覚醒フラグ・裏

※元ネタ(?)は110話「覚醒フラグ」。
Chain-情氏とネオン氏の戦闘の途中から話が分岐していると思ってお読みください。





「無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!」
「意味もなく叫んでんじゃねえっ!!」

ゴールド・エクスペリエンスにラッシュを放たせるChain-情。しかし、ネオンはすべてとはいかないまでも、
そのほとんどを刀で防いでしまう。

「ダムダムうるせえんだよ!てめえはどこかの県知事か!」

ラッシュがやんだ一瞬の隙をつき、ネオンが斬りかかる。その刃は、容赦なくChain-情を切り裂いた。
ライダーの防御力により致命傷にはならないものの、受ける衝撃は小さくない。
たまらず、Chain-情は地面に膝をつく。

(くそっ、スタンドで仕留められないのなら…。)

Chain-情はカードを1枚手に取り、それをセットしようとする。しかし…。

「させるかよっ!」

ネオンの刀が、容赦なくChain-情の右腕を襲う。その衝撃で、カードはChain-情の手を
離れ飛んでいってしまった。

「しまった!」
「打つ手なし、ってやつだな。なあ~、県知事さんよ~。」

Chain-情の頭部めがけて、刀が振り下ろされる。急いでスタンドで受け止めようとする
Chain-情だが、間に合わない。鈍い音を立てて、刀が仮面ライダー龍騎の、Chain-情の
頭部にめり込む。そしてその直後、変身からちょうど10分。龍騎の鎧が消え去り、
その下から頭部を血に染めたChain-情の姿が現れる。

「貴様…。あの少女のみならず、この青年まで…。よくも!」

怒りに顔をゆがませ、うっかり侍が再び斬鉄剣を手に取る。それを見たネオンも、
刃を彼女に向ける。二人が再び剣を交えようとした、正にそのとき。

「まだ…だ…。」

Chain-情が、ゆっくりと立ち上がった。

「てめえ…まだ動けんのかよ!しぶとすぎるぜ、くそが!」
「まだ俺は…やるべき事をやってない…。」

ネオンの罵声には耳も貸さず、Chain-情は再びスタンドを出現させる。今のChain-情の
状態が反映され、ゴールド・エクスペリエンスもぼろぼろの状態だ。しかし、何故かその
右手だけが、鮮やかに光り輝いていた。

「なんだ…。何をしてやがる!!」
「俺は…誰一人救えなかった!俺を信じてくれたあの子に何もしてやれなかった!
そんな自分に、腹が立つぅぅぅぅぅぅ!!」

右手の光が、さらに輝きを増していく。

「これが静かなる ~Chain-情~の、ビッグバン・パンチだぁぁぁぁぁ!!」

ゴールド・エクスペリエンスの拳が、ネオンに向かってまっすぐに突き出される。
かわしきれないと判断したネオンは、それを刀で受け止める。だが、その拳はあっさりと
刀をたたき折り、ネオン本人に到達する。

「WRYYYYYAAAAAAA!!」

人間のものとは思えぬ叫び声。それを残し、ネオンの体はすさまじいエネルギーに
焼き尽くされ、消滅した。

「なんというすさまじい技…。お見事です!」

敵を打ち倒した安堵に表情をゆるめ、うっかり侍はChain-情に声をかける。
だが、返事は帰ってこない。

「まさか…。」

胸騒ぎを覚え、うっかり侍はChain-情に駆け寄る。そして彼女は、胸騒ぎの通りの現実に愕然とする。

「なんということだ…。」

ビッグバン・パンチの正体。それは、自分の生命力のすべてをスタンドパワーに変え、
自らのスタンドに送り込んだ渾身の一撃。生命力を使い果たしたChain-情は、弁慶
さながらの立ち往生で力尽きていた。

「おぬしの貴い犠牲、無駄にはせぬ。必ずや某…が…?」

突然鼓膜をふるわす、肉を切り裂く音。それと同時に、うっかり侍は声を失う。
自分がまっぷたつにされたのだ彼女がと気づいたのは、その命が失われる寸前のことだった。

「また…。まただ…。何でフラグを立てるそばから相手が死んじゃうのよ…。」

うっかり侍を殺した少女…素晴らしきフラグビルドは、暗い声でつぶやく。
彼女がうっかり侍を殺したのに、深い理由はない。はっきり言ってしまえば、
ただの八つ当たりだ。

「はあ、また相手を捜さなきゃ…。今度はずっと生き残っててくれそうな人がいいなあ…。」

無表情で死者から荷物を回収し、少女は森の中に消えていった。



【ブリリアント・ダイナマイト・ネオン@漫画ロワ】死亡
【静かなる ~Chain-情~@アニメロワ】死亡
【永遠のうっかり侍@ギャルゲロワ】死亡



【素晴らしきフラグビルド@アニ2nd】
【装備】斬鉄剣@ルパン三世
【所持品】支給品一式×3、レインボーパンwith謎ジャム@ギャルゲロワ、コアドリル@アニロワ2nd
【状態】全身軽い火傷。
【思考・行動】
基本:フラグを立てて立てて立てまくる
1、フラグを立てる相手を捜す。




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最終更新:2008年02月01日 10:02
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