汝の名は――なり

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銀の波に飲まれ、思わず眼を閉じた煩悩寺が、次に眼を開けた時、そこは冷たいコンクリートの上だった。 ふと、煩悩寺はデジャビュを感じる。 どこかで見た事のある光景だと。 「……わたしは、ここを、知っている?」 のろのろとあたりを見回す。 そこは打ちっ放しの鉄板に四方を囲まれた狭い正方形の部屋。 天井には規則的に数個の照明、全て暗いまま。 丁度中央部に位置するここからでは見る限り出入り口は無し。 壁際、数メートル上の方にガラス窓が幾つか存在する奇妙な作り。 「……嘘、ここって……」 間違いない。 書き手ロワ2の始動が宣言されたあの部屋だ。 そのことを証明するかのように暗闇から一人の女が姿を現す。 豊満な体に執事服を纏い、腰までの長髪を靡かせる女性。 直接会ったことはない。 それでも煩悩寺は直感で理解した。 「WIKI、管理人?」 「来ましたか、煩悩手。待ちかねましたよ」 wiki管理人。書き手ロワ2の主催者にして、私のオリジナル。 彼女が、もう一人の自分である私を、情けで助けてくれた……? 「ふふふ、本当なら感電に任せるつもりだったのですけどね。  今のあなたに少し思うところがありまして。『彼女』に本気を出してもらいました」 『彼女』?誰のことだろう? うろんげにぼーっと考えて、やめる。 『彼女』とやらは空間転移が使える程の実力者だ。 知ったところでまた惨めな思いをするだけ。 そんな煩悩寺の想いを読んだのだろう。WIKI管理人は言葉を続ける。 煩悩寺が逃げ続けた事実を伴って。 「さて、煩悩寺。貴女をここに呼んだのは他でもありません。  貴女も感じていることでしょうが、貴女は今の書き手ロワにおいて明らかに無価値です。  このまま放っておけば誰にも何も残すことなく死んでいくのは明らかでした」 わかってる。あのまま影の繋ぎ師を受け入れていたとしても、待っているのは空気化か鬱要因だ。 体よく主催者の情報を搾り取られて、それで終わり。 自ら一つもフラグを立てなかったツケが回ってきたのだ。 そこで不意にWIKI管理人の顔に憐憫の表情が浮かぶ。 それまでの上から見下ろすのではない。本当に煩悩寺を労る感情に満ちていた。 「ですが、どのような由来であれ、貴女は私で、私は貴女。このまま無価値で空気で終わるのは忍びない。  あの最後の空気王もそのようなことは望まないでしょう。もちろん『彼女』も」 ですから。 貴女に今一度役割を、存在意義を与えてあげましょう、と。 やさしく、やさしく、WIKI管理人は告げる。 「貴女の命には意味がある。むしろこれは貴女にしかできないことです。予約被りのtu4氏ですら代わりにはなれない」 その言葉をどれほど煩悩寺は望んでいたことだろう。 自身の無力さに押し潰された少女にとって、WIKI管理人の言葉は救いに他ならなかった。 だからこそ、続く言葉の意味を、少女はすぐに理解できなかった。 「ここで、彼女に食われて吸収されるという意味が!!」 「え?」 がぶり。 煩悩寺の脳の隅にまでWIKI管理人の声が行き渡るよりも早く、痛みが全身を支配する。 「イダイ、イダイ、イダイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!」 右腕に、何かが噛みついていた。 V字型の角。独特のツインカメラアイ。 緑の装甲。黄色い牙。長い首。 ガンダムヘッド。 そこで煩悩寺は初めて気づく。 Wiki管理人の後ろにそびえるその巨体に。 「デビル、ガンダム?」 「その答えでは50点ですね。せっかくですから、クイズといきましょう」 ザザンザーザザン♪ザザンザーザザン♪ザザンザーザザン♪ ドン!ひゅるるる~♪チャンチャチャーチャチャン それも私だー♪ あれもー私だー♪ あなたもー僕もーやあぱあり私だ~♪イエイ!! チャラララララ~♪ 「さて、この触手ですが。本体は何と呼ばれる存在でしょうか? ヒント1:このBGMそのものです。 ヒント2:貴女の答えたデビルガンダム。 ヒント3:当初の熱血王子のなりきり対象のうち場違いなキャラ」 指パッチンを合図に流れ出した『クイズ それも私だ!!』のテーマソングをBGMにした、WIKI管理人の問いを煩悩寺は死に物狂いで考える。 もしかしたらクイズに正解すれば助かるかもしれないとありもしない希望に縋って。 そして彼女は導き出す。 ユーゼス、デビルガンダム、ウルトラマンというヒントから、一つの答えを。 「まさか、ゼスト!?」 ゼスト。ゲーム、スーパーヒーロー大戦のラスボスにして、スパロワの主催者ユーゼスの切り札。 デビルガンダムにウルトラマンの力を満たすことを最低条件に誕生する黒き超神。 銀色の触手もスパヒロ仕様のデビルガンダムの物だったとすれば。 スパヒロではDGは時空跳躍すら引き起こせる便利要員扱いなのだ。 あの空間転移も説明がつく。 パチパチパチと拍手の音がする。 WIKI管理人と一部の知識を共有するが故にスパロワでのある参加者の末路を知っている煩悩寺は、 己が想像が間違いであって欲しいと首を横に振り続ける。 そんなはずは無いのに。 同一存在である煩悩寺の本気の予想は、WIKI管理人の思考と一ミリ足りともずれはしないのだから。 「正解です。ふふ、書き手ロワも遂に終盤。チート決戦まっさかり。なのに主催者である私が無力なままでは興醒めですからね。  時事ネタ的も適していると今まで存在した全てのロワで発生した負の念を吸収させたのですがね。  どうやら欲張りすぎたらしくこのまま融合すれば私の体が耐えれそうになかった。  そこで貴女の出番です、煩悩寺。負の念に満ちた私と同一存在である貴女をスパロワ仕様のゼストに捧げ、ゼストの方を私に合うように進化させれば!」 一本、二本、三本、四本、五本……。管理人が声を上げてる間にも次々とガンダムヘッドが闇の奥から現れ出で牙を剥ける。 「いや、来ないで、来ないでえええ!!」 『来ないでだなんて。ひどいじゃないですか、ご主人さま。私をずうっとデイパックの奥底に押し込めていたくせに』 「……っひい!?そ、その声って、う、嘘っ!」 嫌だ嫌だと、後ずさるも狭い部屋の中だ。 すぐに煩悩寺は追いつめられる、聞き覚えのある声を発するガンダムヘッドに。 ずっと隣にいた自称マスコットキャラの声を出すガンダムヘッドに!! 「ああ、そうそう。君はどうやら勘違いしているみたいですけどね。 「予約被りに定評のあるtu4氏。彼女にGR2の思念は更新されてはいませんよ?  GR2での貴女はトリップが違いましたからね。新たに別の媒介を用意する必要があったんです」 最も、いくらなんでも新設のロワすぎて、当時は思念を集めきれず、DG細胞を媒介にしてもこの大きさが限界でしたが。 ケラケラと、ケラケラと、Wiki管理人は声を上げて笑いだす。 煩悩寺は認めたくなかった。認めるわけにはいかなかった。 『彼女』は言っていた。私の力はエロスの鐘と『彼女』があって初めて本来の実力が発揮できると。 「……嘘だッ!!大きさが全然違う!!」 「大きさ?スパロワではハロがデビルガンダムと化したくらいじゃないか。なら」 それじゃあ私の力は純正のアニ2書き手としての能力ではなくGR2の補正が入っていたということじゃないか。 本当の私の力は今以上に弱かったということになってしまう。 嫌だ、嫌だ、嫌だ、そんなの、そんなの、認められない!! 「ミニサスペリアがデビルガンダムと化しても何ら不思議は無いでしょう?」 その上その力にまで裏切られたことになってしまう。嫌だ、嫌だああ!! 「やれやれ。我ながらなんてみっともない。いいでしょう。  叫んでいる暇なんてあるんですか?言っておきますが、このミニサスペリア。  思念が少なかった都合上、貴方達とは違い書き手個人というよりも、ロワそのものを属性として背負っているのですよ?」 「GR2の属性って「はい、タイムオーバー。正解はこちらで~す」ま、待っ」 待ってと、煩悩寺が言いきる前に、無数のガンダムヘッドが煩悩寺に食らいつく。 「あ、あああああ、あぁぁああああぁあぁぁあああああぁぁぁああぁああぁぁぁぁ  ああぁぁぁぁぁぁぁああああぁぁああぁああぁああぁああああぁああぁぁああぁぁ  あああああぁぁあぁあぁああああぁぁぁあああぁあぁあああああぁあああぁっっっ!!」 びりびりがりグチュもきゅもきゅぶちしゅじゅぶぶじゅぷぐりごぐじじゅぶじゅぶじうごりがりぶしゅじゅく がぐしゃぷしゃしゃぎりぎりぎちぎりくちゃくちゃずずずミシメリぶしゅグチュぐちゅずぶちゅちゅちゅぶし ごりごりししぐぎりチャピチャドスズボピチャめりめりぶしゅぐじゅザスぶしゃぷしゃぎゅるごくごくごくり 。 服が破かれる。牙がへそを突き破る。指が引きちぎられる。目玉がくり抜かれる。血が飲み干されていく。 つぷりと、へそに突き刺さった牙が、そのまま大きく上下に開かれる。 ぞぷり。肝臓が、腎臓が、膵臓が、肺が。その姿を露わにし、赤い裸身を夜の冷えた空気に晒す。 「待って、私、まだ生きぎあぁぁあぁああぁあああぁぁああぁああああぁああああぁぁぁぁぁぁ、あぐぁう、生きっ、はぁ、 がぁああぁあああぁぁあぁぁぁ、ひゃぁがぁっがががががぁあぁあぁぐぅああぁあああぁぁぁがっ……! ちょ、生きたまま食われるなんて、ひょんなの、いだいいだいいだだだがぁいぃいいぃいいぎぃいぃぃぃががひゃ、 あああぁああぁ……、あ、あ、あ……いやがががぁああぁぁあああぐぁううががぎぎぁああああぁあああぁああぁああっ!! 」 取り出される、取り出される、取り出される。赤い糸を引いた果実が、収穫だとばかりに人体という木からもぎ取られ咀嚼されていく。 「キャラとしての自己の確立……。貴女は私が望んだ進化に至れなかった。それでも」 どどどぐしゅぶしゅずずずメリみちちぷしゃりゅりゅりゅぐちゃちゃぷぶしゅずしゅギチくしゃぶちちミシュメリちゅー ぎちぎちぶしゃしゃざすちゅぐちゅちゅうしゃぷしゃぷぎりずずずじゅりゅぷちぷちゅぷしゃずしゅじゅっじゅっずすすす どどごちゅごきゅごりごりざしゃぶじゅちゅちちちギリュグジャババババどしゅきちゅきちゅじゅっざずずじゅぶじゅぶっ い、や、だ、わた……tu4……こ、たす、け……、エロしsh……。 深い、あまりにも深い闇の中。 どこまでも、どこまでも堕ちていく。 身体が……いや、煩悩寺の全てが、絶望の最下層へと溶け込んでいく。 「感謝しますよ、煩悩寺。貴女は、私の役に立ってくれたのですから。ハハハハハハハハハ!!」 愛でるように、慈しむように、サスペリアは赤い握り拳大の塊を撫で。 かぷりと、嬉々としてそれに噛みつき、砕き、飲み込んだ。 &color(red){【エロスの鐘の煩悩寺@アニロワ2nd 死亡】} 【真夜中】 【主催者本拠地 ホール】 【書き手ロワ2nd WIKI管理人@書き手ロワ2nd】 【状態】:健康 【装備】:???、ミニサスペリア 【道具】:??? 【思考】:  基本:???  1:???    ※容姿は執事服を着た稲田瑞穂@バトルロワイヤルです  ※ミニサスペリアはGR2のtu4氏なあの人の思念から生まれた存在でした。   GR2の属性であるカニバリズムを司っています。   ある程度の空気力と煩悩寺の吸収によりエロスも使えます。   姿はクリーチャーとアニ2をかけてデビルガンダムです。  ※ミニサスペリアと融合してゼスト@スパロワになれます。   外見がどう変化するかは不明です。   ゼストは思念集積用のダイダルゲートを使って様々なロワの負の念を吸収しています。   ぶっちゃけスパ本編より強いかも。   ただ、書き手2の思念は666に横取りされていて入手できませんでした。 |273:[[オーガは子豚を無思慮に蹂躙す]]|投下順に読む|274:[[混沌体験~感電はクールな能力がほしい~]]| |273:[[オーガは子豚を無思慮に蹂躙す]]|時系列順に読む|274:[[混沌体験~感電はクールな能力がほしい~]]| |273:[[オーガは子豚を無思慮に蹂躙す]]|影の繋ぎ師|274:[[混沌体験~感電はクールな能力がほしい~]]| |273:[[オーガは子豚を無思慮に蹂躙す]]|&color(red){エロスの鐘の煩悩寺}|:[[]]| |271:[[カウントダウンツ・ヘブン]]|wiki管理人|:[[]]|
銀の波に飲まれ、思わず眼を閉じた煩悩寺が、次に眼を開けた時、そこは冷たいコンクリートの上だった。 ふと、煩悩寺はデジャビュを感じる。 どこかで見た事のある光景だと。 「……わたしは、ここを、知っている?」 のろのろとあたりを見回す。 そこは打ちっ放しの鉄板に四方を囲まれた狭い正方形の部屋。 天井には規則的に数個の照明、全て暗いまま。 丁度中央部に位置するここからでは見る限り出入り口は無し。 壁際、数メートル上の方にガラス窓が幾つか存在する奇妙な作り。 「……嘘、ここって……」 間違いない。 書き手ロワ2の始動が宣言されたあの部屋だ。 そのことを証明するかのように暗闇から一人の女が姿を現す。 豊満な体に執事服を纏い、腰までの長髪を靡かせる女性。 直接会ったことはない。 それでも煩悩寺は直感で理解した。 「WIKI、管理人?」 「来ましたか、煩悩手。待ちかねましたよ」 wiki管理人。書き手ロワ2の主催者にして、私のオリジナル。 彼女が、もう一人の自分である私を、情けで助けてくれた……? 「ふふふ、本当なら感電に任せるつもりだったのですけどね。  今のあなたに少し思うところがありまして。『彼女』に本気を出してもらいました」 『彼女』?誰のことだろう? うろんげにぼーっと考えて、やめる。 『彼女』とやらは空間転移が使える程の実力者だ。 知ったところでまた惨めな思いをするだけ。 そんな煩悩寺の想いを読んだのだろう。WIKI管理人は言葉を続ける。 煩悩寺が逃げ続けた事実を伴って。 「さて、煩悩寺。貴女をここに呼んだのは他でもありません。  貴女も感じていることでしょうが、貴女は今の書き手ロワにおいて明らかに無価値です。  このまま放っておけば誰にも何も残すことなく死んでいくのは明らかでした」 わかってる。あのまま影の繋ぎ師を受け入れていたとしても、待っているのは空気化か鬱要因だ。 体よく主催者の情報を搾り取られて、それで終わり。 自ら一つもフラグを立てなかったツケが回ってきたのだ。 そこで不意にWIKI管理人の顔に憐憫の表情が浮かぶ。 それまでの上から見下ろすのではない。本当に煩悩寺を労る感情に満ちていた。 「ですが、どのような由来であれ、貴女は私で、私は貴女。このまま無価値で空気で終わるのは忍びない。  あの最後の空気王もそのようなことは望まないでしょう。もちろん『彼女』も」 ですから。 貴女に今一度役割を、存在意義を与えてあげましょう、と。 やさしく、やさしく、WIKI管理人は告げる。 「貴女の命には意味がある。むしろこれは貴女にしかできないことです。予約被りのtu4氏ですら代わりにはなれない」 その言葉をどれほど煩悩寺は望んでいたことだろう。 自身の無力さに押し潰された少女にとって、WIKI管理人の言葉は救いに他ならなかった。 だからこそ、続く言葉の意味を、少女はすぐに理解できなかった。 「ここで、彼女に食われて吸収されるという意味が!!」 「え?」 がぶり。 煩悩寺の脳の隅にまでWIKI管理人の声が行き渡るよりも早く、痛みが全身を支配する。 「イダイ、イダイ、イダイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!」 右腕に、何かが噛みついていた。 V字型の角。独特のツインカメラアイ。 緑の装甲。黄色い牙。長い首。 ガンダムヘッド。 そこで煩悩寺は初めて気づく。 Wiki管理人の後ろにそびえるその巨体に。 「デビル、ガンダム?」 「その答えでは50点ですね。せっかくですから、クイズといきましょう」 ザザンザーザザン♪ザザンザーザザン♪ザザンザーザザン♪ ドン!ひゅるるる~♪チャンチャチャーチャチャン それも私だー♪ あれもー私だー♪ あなたもー僕もーやあぱあり私だ~♪イエイ!! チャラララララ~♪ 「さて、この触手ですが。本体は何と呼ばれる存在でしょうか? ヒント1:このBGMそのものです。 ヒント2:貴女の答えたデビルガンダム。 ヒント3:当初の熱血王子のなりきり対象のうち場違いなキャラ」 指パッチンを合図に流れ出した『クイズ それも私だ!!』のテーマソングをBGMにした、WIKI管理人の問いを煩悩寺は死に物狂いで考える。 もしかしたらクイズに正解すれば助かるかもしれないとありもしない希望に縋って。 そして彼女は導き出す。 ユーゼス、デビルガンダム、ウルトラマンというヒントから、一つの答えを。 「まさか、ゼスト!?」 ゼスト。ゲーム、スーパーヒーロー大戦のラスボスにして、スパロワの主催者ユーゼスの切り札。 デビルガンダムにウルトラマンの力を満たすことを最低条件に誕生する黒き超神。 銀色の触手もスパヒロ仕様のデビルガンダムの物だったとすれば。 スパヒロではDGは時空跳躍すら引き起こせる便利要員扱いなのだ。 あの空間転移も説明がつく。 パチパチパチと拍手の音がする。 WIKI管理人と一部の知識を共有するが故にスパロワでのある参加者の末路を知っている煩悩寺は、 己が想像が間違いであって欲しいと首を横に振り続ける。 そんなはずは無いのに。 同一存在である煩悩寺の本気の予想は、WIKI管理人の思考と一ミリ足りともずれはしないのだから。 「正解です。ふふ、書き手ロワも遂に終盤。チート決戦まっさかり。なのに主催者である私が無力なままでは興醒めですからね。  時事ネタ的も適していると今まで存在した全てのロワで発生した負の念を吸収させたのですがね。  どうやら欲張りすぎたらしくこのまま融合すれば私の体が耐えれそうになかった。  そこで貴女の出番です、煩悩寺。負の念に満ちた私と同一存在である貴女をスパロワ仕様のゼストに捧げ、ゼストの方を私に合うように進化させれば!」 一本、二本、三本、四本、五本……。管理人が声を上げてる間にも次々とガンダムヘッドが闇の奥から現れ出で牙を剥ける。 「いや、来ないで、来ないでえええ!!」 『来ないでだなんて。ひどいじゃないですか、ご主人さま。私をずうっとデイパックの奥底に押し込めていたくせに』 「……っひい!?そ、その声って、う、嘘っ!」 嫌だ嫌だと、後ずさるも狭い部屋の中だ。 すぐに煩悩寺は追いつめられる、聞き覚えのある声を発するガンダムヘッドに。 ずっと隣にいた自称マスコットキャラの声を出すガンダムヘッドに!! 「ああ、そうそう。君はどうやら勘違いしているみたいですけどね。 「予約被りに定評のあるtu4氏。彼女にGR2の思念は更新されてはいませんよ?  GR2での貴女はトリップが違いましたからね。新たに別の媒介を用意する必要があったんです」 最も、いくらなんでも新設のロワすぎて、当時は思念を集めきれず、DG細胞を媒介にしてもこの大きさが限界でしたが。 ケラケラと、ケラケラと、Wiki管理人は声を上げて笑いだす。 煩悩寺は認めたくなかった。認めるわけにはいかなかった。 『彼女』は言っていた。私の力はエロスの鐘と『彼女』があって初めて本来の実力が発揮できると。 「……嘘だッ!!大きさが全然違う!!」 「大きさ?スパロワではハロがデビルガンダムと化したくらいじゃないか。なら」 それじゃあ私の力は純正のアニ2書き手としての能力ではなくGR2の補正が入っていたということじゃないか。 本当の私の力は今以上に弱かったということになってしまう。 嫌だ、嫌だ、嫌だ、そんなの、そんなの、認められない!! 「ミニサスペリアがデビルガンダムと化しても何ら不思議は無いでしょう?」 その上その力にまで裏切られたことになってしまう。嫌だ、嫌だああ!! 「やれやれ。我ながらなんてみっともない。いいでしょう。  叫んでいる暇なんてあるんですか?言っておきますが、このミニサスペリア。  思念が少なかった都合上、貴方達とは違い書き手個人というよりも、ロワそのものを属性として背負っているのですよ?」 「GR2の属性って「はい、タイムオーバー。正解はこちらで~す」ま、待っ」 待ってと、煩悩寺が言いきる前に、無数のガンダムヘッドが煩悩寺に食らいつく。 「あ、あああああ、あぁぁああああぁあぁぁあああああぁぁぁああぁああぁぁぁぁ  ああぁぁぁぁぁぁぁああああぁぁああぁああぁああぁああああぁああぁぁああぁぁ  あああああぁぁあぁあぁああああぁぁぁあああぁあぁあああああぁあああぁっっっ!!」 びりびりがりグチュもきゅもきゅぶちしゅじゅぶぶじゅぷぐりごぐじじゅぶじゅぶじうごりがりぶしゅじゅく がぐしゃぷしゃしゃぎりぎりぎちぎりくちゃくちゃずずずミシメリぶしゅグチュぐちゅずぶちゅちゅちゅぶし ごりごりししぐぎりチャピチャドスズボピチャめりめりぶしゅぐじゅザスぶしゃぷしゃぎゅるごくごくごくり 。 服が破かれる。牙がへそを突き破る。指が引きちぎられる。目玉がくり抜かれる。血が飲み干されていく。 つぷりと、へそに突き刺さった牙が、そのまま大きく上下に開かれる。 ぞぷり。肝臓が、腎臓が、膵臓が、肺が。その姿を露わにし、赤い裸身を夜の冷えた空気に晒す。 「待って、私、まだ生きぎあぁぁあぁああぁあああぁぁああぁああああぁああああぁぁぁぁぁぁ、あぐぁう、生きっ、はぁ、 がぁああぁあああぁぁあぁぁぁ、ひゃぁがぁっがががががぁあぁあぁぐぅああぁあああぁぁぁがっ……! ちょ、生きたまま食われるなんて、ひょんなの、いだいいだいいだだだがぁいぃいいぃいいぎぃいぃぃぃががひゃ、 あああぁああぁ……、あ、あ、あ……いやがががぁああぁぁあああぐぁううががぎぎぁああああぁあああぁああぁああっ!! 」 取り出される、取り出される、取り出される。赤い糸を引いた果実が、収穫だとばかりに人体という木からもぎ取られ咀嚼されていく。 「キャラとしての自己の確立……。貴女は私が望んだ進化に至れなかった。それでも」 どどどぐしゅぶしゅずずずメリみちちぷしゃりゅりゅりゅぐちゃちゃぷぶしゅずしゅギチくしゃぶちちミシュメリちゅー ぎちぎちぶしゃしゃざすちゅぐちゅちゅうしゃぷしゃぷぎりずずずじゅりゅぷちぷちゅぷしゃずしゅじゅっじゅっずすすす どどごちゅごきゅごりごりざしゃぶじゅちゅちちちギリュグジャババババどしゅきちゅきちゅじゅっざずずじゅぶじゅぶっ い、や、だ、わた……tu4……こ、たす、け……、エロしsh……。 深い、あまりにも深い闇の中。 どこまでも、どこまでも堕ちていく。 身体が……いや、煩悩寺の全てが、絶望の最下層へと溶け込んでいく。 「感謝しますよ、煩悩寺。貴女は、私の役に立ってくれたのですから。ハハハハハハハハハ!!」 愛でるように、慈しむように、サスペリアは赤い握り拳大の塊を撫で。 かぷりと、嬉々としてそれに噛みつき、砕き、飲み込んだ。 &color(red){【エロスの鐘の煩悩寺@アニロワ2nd 死亡】} 【真夜中】 【主催者本拠地 ホール】 【書き手ロワ2nd WIKI管理人@書き手ロワ2nd】 【状態】:健康 【装備】:???、ミニサスペリア 【道具】:??? 【思考】:  基本:???  1:???    ※容姿は執事服を着た稲田瑞穂@バトルロワイヤルです  ※ミニサスペリアはGR2のtu4氏なあの人の思念から生まれた存在でした。   GR2の属性であるカニバリズムを司っています。   ある程度の空気力と煩悩寺の吸収によりエロスも使えます。   姿はクリーチャーとアニ2をかけてデビルガンダムです。  ※ミニサスペリアと融合してゼスト@スパロワになれます。   外見がどう変化するかは不明です。   ゼストは思念集積用のダイダルゲートを使って様々なロワの負の念を吸収しています。   ぶっちゃけスパ本編より強いかも。   ただ、書き手2の思念は666に横取りされていて入手できませんでした。 |273:[[オーガは子豚を無思慮に蹂躙す]]|投下順に読む|274:[[混沌体験~感電はクールな能力がほしい~]]| |273:[[オーガは子豚を無思慮に蹂躙す]]|時系列順に読む|274:[[混沌体験~感電はクールな能力がほしい~]]| |273:[[オーガは子豚を無思慮に蹂躙す]]|影の繋ぎ師|274:[[混沌体験~感電はクールな能力がほしい~]]| |273:[[オーガは子豚を無思慮に蹂躙す]]|&color(red){エロスの鐘の煩悩寺}|:[[]]| |271:[[カウントダウンツ・ヘブン]]|wiki管理人|279:[[終末への扉(1)]]|

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