とある書き手の独り言


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生き残ることってなんだろう?

ボクはもうすぐ第二回放送が流れることを思い出して、ようやく我に返ることができた。
また人が死んだんだろう。それも仲間内から……そう、自分が殺した最速の人の名前も呼ばれることになる。
誰かは分からないけど、きっとボクが殺した残りの二人も呼ばれる。殺した相手の名前も分からないことが妙に悲しかった。
ボクが殺した人の名前すら、ボクは知らずに殺し合いを遂行する。妙に、悲しかった。

「あっ……?」

悪い夢を見ていたような気がする。
どんなに生き残ったって、結局はいずれ同じこと。それ以前に……ボクはボク自身の矛盾に気がついた。
そのままの君が好きだ、と言ってくれた。
自分が愛されていることなんて知らなかった。だから弄られて憎いと思う気持ちの一端が、ボクを狂わせたのだと思う。

だけど、そうだ。よく考えてみろ。
生き残って何が残るんだろう。優勝を目指して、ギャルゲロワの仲間も、ししょーも殺して何を手に入れられるんだろう?
世界が戻ってくるのだろうか。
ギャルゲロワという世界で、書き手と読み手たちが笑いあいながらチャットをするような、あの平穏が帰ってくるのだろうか?
ボクが優勝したらギャルゲロワの書き手は、ここで皆、死んでしまうというのに?

「あ……れ……?」

あの世界が好きだった。
初めて予約をしたときは盛大に大失敗した。だけど、皆は親切にやり方を教えてくれた。
トリップのつけ方、予約のルール、wikiの編集。右も左も分からない新人にも分かりやすく。
厳しい世界だと覚悟して始めた書き手の道で、優しく伸ばされた手は嬉しかった。少しだけ心が軽くなった。

あの予約合戦を前にした緊迫感。胸がドキドキした。緊張で潰れそうだった。
取った喜びと被ってしまった仲間への申し訳なさがあって、なおのこと決意した。
被った人が『被っても良かった』と納得させるものを書き上げよう、って。誰にも文句は言わせないぐらい、ボク自身ですら満足するぐらいに。

できたSSを投下し、高い評価を得たときは喜びで胸がいっぱいだった。
本当に嬉しかった。現実でも力が湧き上がるぐらいだった。何度も何度も感想を読み直して、嬉しくて口元が緩みっぱなしだった。
この世界がいつの間にか好きになっていた。
読み手のままじゃなくて、書き手として参加して……やりたいことを書き上げて、それを評価してくれる世界が大好きだった。

ボクの力を認めてくれる場所だった。
確かに何度も失敗し、指摘を受けて落ち込んだりもしたけど……それ以上にたくさんの喜びをくれた。


そして、まあ、いつの間にか萌えキャラという称号を頂戴していた。
あれえ、おかしいなぁ……どうしてそんなことに?
本来、それは二次元キャラに使う固有名詞であって、ボクに使うのは他の萌えキャラに申し訳が立たないというか、冗談は程ほどにと言うか……
え、マジですか? 本気でそんなこと仰いますか? いやいや、それはちょっと可笑しいような、常識的に考えて。
もっと他にもいるでしょう、適任が。萌えキャラとか、何かが間違ってるってば、絶対! あまり盛り上がると後が怖いよー? 刈り取るよー?


ところで今、チャットで何故かボクは大変なことになっているんだ。うん、リアルタイムで眺めているんだけどね。
何故か出産シーン。いつの間にかベッドにぐったり。そして逃れられない惨劇への扉に。
もしも本当に蟹化か小蟹産卵とかなったら、このチャットに参加してる奴全員襲おう。ボクを弄っていいのはギャルゲロワの皆だけなんだから。
こっちをずっと見ればいいのかな? うん、その顔をよく憶えておくね。それにしても地図氏、ノリノリである。
うん? 話が分からない? うん、ボクもリアルタイムで見てるけど何が起きているのか分からなかった。多分、ログも微妙なところなんだ。
…………なんか、終わったみたい。
一仕事が終わって……お水ありがとう。痛いところ? うん、ちょっと心が痛いかな。
緊張した、ってこっちは恥ずかしかったよ。ちょっと待ってネコミミスト氏、あれの何処に涙腺が決壊したんですか。影丸氏が羽入になってるよ?
地図氏、何を書かせるんだってボクからすれば何を書いてくれやがりますか、と小一時間(ry
ボクは本気を出せばステルス強いんだぞー、前のチャットで証明したんだぞー……っと、ステルス鬼畜氏。よくぞ見破った。画面の前で青筋立ててるよ。
安心してくれ、地図氏。既に築き上げてきたものなんて大爆発さ。さて、この辺で纏め上げておくか。……地図氏。即興すぎます、出産話は。


閑話休題。
うん、ごめん。本来はこういう話じゃなかったんだけどね。つい挿入したくなったんだ、この余談。
ここからは真面目に行くから、是非聞いてほしい。


そして、いつの間にかボクはここにいる。
書き手ロワ。書き手同士でバトルロワイヤルを繰り広げるという謝肉祭に。
そういえば『書き手ロワに推挙したい』とか言うコメントが、それなりに寄せられたのを覚えている。

ここで、世界は壊れてしまったのかも知れない。
いや、自分の手で壊してしまった。最速の人を……自ロワの仲間をこの手で殺害したのだ。
この瞬間、もうボクは救われないことを自覚した。
仲間を殺した書き手を……ロワの皆がまた迎え入れてくれるはずがないから。そんなはず、ないのだから。

「あは、ははは……」

仲間殺し。
かつて倉成武を書いた。彼は自分を助けようとした圭一を殺害し、それでも意志は受け継いだ。
ボクはできるだろうか? それをすれば罪を償えるのか? 仲間は……それで、赦してくれるのだろうか?
萌えキャラになれ、といった意志を受け継げるか? そもそも、萌えキャラとはどの言動を指すんだろう。それすらも分からない。

否定した言葉は覚醒の引き金になった。
力は手に入れた。だけど代わりに大切なものを無くしてしまったのかも知れない。
萌えキャラになれ、と言われて『なります』と答えた時点で……きっと、ボクの中に巻き起こった矛盾がボクを殺しに来る。
意図した行動に萌えを感じるはずがない。そういう矛盾がボクという存在を殺し尽くしていた。

「分かんない……分かんないよ……」

それ以前に今のボクのスタンスは、ただ生き残ることだけだ。
誰かに似ている。よく似ていた。
しばらくして、ああ、と自覚する。絶望と諦観に近い溜息が零れた。ああ、なんだ、ボクはつまり……彼女だ。

「月宮あゆと……そっくりだ」

生き残るために人を殺して。
仲間であるはずの人も殺して、ただ優勝でも脱出でも何でもいいから生き残る。
そんな、決意の欠片もない状態なんだ。


「あは、莫迦みたい……」

両手で体を抱きしめて、そのまま跪いた。喉をガリガリと掻いた。
血だらけの両手が知っていた。冒した罪の感触と、永劫に消えない罰の痛みを。
皆で生き残りたかった。合同最終回を書ききって、そして皆でエピローグ……果ては2ndでも楽しくやりたかった。
そんな誓いを確かに数時間前は持っていた。

そして、その理想はボク自身がその手で汚していた。

今のボクはギャルゲロワでも忌み嫌われていたトップマーダーと同じ存在。
ボクが殺したのは、他のロワできっと同じような気持ちを持っていた人たちだった。きっと、誰もが同じだったはずなんだ。
頑張ってSSを書いて、感想を貰うのを楽しみに投下したあと何度も更新ボタンを押して、貰った言葉に一喜一憂する……そんな人たちだったはず。
その人たちを殺した。果てはボクを救おうと手を伸ばしてくれた人も殺した。

「……っ……うっ……」

もう、仲間たちにも逢いたくない。逢えない。
こんな穢れたボクなんて見てほしくなかった。でも、このまま自分で自分を殺して終わりなんて、どうしようもなく悔しかった。
死ぬのは嫌だ。こんなに一人でロワを歩き回るのも嫌だ。そんな、寂しいのは嫌だった。
もう手に入らない日常。楽しかった、壊れてしまった世界に帰りたかった。仲間と歩いて、笑って、ちょっと恥ずかしい思いして、皆で強敵と戦いたかった。

だけど、きっともう手に入らない。

三人も殺した。皆、きっと面白いSSを書き上げる人たちだったに違いないのに。
一人は襲われた。貞操と命の両方が危機だった。だけど、書き手たち皆で脱出する以上、殺していい理由なんてなかったはずなのに。
一人は救おうとしてくれた。一切の非なんてない。なのに殺してしまった。踏み越えてはいけない一線を超えてしまった。
一人はボクが生き残るために駒として使った。もう、ボクは月宮あゆと何にも変わらないことに、それでようやく気がついた。

「ああ……莫迦だ、ボク……」

正直、流れに身を任せればどれだけ楽だろう。
そのうち死ねる。それまでの苦痛なんてきっと走馬灯のようなものだろう。それが楽。一番楽だ。
だけど、ボクは莫迦だった。知ってのとおり莫迦だった。
絶望なんて知ってるのに。期待すれば裏切られたときに痛いのを知ってるのに。

まだ、ボクを受け入れてくれる仲間がいることを期待してる。

浅ましい。無様だ。本当に救いようがない。
だけど楽しかったんだ。嬉しかったんだ。あの世界での……書き手としての世界が。まだ、求めていたかった。
色々と弄られてたけど。ここでも弄られっぱなしだったけど。
こうして、こうやって……莫迦らしく、楽しく過ごすのが好きだった。ボクの反応にもいちいち弄り返してくる人も好きだった。


「………………」

ドM? さすがに違うと思いたい、けど、そうかも知れない。
でも縁があると知りたかった。こうして会話して繋がりを感じていたかった。恥ずかしいけど楽しい日常が欲しかったんだ。

誰かに助けを求めれば、手を伸ばしてくれるだろうか?
ギャルゲロワの仲間たちは助けてくれるだろうか? もしかしたら、って希望が浅ましい。
だけどボク一人が助けを求めるなんて卑怯だと思った。あまりにも甘ったれた行為だと思った。

「そう……そう、だよね……」

ボクのせいでもう三人が死んだ。
助けを求めることでその人物に死亡フラグが立つ。常に死と隣り合わせになることは間違いない。
両手を血で染め上げ、何人もの参加者を殺害した怪物が、一人助けを求めるなんて赦されないと思ったから。


「助けて……」


ぽつり、と呟いた。
誰にも届かない。誰にも届かせてはならない弱音は、本当に誰もいないことを確認して行った動作だった。
そんなところでしか、ボクはその言葉を呟くことを許されないから。

「助けてよ……誰か……」

決して誰にも届かない叫びが、耐え切れずに口から零れた。
ボクはずるいから。あの覚醒した月宮あゆのように。
殺してきた彼らは助けを求める機会すら許されなかったのに。何でボクだけがその言葉を口にすることを許されるんだろうか。


(ほら、もう十分だろ、ボクの未練)

そして、ボクの最後の懺悔の時間は終わった。
いい加減認めてしまったから。もう戻れないことを。そうして、ボクは書き手ロワの歯車になるだろうことを。
弄っていいのはギャルゲロワの皆だけ。
だけど、優勝するには仲間も殺すことになるのだ、と気づいた。脱出するにはあまりにも手を血で汚しすぎたことにも気づいた。

「はは、なんだ……最初から八方塞がってんじゃん」

それが終焉への鐘の音。
真っ暗な闇の迷路。どこを通っても袋小路。そうしていつしか闇に囚われていく。
ああ、相応しいかもね。
ふらふらと足取りのおぼつかないまま、前に歩く。目的地なんてない。目的だってない。

ああ、そういえば富竹のカメラ。処分し忘れたけど……ま、いいや。
あれだけの激戦だから壊れてるだろうし、現像できる場所だってないはずだし。それにもう、今更だ。
ボクは穢れてしまったから。
ただ、悲しいだけ。ただ、虚しいだけ。仮初めの目的すらも手に入らないまま、ボクはゆっくりと歩き続けた。


【昼(放送直前)】【G-6 更地】
【蟹座氏@ギャルゲロワ】
【状態】蟹見沢症候群発症、ノーパン、へこみLv2、顎部に痒み 、『蟹座じゃないもん』覚醒
【装備】鉈
【道具】支給品一式、蟹座の黄金聖闘衣、最高ボタン、カードデッキ(シザース)@ライダーロワ


【思考・行動】
基本:対主催・優勝・送還 その全てに迷い
0:ふらふらと歩き回る
1:ギャルゲロワの仲間には逢いたくない
2:敵と認定した者とは戦う
3:ギャルゲロワ以外でいじめてくる人、襲い掛かってくる人は敵
4:助けて……


※外見はつよきすの蟹沢きぬ(カニ)です
※最高ボタンには『いやっほぉぉぉおおおう、蟹座のONiぃ様、最高ーーーーーっ!!!!!』というハクオロの声が流れます。
  シークレットボイスにも何かあるかも?
※自分の心がキャラに影響されていることに気付きましたが、キャラに抵抗するため無駄な努力をしています。
※身体能力は本気を出せば倉成武ぐらいの力が出ます。通常はカニ。
※蟹見沢症候群について。
 へこみのLvが5になったとき、発祥します。発症した場合、自分を苛めたり辱めたりした者を優先的に殺します。
 現在は沈静化してますが、しばらく苛め続けると再び発症する恐れがあります。
 基本的な症状は雛見沢症候群と同じです。発症中は蟹座氏のチャット状態の特徴により、語尾に♪がついたりします。
※言霊『蟹座じゃないもん』に覚醒しました。
 強い意志で蟹座であることを否定することにより、文字通り蟹に縁のあるアイテムから、
『蟹座じゃないもん』つまり『蟹座じゃないもん(者、物)』の力を引き出せます。



184:学園に行こう! 投下順に読む 186:禁忌の技
184:学園に行こう! 時系列順に読む 186:禁忌の技
161:仮面ライダーよ永遠に/THE FIRSTは二度死ぬ。 蟹座氏 201:BIRTHDAY




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