導くものは愛とギャグ


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「ほう、この余をバトルロワイヤルに参加させるとは。主催者も愚かよの」
 クックック、と低く笑うのは、黄金の仮面に黒いマントを羽織った怪人。
 2メートルに迫る長身に、肩幅の広いがっちりとした体型。仮面と同じく、黄金の身体という人には持ち得ない肉体。
 鬱蒼とした森を静かに進み、周囲を見渡す。舞台となったところはライダーロワのように異世界というわけではないのだろう。
 彼が日常を過ごした世界となんら変わることはなかった。
 ただ一つ違うのは己の身体。こんな……
「まさか、余がジャーク将軍のような身体を得るとはな。改造手術でもしたか? あの主催者」
 そう、彼はライダーロワにおける数少ないギャグ、恋愛話担当のギャグ将軍、その人だった。
 彼はのんびりと森を進みながら、脳内で情報を整理する。
(要するに、余らはあの主催者に集められ、殺し合いを強要されている。
ジャーク将軍の肉体というなら、どの程度のことが出来るか確かめねばな。変身は取っておかねばならぬ。
ライダーロワのように、制限がかけられてはたまったものではない)
 彼はライダーロワ以外については無知といっていい。
 ゆえに、制限の内容もライダーロワと同じだろうと考えた。
 ライダーロワの制限、それは変身について特殊なルールがある。
 一度変身をすると、二時間は変身できない。
 そして、怪人である者は一度戦闘の後、二時間の間は身体能力が人と変わらないところまで落ちる。
 ライダーロワ以外を知らない彼が制限について慎重になるのも、もっともな話だった。
 そのままギャグ将軍は名簿を覗く。
 他ロワの知識がない彼はニックネームを見ても誰が誰だか検討がつかない。
 しかし、味方に引き込めそうな名を見た瞬間、笑みを形作る。
(ほう、仮面ライダー書き手……欝のエル……まとめキング。
ライダーと関わり深い名から察するに余と同郷なのだろうな。
都合が良い。余が力を貸すといえば、お人好しばかりのライダーロワ書き手は余と組む。
優勝を狙うのも、脱出を目指すのも、まずはチームを組んでから。
つまり、今の余の目的は……)
 そこまで考え、ギャグ将軍は一旦思考を中断する。
 誰もいない繁みへと視線を向けると、威厳溢れる低い声を放つ。
「そこにいるのだろう? 下手な隠れ方だ。出てくるがよい」
「あら~、ばれちゃった?」
 現れる影はギャグ将軍の見込みとは違い、小柄の女だった。
 しかし、ギャグ将軍はいつでも変身できるように身構える。
 この女、只者でないと判断をしたために。


 身体が浮遊感に包まれたかと思うと、彼女は森の中にいた。
 きょろきょろと周囲を見渡しても、ただ鬱陶しい森が続くだけ。
 主催者のセンスのなさに呆れて彼女はため息を吐く。
「やーね、どうせ飛ばすなら私にふさわしい、豪華なホテルとかにして欲しかったわ。
愛を語り合うためにね」
 軽い口調で大きい目を告げて、ゴスロリの黒い服装のひらひらしたスカートを揺らし、彼女は鼻歌を歌いながら前進する。
「このぶたちゃんはおかいもの♪ このぶたちゃんはおるすばん♪ このぶたちゃん――」

 彼女は急に黙り、きりきりと音をたてて首を180度回転させた。
 その姿に常人が見れば驚いただろう。
 しかし、その程度彼女は難なくできる。なぜなら、彼女は自動人形。
 コロンビーヌと呼ばれている。
「ふふ、面白そうね。ダンディなオジ様、今いってあげるわ」
 微笑を浮かべながら、森を跳躍し続ける。
 彼女の周辺に銀の蟲が群れを成して集まってきた。


 こうして、両雄あいまみえる。
 片や、地球を侵略する将軍と同じ力を持つ怪人書き手。
 片や、世界に厄災を振りまく自動人形と同じ力を持つ自動人形書き手。
 出会うことのないはずの二人が、今出会った。
「そちの名を聞かせてもらおう」
「私ー? そうね、私のロワではコロンビーヌと呼ばれているわん」
 くすくすと笑う少女に、ギャグ将軍は余裕を持って対峙する。
 数秒にらみ合う二人。先に動いたのはコロンビーヌだった。
「ねえ、オジ様。あなたは戦うつもりー?」
「無駄な戦いは避けたい」
「そう……」
 コロンビーヌが俯き、ギャグ将軍からは表情を窺えない。
 殺気が衰えないことから、警戒は解かない。
 ギャグ将軍の周囲に銀の蟲が槍の形となり、四方八方降り注ぐ。
 ギャグ将軍の黒いマントが穴だらけとなり、コロンビーヌはため息を吐く。
「あら? もう終わり? つまんなーい」
 不満を示すコロンビーヌが盛り上がったマントに近付くと、目を見張って銀の蟲を腕に集めて刃を作る。
 後を斬り裂くと、金属同士がぶつかる甲高い音が周囲に響く。
 コロンビーヌが振り向いた先には、先ほどの黄金怪人を更に戦闘に特化させた姿、ギャーグミドラがいた。
 両耳の当たり生えた角が、より戦闘に特化したことを強調する。
 太刀を受け止めた腕が痺れ、コロンビーヌは感心する。
「へえ、やるじゃない」
「当たり前だ。仮面ライダーを苦しめた男、ジャークミドラの身体なのだからな」
 にやりと笑うギャグ将軍を見て、コロンビーヌは更に戦闘準備を……
「やーめた」
 整えなかった。すっかり戦闘の準備を終え、変身までしたギャーグミドラが思わずずっこける。
 その様子がおかしかったのか、コロンビーヌはけらけら笑いながらギャーグミドラに話しかける。
「なーにマジにとってんのよ」
「…………ライダーロワにはお前みたいな奴はいなかった」
「だって私、バトルはそんなに好きじゃないもの。
ギャグや恋愛フラグ(アッー限定)なら好きだけど」
「ふむ、気が合うな。それら二つは話を盛り上げる要因といえよう」

「なかなか分かっているじゃない」
 あっさりと認めるギャグ将軍にコロンビーヌは機嫌をよくする。
 ギャグ将軍は戦闘解除の意を込めて、変身を解く。
「ふむ、ならコロンビーヌよ。余と手を組まぬか?」
「オジ様と? まあ、悪くはないけど、どうする気? 脱出? 優勝?」
「そうだな、とりあえず…………」
 ギャグ将軍は天を仰ぎ、顎を撫でる。
 風が吹いて、コロンビーヌの髪を宙に舞わした。

「新生クライシス帝国の結成だ!」

 余りにもこてこてな悪の組織の名にコロンビーヌは思わず吹いた。
 この書き手、悪くないかもしれない。無意識にコロンビーヌはギャグ将軍を認める。
「じゃあ、私は悪女というわけー?」
「うむ、何なら怪魔妖族大隊・諜報参謀の座を与えよう」
「うわ、ネーミングセンスださっ」
「ダサいとは何だ! これは栄光あるクライシス帝国において…………」
 二人はそれぞれの経緯を話しながら進む。
 傍から見るとまるで、漫才のようなやり取りだった。


【深夜】【B-6 森林の中】
【ギャグ将軍@ライダーロワ】
【状態】健康
【装備】杖@ライダーロワ ジャーク将軍のマント@ライダーロワ
【道具】なし
【所持品】支給品一式(未確認)
【思考・行動】
基本:新生クライシス帝国の結成
1:仲間を増やす。
2:殺し合いに乗るかどうかは保留。
※ジャークミドラに似た、ギャーグミドラに変身できます。
※制限がライダーロワ基準だと思い込んでいます。


【コロンビーヌ@漫画ロワ】
【状態】健康
【装備】ゾナハ蟲@からくりサーカス
【道具】なし
【所持品】支給品一式(未確認)
【思考・行動】
基本:恋愛がしたい。
1:ギャグ将軍についていく。
2:ギャグ将軍と話のつくりが気が合う。


011:闇夜の少年 投下順に読む 013:すべては君をリレーするために
011:闇夜の少年 時系列順に読む 014:すべては君をリレーするために
ギャグ将軍 034:ギャグ将軍の道標
コロンビーヌ 034:ギャグ将軍の道標



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