体は鉄槌でできている。


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体は鉄槌でできている。



「ち・・・訳わかんねぇこと言いやがって・・・」
突風が容赦なく吹き付けるビルの上で男は苛立たしげに呟いた。
茶色交じりの短髪に、野獣のような獰猛さを宿らせた瞳。
ロストグラウンドのネイティブアルター、カズマ・・・じゃなかった、アニロワ1stの最燃え書き手◆2kGkudiwr6氏である。
名簿に載せられたあだ名は<大あばれ鉄槌>。
「まぁいいや、とりあえずはお約束どおり支給品の確認からはじめっか」
慣れた手付きで渡されていたデイパックの中をさぐる。
当然だ、今まで何度となく書いてきたキャラクター達に同様の行動を取らせている。まさかその経験がこのような形で役に立つとは思わなかったが。
何にせよ、冷静でいられることはこの状況ではそれだけで大きなアドバンテージとなる。すぐに、共通支給品を掻き分けて、ランダム支給品らしき物体を取り出した。
「・・・レイジングハート?」
それは英雄王ギルガメッシュの瞳のように赤く輝く宝石だった。見間違えるはずもない。SSを執筆するときにも、あるいはプライベートの時間にも何度となく見返した原作の中に出てきたインテリジェントデバイスである。
果たして、それは原作通りに声を発した。
『Hello.My master』
「のわっ!ほ、本物かよ」
『早速ですが、バリアジャケットを展開します』
こちらの返事を待たずに告げられ、<大あばれ鉄槌>の体が光に包まれる。
一瞬後には、その二つ名通りあるベルカの騎士と全く同じデザインの騎士甲冑姿へと変身していた。
「へ…すげぇじゃねぇか。デザインはちょっと気になるが」
しげしげと体のあちこちを見ながら<大あばれ鉄槌>がこれらか起きる争いを予期するかのように笑う。
「こいつがあれば思う存分暴れられるってもんだ」
書くだけではなく、自らの手で燃え展を作り出すというのも悪くない。
『まぁ、魔術は使えませんが』
「はぁ!?」
『ちなみに、防御力もそんなにありません。解除もできません』
「ちょっと待て!だったら俺は単なるコスプレ野郎じゃねぇか!」
『い、痛い!ちょ、そんな強く握りしめんといて!これには事情があるのです!』
必死の声にレイジングハートを握りつぶさんばかりにしていた指から力を抜く。
手の汗が付着した宝石はまるで泣いているように見えた。
「事情・・・?」

『そうです!あなたもこのロワに参加を許されるほどの書き手なら「バトロワのジンクス」ぐらいご存知でしょう!
すなわち序盤に強化されすぎた者は早死にしてしまう!そうならいために私は敢えて自らの能力をセーブして・・・』
「そうか。なら『意思持ち支給品は嫌われる』という昨今の風潮もご存知だろうな?」
『爪っ、爪は痛い!反逆、反逆を推奨します!そのような風潮を吹き飛ばしてこその良書き手でしょう!
何でしたら私次の話から黙りっぱでも構いませんから!』
「くそ、気軽に言ってくれるぜ・・・」
いい加減ばからしくなって<大あばれ鉄槌>は頭を掻いた。
見た目は全く変化のないレイジングハートが、何だか咳き込んでいるように見えた。
『ごほ、ごほ・・・。そ、それにこの状態にもそれなりにメリットはあるのですよ?』
「メリット?」
本当に咳き込んでいたのはともかく、レイジングハートの言葉は<大あばれ鉄槌>の耳を捉えた。
パロロワにはそれなりに慣れ親しんできたつもりだが、この状態のメリットと言われてもすぐに思いつかない。
レイジングハートは終末を予言する学者のように自信に満ちた声で言った。
『そうです!ろくに武器もない!特殊な能力もない!しかし見た目はどう見ても変人!
このような人物をなんと呼ぶか知っていますか?そう、「ネタキャラ」というのです!
そしてネタキャラはそれだけでかなり強力な生存フラグ!少なくとも中盤までの生は約束されたも同然です!
つまり、これはあなたを生存させるために私が周到に練った計画だったんだよ!!』
「……」
『……あの?』
「……」
『……この場合のお約束というか、何と言うか、相槌か欲しかったり…』
「……」
『……な、何だってー。あ、自分で言ってしまいました私。はは・・・』
「おい」
『はい!』
黙りっぱなだった<大あばれ鉄槌>がやっと挙げた声に、半泣きになりそうだったレイジングハートは元気よく返事をした。
光の反射の具合が、親に褒められるのを待つ子供のように輝いている。
そんなレイジングハートににやりと笑いかけ<大あばれ鉄槌>は頼もしい口調で言った。
「俺のもう一つの二つ名を教えてやろうか?」
『へ?』
「『デ・バ・イ・ス・殺・し』だこのヤロオオォォォッ!!!」
「ぎぃやあああぁぁぁぁぁぁぁ!?」


さんざんにレイハを甚振ってから<大あばれ鉄槌>は移動を開始した。
心中に焦りはない。
支給品はあほで格好は変態だが、まぁなんとかなると思っていた。
レイハは気付いていないようだが、自分には最強の切り札がある。
固有結界<無限の鉄槌>。
名前通りの技だ。これをくらって生きていられる参加者はいないだろう。
その余裕からか、心の中は他の参加者がどれ程の燃え展で自分を楽しませてくれるのかという期待で満たされていた。
しかし、彼は自信の固有結界が主催者の手によってひぐらしの前原圭一仕様に変更されていることに気付いていない。
ロワの最後のお約束、「能力制限」に気付かないまま<大あばれ鉄槌>は他の参加者を求めて歩き続けた。


【深夜】【G-2 廃墟】
【大あばれ鉄槌@アニロワ1st】
【装備:レイジングハート(待機状態)、バリアジャケット】
【所持品:支給品一式】
【状態:健康】
【思考・行動】
1:他の参加者と燃え展を楽しませてもらう。
2:デバイスは見つけしだい破壊する。

※容姿はスクライドのカズマ+ヴィータの騎士甲冑
※声は保志総一郎
003:番人が如く 投下順に読む 005:
003:番人が如く 時系列順に読む 005:
大あばれ鉄槌 096:カミングアウト【Side.B】



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