戦爵様だぞーえらいんだぞー!

「――あれ?」

ざんばらの白髪、そして全身にひどい火傷を負った隻腕の老人が訝しげに周囲を見回した。
どうやら何処かのビルのなかにいるようだ。
窓から見える夜景は、ここがかなりの高さである事を教えてくれる。
「……おかしいぞ。俺はたしか荒野にいたはずなのに」
そう、この書き手ロワにおいて『差』と名づけられた書き手――◆KX4nhL0NJsである。
自分の書いた東方腐敗の姿でここに召喚された彼は、荒野のど真ん中で己の不幸を嘆いていたはずであった。
だが今はこの高層ビルの中、企業のオフィスのような部屋に景色が移り変わっている。
「ワープか?でも転移装置とかそういうものはなかったぞ」
それどころか何も無い荒野だったはずだ。
夢か幻覚の類ではないかと考えてみたが、自分の姿は焼け爛れたゾンビ状態のまま。
この点を一番変えて欲しいというのに。

「まったく、この姿じゃ誰も近づくわけが無い。コーヒーブレイクのシロッコの方がまだまし――」
「こんばんは」
「――って、え?」

『差』が振り返った先は、その部屋の入り口。
非常灯の灯りだけが頼りの薄暗い空間だが、スパロワ書き手の彼がその姿を間違えるはずがない。
ピンク髪のショートカット。
体のラインを浮き出させる黒いタイトな服。
額に怪しげな文様が浮かぶオッドアイの少女――レビ・トーラーが立っていた。
ちなみにどうでもいいことだが――、
彼女の声はロリなのに折笠愛ボイスという、ある意味暴挙とも言えるほどチャレンジャーなキャスティングである。
ロリのイメージじゃないという者もいれば、そこがいいという物好きもいるのだが、まあそれは本当にどうでもいい。

「君のその姿から察するに◆KX4nhL0NJs氏か、◆uiAEn7XS/.氏だろう?この二人以外に暴走した東方腐敗を書いた書き手はいないからな」
「あ、ああ。俺は◆KX4nhL0NJs。このロワでは『差』って名前だ。君は?」
「私は『闇その1』。トリップは◆JevR7BMAcoだ」
「そうか……しかしこの姿の俺によく声をかける気になったな。スパロワ住人なら尚更だ」

スパロワ本編における東方不敗マスターアジアの最期は、ロワ住人の間では恐怖とともに語り継がれている。
例え知ってなくとも近づくものなどいないだろうが、わざわざ知っていながらこの姿をした者に接触するなど、正気の沙汰ではないといっていい。
「たしかにそれは考えたが、『この姿じゃ誰も近づかない』とか至極まっとうな事を言ってたからな、最低限正気は保ってると思った」
「ああ、聞かれてたのね……そうだ、俺ってばさっきまで荒野にいたはずなんだけど――」
『差』はさっき自分の身に起こった事を『闇その1』に説明する。
だが、それを聞いても彼女?は別段驚く様子はなかった。
「スパロボならよくあることじゃないか。トロンベは崖を召喚し、フォルカは荒野を召喚し、ガンエデンは太陽系を召喚する。いちいち驚く事でもないだろう」
……いや、それでいいのか?たしかにそうだけどもさ。
「それに、荒野でなく氷山なら私も召喚できるぞ」
……え?、ちょっと待て、今なんと?


「最終地獄……ジュデッ――」


「すとおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっぷ!わかった!わかったから!」


『差』は慌てて『闇その1』を止める。
その技が発動したが最後、鋏で挟まれて、氷の中に突っ込まれて、虫にたかられて、黒くて長くて太い何かに触手レイプされてしまう。
こう書くと何だかとてもエロい気がするのは何故だろう。
まあ、とにかくここが彼らの本当のスタート地点である。
ゾンビじじいとロリっ子の珍道中の行方やいかに。

【深夜】【D-4 ビルの中】
【差@スパロワ】
【装備:不明】
【道具:不明】
【思考・行動】
基本行動:とりあえず『闇その1』と行動をともにする。方針は未定
1:この姿を何とかしたい
※姿形は東方腐敗(ゾンビ状態の東方不敗)です 。ざんばらの白髪に全身火傷、左腕欠損状態。グロイです。


【闇その1@スパロワ】
【装備:不明】
【道具:不明】
【思考・行動】
基本行動:不明
※姿形はレビ・トーラー。
※能力:第一地獄カイーナ>鋏で挟みます
    第二地獄アンティノラ>氷をぶつけます
    第三地獄トロメア>虫をたからせます
    最終地獄ジュデッカ>第一~第三を全部食らわせてから触手レイプします


080:スーパーお夜食タイム 投下順に読む 082:ウラガワ
076:私には早急に手に入れたい物がある。 時系列順に読む 082:ウラガワ
071:荒野の中心で、不幸を嘆く。 099:このロワがスタートしたのと同じ日にOG外伝発売
闇その1 099:このロワがスタートしたのと同じ日にOG外伝発売



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最終更新:2013年07月08日 17:08
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