スーパー書き手大戦

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「ちっ……どうして俺がこんなふざけた事に巻き込まれなきゃならんのだ」  説明が終わった後、転送された場所に座り込み、物思いに耽る男が一人。『闇その2』である。 「そもそも何だこの名前は。その2、なんてまるでモブキャラみたいな扱いじゃねぇか。まぁ『闇』ってのは認めるがな」  一人納得するようにうんうんと頷く闇その2。それもそのはず、彼はスパロワにて工場組の崩壊を引き起こした書き手なのだから。 「だが気にいらねぇな……」  彼が言ったのは自分がここに連れてこられたことに対して、ではない。あまりにカッコ悪い自分の名前が、である。  確かに彼の書いた作品数自体は自ロワの他の書き手と比べても少ないであろう。しかしだからといってこんなテンプレみたいな名前はご免被る。 「変えさせてやる……俺の名前を! もっとイカした、漫画ロワやアニロワにも劣らないくらいのなァ!」  彼の挙げたロワの書き手の名前がカッコいいかどうかはともかくとして、自分をこんな名前にした主催者だけは許さない。  闇その2は栄光を掴むべく主催者を打倒することを決意したのだった。 「しかし仲間がいるな……それにご丁寧に用意されている首輪を解除しなくちゃならんしな……面倒だ」  まあそれについてはおいおい考えることにしよう。まずはロワの定番、支給品の確認だ。 「何が出るかな、何が出るかな、何が出るかな~ちゃちゃちゃちゃん♪」  ご○げんようのテーマを口ずさみながらデイパックの中身を確認する。 「む? これは……」  出てきたのはロボゲ板住民ならば誰でも知っているであろう、赤い彗星シャアが最後に乗り込み、アムロ・レイのνガンダムと死闘を繰り広げた機体……サザビーだった。もちろん、デイパックに入る理由は大人の事情で割愛である。 「フ、フフ、ハハハハッ! 成程、まさに俺に相応しい機体だ!」  自身がスパロワの書き手であることからロボ系の支給品が来るとは思っていたが……まさかここまで高性能なものを寄越してくれるとは。これならあの化け物クラスがウヨウヨいる漫画やアニの書き手を相手にしても互角以上に戦える。しかし一つ問題がある。 「俺はニュータイプじゃないぞ……」  サザビーの最大の武器であるファンネルはニュータイプでなければ使うことすら叶わない。闇その2は現代の日本に生まれた日本人であり、宇宙進出などまだまだ遠い未来の話であるからして、ニュータイプ能力など会得しているわけがなかったのである。 「……まあいい。それ以外の武装は豊富に揃っているだろうしな」  コクピットに乗り込んでシステム系統のチェックを始めようと思ったとき、背後から一人の男が声をかけた。 「ほぅ……中々面白そうなモノを持ってるじゃないの」 「!?」  まったく気配を感じさせずに忍び寄ってきていた人物の存在に、闇その2は驚愕した。慌てて後ろを向きその人物を確認する。 「おいーす! 俺様はThe god og chos……人呼んでカオス神様だ。まぁここはフランクにカオちゃんとでも呼んでくれぃ」  実に馴れ馴れしく手を挙げて挨拶するThe god of chaosことカオちゃんに、闇その2は呆気に取られるばかりだった。 「どうした? 続きはいいのか? その赤いザリガニに乗り込んで巨悪に立ち向かうんじゃあなかったのかい?」  ザリガニじゃない、サザビーだとスパロワ書き手として小一時間説教してやりたい気分に駆られたがそんなことをしている場合ではない。 「貴様……何者だ」 「だから言ったじゃないの。俺様はThe god of chaos。カオちゃんだってば」 「俺が訊いているのはそんなことじゃ――」 「そうそう、付け加えとくと俺様は葉鍵3の……カオスルートの書き手だ」  続きを紡ごうとした闇その2の表情が強張り、反射的にカオちゃんと距離を取る。  闇その2は知っている。パロロワ界に於いてあのカオスロワに匹敵するものを執筆している書き手がいることを。そして……奴がイヴの夜に、ガチホモSSを投下したことも。 「そうか……なら貴様は、俺の敵だ」  ひらりと身を翻すと、闇その2はサザビーのコクピットに乗り込み、ハッチを閉め、サザビーを起動させる。 「あらま、いきなり戦いっスか」 「貴様を放置しておくわけにはいかない」  奴のことは噂程度にしか知らないがとにかくカオスな話を書きまくっているらしい。そんな奴だ、まずこの殺し合いに乗っているはずだった。  それより何より……闇その2は、ガチホモが大の苦手だった。 「いいねぇいいねぇ、これは所謂悪を叩き潰す正義の味方のお話……燃え展開だなぁそうだろう?」  余裕綽々という調子でぱちぱちと拍手するカオちゃん。その様子に闇その2は顔をしかめながらも言い放つ。 「余裕なのは結構なことだが……いくら貴様とは言えどモビルスーツを相手に戦えるのか?」  そう言われると、カオちゃんは少し悩むような表情になる。 「むぅ、確かになぁ……確かに、ちぃーっと厳しいと言わざるを得ないねぇ」  しかし、それでも人を小馬鹿にしたような口調は変えない。苛立った闇その2が一思いにビームサーベルで焼き殺してやろうとサザビーの腕を動かした時だった。 「でもロボットを持ってるのはお前だけじゃないもんねー! アヴ・カミュ! ショーターイム!」  カオちゃんがどこからか取り出した腕時計に呼びかける。 「なっ、それはビッグオーの……」  闇その2が突っ込もうとした瞬間、地面が激しく揺れ、カオちゃんの背後で木々が倒れ、女性型と思しきロボットの顔がせり出していく。 『お父様……お仕事?』  そしてあろうことか、そのロボットは呼び出した主に応えるかの如く音声と思しきものを発する。 「喋って……いるだと」  スパロボでも見たことのない機体だが、その上喋るとは。突如として現れた脅威に、闇その2は慄かずにはいられなかった。  カオちゃんは「そうだよ、お楽しみの時間だ……愛しきカミュよ」と聞いた闇その2がゾクッとするくらいの優しい声で言うと、アヴ・カミュに乗り込む。  途端、全てをなぎ倒すかのような激しい嵐が巻き起こり二対の黒き翼が上下に揺れ、ゆっくりとアヴ・カミュを上空に押し上げる。同時に、その全体が明らかになる。  完璧な女性の体型をそのまま形にしたような丸みを帯びた肢体、美しく揺らめく銀色の髪、そしておっぱい。まさにそれは……『美』であった。 (っ! 気を取られてる場合じゃない!)  サザビーもバーニアを利用し、崩れ往く地面から距離を取って、改めてアヴ・カミュと対峙する。 「さてさて……どんなことをして楽しませてくれるのかなぁ? ザリガニのモノマネか? 俺様はお笑いも好きだがなぁ……まぁ何でもいい、俺様を……楽しませてみせろッ!」  カオちゃんはアヴ・カミュを通して叫ぶと、ゆっくりとカミュの細く、白い手を天へ、蒼穹の空へと向ける。 『――ヒム・トゥスカイ』 「――!」  それは予感だった。カミュの放った言葉がどんな意味を為すのかなど、考える暇はなかった。  離れた時と同じくバーニアを噴射させ、横に跳ぶようにして移動した瞬間……まるで噴火のように、地面……いや虚空から、炎が噴き上がった。後一歩反応が遅れていれば……まずその攻撃に巻き込まれていたであろう。 「舐めた真似をっ!」  ビームショットライフルを飛んだままの体勢で構えると、アヴ・カミュ目掛けて連射する。やはりスパロワの書き手である故か、不安定な姿勢ながらもその狙いは外していない。しかしカミュは避ける素振りを見せるどころか、棒立ちの姿勢のまま、また不可思議な言葉を唱える。 『――テヌ・トゥスカイ』  すると今度は、カミュを守るようにして唱えた本人の数倍はあろうかという巨大な岩石が突如として現れ、ビームを遮る。  もちろんそれは岩石であるから直撃を受けた途端、ぼろぼろと崩れ落ちてしまったのだがどれ一つとしてカミュにビームを届かせてはいなかった。 「……成程、ただの機体ではなさそうだ」  闇その2はニヤリと笑うと、ビームサーベルを抜き放ち眼前の好敵手へと向けて迫る。遠距離がダメでも、近距離ならどうだ。白兵戦はモビルスーツのお手の物である。  高速で迫るサザビーに対し、ようやくカミュが動きを見せた。二対の翼をせわしく動かし始めると、カミュもサザビーに接近してくる。 (何!? 距離を取らないのか!?)  てっきり逃げて距離を取るかと思ったのだが、しかし関係ない。正面から真っ二つにしてくれる。  サザビーがサーベルを振りかぶった瞬間、カミュの手から黒いオーラのようなものが溢れ出し、それが剣の形を為していく。 「ビームサーベルまで持っているか! ならば……勝負!」  サザビーの振り下ろしたビームサーベルと、カミュの黒い剣がぶつかり合いバチッと火花を散らす。  パワーで押し切ろうとするサザビーを、しかしカミュも負けじと押し返す。サーベルの力は全くの互角だった。 「ハハハハ! 面白い! 面白くなってきた! いいぞこの調子だ、もっと俺様を楽しませろ…… ガチホモだろうがガチレズだろうがスパロボだろうが……楽しけりゃいい……俺様を飽きさせるな! 楽しませろ、笑わせろ、もっと俺様を満足させてみせろ! 神様ってのは……いつだって退屈してるのだからなァ!」  カオちゃんが叫ぶと、カミュが剣を返し、弾いて距離を取った。お互いの距離が、数十メートルは離れる。  それが、第二ラウンドの開始を告げていた。 【深夜】【G-1 荒地】 【闇その2@スパロワ】 【状態】サザビーに乗り込んでいる 【装備】サザビー 【道具】支給品一式、まだ何かあるかも 【思考・行動】 基本:カッコいい名前をつけ直し、主催者を倒す 1:目の前のアヴ・カミュを倒す 2:全力全開だ! 3:ところで首輪はどうしよう? ※今はファンネルが使えません(そのうち覚醒するかも) ※モビルスーツの操縦には長けているようです 【The god of chaos@葉鍵3】 【状態】絶好調であるっ! 【装備】アヴ・カミュ@葉鍵3 【道具】支給品一式、他にもあるかも 【思考・行動】 基本:常に快楽を求める 1:目の前のザリガニと心躍るような燃え展を楽しみたい 2:ガチホモ・ガチレズ・陵辱からお笑いまで何でも(楽しめるなら)可! 3:カミュは俺の嫁 ※アヴ・カミュは土の術法(テヌ・トゥスカイ)、火の術法(ヒム・トゥスカイ)が使用可能。他にも色々な術法が使えるかも ※アヴ・カミュの全長はアヴ・カムゥと同じくらい ※できればカオちゃんと呼んで欲しいようです |038:[[やらないか?]]|投下順に読む|040:[[無題>無題(1047)]]| |038:[[やらないか?]]|時系列順に読む|040:[[無題>無題(1047)]]| ||闇その2|058:[[超展開! 漆黒と真紅は混迷の果てに何を見たか!?]]| ||The god of chaos|058:[[超展開! 漆黒と真紅は混迷の果てに何を見たか!?]]|
「ちっ……どうして俺がこんなふざけた事に巻き込まれなきゃならんのだ」  説明が終わった後、転送された場所に座り込み、物思いに耽る男が一人。『闇その2』である。 「そもそも何だこの名前は。その2、なんてまるでモブキャラみたいな扱いじゃねぇか。まぁ『闇』ってのは認めるがな」  一人納得するようにうんうんと頷く闇その2。それもそのはず、彼はスパロワにて工場組の崩壊を引き起こした書き手なのだから。 「だが気にいらねぇな……」  彼が言ったのは自分がここに連れてこられたことに対して、ではない。あまりにカッコ悪い自分の名前が、である。  確かに彼の書いた作品数自体は自ロワの他の書き手と比べても少ないであろう。しかしだからといってこんなテンプレみたいな名前はご免被る。 「変えさせてやる……俺の名前を! もっとイカした、漫画ロワやアニロワにも劣らないくらいのなァ!」  彼の挙げたロワの書き手の名前がカッコいいかどうかはともかくとして、自分をこんな名前にした主催者だけは許さない。  闇その2は栄光を掴むべく主催者を打倒することを決意したのだった。 「しかし仲間がいるな……それにご丁寧に用意されている首輪を解除しなくちゃならんしな……面倒だ」  まあそれについてはおいおい考えることにしよう。まずはロワの定番、支給品の確認だ。 「何が出るかな、何が出るかな、何が出るかな~ちゃちゃちゃちゃん♪」  ご○げんようのテーマを口ずさみながらデイパックの中身を確認する。 「む? これは……」  出てきたのはロボゲ板住民ならば誰でも知っているであろう、赤い彗星シャアが最後に乗り込み、アムロ・レイのνガンダムと死闘を繰り広げた機体……サザビーだった。もちろん、デイパックに入る理由は大人の事情で割愛である。 「フ、フフ、ハハハハッ! 成程、まさに俺に相応しい機体だ!」  自身がスパロワの書き手であることからロボ系の支給品が来るとは思っていたが……まさかここまで高性能なものを寄越してくれるとは。これならあの化け物クラスがウヨウヨいる漫画やアニの書き手を相手にしても互角以上に戦える。しかし一つ問題がある。 「俺はニュータイプじゃないぞ……」  サザビーの最大の武器であるファンネルはニュータイプでなければ使うことすら叶わない。闇その2は現代の日本に生まれた日本人であり、宇宙進出などまだまだ遠い未来の話であるからして、ニュータイプ能力など会得しているわけがなかったのである。 「……まあいい。それ以外の武装は豊富に揃っているだろうしな」  コクピットに乗り込んでシステム系統のチェックを始めようと思ったとき、背後から一人の男が声をかけた。 「ほぅ……中々面白そうなモノを持ってるじゃないの」 「!?」  まったく気配を感じさせずに忍び寄ってきていた人物の存在に、闇その2は驚愕した。慌てて後ろを向きその人物を確認する。 「おいーす! 俺様はThe god og chos……人呼んでカオス神様だ。まぁここはフランクにカオちゃんとでも呼んでくれぃ」  実に馴れ馴れしく手を挙げて挨拶するThe god of chaosことカオちゃんに、闇その2は呆気に取られるばかりだった。 「どうした? 続きはいいのか? その赤いザリガニに乗り込んで巨悪に立ち向かうんじゃあなかったのかい?」  ザリガニじゃない、サザビーだとスパロワ書き手として小一時間説教してやりたい気分に駆られたがそんなことをしている場合ではない。 「貴様……何者だ」 「だから言ったじゃないの。俺様はThe god of chaos。カオちゃんだってば」 「俺が訊いているのはそんなことじゃ――」 「そうそう、付け加えとくと俺様は葉鍵3の……カオスルートの書き手だ」  続きを紡ごうとした闇その2の表情が強張り、反射的にカオちゃんと距離を取る。  闇その2は知っている。パロロワ界に於いてあのカオスロワに匹敵するものを執筆している書き手がいることを。そして……奴がイヴの夜に、ガチホモSSを投下したことも。 「そうか……なら貴様は、俺の敵だ」  ひらりと身を翻すと、闇その2はサザビーのコクピットに乗り込み、ハッチを閉め、サザビーを起動させる。 「あらま、いきなり戦いっスか」 「貴様を放置しておくわけにはいかない」  奴のことは噂程度にしか知らないがとにかくカオスな話を書きまくっているらしい。そんな奴だ、まずこの殺し合いに乗っているはずだった。  それより何より……闇その2は、ガチホモが大の苦手だった。 「いいねぇいいねぇ、これは所謂悪を叩き潰す正義の味方のお話……燃え展開だなぁそうだろう?」  余裕綽々という調子でぱちぱちと拍手するカオちゃん。その様子に闇その2は顔をしかめながらも言い放つ。 「余裕なのは結構なことだが……いくら貴様とは言えどモビルスーツを相手に戦えるのか?」  そう言われると、カオちゃんは少し悩むような表情になる。 「むぅ、確かになぁ……確かに、ちぃーっと厳しいと言わざるを得ないねぇ」  しかし、それでも人を小馬鹿にしたような口調は変えない。苛立った闇その2が一思いにビームサーベルで焼き殺してやろうとサザビーの腕を動かした時だった。 「でもロボットを持ってるのはお前だけじゃないもんねー! アヴ・カミュ! ショーターイム!」  カオちゃんがどこからか取り出した腕時計に呼びかける。 「なっ、それはビッグオーの……」  闇その2が突っ込もうとした瞬間、地面が激しく揺れ、カオちゃんの背後で木々が倒れ、女性型と思しきロボットの顔がせり出していく。 『お父様……お仕事?』  そしてあろうことか、そのロボットは呼び出した主に応えるかの如く音声と思しきものを発する。 「喋って……いるだと」  スパロボでも見たことのない機体だが、その上喋るとは。突如として現れた脅威に、闇その2は慄かずにはいられなかった。  カオちゃんは「そうだよ、お楽しみの時間だ……愛しきカミュよ」と聞いた闇その2がゾクッとするくらいの優しい声で言うと、アヴ・カミュに乗り込む。  途端、全てをなぎ倒すかのような激しい嵐が巻き起こり二対の黒き翼が上下に揺れ、ゆっくりとアヴ・カミュを上空に押し上げる。同時に、その全体が明らかになる。  完璧な女性の体型をそのまま形にしたような丸みを帯びた肢体、美しく揺らめく銀色の髪、そしておっぱい。まさにそれは……『美』であった。 (っ! 気を取られてる場合じゃない!)  サザビーもバーニアを利用し、崩れ往く地面から距離を取って、改めてアヴ・カミュと対峙する。 「さてさて……どんなことをして楽しませてくれるのかなぁ? ザリガニのモノマネか? 俺様はお笑いも好きだがなぁ……まぁ何でもいい、俺様を……楽しませてみせろッ!」  カオちゃんはアヴ・カミュを通して叫ぶと、ゆっくりとカミュの細く、白い手を天へ、蒼穹の空へと向ける。 『――ヒム・トゥスカイ』 「――!」  それは予感だった。カミュの放った言葉がどんな意味を為すのかなど、考える暇はなかった。  離れた時と同じくバーニアを噴射させ、横に跳ぶようにして移動した瞬間……まるで噴火のように、地面……いや虚空から、炎が噴き上がった。後一歩反応が遅れていれば……まずその攻撃に巻き込まれていたであろう。 「舐めた真似をっ!」  ビームショットライフルを飛んだままの体勢で構えると、アヴ・カミュ目掛けて連射する。やはりスパロワの書き手である故か、不安定な姿勢ながらもその狙いは外していない。しかしカミュは避ける素振りを見せるどころか、棒立ちの姿勢のまま、また不可思議な言葉を唱える。 『――テヌ・トゥスカイ』  すると今度は、カミュを守るようにして唱えた本人の数倍はあろうかという巨大な岩石が突如として現れ、ビームを遮る。  もちろんそれは岩石であるから直撃を受けた途端、ぼろぼろと崩れ落ちてしまったのだがどれ一つとしてカミュにビームを届かせてはいなかった。 「……成程、ただの機体ではなさそうだ」  闇その2はニヤリと笑うと、ビームサーベルを抜き放ち眼前の好敵手へと向けて迫る。遠距離がダメでも、近距離ならどうだ。白兵戦はモビルスーツのお手の物である。  高速で迫るサザビーに対し、ようやくカミュが動きを見せた。二対の翼をせわしく動かし始めると、カミュもサザビーに接近してくる。 (何!? 距離を取らないのか!?)  てっきり逃げて距離を取るかと思ったのだが、しかし関係ない。正面から真っ二つにしてくれる。  サザビーがサーベルを振りかぶった瞬間、カミュの手から黒いオーラのようなものが溢れ出し、それが剣の形を為していく。 「ビームサーベルまで持っているか! ならば……勝負!」  サザビーの振り下ろしたビームサーベルと、カミュの黒い剣がぶつかり合いバチッと火花を散らす。  パワーで押し切ろうとするサザビーを、しかしカミュも負けじと押し返す。サーベルの力は全くの互角だった。 「ハハハハ! 面白い! 面白くなってきた! いいぞこの調子だ、もっと俺様を楽しませろ…… ガチホモだろうがガチレズだろうがスパロボだろうが……楽しけりゃいい……俺様を飽きさせるな! 楽しませろ、笑わせろ、もっと俺様を満足させてみせろ! 神様ってのは……いつだって退屈してるのだからなァ!」  カオちゃんが叫ぶと、カミュが剣を返し、弾いて距離を取った。お互いの距離が、数十メートルは離れる。  それが、第二ラウンドの開始を告げていた。 【深夜】【G-1 荒地】 【闇その2@スパロワ】 【状態】サザビーに乗り込んでいる 【装備】サザビー 【道具】支給品一式、まだ何かあるかも 【思考・行動】 基本:カッコいい名前をつけ直し、主催者を倒す 1:目の前のアヴ・カミュを倒す 2:全力全開だ! 3:ところで首輪はどうしよう? ※今はファンネルが使えません(そのうち覚醒するかも) ※モビルスーツの操縦には長けているようです 【The god of chaos@葉鍵3】 【状態】絶好調であるっ! 【装備】アヴ・カミュ@葉鍵3 【道具】支給品一式、他にもあるかも 【思考・行動】 基本:常に快楽を求める 1:目の前のザリガニと心躍るような燃え展を楽しみたい 2:ガチホモ・ガチレズ・陵辱からお笑いまで何でも(楽しめるなら)可! 3:カミュは俺の嫁 ※アヴ・カミュは土の術法(テヌ・トゥスカイ)、火の術法(ヒム・トゥスカイ)が使用可能。他にも色々な術法が使えるかも ※アヴ・カミュの全長はアヴ・カムゥと同じくらい ※できればカオちゃんと呼んで欲しいようです |038:[[やらないか?]]|投下順に読む|040:[[無題>無題(1047)]]| |038:[[やらないか?]]|時系列順に読む|040:[[無題>無題(1047)]]| ||闇その2|058:[[超展開! 漆黒と真紅は混迷の果てに何を見たか!?]]| ||The god of chaos|058:[[超展開! 漆黒と真紅は混迷の果てに何を見たか!?]]| ----

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