血鬼がよく知る。それにアーカード同士だしな」
(なにより、サービスシーンを演出しろという神の声がある)
マダオが自分の握っているハガキを見つめると、『サービスシーンを! 読み手様のために!』と書かれたあった。
さっき病院の郵便受けに入っていたのを発見したのだ。
最古の四人の誰かか? という疑問があったりするが、気にしてもしょうがない。
「マダオさんの言うとおりですよ。大体、ロリスキーさんは輸血パックに一つも手を出していないじゃないですか。
せめて休憩を兼ねて、シャワーでも浴びないと身が持ちませんよ」
「なに? まだ血を吸っていなかったのか」
「だって……」
しゅんと頭を垂れるロリスキーに、マダオは輸血パックを一つ差し出す。
ロリスキーはその手を拒否しようとするが、吸血鬼の本能は血の匂いに惹かれていた。
「地球破壊爆弾に力を取り戻させたいのなら、飲んでおくことだ。
手当てに必要な体力がなければ、地球破壊爆弾が滅びるだけだからな……」
マダオの脅すような言葉に、ロリスキーは恐る恐る輸血パックを手に取る。
覚悟はいいか?と問われているようなほど輸血パックが重く感じた。
「まあいい。飲むにしろ、飲まないにしろまずはさっぱりしてこい。
案外、頭の中もすっきりするかもしれんぞ」
マダオの言葉にロリスキーは頷いて、シャワー室へと向かう。
ドアがパタンと閉まり、室内に沈黙が満ちた。
しばらくは無言であったが、何かに気づいたマダオはつかつかと地球破壊爆弾へと向かった。
ウッカリデスやDIE/SOULが不審に思う中、マダオは口角を上げ、犬歯を覗かせる。
「おい、地球破壊爆弾。起きているのだろう?」
「……ばれたかぁー」
「ッ!? 地図氏、てめえ……!!」
ガタッと、椅子を蹴飛ばして立ち上がるDIE/SOULに、マダオは右手で制する。
まだ慌てる時間じゃない。
「落ち着け。消耗しているのは本当だ。今ならかがみでも難なく殺せるだろ」
「かがみんに殺されるなら、本望さー」
「さらっと言ってのけますね……」
ウッカリデスの言葉にこなた……もとい地球破壊爆弾は目を細めながら振り向く。
ウッカリデスの瞳には地球破壊爆弾のアーカードとしての気質の中では、好みの感情の色が浮かんでいる。
挑むような、戦士の瞳。
「地球破壊爆弾氏、僕は宣言します。必ず、あなたからロリスキーさんを取り戻すと」
「ほう、小僧。いい意気だ。ならば、俺の心臓を狙い続けるがいい。待っているぞ……!」
こなたの顔で獰猛な笑みを地球破壊爆弾は浮かべ、中田譲治の声で殺気を放ちながら告げる。
ウッカリデスは身体を震わせているも、眼は逸らさずに受け止めた。
□
ロリスキーは蛇口を捻り、シャワーから出るお湯を全身に浴びる。
長い間晒されていた素肌は冷え切っており、お湯の温度が白い肌に赤みを取り戻させていく。
普段は二つに結び長髪を背中に流し、お湯に濡れて艶やかに光を反射する。
水の流れと共に、決めの細かい肌の汚れが流れ落ちていく。
程よく育つ胸の先端が、つんと上に向き形を整えて主張をしている。
大きいという程ではないが、小さいといわれるような大きさではない。
かがみであるのだから、ある意味正解なのだが。
僅かに作られる胸の谷間をお湯が通る。身をよじり、全身に温もりをいきわたらせる。
白い熟した桃のような、引き締まり、それでいて肉付きのいい尻。
その白さは、掌で叩かれれば紅葉のような跡を引き立たせるほどだ。
マダオの魔性さとは違い、健康的な色気を宿している。
ため息を吐くロリスキーは先ほどマダオから渡された輸血パックの事を考える。
戦力強化のため、自分のためにもあの輸血パックは飲むべきなのだ。
なにより、自分を通してこなたこと地球破壊爆弾も力を回復が出来る。
いいこと尽くめだ。しかし、自分はまだ人間でいたい。
もうとっくに吸血鬼となり、いろんなロワのかがみのごとく再生能力を持つ自分は傍から見れば充分化け物なのだろう。
それでも、血を吸うということは、誰かを食料と認識することは、人であることと永遠に決別しそうな想いがロリスキーにはあった。
(どうしよう……)
頭からシャワーを浴びるロリスキーの頭に、答えのない疑問ばかり浮かぶ。
無性にこなたと話がしたい。ロリスキーはもやもやを抱えたまま、蛇口を捻りシャワーを止めた。
シャワーを終えて、着替えをする彼女は脱衣所を後にする。
着替え用の衣装から、ナース服を着用して部屋へ向かう。
地球破壊爆弾が目を覚ましているとも知らずに。
手に持つ輸血パックが、ロリスキーに問いかける。
さあ、どうする?
【日中】【E-8 病院内】
【アーカードとかは行く】
【忘却のウッカリデス@アニロワ2nd】
【状態】:元気、首をかなり捻挫、腰痛、応急処置済み。闘志
【装備】:ゼロの仮面(蝶高性能)@アニロワ2nd
【道具】:なし
【思考】:ロリスキーの為に対主催!
1:僕の推論が合っているのか?
2:最速の人との誓いを守る
2:地球破壊爆弾さん、ロリスキーを賭けて勝負だ!
※ロリスキーへの恋心をしっかり認識。
※ウッカリデスが見た上空に存在する建物は、今の所彼にしか見えません。
【クールなロリスキー@漫画ロワ】
【状態】:不死者、吸血鬼、疲労(中)
【装備】:ナース服。輸血パック
【道具】:支給品一式、着替え用の衣装(複数。うち、運動着ブルマセットはマダオ、ナース服はロリスキー)、
『村雨健二』の衣装、日焼け止めクリーム(大量)、裸エプロン(キュートなシルク仕様) 、未定支給品×?(本人確認)
【思考】:こなた……
基本:脱出か対主催!
1:こなたの治療を。
2:落ち着いたら今後のプランを練るわ。
3:輸血パックを吸うかどうか……
※容姿は柊かがみ@らき☆すたです
※何故か不死身です
※ギャルゲロワ版最速の人に心惹かれています
※地球破壊爆弾No.V-7に血を吸われ、彼女の下僕になりました
【ミスターマダオ@漫画ロワ】
【状態】:重症(回復中)、右半分が大火傷(回復中)、強い決意、強い仲間意識
【装備】:パニッシャー@トライガン(機関銃:残り弾数100%、ロケットランチャー:残り10発)。運動服&ブルマ
【道具】:支給品一式、未定支給品×1(本人確認済み)
【思考】:
基本:対主催! 殺し合いには乗らないが、マーダーは犬の餌。しかし……?
1:友情! もっと仲間を探すぞ!
2:努力! 首輪をどうにかするぞ!
3:勝利! 見ていろよ主催者!
※容姿はアーカード(ロリ状態)@ヘルシングです
※押し倒したウッカリデスを気に入りました
※地図氏(地球破壊爆弾No.V-7)がジョーカーではないかと思っています。
ジョーカーに襲われた事と合わせての考察はまだしていません。
※自分が本物の書き手なのか疑問が生まれました。他の書き手を殺すのにわずかな躊躇いが生まれました。
※スタンド『世界』は漫画ロワ準拠の制限がかかっています。時止めの時間は3秒です。
※漫画ロワにおけるスタンドの制限について
・スタンドの特殊な力を使用する際、精神力の他に体力も『必ず』消費する。弱っている時に無理をすると、無駄に体力を使って発動もせず下手をすれば死ぬ。
・連続で時を止める/飛ばす事はできない。チャージ時間は一呼吸(十秒)。
・スタンドは一般人にも見ることが可能。
・スタンドは一般人にも触ることが可能。物理攻撃も可。
・スタンドは発現、能力の発動に体力と精神力の両方を使用する。
【神行太保のDIE/SOUL@アニロワ1st】
【状態】:疲労(中)、胸部にダメージ、全身火傷(処置済み)、右指炭化(処置済み)、全身に打ち身、核鉄による治癒中
【装備】:竜殺し@ベルセルク、ガッツの装備一式@ベルセルク 核鉄『ブレイズオブグローリー』@武装錬金
【道具】:支給品一式、拡声器
【思考】:
基本:アーカード(地図氏、マダオ)は殺すつもりだったのだが……。
1:義手を見つける。
2:あのナナシとは必ず決着をつける。
3:仲間を集めて『孤城の主』を実現させ地図氏を打倒する?
4:それまではマダオと協力関係を結ぶ
5:地図氏を始末した後はマダオを始末する……つもりだ
6:目を覚ました地図氏をどうするか……
※容姿はガッツ@ベルセルクです。
※神行太保・戴宗の神行法(高速移動)が使えます。
※ラディカルグッドスピード腕部限定は、腕だけが速く動きます。
※地図氏(地球破壊爆弾No.V-7)がジョーカーではないかと思っています。
ジョーカーに襲われた事と合わせての考察はまだしていません。
※自分が本物の書き手なのか疑問が生まれました。他の書き手を殺すのにわずかな躊躇いが生まれました。
【地球破壊爆弾No.V-7@アニロワ1st】
【状態】:疲労(大)
【装備】:『真紅』の衣装、シルクのエプロン
【道具】:支給品一式、着替え用の衣装(複数)、アダルトグッズ(大量)、未定支給品×1(本人確認)
【思考】:ばたんきゅ(〓ω〓.)
基本:とりあえずは、こなた&かがみという方向で……
1:かがみんのお手伝い~
2:お腹が減ったら、かがみんから血を吸う
3:かがみん用の血を探す(他の参加者か、輸血用血液)
4:ほほう、いい覚悟だ。ウッカリデス。
※基本的に中身はアーカードで、CVは平野綾です
※変化する姿に7つのバリエーションがあるらしいです。
【1:地球破壊爆弾】【2:アーカード】【3:長門有希】【4:泉こなた】
【5:銃撃女ラジカル・レヴィさん】【6:キングゲイナー】【7:1~6とか目じゃないよ?びびるよ、まじで】
※クーガーの早口台詞が言えます!
※鎖鎌、鳳凰寺風の剣、ソード・カトラス、ノートPCの投影が可能です。
【スーパーキョンタイム】
地図氏以外の者はゆっくりとしか動けなくなります。一度使うとそれなりの時間使用不可能です。
【地図氏の地図】
参加者の位置、生死を含めた地図を投影できます。※長門有希の状態でのみ可能。
使いすぎるとアレなので、毎晩0時にのみ使うことにします。
最終更新:2008年04月06日 23:17