エンゲージ

「エンゲージ」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

エンゲージ」(2008/01/29 (火) 21:32:54) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

 木々がまばらになり、枝の間から星影がのぞく。そろそろ街が近いのだろう。 「ねえ、今のうちに支給品の確認をしておいた方がよくないかしらー?」  コロンビーヌの言葉に、ギャグ将軍は頷いた。 「敵を知り、己を知れば百戦危うからず。至言よの」  その言葉とともに背負ったデイパックを下ろし、開いて中をのぞく。  最初に手に触れたものを取り出した時、緑の目が月の光にきらりと輝いた。 「む、これは……」  思い出深いライダーブレスがそこにあった。  なんとなく、それを腕に填めてみる。  刹那、闇を切り裂いて現れた黄金のコーカサスゼクターは、スコーンという軽やかな音を立てて彼の後頭部をどつくと、再び闇に消えた。  つまり彼はあのゼクターの資格者ではないということだ。ライダーロワでも、ジャーク将軍は資格者ではなかった。そして、その場のノリと勢いで資格者となった小沢澄子と恋愛フラグを立てることになる。  自らがフラグを立てる道具として用いた支給品が自らに支給される。これぞまさしく、運命というものではあるまいか。  これを以て自らフラグを立てよ、との。 「なんかそれ、しょぼくない?」  コロンビーヌの素直な感想に苦笑すると、彼はさらに荷物を探った。  やけにかさばる包みを引っ張り出し、封を解く。  出て来たのは、上品な作りのコーヒーセットであった。 「ふむ、これは……当たり、だな」  他ロワの事情に疎い彼は、『コーヒーセット』がパロロワ界全般においてどのような意味を持つかを知らない。ただ、恋愛フラグを盛り上げるのに使えるという認識を持ったのみである。  付属の豆は日本では入手すら不可能に近い逸品、ウストー・ド・ボマニエールのハウスブレンド。更にはピエール・マルコリーニのチョコレートまでついている。  まさに、苦い大人の恋愛を演出するには最高の小道具と言えよう(スイーツ(笑)的な意味で)。  そしてコーヒーの用法は恋愛フラグの強化ばかりではない。あらかじめ口に含んでおき、誰かが渾身のギャグを繰り出したタイミングで思い切り吹き出せば、そのギャグの面白さを明確に表現することが出来る。  愛とギャグを掲げる怪人書き手に取って、まさに万能の武器。それがコーヒーセットなのだ。 「さて。そちの支給品は?」  ジャークの仮面同様、黄金に光り輝くコーヒーセットをうっとりと眺めていたコロンビーヌは、促されて自らの荷物を解いた。そこにもやはりかさばる包みが入っている。  開けてみると、こちらは銀のティーセットであった。付属の茶葉はマニアックにもベッチマン・アンド・バートンのエデンローズ。淡い薔薇の花びらを浮かべた名品ときた。  コロンビーヌにとって、それは乙女の甘酸っぱい恋愛にはなくてはならない小道具であった。  付属のショートブレッドとともにテーブルに並べれば、いかにも優雅なティータイムの完成だ。憧れの人とこのティーセットを挟んで頬を染めるもよし、届かぬ思いに漏らした溜息で、琥珀色の水面を揺らすも良し。  恋に恋した自動人形書き手にとって、最高の友。それがティーセットなのだ。 「これさえあれば、余の戦略は鉄板。ククククク……ワーッハッハッハ!」 「これさえあれば、私の夢も実現するわ。うふふふふっ……あははははっ!」  丑三つ時の森に、男女の高らかな笑いがこだまする。  神聖モテモテ王国、いや新生クライシス帝国の夜明けは近い、かもしれない。 【黎明】【B-7 森林の中】 【ギャグ将軍@ライダーロワ】 【状態】健康 【装備】杖@ライダーロワ ジャーク将軍のマント@ライダーロワ 【道具】支給品一式、コーヒーセット一式@スパロワ、コーカサスブレス&ゼクター@ライダーロワ(資格者ではないので変身はできません) 【思考・行動】 基本:新生クライシス帝国の結成 1:町を出て同志を集める。 2:コーカサスゼクターの資格者を探し、フラグを立てる。 3:殺し合いに乗るかどうかは保留。 ※ジャークミドラに似た、ギャーグミドラに変身できます。 ※制限がライダーロワ基準だと思い込んでいます。 ※アルレッキーノ・ドットーレに興味を持ったようです。 【コロンビーヌ@漫画ロワ】 【状態】健康 【装備】ゾナハ蟲@からくりサーカス 【道具】支給品一式、ティーセット一式、他未確認。 【思考・行動】 基本:恋愛がしたい。 1:ギャグ将軍についていく。 2:ギャグ将軍と話のつくりが気が合う。 3:優雅なティータイムを実現。 ※影の繋ぎ手・仮面ライダー書き手に興味を持ったそうです。 |036:[[無題>無題(993)]]|投下順に読む|038:[[AAA(トライエース)は永遠に不滅です]]| |033:[[『必殺技は受け止めなければならない』]]|時系列順に読む|043:[[彷徨の雷鳴]]| |034:[[ギャグ将軍の道標]]|ギャグ将軍|080:[[ほとんど無害]]| |034:[[ギャグ将軍の道標]]|コロンビーヌ|080:[[ほとんど無害]]| ----
 木々がまばらになり、枝の間から星影がのぞく。そろそろ街が近いのだろう。 「ねえ、今のうちに支給品の確認をしておいた方がよくないかしらー?」  コロンビーヌの言葉に、ギャグ将軍は頷いた。 「敵を知り、己を知れば百戦危うからず。至言よの」  その言葉とともに背負ったデイパックを下ろし、開いて中をのぞく。  最初に手に触れたものを取り出した時、緑の目が月の光にきらりと輝いた。 「む、これは……」  思い出深いライダーブレスがそこにあった。  なんとなく、それを腕に填めてみる。  刹那、闇を切り裂いて現れた黄金のコーカサスゼクターは、スコーンという軽やかな音を立てて彼の後頭部をどつくと、再び闇に消えた。  つまり彼はあのゼクターの資格者ではないということだ。ライダーロワでも、ジャーク将軍は資格者ではなかった。そして、その場のノリと勢いで資格者となった小沢澄子と恋愛フラグを立てることになる。  自らがフラグを立てる道具として用いた支給品が自らに支給される。これぞまさしく、運命というものではあるまいか。  これを以て自らフラグを立てよ、との。 「なんかそれ、しょぼくない?」  コロンビーヌの素直な感想に苦笑すると、彼はさらに荷物を探った。  やけにかさばる包みを引っ張り出し、封を解く。  出て来たのは、上品な作りのコーヒーセットであった。 「ふむ、これは……当たり、だな」  他ロワの事情に疎い彼は、『コーヒーセット』がパロロワ界全般においてどのような意味を持つかを知らない。ただ、恋愛フラグを盛り上げるのに使えるという認識を持ったのみである。  付属の豆は日本では入手すら不可能に近い逸品、ウストー・ド・ボマニエールのハウスブレンド。更にはピエール・マルコリーニのチョコレートまでついている。  まさに、苦い大人の恋愛を演出するには最高の小道具と言えよう(スイーツ(笑)的な意味で)。  そしてコーヒーの用法は恋愛フラグの強化ばかりではない。あらかじめ口に含んでおき、誰かが渾身のギャグを繰り出したタイミングで思い切り吹き出せば、そのギャグの面白さを明確に表現することが出来る。  愛とギャグを掲げる怪人書き手に取って、まさに万能の武器。それがコーヒーセットなのだ。 「さて。そちの支給品は?」  ジャークの仮面同様、黄金に光り輝くコーヒーセットをうっとりと眺めていたコロンビーヌは、促されて自らの荷物を解いた。そこにもやはりかさばる包みが入っている。  開けてみると、こちらは銀のティーセットであった。付属の茶葉はマニアックにもベッチマン・アンド・バートンのエデンローズ。淡い薔薇の花びらを浮かべた名品ときた。  コロンビーヌにとって、それは乙女の甘酸っぱい恋愛にはなくてはならない小道具であった。  付属のショートブレッドとともにテーブルに並べれば、いかにも優雅なティータイムの完成だ。憧れの人とこのティーセットを挟んで頬を染めるもよし、届かぬ思いに漏らした溜息で、琥珀色の水面を揺らすも良し。  恋に恋した自動人形書き手にとって、最高の友。それがティーセットなのだ。 「これさえあれば、余の戦略は鉄板。ククククク……ワーッハッハッハ!」 「これさえあれば、私の夢も実現するわ。うふふふふっ……あははははっ!」  丑三つ時の森に、男女の高らかな笑いがこだまする。  神聖モテモテ王国、いや新生クライシス帝国の夜明けは近い、かもしれない。 【黎明】【B-7 森林の中】 【ギャグ将軍@ライダーロワ】 【状態】健康 【装備】杖@ライダーロワ ジャーク将軍のマント@ライダーロワ 【道具】支給品一式、コーヒーセット一式@スパロワ、コーカサスブレス&ゼクター@ライダーロワ(資格者ではないので変身はできません) 【思考・行動】 基本:新生クライシス帝国の結成 1:町を出て同志を集める。 2:コーカサスゼクターの資格者を探し、フラグを立てる。 3:殺し合いに乗るかどうかは保留。 ※ジャークミドラに似た、ギャーグミドラに変身できます。 ※制限がライダーロワ基準だと思い込んでいます。 ※アルレッキーノ・ドットーレに興味を持ったようです。 【コロンビーヌ@漫画ロワ】 【状態】健康 【装備】ゾナハ蟲@からくりサーカス 【道具】支給品一式、ティーセット一式、他未確認。 【思考・行動】 基本:恋愛がしたい。 1:ギャグ将軍についていく。 2:ギャグ将軍と話のつくりが気が合う。 3:優雅なティータイムを実現。 ※影の繋ぎ手・仮面ライダー書き手に興味を持ったそうです。 |036:[[無題>無題(993)]]|投下順に読む|038:[[AAA(トライエース)は永遠に不滅です]]| |033:[[『必殺技は受け止めなければならない』]]|時系列順に読む|043:[[彷徨の雷鳴]]| |034:[[ギャグ将軍の道標]]|ギャグ将軍|080:[[スーパーお夜食タイム]]| |034:[[ギャグ将軍の道標]]|コロンビーヌ|080:[[スーパーお夜食タイム]]| ----

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。