天才的戦術家達の遭遇

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歩く頭脳戦はこのあまりにカオスな惨状にわくわくしていた。 彼――いや、彼女は青い髪を靡かせながら学校の屋上から会場を見渡す。 その風貌はギャルゲロワで歩く武器庫の異名を取ったSHUFFLE!のネリネと瓜二つであった。 彼女が得意とするのは圧倒的な心理戦、そして頭脳戦だ。 様々な支給品や地形を生かしたその戦闘スキルは他のロワを見渡しても匹敵するものはいないほどの独創性に満ちている。 だが、彼女を"最凶"と言わしめる訳はそれだけではない。 永遠神剣ならばギャルゲロワの大半の人間が使った。 武器庫にならば某女装戦士だってそれ以上の存在へと進化した。 では一体彼女が最凶の名を欲しいままにした理由とは? 彼女がロワにて、全ての人間を恐怖のどん底へと叩き落したその原因。 それは――やはり彼女が持つ生首収集癖であろう。 「さてと、首を……集めましょうか」 歩く頭脳戦はにやりと口元を歪め、支給品の大鉈を取り出した。 自分にとってロワに参加させられたことは大した問題ではない。 首、ただ首さえ手に入れることが出来れば自分の心は満たされるのである。 しかも、ただ集めるだけではない。 その後のアフターケアも完璧な本格派であると自負している。 切り落とした生首はアルコールにて保存し、しっかりとコレクションするつもりである。 時々勢い余って手に入れた首に悪戯をし過ぎてしまうこともあるが、そんなことは気にしない。 彼女はポジティブなのである。 「ふふふ……楽しみですね。いったいどんな首が――」 「見つけましたっ!!」 「――ッ!?」 恍惚の表情を浮かべていた歩く頭脳戦の背後でガチャっという扉を開く音と共に、女の声が響いた。 襲撃者だろうか? 確かに、極端に目立つ位置である校舎の屋上に長居をし続けたのは明らかな失態である。 彼女は当然大鉈を構え、臨戦態勢で振り返った。しかし、 「ようやく見つけました……ご主人様!!」 「な――ご、ご主人様?」 背後に居たのは明らかに戦う力を持たない幼い少女だった。 ご主人様? あどけない少女の口から発せられた一言に思わず首を傾げる歩く頭脳戦。 少女はスウッと息を大きく吸い込むと、更に意味不明な言葉を続ける。 「はい、ご主人様です」 「……どういうことでしょう。それにあなた……お名前は?」 「はわわ、あの。姓は諸葛、名は亮。字は孔明――またの名を管理人・したらば孔明ですっ!」 殺る気満々だった歩く頭脳戦もさすがに少女のあまりの無垢な笑顔を見て、襲い掛かることは出来なかった。 なぜなら本来彼女のマーダー区分は奉仕マーダー。 確かに生首を集めることには興味津々だが、奉仕相手もいないのに誰彼構わず殺して回る意思はなかったのだ。 「なるほど、したらば孔明さんですか。しかし、何故私がご主人様なのでしょう?  英国式メイド以外はぶっちゃけ趣味ではないのですが」 「それは――刷り込みだからです」 「……刷り込み?」 「はい。キャラ的に私がこの空間で初めて見た方には、私のご主人様になってもらわないといけないんです」 そしてしたらば孔明はニッコリと微笑んだ。 歩く頭脳戦は逡巡する。目の前の少女の生首をゲットすることは容易である。 だが、孔明というからには恐らく類稀な戦術能力を持っている筈。 さっくりズガンしてしまうのは上策ではないだろう。 「分かりました。私は歩く頭脳戦。あなたのご主人様として――」 「あっ!!」 「……どうしました?」 歩く頭脳戦がしたらば孔明のご主人様となることを承認しようとした瞬間、少女は不可解な大声を上げた。 当然、歩く頭脳戦は顔を顰め、不機嫌そうな声でしたらば孔明に問い掛ける。 「忘れてました! は、はわわ、ご、ご主人様、敵が来ちゃいます! 「は……?」 歩く頭脳戦が訝しげな眼で再度したらば孔明の顔を除き込んだ瞬間だった。 屋内へと続くドアが開き、そこから明らかに殺る気に満ちた顔の少年が現れた。 そう――つまり、したらば孔明がここまで呼び寄せたであろうマーダーという訳だ。 彼女は頭を抱えた。 なにしろ自分は「孔明使えねー」と文句を言う暇もなく、目の前の少年の相手をしなければならないのだから。 【深夜】【E-5 学校屋上】 【歩く頭脳戦@ギャルゲロワ】 【装備品:なし】 【道具:支給品一式、大鉈@ギャルゲロワ、不明支給品(ランダムアイテム)】 【状態:健康】 【思考・行動】 基本:生首を集める。 1:適当にゲームに乗っている人間、気に入らない人間の生首を集める 2:したらば孔明を利用して生き残る。 ※外見はSHUFFLE!のネリネ。 【管理人・したらば孔明@アニロワ2nd】 【装備品:なし】 【道具:支給品一式、不明支給品(ランダムアイテム)】 【状態:健康】 【思考・行動】 基本:ご主人様を勝利に導く 1:て、敵が来ちゃいました! ※諸葛亮としての実力は未知数。 ※外見は恋姫†無双の諸葛亮。 【まとめキング@ライダーロワ】 【状態】健康 【装備】オールオーバー@ライダーロワ 【道具】携帯電話@現実 【所持品】支給品一式(未確認) 【思考・行動】 基本:殺し合いを楽しむ。 1:遊び相手を探す。 2:気に入らない書き手の悪評を広める。 ※外見は真紅のジャケットを着た茶髪の少年です。 ※コーカサスUDに酷似した姿に変身できます。 |045:[[同郷の人間はよく知る人物が、想定外のことするとは予想できない。]]|投下順に読む|047:[[ドSとの出会い]]| |045:[[同郷の人間はよく知る人物が、想定外のことするとは予想できない。]]|時系列順に読む|047:[[ドSとの出会い]]| ||歩く頭脳戦|064:[[首狩り女と不死者]]| ||管理人・したらば孔明|064:[[首狩り女と不死者]]| ||まとめキング|064:[[首狩り女と不死者]]|
歩く頭脳戦はこのあまりにカオスな惨状にわくわくしていた。 彼――いや、彼女は青い髪を靡かせながら学校の屋上から会場を見渡す。 その風貌はギャルゲロワで歩く武器庫の異名を取ったSHUFFLE!のネリネと瓜二つであった。 彼女が得意とするのは圧倒的な心理戦、そして頭脳戦だ。 様々な支給品や地形を生かしたその戦闘スキルは他のロワを見渡しても匹敵するものはいないほどの独創性に満ちている。 だが、彼女を"最凶"と言わしめる訳はそれだけではない。 永遠神剣ならばギャルゲロワの大半の人間が使った。 武器庫にならば某女装戦士だってそれ以上の存在へと進化した。 では一体彼女が最凶の名を欲しいままにした理由とは? 彼女がロワにて、全ての人間を恐怖のどん底へと叩き落したその原因。 それは――やはり彼女が持つ生首収集癖であろう。 「さてと、首を……集めましょうか」 歩く頭脳戦はにやりと口元を歪め、支給品の大鉈を取り出した。 自分にとってロワに参加させられたことは大した問題ではない。 首、ただ首さえ手に入れることが出来れば自分の心は満たされるのである。 しかも、ただ集めるだけではない。 その後のアフターケアも完璧な本格派であると自負している。 切り落とした生首はアルコールにて保存し、しっかりとコレクションするつもりである。 時々勢い余って手に入れた首に悪戯をし過ぎてしまうこともあるが、そんなことは気にしない。 彼女はポジティブなのである。 「ふふふ……楽しみですね。いったいどんな首が――」 「見つけましたっ!!」 「――ッ!?」 恍惚の表情を浮かべていた歩く頭脳戦の背後でガチャっという扉を開く音と共に、女の声が響いた。 襲撃者だろうか? 確かに、極端に目立つ位置である校舎の屋上に長居をし続けたのは明らかな失態である。 彼女は当然大鉈を構え、臨戦態勢で振り返った。しかし、 「ようやく見つけました……ご主人様!!」 「な――ご、ご主人様?」 背後に居たのは明らかに戦う力を持たない幼い少女だった。 ご主人様? あどけない少女の口から発せられた一言に思わず首を傾げる歩く頭脳戦。 少女はスウッと息を大きく吸い込むと、更に意味不明な言葉を続ける。 「はい、ご主人様です」 「……どういうことでしょう。それにあなた……お名前は?」 「はわわ、あの。姓は諸葛、名は亮。字は孔明――またの名を管理人・したらば孔明ですっ!」 殺る気満々だった歩く頭脳戦もさすがに少女のあまりの無垢な笑顔を見て、襲い掛かることは出来なかった。 なぜなら本来彼女のマーダー区分は奉仕マーダー。 確かに生首を集めることには興味津々だが、奉仕相手もいないのに誰彼構わず殺して回る意思はなかったのだ。 「なるほど、したらば孔明さんですか。しかし、何故私がご主人様なのでしょう?  英国式メイド以外はぶっちゃけ趣味ではないのですが」 「それは――刷り込みだからです」 「……刷り込み?」 「はい。キャラ的に私がこの空間で初めて見た方には、私のご主人様になってもらわないといけないんです」 そしてしたらば孔明はニッコリと微笑んだ。 歩く頭脳戦は逡巡する。目の前の少女の生首をゲットすることは容易である。 だが、孔明というからには恐らく類稀な戦術能力を持っている筈。 さっくりズガンしてしまうのは上策ではないだろう。 「分かりました。私は歩く頭脳戦。あなたのご主人様として――」 「あっ!!」 「……どうしました?」 歩く頭脳戦がしたらば孔明のご主人様となることを承認しようとした瞬間、少女は不可解な大声を上げた。 当然、歩く頭脳戦は顔を顰め、不機嫌そうな声でしたらば孔明に問い掛ける。 「忘れてました! は、はわわ、ご、ご主人様、敵が来ちゃいます! 「は……?」 歩く頭脳戦が訝しげな眼で再度したらば孔明の顔を除き込んだ瞬間だった。 屋内へと続くドアが開き、そこから明らかに殺る気に満ちた顔の少年が現れた。 そう――つまり、したらば孔明がここまで呼び寄せたであろうマーダーという訳だ。 彼女は頭を抱えた。 なにしろ自分は「孔明使えねー」と文句を言う暇もなく、目の前の少年の相手をしなければならないのだから。 【深夜】【E-5 学校屋上】 【歩く頭脳戦@ギャルゲロワ】 【装備品:なし】 【道具:支給品一式、大鉈@ギャルゲロワ、不明支給品(ランダムアイテム)】 【状態:健康】 【思考・行動】 基本:生首を集める。 1:適当にゲームに乗っている人間、気に入らない人間の生首を集める 2:したらば孔明を利用して生き残る。 ※外見はSHUFFLE!のネリネ。 【管理人・したらば孔明@アニロワ2nd】 【装備品:なし】 【道具:支給品一式、不明支給品(ランダムアイテム)】 【状態:健康】 【思考・行動】 基本:ご主人様を勝利に導く 1:て、敵が来ちゃいました! ※諸葛亮としての実力は未知数。 ※外見は恋姫†無双の諸葛亮。 【まとめキング@ライダーロワ】 【状態】健康 【装備】オールオーバー@ライダーロワ 【道具】携帯電話@現実 【所持品】支給品一式(未確認) 【思考・行動】 基本:殺し合いを楽しむ。 1:遊び相手を探す。 2:気に入らない書き手の悪評を広める。 ※外見は真紅のジャケットを着た茶髪の少年です。 ※コーカサスUDに酷似した姿に変身できます。 |045:[[同郷の人間はよく知る人物が、想定外のことするとは予想できない。]]|投下順に読む|047:[[ドSとの出会い]]| |045:[[同郷の人間はよく知る人物が、想定外のことするとは予想できない。]]|時系列順に読む|047:[[ドSとの出会い]]| ||歩く頭脳戦|064:[[首狩り女と不死者]]| ||管理人・したらば孔明|064:[[首狩り女と不死者]]| ||まとめキング|064:[[首狩り女と不死者]]| ----

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