薔薇のように、萌えキャラにだって棘はあるものさ


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「ひっく……ひっく……」
蟹座氏はトイレの前で力なく跪いていた。
全ての計画は水泡に帰した。
何が起こったかなど説明するまでもないだろう。むしろ乙女の赤っ恥ということで察していただきたい。
太ももに気持ち悪い感触がべったりと残っているが、それを気にしている余裕はない。
そうだ、逆に考えるのだ。もうそのネタで弄くられることはないと考えるんだ。
このまま放尿ネタだけで第二回放送を乗り越えようだなんて、死に物狂いの他の参加者たちに申し訳ないと思わないかい?
そう、あと少しだったのだ。だが、楽園にも思えたトイレは破壊されていた。
トイレから襲い掛かるナニカと闘争してまで向かったのに、骨折り損だったのだ。
しかも、そのナニカとは・・・触手だ。
絶賛触手注意報発令中だ。トイレが破壊されていた理由は、大激怒状態のビクトリーム博士がファミレス……ピンポイントで直撃していたのだから。

「ONIICHAAAAAAAAAAAAAAAAAANNNNN!!!!」

思考回路は皆殺し。
蠢く触手と自分の身体を抱えて泣いている少女。
「ひっく、ひっく……ひどい……こんな、あと少しだったってのに……」
などと泣いている場合ではない。
画面の向こう側の皆、よく考えてみよう。これは簡単な計算式だ。
少女+触手=()
さあ、当てはまる答えはハカロワの皆さんにはイージー過ぎる問題というやつだ。

「BU、BL!! BUUULAAAAAAAA!!!!」
「……え、ちょっ……まっ……や、やぁぁあぁぁあっ!?」

即座に反応するビクトリーム博士の触手たち。
半ば茫然自失の蟹座氏の四肢を絡めとり、宙に吊るし上げる。
「う、嘘……これ、洒落にっ……なら、な……」
じゅるりと息をまく湿ったモノが蟹座氏の頬を撫でる。
気持ち悪い、とかそんな話じゃない。とりあえず嫌悪感と恐怖が頭の中をグチャグチャにしていた。
「やっ……やだあっ! やだってばぁぁぁぁ!!」
ジタバタ暴れて拘束を外そうとするが、どうにも歯切れが悪い。
宙を浮かんでいるために踏ん張ることができないのだ。蟹座氏はその事実に愕然とする。

(そんな……これでも、筋力は倉成武と同格って設定なのに……なんでさぁ……ふぁ!?)

突然の衝撃に身体がビリビリと痺れた。
無数の触手がうねうねと伸び、ビクトリーム博士の雄たけびを合図にして未成熟な身体に巻きついてくる。
逆さに吊るされると同時に、下着を喪失している蟹座氏の秘部が……以下略。
これ以上の模写は成年男子以下の少年には刺激が強すぎる。あとついでに個人的に殺されてはたまらないので自重します。
なので、以下はライブ中継をお楽しみください。

「……はぁ、放せぇ、この卑怯者……あううっ!? どこ触って、やあ……!」
「BUUULAAAAAAAA!!!!」
「いやいやいや、冗談にならなっ……うっく、やめろぉぉ……いい加減にぃ……んっ……っ……~~~~っ!!」
「ONIICHAAAAAAAAAAAAAAAAAANNNNN!!!!」
「ち、違っ……ボク、は……お兄ちゃ……ん、じゃ……」

『いやっほぉぉぉおおおう、蟹座のONiぃ様、最高ーーーーーっ!!!!!』

「そこぉぉぉぉぉ!! そこの富竹! ボタンなんて押してないで助けろよっ! お前ボクの支給品だろお!?」
「ははは、ははは、ははははははは……へぇあ」
「笑うなあ!! ああ、でも少しギャグ風味になって良かっ……うぁんっ、やぁ……もう、空気読めこのVっ……うぁぁ……だ、ダメだってばぁぁ……」
「BUUULAAAAAAAA!!」
「この……このぉ……! あ、や、やめ……やだ、やだやだ! 助けて! 助けてししょーーー!!!」

助けは来ない。
来ない。




「うぉぉおおおお~~~~っ!!」
「おらおらおらおらおらっ!!」
その頃、最速の人は全力で逃げていた。
ウッカリデスと別れて二時間は経過していた。基本的に周囲をぐるぐると回る一方だったが。
もはや体力は尽きそうだが、歯を食いしばって全力で北上していた。
身体はボロボロだ。そろそろ限界が近い。だからこそ隠れてやり過ごすことにした。
(ここらはファミレスばっかだな……どのファミレスで待ち合わせだっけ?)
とりあえず近くのファミレスに逃げ込むことにした。
勝算は十分だった。何しろ相手は機械……そう、所詮、機械なのだ。他の人間には重要でも、最速の人に限っては関係ない。
彼がもっとも危惧するべきは女子高生だ。だから、それ以外では殺されない。そういう鉄壁のジンクスがある。
予想通り、承はこちらに気づくことなく去っていった。
「うおおお!! 誰か止めてくれえええ!!」
……なんだかそんな声を聴いた気がするが、無視した。正直なところそんな余力はないし、意味も分からなかった。


【昼】【E-6 大通り】
【承@スパロワ】
【装備】:スタンド『ビッグ承』(ゴルディオンハンマー装備)
【所持品】:支給品一式、了承@フリーソフト、他不明
【状態】:健康
【思考・行動】
1:殺し合い? 了承(1秒)
2:うおぉぉぉぉ、殺し合いなんて嫌だー!(本心)
※外見はBIG-Oのロジャー・スミス
※スタンド『ビッグ承』がスタンド『スタープラチナ』を使えるかどうかは不明です。
※そのまま北上していきました。


「……帰るか」
悲しいほどアッサリと終わった死亡フラグ。簡単に折れてしまったフラグに興味はない。
そういえば再会の約束も死亡フラグだっけ、などと呟きながら近くを見渡し、
「……………………」
トイレの方向、触手によって嬲られるままの少女を見つけてしまった。彼を待っていたのは(禁則事項)な光景だった。
「あれは……蟹座氏!……くっ、せっかく褌を洗ったのに意味のなくなりそうなほど目に毒な光景が……」
彼女は同じロワの仲間だ。ここで見過ごすわけにはいかない。
何よりピンチの仲間を助けるなど素晴らしい死亡フラグではないか。
たとえ相手が触手だろうが、Vだろうが、人外だろうが最速の人には関係ない。敵は女子高生にあらず。
「おっと、はい。そこの変態はここで一時停止の後、転回してくださーい」
助けに駆けつけようとする彼の目の前に現れたのは、マスク・ザ・ドS……和服を着た彼は嗜虐の心のまま笑っている。
シャイニングロードを追ってきた彼が目にしたのは同じ光景だった。
一目見た瞬間に感じ取った。彼女は生粋のドMだ、と。まさに苛めがいのある天然の原石。

「何故、止める!? というか貴様何者だ!?」
「マスク・ザ・ドS。とは言ったものの、君には用はないんだよ。ただ、目の前の宴の邪魔をしないでもらいませんか?」
「どういうことだ!?」
ウッカリデスの問いかけに、彼は目を見開いて笑う。それはもう、極上の笑みをもって。
真っ赤な舌が狂気と興奮を示すように覗かせる。

「分かりませんか? 彼女のあの必死に抗う姿に対する感動が!
 苦痛と快感の狭間に彩られた清楚にして淫靡なる展開! まさに読者諸君の多くが待ち望んだ機会!
 そんな少女の恥辱を我々は見届け、そして全てが終わった頃に……彼女は思うでしょう、悪夢だった。だけど悪夢は終わった、と。
 そこで私が更なる屈辱の夢へと誘うのです! どのような絶望を見せてくれるでしょうか!
 どれほどその相貌は尊く、そして切なげに揺れるのでしょうか! 私はそれが見たい……私の、この心の望むままに」

最速の人はその姿に息を呑んだ。
狂っている、と思うのは間違っているだろうか。これほどの異常、人間がより醜悪に哂うことができると証明していた。
「なら……ぶつかるだけだ!」
「おや、できますか? 武器も持たない貴方が? 不可能というものですよ」
「くっ……」
歯軋り。何もできない悔しさが彼を苛んだ。
彼は邪魔をしなければいい、と言った。このままでは問答無用で殺されるところを、見逃してやると言っているのだ。
マスク・ザ・ドSの瞳が語る。今のが最後通牒だ、と。
こうしている間にも蟹座氏の嗚咽が、助けを求める叫びが聞こえてくる。これを、聴かなかったことにしろ、と言う。
無駄死にはできない。クールなロリスキーもまた、彼を待っているのかも知れないのだから。だから、答えは決まっていた。
だというのに。

「……無理、だな」

最速の人はゆっくりと、拳を構えた。

「なら、ここで死になさい。麗しき儀式の邪魔をする変態。……この姿になれば、貴方の特性など回避できるんですよ?」
裏面のマスク・ザ・ドSは女子高生だった。これで唯一の強みである特性が尽きることになる。
それは死刑宣告にも似ていた。
最速の人は覚悟を決めた……と、そのとき。


ぞくり。


全身の背筋が総毛だった。


「……マスク・ザ・ドSと言ったか? すまないが、多少反則してでも蟹座氏の状態表を見てくれるか?」
「はい……? 意味分かりませんが、自分で見ないんですか?」
「嫌な……予感がする。状態の部分だけでいい、ピックアップしてほしい」

【状態】絶賛サービスシーン中、ノーパン、Lv4.9

「はい、これ……ん?」
「ギャァァァァァァァァァァァアアアッ!!」
「えええ!? なんですかその反応!?」
最速の人がムンクの叫びのような悲鳴を上げる。
事態の飲み込めないマスク・ザ・ドSは首をかしげるだけだが、少なくともこの寒気の原因は知っているらしい。
しかし、理由の説明の必要はなかった。
何故なら、いつの間にか蟹座氏の嬌声が聞こえなくなっていたことに気づき、二人ともが同じものを見ていたからだ。


「ぅ……っ……く……っ……っ……っ……」
もはや叫び声をあげることすらできない蟹座氏は俯いたまま、身体を痙攣させていた。
聞こえるのはビクトリーム博士の雄たけびと富竹のシャッター音。
(シャッター音……?)
ふと、それに気づいて呆然と下のほうを見ると。
「蟹座氏はどの角度から撮っても絵になるねえ」
「………………………………」
富竹が、自分の姿をカメラに収めていた。
触手で身体のあちこちを弄られ、吊るされて紅潮しているその姿を。

「―――――――――」

それが引き金になったのだろう。
この時、その場にいる全員が寒気を感じ取った。正気を失っているビクトリーム博士ですらもだ。
右腕の触手が恐怖で緩んだ。その瞬間、蟹座氏は行動に移していた。
気づいたときには蟹座氏を拘束していた触手が断ち切られていた。
ぐちょり、べちゃりと触手が千切れていく。ビクトリーム博士の触手が次々と鉈で破壊されていく。
「…………あ……?」
「BUUULAAAAAAAA!!」
今度こそ、ビクトリーム博士は蟹座氏に襲い掛かった。
戯れではない、皆殺しの本能に従った乱舞攻撃だ。その一撃は並の者に破れるようなものではない。
ただ、今の少女にだけは近づいてはいけなかった。

「くっ……っ……くっ……う、くっ……」

俯いた顔があげられる。
嗚咽のような微かな声、その正体を理解した瞬間……彼の書き手ロワは終わっていた。


「くけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけ
 けけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけ
 けけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけ
 けけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけ
 けけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけ
 けけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけ
 けけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけ
 けけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけ」


 ぐちゃ、ねちゃ、ぐしゃ、べちゃ、ぺた……ぺた……グチョリッ!


「O、O……ONIICHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAANNNNN!!!!」


【ビクトリーム博士@アニロワ2nd】死亡




「………………(凝然)」
「…………説明、しよう。この状態表のLv4.9だがな……これが5になると、彼女は恐ろしいことになる」
「………………(唖然)」
「あまりにも弄りすぎると、こうして敵味方関係なく襲い掛かるようになるんだ。我々はこれを【蟹見沢症候群】と呼んでいる」
「………………(呆然)」
「戦闘力はチート、方向性はギャグだが元々の身体能力が組み重なってて……うん、オワタ」

蟹見沢症候群。
ギャルゲロワにおいて、チャットや毒吐きなどで囁かれる謎の病気。
その本性は蟹座氏特有の体質というのが主な説だ。へこみLvなどと書いてあるが、これは症候群のLvと言っていい。
苛められれば苛められ、嬲られれば嬲られるほど溜まる鬱屈した怒りが一気に解放されるのだ。
特徴は反則な戦闘力と、語尾に♪を多用するところか。
すでにチャットでも何名もの人間が犠牲になっている。最速の人も犠牲者の一人だが……これは、本物の犠牲者になるかも知れない。

最速の人の説明にも、マスク・ザ・ドSは呆然としたままだ。
今度こそ、目をそらしたくなる光景だった。
触手を操っていたビクトリーム博士の身体はもはやVではない。その身体はどうしようもないほどにバラバラだった。
だが、蟹座氏は止まらない。ゆっくりと、歩いている。己が支給品である富竹の下に。
「まっ……ちょ、こんなシリアス聴いてないよぉ!? ひでぶっ!」
一瞬で、富竹もまた蟹座氏の餌食となった。ビクトリーム博士と同じ道を辿ったのだ。
まさに惨殺。まさに惨劇の幕開けを告げていた。


「あは、あははははは♪ みんな、みんなこうしてやるんだ……ボクを苛めて喜ぶやつ、全員を……あははは♪」
ガリガリと首を掻きながら、都合二人の命を奪った少女が最速の人たちの下に歩いてくる。
「仕方あるまい。私が……止めるしかないようだ」
「おやおや。それ、死亡フラグですよ。それも極大の」
「しかも相手は(一応)女子高生……約束したのだが、それも叶いそうにない」
聖上のジンクスも完璧だ。
確実に生きては帰れない。そんなこと、敵であるはずのマスク・ザ・ドSに言われなくても分かっている。
だが、退かない。そうできない理由があるのだから。
「何故、そこまでして……」
対して、最速の人は自嘲をこめて愉快に笑った。

「……いいか、ドSとやら。蟹座氏とお姉さまという存在は我らがロワの希望だ。萌えキャラの原点だ。
 ギャルゲロワにおける重要な萌えキャラなのだ。そんな彼女が萌えを捨て、狂気に走ろうとしている。
 なんてもったいない。せっかく放尿シーンを書いて……ゴホン。せっかく萌えキャラ計画を進行……じゃなくて、アレ?
 まあ、とにかく言いたいことは分かったな? 我々のロワに元々少なかった萌え要素。これを取り戻さなければいけない。
 蟹座氏の萌えキャラぶりを楽しみにしている他の皆に、申し訳が立たないのだ。だから止める、だから……死亡フラグを立てる意味がある」

いやに本音が駄々漏れだなぁ……とか思いつつマスク・ザ・ドSは笑った。
素晴らしい、と……だがもったいないと残念そうに。
「コ・ホンブックちゃんやらtu氏やら、本当に素晴らしい……だけど、こうなるとドMちゃんじゃなくなるなぁ」
そう言うと彼は踵を返す。今の蟹座氏では彼の期待に添えられない。
彼女が再び返ってきたとき。それが彼の出番で……それはきっと、もっと後の楽しみとしてとっておくべきものなのだ。
「分かりました。今回は見逃しましょう……ただし、ちゃんと戻してくださいよ? 苛めがいのある少女にね」
すっ、とその姿が消えた。最後に彼はゆっくりと笑いながら、暴走を始める蟹座氏を一瞥して、
「元に戻ることを祈ってますよ、小蟹ちゃん?」
そんな言葉を口にした。



【昼】【E-6 大通り】
【マスク・ザ・ドS@アニ2nd】
【状態】:真中面を消失、疲労(小)
【装備】:一目でドSと判るマスク(出展不明)
【道具】:支給品一式、鋼糸@HELLSING
【思考】
 基本:Sっ気の導くままに
 1:蟹座氏は一時放置。楽しみは後、それも終盤に取っておくものさ
 2:他にも、虐められる相手を探すことにしましょう
 3:今度tu4氏と出会ったら確実に屈服させる

 ※『表』と『裏』、『真中面』の人格を使い分けることで姿や能力が変化します。
 ※『表』:容姿は糸色望。明るいドS。能力は糸色望並。
 ※『裏』:容姿は黒一色のスーツを着る風浦可符香。黒いドS。能力は「ニンジャ」。

 ※次の進路は書き手氏に一任します。




「あれ、最速の人だ……喉が痒いなぁ……あはは、こんにちは、最速の人♪ 以前の借りを返さないとね♪」
「………………蟹座氏。君にシリアスキャラは似合わない。落ち着くんだ」
「うん、とりあえず殺すね♪ 斬殺、射殺、刺殺、圧殺、轢殺、爆殺、撲殺、写殺、滅殺、全殺……選択肢はあげるよ♪」
写殺に突っ込んでいいか? とは言わない。
最速の人は死ぬ覚悟を決め、それでも引いてはいけない事情で震える体を抑えた。
蟹座氏が走る。最速の人を殺すために……かつての理想、想いすらも忘却して豹変してしまった少女に、最速の人は叫ぶ。

「蟹座氏、よく聴くんだ。君は……君だけはそんな路線に入ってはいけな、ぐぎゃっ……
 こんなに弄ったりする我々を君は憎んでいるかも知れない。それは知っている、分かっている。ぐえっ!
 だが、敢えてギャルゲロワを代表して私は訴える……蟹座氏、君は……が、がぎギ……そのままの君でいてく、れ……
 我々は決して悪意があるわけじゃ、ないんだ……ただ、愛しいとすら思……ってる、これはまぎれもない事実……なのだ。アッー!
 だからこそ、敢えて言うぞ。君は、もっと、シリアスがいい……というが……そのポジション(ネタキャラ)を捨てるなんてとんでもない!」

もう、何度斬られただろうか。
だが、蟹座氏を弄る者たちの代表として伝えなければならない。
彼女がどれほど愛された存在であるかということを。

「そのままの……君が……好きなんだ、みんな……だから、決して憎まないでくれ。
 蟹座の名前を否定し続ける姿勢、いちいち反応する素直さ、それこそが萌えポイント。
 ギャルゲロワに少なかった萌えという一大要素を、書き手が再現するという貴重さ。それすらも価値だ。
 これからも君を弄る。弄り続ける。だけど、それは愛情の裏返しだ……だから、今は怒りを収めてほしい……頼むよ」

蟹座氏の手が止まった。
鮮血にまみれた手が震えていた、飛沫を浴びた瞳から涙が毀れていた。
(ふっ、これまでか)
最速の人は静かに笑うと倒れこみ、そうして少女に抱きとめられた。
その様子を見て満足げに最速の人は笑って見せた。死亡フラグを集めて生き残る野望は達成できなかったが、仕事はできた。
(応急処置はした……後は、任せたぞ……)
もう、聞こえない。
謝罪の声も嗚咽も聞こえなかった。


【ギャルゲロワ版最速の人@ギャルゲロワ】死亡


「……あっ……あっ……」
殺してしまった。
あんなに手を差し伸べていたのに、何度も斬りつけたからだ。
何度も何度も何度も、怒りに任せて鉈を振り下ろしたから。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……!」
蟹座氏はただ謝り続ける。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」
明らかに腕の中の男が死んでしまったと分かっても、いつまでも謝り続けていた。
そうするしか、できなかった。


【昼】【F-6 ファミレス】
【蟹座氏@ギャルゲロワ】
【状態】蟹見沢症候群発症、ノーパン、へこみLv5→Lv3、顎部に痒み
【装備】鉈
【道具】支給品一式、蟹座の黄金聖闘衣、最高ボタン
【思考・行動】
基本:???
0:ごめんなさい……
※外見はつよきすの蟹沢きぬ(カニ)です
※最高ボタンには『いやっほぉぉぉおおおう、蟹座のONiぃ様、最高ーーーーーっ!!!!!』というハクオロの声が流れます。
  シークレットボイスにも何かあるかも?
※自分の心がキャラに影響されていることに気付きましたが、キャラに抵抗するため無駄な努力をしています。
※身体能力は本気を出せば倉成武ぐらいの力が出ます。通常はカニ。
※蟹見沢症候群について。
 へこみのLvが5になったとき、発祥します。発症した場合、自分を苛めたり辱めたりした者を優先的に殺します。
 現在は沈静化してますが、しばらく苛め続けると再び発症する恐れがあります。
 基本的な症状は雛見沢症候群と同じです。発症中は蟹座氏のチャット状態の特徴により、語尾に♪がついたりします。



151:書き手って一体何ですか? 投下順に読む 153:クイズ それも私だ!が、ついにそのベールを脱いでしまいました
192:Sa・Ga/Drastic our soul 時系列順に読む 154:書き手ロワ2ndの火薬庫
149:書き手の誓い 161:仮面ライダーよ永遠に/THE FIRSTは二度死ぬ。
143:殴る鉄槌、殴られる少女 ビクトリーム博士
146:時よ止まれ、お前は美しい マスク・ザ・ドS 163:絶望可憐少女達
149:書き手の誓い ギャルゲロワ版最速の人 239:そのチートに賭ける!!
146:時よ止まれ、お前は美しい 蟹座氏 161:仮面ライダーよ永遠に/THE FIRSTは二度死ぬ。




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