Pray

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Pray」(2008/07/20 (日) 11:10:45) の最新版変更点

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月も星もない暗闇の空の下、二人の吸血鬼――地球破壊爆弾とロリスキーが互いに見つめ合っている。 その光景はとても温かなものだった。 二人は今ではお揃いの巫女服をその身に纏っている。 「これで一件落着か」 「そうですね」 「たく、手間かけさせやがって」 それを離れた所から眺めている3人の戦士。 マダオ、ネコミミスト、DIE/SOULの3人だ。 さっきまで酷い傷を負っていた3人だが、今はだいぶマシだった。 マダオとネコミミストはそれぞれの不死の回復力で傷はあらかた癒えていた。 問題はDIE/SOULだった。 いくら核鉄2個使用と言ってもDIE/SOULの傷はそれ以上に深かった。 今は核鉄に加えてネコミミストがクラールヴィントで回復魔法『静かなる癒し』をかけている。 効果範囲的に3人共対象となるという点も喜ばしかった。 「ネコミミスト、DIE/SOULの治療が終わるのに後どれくらいかかりそうなんだ」 「たぶん、あと10分くらいだと思います」 10分。 マダオはその時間でできる事を考える。 もうロワも既に終盤に突入している。 時間にあまり余裕はない。 「DIE/SOUL、ネコミミスト。  今から言う事は私がこのロワについて考えてみた事だ。  聞き終わったら意見を聞かせてくれ」 そう初めに断ってからマダオはこのロワについての考察を二人に話し始めた。 自分でもこの考察が正しいのかは分からない。 だからこそ二人の意見を聞いてみたいと思った。 3人寄れば文殊の知恵という諺の如く、ここにはロワを代表する書き手が3人もいるのだ。 厳密には書き手本人ではないが、今ここにいる自分は間違いなく存在している。 ならばそれでいい。 『我思う、ゆえに我あり』 つまりはそういう事だ。 「――これが私の考察した内容なんだが、二人はどう思う。  貴重な意見を期待しているぞ」 マダオは自分の考察を余すところ無く二人に公開した。 あとはそれに返ってくる意見を待つばかりである。 「それは……」 「……ありえる、か」 ネコミミストとDIE/SOULの第一の反応は驚愕だった。 それも無理はないとマダオも心中で納得する。 自分も最初にこの考察に至った時は信じられなかったくらいだ。 だが現状この考えは一応理には適っている。 だからこそ二人の意見が聞きたいと思ったのだ。 しかしマダオがその答えを得る事はなかった。 地球破壊爆弾とロリスキーは離れた所で佇んでいた。 ネコミミストとDIE/SOULはマダオの考察に気を取られていた。 マダオはそんな二人からの意見を心待ちにしていた。 だから誰も気づく事ができなかった――彼方から飛来する絶望の凶弾に。 「マダオォォォォォ!!!!!」 気づいた時には全てが終わった後だった。 マダオの胸にはぽっかりと空洞が見受けられた。 そこから赤い血――命の証が盛大にこぼれていた。           ▼ 煩悩寺は当ても無くふらついていた。 気づけばF-5――エロス頂上決戦の跡地へと来ていた。 先程大量のケフィアにより消耗したエロ力を回復させる事はできたが、煩悩寺の心はここに在らずであった。 自分の無力だという事を深く自覚してしまった煩悩寺の目には暗いものが宿っていた。 無意識のうちに手短なビルに入り、上へ上へと登っていく。 目の前に鉄の扉。 それを開くと、殺風景な屋上に出た。 目に映る風景はまるで自分のようだった。 もう今となっては取り立てて用もなく、あとは適当にどこかで対主催者に倒されるだけの存在。 ちっぽけで惨めでどうしようもなく情けない存在。 「……いやよ」 認めたくなんてなかった。 そんな惨めな存在になど落ちぶれたくない。 死にたくない、まだエロスの限りを尽くせていないのに―― 「……そうだ、そうよ。簡単な方法があるじゃない」 そうだ。 ステルスだとばれないようにするのも、自分が生き残るのも、この方法ならいける。 簡単な方法、単純な方法、私にしかできない方法。 「あははは。殺す。みんな殺す。ここから殺す。遠くから殺す。狙い撃って殺す!」 他の人を殺す。 この屋上から殺す。 離れていれば離れているほどいい。 相手に気付かれないから。 だが煩悩寺は大事な事を忘れている。 当然の事ながら命中率は距離に反比例する。 そもそも自分が矮小な存在だと思い知ったからこうしている。 そんな事も今の彼女の頭にはなかった。 あるのは如何にして自分以外を抹殺するか、ただそれだけだった。 「クロスミラージュSet up! モード3……ブレイズモード!」 なにやらエロい電子音と共にティアナ・ランスターのバリアジャケットが生成される。 そして煩悩寺の手の中にあるクロミラは幻のモード3となっている。 煩悩寺ほどの書き手となればこれくらいの創造はこなせる。 「まだよ、エロスの鐘、それに出番よサスペリア」 煩悩寺はデイパックより長らく封印していたエロスの鐘とサスペリアを解放する。 サスペリアは久しぶりに外に出られて感無量だった。 密かにこのままデイパックの中に潜んだまま終了という結末を覚悟していただけに今はほっとしている。 「うーん、ステルスはもうお終いな――」 「ええ、そうよ。これからみんなを殺すの」 サスペリアは目の前の主人を目にした瞬間、言い知れぬ恐怖を感じた。 あえて言うならば狂気。 断じて正常ではありえない。 精神に何らかの異常をきたしているようだ……つまりは崩壊一歩手前の状態だ。 サスペリアは心中で煩悩寺に密かに見切りをつけ始めた。 「さあて、誰から殺そうかしら……………うん、あそこの人に決めた」 バリアジャケットの上からさらにメイド服を重ねる煩悩寺。 魔力とエロ力が合わさり、その力は今までにないほど高まっていく。 そして煩悩寺が遥か彼方にいる獲物を発見する。 3人と2人。 すぐさま3人の方に銃口を向ける。 狙う、狙う、狙う、狙う、狙う、狙う、狙う、狙う、狙う、狙う、狙う、狙う、狙う、狙う、狙う、狙う、狙う、狙う、狙う―― 後姿をさらしている黒髪の少女の心臓を狙い打つ。 「――ファントムブレイザー!!」 煩悩寺が魔法のトリガーを引き、オレンジの凶弾は発射された。 魔力とエロ力を存分に注ぎ込んだ弾丸は一瞬で目的まで辿り着いた。 まずは一人目。 「さて次は……」 煩悩寺の暗い目は次の獲物を探している。           ▼ 「マダオォォォォォ!!!!!」 まず聞こえてきたのは付き合いの長いDIE/SOULの声。 次にネコミミスト、少し遅れて事態に気付いた地球破壊爆弾とロリスキーが駆け寄ってくる。 みんなして自分を助けようと奮闘しているみたいだが、もう無理だ。 心臓を撃ち抜かれてはさすがのアーカードも終わりだ。 その事実は絶対だ――だから…… 「――借りるぞッ」 生き残っている者のために最後に一花咲かせようと思った。 彼方より飛来する2発目の凶弾をDIE/SOULの手元より拝借したドラゴン殺しで防ぐ。 一瞬湧き起こる爆発と閃光。 2発目に気付いたのは単なる偶然だった。 吸血鬼の魔眼を行使――――狙撃手を見つけた。 デイパックを肩から降ろして、DIE/SOULに託す。 「お、おい、マダオ。これは――」 「後は頼んだぞ」 元祖マダオ――『まるでダメなオッパイお化け』というあだ名を付けられた魔法使い、キュルケ。 その者の力――飛行魔法『フライ』を使う。 狙撃手の元まで全力で飛ばす。 本来ならフライでの高速移動は不可能だ。 だがそんなものは熱血死に際補正の前では無意味だった。 「逝くぞヒューマン。冥土の土産に付き合ってもらうぞ。HURRY! HURRY!! HURRY!!!」           ▼ 「外した!?」 煩悩寺が必中を期して放った2発目の凶弾は死んだと思った少女によって防がれた。 さらにあろう事かこちらに向かって飛んでくるではないか。 だが煩悩寺は冷静に考える。 ここに来るまでにはまだ時間がある。 今度こそ撃ち殺せばいいだけの話だ。 ひどく簡単、ひどく単純な話だ。 「さようなら。ファントムブレイザー」 狙いを定めて魔力とエロ力を融合させた魔弾を続けざまに射出。 その数は実に16発。 もちろん狙いはこちらに飛んでくる少女。 避けても後ろにいる残りの奴に当たるように撃っている。 「さあどうするのかしら――ッ!!」 そして煩悩寺は予想外の光景を目にした。           ▼ 「覇ぁぁぁぁぁあああああ!!!!!」 1発、2発、3発、4発、5発、6発、7発、8発、9発、10発、11発、12発、13発、14発、15発、16発ッ!!! 全てドラゴン殺しで弾いていく。 フライの速度は緩めない。 既に速度は全力全開。 あと50m。           ▼ (そんな! ありえない、ありえない、ありえない、ありえない!) ファントムブレイザーはティアナ・ランスターが使用する攻撃魔法の中で最強の威力を誇ると設定されている魔法だ。 しかも魔力に加えて潤沢なエロ力まで存分に合わせたというのに全て防がれたなど信じたくなかった。 この技まで通じないなら……自分は本当に無力という事を証明してしまう。 そんな事、認める訳にはいかなかった。 「認めない、認めるもんか。  なんで私だけ、私だけこんな惨めな思いをしなくちゃいけないのよ。  もっと力を――圧倒的な力を!」 煩悩寺は力を熱望した。 もっと、もっと強い力を欲した。 そして、そんな煩悩寺の強い想いが煩悩寺自身の舞-HiMEスキーの精神に影響を及ぼした。 「カグツチィィィィィ―――――ッッッ!!!」 舞-HiMEスキーの精神と自身の容姿と声を関連付けての召喚。 最強クラスのチャイルド「カグツチ」 劫火を纏って顕現したカグツチはまさに圧巻。 母の危機を察してカグツチは目の前の飛行少女を敵と認識する。 裂帛の気合と共に放たれる至極の劫火。 マダオに避ける術など存在しない。 あと30m。           ▼ 「な!?」 あと少しという所で現れたのは巨大な炎を纏った龍。 その龍からその巨体に見合った火球が放たれる。 避ける術などもちろん存在しない。 「ふ、避けるつもりなどないッ!!  HAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」 迫りくる火球に臆する事なくそのまま突き進む。 そう全速前進だぁぁぁぁぁあああああ!!!!! そして火球を目の前にしてドラゴン殺しを全力で横に一閃する。 気合一喝。 火球はドラゴン殺しに負け、体を為さなくなる。 驚愕の表情を浮かべる龍とその主を見据えつつ、マダオはその手に持つ剣の本懐を果たしに行く。 あと10m。           ▼ 「そ、そんな……」 カグツチの火球が剣の一振りで斬られた。 当然相手は無事で速度を緩めずに突っ込んでくる。 もう残りの距離もあまりない。 そして―― 「GUOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!」 交差の瞬間は一瞬だった。 凄まじい速さで突っ込んできた少女はカグツチと接触した瞬間――カグツチの首は落ちていた。 命を刈り取られた龍はあえなく光の粒子となって消えていった。 「――ッ!! ジュリアァァァ!!!」 煩悩寺は奇怪な蜘蛛――結城奈緒のチャイルドであるジュリアを召喚する。 速度が依然として変わらない少女に対して何とかして距離を取ろうとする。 そんな事は意味がないと思い知るのには少しの時間も必要なかった。 あと5m。           ▼ 「これでぇぇぇ!!!」 最後の力を注ぎこみさらに速度を上げる。 風よりも、光よりも、何よりも速く飛ぶ。 ついに奇怪な蜘蛛に迫る。 「!?」 剣を振り上げ、あとは一刀両断というところで視界が白に支配される。 ジュリアの口から糸を放出したのだ。 だが、そんなものマダオの勢いを止めるには至らなかった。 「――――ッッッッ!!!!」 無言の一閃。 その一振りは糸の向こうのジュリアにも届いていた。 いささか浅かったが、ジュリアはもう満足には動けそうになかった。 動けぬ蜘蛛を踏み越えて上段から目の前の狙撃手にドラゴン殺しを振り下ろす。 あと1m。           ▼ 「いやぁぁぁ!!!」 逃げきる時間も距離もない。 一撃防いで退却するしか道はない。 クロスミラージュをダガーモードへと変形させて魔力刃の出力を最大まで引き上げる。 舞衣のエレメントの宝輪から炎の障壁を展開させる。 最後に奈緒のエレメントの手甲より牽制のワイヤーも繰り出す。 さらに魔力とエロ力も全て防御に注ぎ込む。 四重にも張り巡らせた防護なら一撃は耐えられると煩悩寺は予想した。 「これで終わりだッ!!」 鎧袖一触。 煩悩寺の用意した防御は黒髪の少女の叫びと共にただの一撃で崩壊した。 ただ単にそれは圧倒的だった。 「がぁ!?」 ドラゴン殺しの衝撃で煩悩寺は向かいの壁へと叩きつけられた。 その姿はメイド服でもバリアジャケットでもなく、ボロボロになった竜宮レナのセーラー服であった。 手元にはバラバラになって砕け散ったクロスミラージュの残骸が散らばっている。 さっきの衝撃に耐えられなかった結果だ。 さらに防御に全魔力とエロ力を注ぎこんでいたため煩悩寺にはもう変身するだけの余力は全くなかった。 そして次に煩悩寺を待っているのは紛れもなく「死」だった。 「いや……嫌よ……助けて……」 「それが私に一撃を食らわした者の最後のセリフか、ヒューマン」 マダオはこれで最後とばかりにドラゴン殺しを振り翳す。 だが不意に後ろに殺気を感じて、剣先をそちらに振り落とす。 殺気の正体は煩悩寺が召喚したジュリア。 母の生きる可能性を少しでも上げようとした結果だった。 ――母を想う子の願いは皮肉にも叶う事となる。 「くっ!?」 マダオが振り返ると、煩悩寺がデイパックから何かを取り出そうとしているところだった。 これ以上長引かせる気はないと、マダオは今度こそドラゴン殺しは煩悩寺へと振り下ろす。 ――それはあまりにも大きすぎた。大きく、ぶ厚く、重く、そして大雑把すぎた。それはまさに鉄塊だった。 マダオの振り下ろしたドラゴン殺しが真っ二つに折れる。 吸血鬼の膂力なら折れる事もあるだろう。 しかし、目の前のこの物体は何なのだろうか。 この巨大で黒い物体はいったい―― 「――ッ!! これはまさか……」 マダオの思考はそこで終わりを告げた。 目の前の物体から放たれた光がマダオを包み込み、無慈悲にもその存在を地上から消し去った。 (――これも熱血か、な……)           ▼ 「…………私は――」 マダオを葬り去った物体、それはアニロワ2ndでも1,2を争う最凶の兵器。 その名を『大怪球フォーグラー』という。 全長300m、総重量500万tにも及ぶ超巨大ロボット。 その小さな衛星にすら匹敵する巨体を重力制御によって運用し、起動時には周囲の大地を重力場によって崩壊させる。 なぜこのような兵器を今まで使用しなかったのか。 それはこの兵器があまりにもエロ展開やステルスに向かなかったからである。 だからこそいままでフォーグラーは日の目を見る事がなかったのだ。 「ご主人様……」 そんなフォーグラーのコクピットに収まっている煩悩寺を見上げるのはミニ・サスペリア。 サスペリアから見て煩悩寺の状態は最悪だった。 マダオの最後の一撃。 間一髪で助かったものの煩悩寺の心はその一撃の恐怖で崩壊したも同然だった。 心を砕かれた少女を乗せた兵器の行方は―― 【1日目 真夜中】【F-5 市街地】 【エロスの鐘の煩悩寺@アニロワ2nd】 【状態】:魔力・エロ力枯渇、深い絶望、精神崩壊、首輪解除、フォーグラーに搭乗中 【装備】:ボロボロになった竜宮レナのセーラー服、エロスの鐘、ミニ・サスペリア、大怪球フォーグラー@アニロワ2nd 【道具】:支給品一式 【思考】:  基本:……もう、どうでもいいかな――  1:……もう、どうでもいいかな―― ※容姿はティアナ・ランスター@なのはStrikerSです。 ※サスペリアはWIKI管理人の端末でした。主催陣と交信できます。精神崩壊した煩悩寺に見切りを付け始めています。 ※大怪球フォーグラーの起動により周囲数百メートルは重力場の影響で崩壊しました。 &color(red){【ミスターマダオ@漫画ロワ 死亡】} ※ミスターマダオとドラゴン殺し@ベルセルクはフォーグラーの重力レンズ砲によって消滅しました。           ▼ 「これは酷い」 「見事に瓦礫の山になっておるな」 廃墟と化した病院へやっとの事で辿り着いたバトルマスターとギャグ将軍。 しかしその目的の病院は今では見る影もないほど無残に崩壊していた。 当然ながら周囲に人の気配は皆無だった。 「ところでバトルマスターよ、傷の方は大丈夫なのか」 「ええ、どうやらキュレイ種が関係しているみたいなんです。  ギャルゲロワの倉成武並みの回復力が備わっているようなので、心配いりません。  とりあえず立ち止まっている暇はありません。一刻も早く他の人を見つけなければ……」 「うむ。先程見かけた熱血王子の事も気がかりはあるしな」 ここへ来る途中で見かけたマーダー、熱血王子。 バトルマスターにとってはしたらば孔明を、将軍にとっては熱血怪人と孤高の黒き書き手を死に追いやった人物。 終盤においてのマーダーがどれほど力を発揮するか、それを知らない二人ではなかった。 だからこそ急いで病院まで来たのだが、人っ子ひとりいない。 気を取り直して周辺を探索しようとした時、第3の人物がこの場へとやってきた。 「バトルマスター君、将軍。無事でしたか」 二人に声をかけるのは速筆魔王LXであった。 彼は彼で煩悩寺との一件により病院へ向かった仲間が心配になり、急ぎ駆け付けたのだった。 「……蟹座氏がいない? まさか――」 「大丈夫だ、魔王よ。我が娘ならコロンビーヌと共にいるゆえ心配はいらぬ」 「……我が娘? ああ、そういう事ですか」 魔王はすぐさま事態を飲み込んだ。 そして別れてからの経緯を話し始めたのだが―― 「え!? 煩悩寺さんが!?」 「ええ、残念ですが彼女は主催者と繋がっています。今なら全部思い出せるでしょう」 確かに、とバトルマスターの頭の中に記憶が戻ってくる。 幻術が解けた今、いかにバトルマスターと言えども煩悩寺の正体に行き当たる。 将軍は最初からわかっていたのか、大して驚いた風には見えない。 「……で、正体がばれた煩悩寺が何か仕出かすと思って駆けつけたんですが……どこ行ったんだろう」 「何はともあれ、熱血王子に煩悩寺。それに黒猫。油断は禁物ですね」 「うむ。二人とも油断禁物であるぞ」 『……あの、油断大敵の方が辞書にも載っているので、そちらのほうが――』 「他に言う事ないの、みWiki」 『ひぃぃぃ、なんで鬼麿モードみたいな顔しているんですかぁガクガクブルブル』 魔王がみWikiに絡むのは特にこれと言って理由はない。 強いて挙げるなら魔王なりのコミュニケーションというものであろうか。 みWikiにとっては複雑なところだが。 そんな一時も突如響いてきた爆音に中断される。 「あの爆音は……」 「向こうの方か、行きましょう」 「よし、頼むぞ二人とも」 一行は爆音のした方に向かって行く。 そこに因縁の相手がいるとも知らずに…… 【1日目 真夜中】【E-8 病院跡地】 【バトルマスター@ギャルゲロワ】 【状態】:全身に打撲および銃創(キュレイ種の回復力によりほぼ完治)、キュレイ種のような身体、首輪解除、魔術回路にダメージ 【装備】:永遠神剣「冥加」、ゲイボルグ@アニロワ2nd、孔明の令呪(残り四画) 【道具】:支給品一式×2、コイン、名簿、孔明のメモ、スタンガン@アニロワ1st、首輪(まとめキング)、不明支給品×2 【思考】:  基本:コインの表が出た――だから徹底的に抗う。  1:仲間と協力して主催者を打倒!!  2:爆音の元へ向かい、残った対主催の参加者と合流。  3:対主催として仲間を探し、殺し合いに乗った輩を倒す。 ※容姿は前原圭一@ひぐらしのなく頃にです。 ※自身の精神が、キャラの影響を受けている事に気付きました。 ※【闘争制覇者-Battle Master】   発動させる事で、決して『バトル』に負けない固有結界を張る事ができます。  【闘争制覇者-Battle Master アイン・ソフ・オウル】   バトルマスターが生涯書き得るありとあらゆるバトルの世界に敵を放り込む技。   物語内のキャラの攻撃を全部くらわせます。   この技が発動した時点で、敵味方の全行動が『バトル』として定義されます。   故に、発動すればどんな状況でも、バトルマスターは不敗です。 ※影の繋ぎ師からディーの話を聞きました。 ※孔明のメモにはこのロワに関する孔明の知り得る限りの情報が記載されています。 ※孔明の令呪を使う事で魔力を補充する事が出来ます。二画以上まとめて使う事でアインソフオウルを使用可能。  ただし、全ての令呪を使い切ると……? 【速筆魔王LX@アニロワ2nd】 【状態】:健康、首輪解除、この魔王ノリノリである 【装備】:斬鉄剣@ルパン三世、技術手袋@アニロワ1st、デバイスクリスタル、バリアジャケット(テッカマン風) 【道具】:支給品一式×8、分解済みの首輪(素晴らしきフラグビルド)、首輪×3(地味子、◆wKs3a28q6Q、永遠のうっかり侍)、      ノートパソコン、iPod、みWiki@らき☆すた?、      コーヒーセット一式@スパロワ、コーカサスブレス&ゼクター@ライダーロワ、ジャーク将軍のマント@ライダーロワ、      杖@ライダーロワ、王者のマント@FFDQロワ、バヨネット×2、核鉄「バルキリースカート」、ジャッカル(5/6)、      銀河ヒッチハイクガイド、咎人の剣「神を斬獲せし者」@AAAロワ、ドラゴン殺し@アニロワ1st、他にまだあるかも? 【思考・行動】  1:爆音の元へ向かう。  2:道中主催者や真の対主催についてさらに考察する。  3:熱血怪人の遺志を継ぐ。  4:iPodとノートパソコンの中身を分析する。  5:将軍の電子戦にある意味期待。  6:『白猫』って誰? あと『黒猫』?  7:対主催陣を探し、ゲームに乗った強敵を撃破していく。  8:あの連中には借りを返す。 ※主催者陣営に裏切り者がいるのでは、と考えています。 ※首輪の構造を理解しました。 ※夢の内容ははっきり覚えていますが、どうでもいいと思っています。 ※『柿テロ猥・R2‐ND』掲載の情報を一部入手しました。  新生クライシス帝国に因縁のある相手――主催者・ジョーカーと真の対主催がメインです。影の繋ぎ師の情報も揃っています。  反面『黒猫』の情報を初め、不完全な部分もあります。お任せします。 ※孤城の主のコロンビーヌ視点の情報を得ました。 ※彼が何を見たのかは、全力で忘れろ! ※美形元帥が持っていた、膨大な量の魔力を吸収しました。 ※強化された事により自身の正体をなんとなく把握しました。 ※みwikiが一段階強化されました。意思持ち支給品として近くの参加者と会話できます。 ※バリアジャケットのデザインは、テッカマンエビルをさらに禍々しくしたような感じです。  テッカマンの能力が再現されているかどうかなど、詳細は後続の書き手さんにお任せです。 【パソコンの中&iPodの中】 【ギャグ将軍@ライダーロワ】 【状態】:首輪解除、腹部にダメージ(治療中)、電脳空間に幽閉、心機一転、増えた、上機嫌 【装備】:電脳空間なのでない、はずですが…… 【道具】:顔写真付き参加者名簿、支給品一覧(パスワードによりロック中)、地図、書き手ロワ2ndのSS一部 【思考】:  基本:新生クライシス帝国の結成。  1:爆音の元へ向かう。  2:閉じ込められたついでに電脳世界を征服してくれよう!  3:主催者なり真の対主催なりの目的やらなんやら考察してみせよう!  4:『白猫』を探し出してくれよう!  5:同胞を冒涜したあの連中は裁きにかける。  6:対主催の仲間、ついでに飲み友達を集める。  7:コーカサスゼクターの資格者を探し、コーヒーを飲む。  8:紅茶を飲むかどうかは保留。 ※ポケモンの物まねによる影響が各地で現れたかもしれません。ただ、将軍のギャグ補正により悪い結果は導きません。 ※なんか増えました。すべてのコピーが同じ能力を持っているのか、実体化出来るのかは不明です。姿は変えられるようです。 ※一時的に実体(きぐるみ)を失っているため、キャラに何らかの変化があるかもしれません。 ※制限がライダーロワ基準だと思い込んでいます。 ※特殊能力:「書き手界の良心」に目覚めました。  本気の一喝を放つ事により、悪ノリし過ぎている者に自重を強いる事ができます。  但し、ギャグ将軍の性格上、あまり多用される事はありません。  真剣な人生相談に乗る事も可能。なお、発動中はピンク色が掛かった女言葉になります。 ※背中に謎のチャックを確認。ギャグ将軍曰く、開けると「大変なこと」になるそうです。詳細は不明です。  今回の発動はあくまで電脳空間でのなりきり変化の鍵としての解放であって、本来の解放の効果は不明です。 ※ノリと思い込みで電脳空間内でかなりの無茶が可能になったようです。又ものによっては現実の方が将軍に合わせて動きます。  例:ピカピカ鳴くとラピュタの雷が勝手に発動します。 ※固有結界「コーヒーブレイク」  優雅なリネン一式の備わったテーブルと人数分の椅子を造り出し、皆でコーヒーを飲んで和みます。  それ以上の効果は確かめられていません。  コーヒーセット自体が発動させている可能性があります。 ※ノートパソコンの中に、顔写真付き参加者名簿と支給品一覧(パスワードが設定されている)のデータが確認されました。  また地図を確認。参加者の区別が付かない第三放送時の参加者分布を知る事が出来ます。上級パスでさらに詳しく? ※書き手ロワ2ndに存在する全ての「アドレス」に向けて、データ化されたギャグ将軍が送信されました。 ※パソコンから『柿テロ猥・R2‐ND』のチャットに出入り可能になりました。 ※コロンビーヌと情報交換しました。 ※『柿テロ猥・R2‐ND』掲載の情報を一部入手しました。  新生クライシス帝国に因縁のある相手――主催者・ジョーカーと真の対主催がメインです。 影の繋ぎ師の情報も揃っています。  反面『黒猫』の情報を始め、不完全な部分もあります。お任せします。 ※孤城の主のコロンビーヌ視点の情報を得ました。           ▼ 「マダオ……くそ、あの野郎……」 DIE/SOULは一人で勝手に飛んでいったマダオに釈然としない感情を抱いていた。 ネコミミストも地球破壊爆弾もロリスキーも同様にやりきれない思いだった。 4人ともあの傷でマダオが生きているとは到底思えなかった。 みんなマダオの事を思い、しんみりとしていた。 「なんで許されているのかな?」 その声はいきなりだった。 影から現れた襲撃者――熱血王子は怨みのこもった声でそう呟きながら4人に攻撃を仕掛けた。 「アルカス・クルタス・エイギアス。疾風なりし天神、今導きのもと撃ちかかれ。バルエル・ザルエル・ブラウゼル!  フォトンランサー・ファランクスシフト!」 30基以上からなるフォトンスフィアから繰り出されるフォトンランサーの集中豪雨。 雷の槍が虚を突かれた4人に猛威を振るう。 4人は例外なく吹き飛ばされる羽目になった。 「少し、頭冷やそうか……」 熱血王子の冷徹な声が辺りに響き渡る。 【1日目 真夜中】【D-7 市街地】 【地球破壊爆弾No.V-7@アニロワ1st】 【状態】:ダメージは完全回復、泉こなたの姿、強い決意 【装備】:激戦@漫画ロワ、レヴァンティン@アニロワ1st、巫女服(鷹宮神社)@らき☆すた 【道具】:支給品一式、着替え用の衣装(複数)、アダルトグッズ(大量) 【思考】:  基本:クールなロリスキーと共にある。  1:襲撃者に対処。  2:もう迷わない。 ※基本的に中身はアーカードで、CVは平野綾です。 ※変化する姿に7つのバリエーションがあるらしいです。 【1:地球破壊爆弾】【2:アーカード】【3:長門有希】【4:泉こなた】 【5:銃撃女ラジカル・レヴィさん】【6:キングゲイナー】【7:1~6とか目じゃないよ?びびるよ、まじで】 ※クーガーの早口台詞が言えます! ※鎖鎌、鳳凰寺風の剣、ソード・カトラス、ノートPCの投影が可能です。 【スーパーキョンタイム】  地図氏以外の者はゆっくりとしか動けなくなります。一度使うとそれなりの時間使用不可能です。 【地図氏の地図】  参加者の位置、生死を含めた地図を投影できます(※長門有希の状態でのみ可能)  使いすぎるとアレなので、毎晩0時にのみ使う事にします。 【クールなロリスキー@漫画ロワ】 【状態】:不死者、吸血姫、スーパーかがみんと融合、強い決意 【装備】:巫女服(鷹宮神社)@らき☆すた 【道具】:支給品一式、着替え用の衣装(複数)、『村雨健二』の衣装、キュートなシルク仕様の裸エプロン、日焼け止めクリーム(大量)、      未定支給品×?(ロリスキー確認済) 【思考】:  基本:地球破壊爆弾No.V-7と共にある。  1:襲撃者に対処。  2:もう迷わない。 ※容姿は柊かがみ@らき☆すたです(翼と尾が任意で顕現します)  柊かがみの髪の色をしたドラゴンにもなれます。  ヴァルセーレの剣の刃でできた羽を三対六翼持っています。尻尾はマリンデビモンの触手が変化して8つです。 ※何故か不死身です。 ※スーパーかがみんと融合し、彼女の記憶と能力を継承しました。  柊かがみがその時点で使った事のあるあらゆる力、アイテムを使用できます。 ※地球破壊爆弾No.V-7の血を吸い、独立した吸血姫となりました。 ※ミスターマダオの血肉を食らった事で、吸血姫としてランク・身体能力が上昇しました。 ※いつ目覚め、どこから(コロンビーヌと地球破壊爆弾の)話を聞いていたかは後続の書き手にお任せします。 【神行太保のDIE/SOUL@アニロワ1st】 【状態】:疲労(小)、全身火傷・右指炭化(処置済)、首輪解除、迷いはなくなった 【装備】:ガッツの装備一式@ベルセルク、ガッツの義手@ベルセルク、核鉄『ニアデスハピネス』、核鉄『ブレイズオブグローリー』 【道具】:支給品一式×3、拡声器、パニッシャー@トライガン(機関銃:残り弾数40%、ロケットランチャー:残り4発)、ダイナマイト×5、      フライングアタッカー@仮面ライダー555、未定支給品×1(マダオ確認済み) 【思考】  基本:アーカード(地図氏、マダオ)は殺すつもり(だったのだが……)、 対主催を集める。  1:襲撃者に対処。  2:繋ぎ師とtu4氏の結果が気になる。  3:ナナシと出会ったら、決着をつける!  4:tu4氏の話も伝えるか。  5:マダオ…… ※容姿はガッツ@ベルセルクです。 ※神行太保・戴宗の神行法(高速移動)が使えます。 ※ラディカルグッドスピード腕部限定は、腕だけが速く動きます。 ※地図氏(地球破壊爆弾No.V-7)がジョーカーではないかと思っています。  ジョーカーに襲われた事と合わせての考察はまだしていません。 ※自分が本物の書き手なのか疑問が解決しました。他の書き手への躊躇いはお任せします。 ※核鉄『ニアデスハピネス』は制限により、使用中は強制的にパピヨン姿になります。でも戻るので安心ですね。制限を知りました。 ※黒猫がすごく気になる。 ※tu4氏から、このロワにおける参加者の正体を聞きました。 ※マダオからこのロワに関する考察を聞きました。 【衝撃のネコミミスト@アニロワ2nd】 【状態】:不死者化、さらに強い決意、首輪解除、魔力消費(小) 【装備】:マテリアルブレード@テイルズロワ、クラールヴィント@アニロワ1st、バリアジャケット(白いリボンドレス) 【道具】:支給品一式×4、拡声器、カブト装備一式(ハイパーゼクター付)、サイドバッシャー@仮面ライダー555、      オーガドライバー(オーガストライザー付)@ライダーロワ、カイザギア@ライダーロワ、カードデッキ(ベルデ)@仮面ライダー龍騎 【思考・行動】  基本:前に……進む!  1:襲撃者に対処。  2:繋ぎ師とtu4氏の結果が気になる。  3:スクライドの遺志を継ぎ、牙なき人の剣になる。 ※衝撃波を使えます。掌からだけでなく、足の裏からも出せるようになりました。 ※「大あばれ鉄槌」を幼女好きの変態と勘違いしています。 ※シャリダムを通じて幻夜の死体を喰い、その記憶と知識と経験を得ました。  また、ブックがロワに来てからシャリダムが生まれるまでの経緯を体験しました。 ※自分が主人公、そして黒猫という単語に引っかかっているようです。 ※第三回放送を聞き逃しました。 ※tu4氏から、このロワにおける参加者の正体を聞きました。 ※強化・投影能力を習得しました。何が投影できるかはお任せです。無限の剣製は使えません。 ※マダオからこのロワに関する考察を聞きました。 【熱血王子@漫画ロワ】 【状態】:黒化、右目にお姉さまの眼が入っている、復ッ活ッ、なのはさんに完全変身、ディーの仮面により身体能力上昇 【装備】:バルディッシュ・アサルトBC、ディーの仮面(黒)、カードデッキ(龍騎・黒)、AK-74(残り28発・黒)、マジシャンズレッドのDISC(黒)、      放火セット(燃料、松明、マッチ)、宝石カートリッジ残り5発 【所持品】:ナイフ、BL本、GL本、泉こなたのスクール水着@漫画ロワ、首輪×2、パロロワ衣服詰め合わせ、       お徳用原作パロロワ全生首セット(目玉セット他に換装可能)&原作パロロワ全手首詰め合わせ※今なら腕も付いてくる! 【思考・行動】  基本:愛媛に許されるために殺す。  1:……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい――  2:黒く染まってない奴を優先して殺す。  3:白に寝返りそうな奴も殺す。 ※状態は黒い高町なのは(19歳)@なのはStrikerS。いろんな要素が化学反応してスパークした結果により変身状態で固定されました。 ※闇の書とパスが繋がっているためEN回復(大)が付きます。 ※所持品は所持しているだけなので黒化していません。 【バルディッシュ・アサルト・ブラックカスタム】  ゲートオブバビロン@カオスロワから取り出されたバルディッシュ・アサルト@アニロワ1stの改造デバイス。  武器系の支給品融合と黒化、凛の宝石から作られたカートリッジによってスペックが向上している。  さらに射撃のアサルト、鎌のハーケン、剣のザンバーの三形態に加えて、  【破棄すべき全ての手】と合体した事で宝具技を使用可能なブレイカーフォームが搭載された。           ▼ ――僕は今でも弱いままで 光の剣を抜けないでいた 残酷な運命を逃げないで 凛と生きるために…… ――いつしか涙は明日を灯す 奇跡の太陽に もう行こう 守るものがあるから………… |270:[[BRAVE PHOENIX]]|投下順に読む|[[]]| |270:[[BRAVE PHOENIX]]|時系列順に読む|[[]]| |270:[[BRAVE PHOENIX]]|速筆魔王LX|[[]]| |270:[[BRAVE PHOENIX]]|エロスの鐘の煩悩寺|[[]]| |270:[[BRAVE PHOENIX]]|クールなロリスキー|[[]]| |270:[[BRAVE PHOENIX]]|神行太保のDIE/SOUL|[[]]| |270:[[BRAVE PHOENIX]]|&color(red){ミスターマダオ}|| |270:[[BRAVE PHOENIX]]|衝撃のネコミミスト|[[]]| |270:[[BRAVE PHOENIX]]|地球破壊爆弾No.V-7|[[]]| |270:[[BRAVE PHOENIX]]|バトルマスター|[[]]| |270:[[BRAVE PHOENIX]]|ギャグ将軍|[[]]| |270:[[BRAVE PHOENIX]]|熱血王子|[[]]|
月も星もない暗闇の空の下、二人の吸血鬼――地球破壊爆弾とロリスキーが互いに見つめ合っている。 その光景はとても温かなものだった。 二人は今ではお揃いの巫女服をその身に纏っている。 「これで一件落着か」 「そうですね」 「たく、手間かけさせやがって」 それを離れた所から眺めている3人の戦士。 マダオ、ネコミミスト、DIE/SOULの3人だ。 さっきまで酷い傷を負っていた3人だが、今はだいぶマシだった。 マダオとネコミミストはそれぞれの不死の回復力で傷はあらかた癒えていた。 問題はDIE/SOULだった。 いくら核鉄2個使用と言ってもDIE/SOULの傷はそれ以上に深かった。 今は核鉄に加えてネコミミストがクラールヴィントで回復魔法『静かなる癒し』をかけている。 効果範囲的に3人共対象となるという点も喜ばしかった。 「ネコミミスト、DIE/SOULの治療が終わるのに後どれくらいかかりそうなんだ」 「たぶん、あと10分くらいだと思います」 10分。 マダオはその時間でできる事を考える。 もうロワも既に終盤に突入している。 時間にあまり余裕はない。 「DIE/SOUL、ネコミミスト。  今から言う事は私がこのロワについて考えてみた事だ。  聞き終わったら意見を聞かせてくれ」 そう初めに断ってからマダオはこのロワについての考察を二人に話し始めた。 自分でもこの考察が正しいのかは分からない。 だからこそ二人の意見を聞いてみたいと思った。 3人寄れば文殊の知恵という諺の如く、ここにはロワを代表する書き手が3人もいるのだ。 厳密には書き手本人ではないが、今ここにいる自分は間違いなく存在している。 ならばそれでいい。 『我思う、ゆえに我あり』 つまりはそういう事だ。 「――これが私の考察した内容なんだが、二人はどう思う。  貴重な意見を期待しているぞ」 マダオは自分の考察を余すところ無く二人に公開した。 あとはそれに返ってくる意見を待つばかりである。 「それは……」 「……ありえる、か」 ネコミミストとDIE/SOULの第一の反応は驚愕だった。 それも無理はないとマダオも心中で納得する。 自分も最初にこの考察に至った時は信じられなかったくらいだ。 だが現状この考えは一応理には適っている。 だからこそ二人の意見が聞きたいと思ったのだ。 しかしマダオがその答えを得る事はなかった。 地球破壊爆弾とロリスキーは離れた所で佇んでいた。 ネコミミストとDIE/SOULはマダオの考察に気を取られていた。 マダオはそんな二人からの意見を心待ちにしていた。 だから誰も気づく事ができなかった――彼方から飛来する絶望の凶弾に。 「マダオォォォォォ!!!!!」 気づいた時には全てが終わった後だった。 マダオの胸にはぽっかりと空洞が見受けられた。 そこから赤い血――命の証が盛大にこぼれていた。           ▼ 煩悩寺は当ても無くふらついていた。 気づけばF-5――エロス頂上決戦の跡地へと来ていた。 先程大量のケフィアにより消耗したエロ力を回復させる事はできたが、煩悩寺の心はここに在らずであった。 自分の無力だという事を深く自覚してしまった煩悩寺の目には暗いものが宿っていた。 無意識のうちに手短なビルに入り、上へ上へと登っていく。 目の前に鉄の扉。 それを開くと、殺風景な屋上に出た。 目に映る風景はまるで自分のようだった。 もう今となっては取り立てて用もなく、あとは適当にどこかで対主催者に倒されるだけの存在。 ちっぽけで惨めでどうしようもなく情けない存在。 「……いやよ」 認めたくなんてなかった。 そんな惨めな存在になど落ちぶれたくない。 死にたくない、まだエロスの限りを尽くせていないのに―― 「……そうだ、そうよ。簡単な方法があるじゃない」 そうだ。 ステルスだとばれないようにするのも、自分が生き残るのも、この方法ならいける。 簡単な方法、単純な方法、私にしかできない方法。 「あははは。殺す。みんな殺す。ここから殺す。遠くから殺す。狙い撃って殺す!」 他の人を殺す。 この屋上から殺す。 離れていれば離れているほどいい。 相手に気付かれないから。 だが煩悩寺は大事な事を忘れている。 当然の事ながら命中率は距離に反比例する。 そもそも自分が矮小な存在だと思い知ったからこうしている。 そんな事も今の彼女の頭にはなかった。 あるのは如何にして自分以外を抹殺するか、ただそれだけだった。 「クロスミラージュSet up! モード3……ブレイズモード!」 なにやらエロい電子音と共にティアナ・ランスターのバリアジャケットが生成される。 そして煩悩寺の手の中にあるクロミラは幻のモード3となっている。 煩悩寺ほどの書き手となればこれくらいの創造はこなせる。 「まだよ、エロスの鐘、それに出番よサスペリア」 煩悩寺はデイパックより長らく封印していたエロスの鐘とサスペリアを解放する。 サスペリアは久しぶりに外に出られて感無量だった。 密かにこのままデイパックの中に潜んだまま終了という結末を覚悟していただけに今はほっとしている。 「うーん、ステルスはもうお終いな――」 「ええ、そうよ。これからみんなを殺すの」 サスペリアは目の前の主人を目にした瞬間、言い知れぬ恐怖を感じた。 あえて言うならば狂気。 断じて正常ではありえない。 精神に何らかの異常をきたしているようだ……つまりは崩壊一歩手前の状態だ。 サスペリアは心中で煩悩寺に密かに見切りをつけ始めた。 「さあて、誰から殺そうかしら……………うん、あそこの人に決めた」 バリアジャケットの上からさらにメイド服を重ねる煩悩寺。 魔力とエロ力が合わさり、その力は今までにないほど高まっていく。 そして煩悩寺が遥か彼方にいる獲物を発見する。 3人と2人。 すぐさま3人の方に銃口を向ける。 狙う、狙う、狙う、狙う、狙う、狙う、狙う、狙う、狙う、狙う、狙う、狙う、狙う、狙う、狙う、狙う、狙う、狙う、狙う―― 後姿をさらしている黒髪の少女の心臓を狙い打つ。 「――ファントムブレイザー!!」 煩悩寺が魔法のトリガーを引き、オレンジの凶弾は発射された。 魔力とエロ力を存分に注ぎ込んだ弾丸は一瞬で目的まで辿り着いた。 まずは一人目。 「さて次は……」 煩悩寺の暗い目は次の獲物を探している。           ▼ 「マダオォォォォォ!!!!!」 まず聞こえてきたのは付き合いの長いDIE/SOULの声。 次にネコミミスト、少し遅れて事態に気付いた地球破壊爆弾とロリスキーが駆け寄ってくる。 みんなして自分を助けようと奮闘しているみたいだが、もう無理だ。 心臓を撃ち抜かれてはさすがのアーカードも終わりだ。 その事実は絶対だ――だから…… 「――借りるぞッ」 生き残っている者のために最後に一花咲かせようと思った。 彼方より飛来する2発目の凶弾をDIE/SOULの手元より拝借したドラゴン殺しで防ぐ。 一瞬湧き起こる爆発と閃光。 2発目に気付いたのは単なる偶然だった。 吸血鬼の魔眼を行使――――狙撃手を見つけた。 デイパックを肩から降ろして、DIE/SOULに託す。 「お、おい、マダオ。これは――」 「後は頼んだぞ」 元祖マダオ――『まるでダメなオッパイお化け』というあだ名を付けられた魔法使い、キュルケ。 その者の力――飛行魔法『フライ』を使う。 狙撃手の元まで全力で飛ばす。 本来ならフライでの高速移動は不可能だ。 だがそんなものは熱血死に際補正の前では無意味だった。 「逝くぞヒューマン。冥土の土産に付き合ってもらうぞ。HURRY! HURRY!! HURRY!!!」           ▼ 「外した!?」 煩悩寺が必中を期して放った2発目の凶弾は死んだと思った少女によって防がれた。 さらにあろう事かこちらに向かって飛んでくるではないか。 だが煩悩寺は冷静に考える。 ここに来るまでにはまだ時間がある。 今度こそ撃ち殺せばいいだけの話だ。 ひどく簡単、ひどく単純な話だ。 「さようなら。ファントムブレイザー」 狙いを定めて魔力とエロ力を融合させた魔弾を続けざまに射出。 その数は実に16発。 もちろん狙いはこちらに飛んでくる少女。 避けても後ろにいる残りの奴に当たるように撃っている。 「さあどうするのかしら――ッ!!」 そして煩悩寺は予想外の光景を目にした。           ▼ 「覇ぁぁぁぁぁあああああ!!!!!」 1発、2発、3発、4発、5発、6発、7発、8発、9発、10発、11発、12発、13発、14発、15発、16発ッ!!! 全てドラゴン殺しで弾いていく。 フライの速度は緩めない。 既に速度は全力全開。 あと50m。           ▼ (そんな! ありえない、ありえない、ありえない、ありえない!) ファントムブレイザーはティアナ・ランスターが使用する攻撃魔法の中で最強の威力を誇ると設定されている魔法だ。 しかも魔力に加えて潤沢なエロ力まで存分に合わせたというのに全て防がれたなど信じたくなかった。 この技まで通じないなら……自分は本当に無力という事を証明してしまう。 そんな事、認める訳にはいかなかった。 「認めない、認めるもんか。  なんで私だけ、私だけこんな惨めな思いをしなくちゃいけないのよ。  もっと力を――圧倒的な力を!」 煩悩寺は力を熱望した。 もっと、もっと強い力を欲した。 そして、そんな煩悩寺の強い想いが煩悩寺自身の舞-HiMEスキーの精神に影響を及ぼした。 「カグツチィィィィィ―――――ッッッ!!!」 舞-HiMEスキーの精神と自身の容姿と声を関連付けての召喚。 最強クラスのチャイルド「カグツチ」 劫火を纏って顕現したカグツチはまさに圧巻。 母の危機を察してカグツチは目の前の飛行少女を敵と認識する。 裂帛の気合と共に放たれる至極の劫火。 マダオに避ける術など存在しない。 あと30m。           ▼ 「な!?」 あと少しという所で現れたのは巨大な炎を纏った龍。 その龍からその巨体に見合った火球が放たれる。 避ける術などもちろん存在しない。 「ふ、避けるつもりなどないッ!!  HAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」 迫りくる火球に臆する事なくそのまま突き進む。 そう全速前進だぁぁぁぁぁあああああ!!!!! そして火球を目の前にしてドラゴン殺しを全力で横に一閃する。 気合一喝。 火球はドラゴン殺しに負け、体を為さなくなる。 驚愕の表情を浮かべる龍とその主を見据えつつ、マダオはその手に持つ剣の本懐を果たしに行く。 あと10m。           ▼ 「そ、そんな……」 カグツチの火球が剣の一振りで斬られた。 当然相手は無事で速度を緩めずに突っ込んでくる。 もう残りの距離もあまりない。 そして―― 「GUOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!」 交差の瞬間は一瞬だった。 凄まじい速さで突っ込んできた少女はカグツチと接触した瞬間――カグツチの首は落ちていた。 命を刈り取られた龍はあえなく光の粒子となって消えていった。 「――ッ!! ジュリアァァァ!!!」 煩悩寺は奇怪な蜘蛛――結城奈緒のチャイルドであるジュリアを召喚する。 速度が依然として変わらない少女に対して何とかして距離を取ろうとする。 そんな事は意味がないと思い知るのには少しの時間も必要なかった。 あと5m。           ▼ 「これでぇぇぇ!!!」 最後の力を注ぎこみさらに速度を上げる。 風よりも、光よりも、何よりも速く飛ぶ。 ついに奇怪な蜘蛛に迫る。 「!?」 剣を振り上げ、あとは一刀両断というところで視界が白に支配される。 ジュリアの口から糸を放出したのだ。 だが、そんなものマダオの勢いを止めるには至らなかった。 「――――ッッッッ!!!!」 無言の一閃。 その一振りは糸の向こうのジュリアにも届いていた。 いささか浅かったが、ジュリアはもう満足には動けそうになかった。 動けぬ蜘蛛を踏み越えて上段から目の前の狙撃手にドラゴン殺しを振り下ろす。 あと1m。           ▼ 「いやぁぁぁ!!!」 逃げきる時間も距離もない。 一撃防いで退却するしか道はない。 クロスミラージュをダガーモードへと変形させて魔力刃の出力を最大まで引き上げる。 舞衣のエレメントの宝輪から炎の障壁を展開させる。 最後に奈緒のエレメントの手甲より牽制のワイヤーも繰り出す。 さらに魔力とエロ力も全て防御に注ぎ込む。 四重にも張り巡らせた防護なら一撃は耐えられると煩悩寺は予想した。 「これで終わりだッ!!」 鎧袖一触。 煩悩寺の用意した防御は黒髪の少女の叫びと共にただの一撃で崩壊した。 ただ単にそれは圧倒的だった。 「がぁ!?」 ドラゴン殺しの衝撃で煩悩寺は向かいの壁へと叩きつけられた。 その姿はメイド服でもバリアジャケットでもなく、ボロボロになった竜宮レナのセーラー服であった。 手元にはバラバラになって砕け散ったクロスミラージュの残骸が散らばっている。 さっきの衝撃に耐えられなかった結果だ。 さらに防御に全魔力とエロ力を注ぎこんでいたため煩悩寺にはもう変身するだけの余力は全くなかった。 そして次に煩悩寺を待っているのは紛れもなく「死」だった。 「いや……嫌よ……助けて……」 「それが私に一撃を食らわした者の最後のセリフか、ヒューマン」 マダオはこれで最後とばかりにドラゴン殺しを振り翳す。 だが不意に後ろに殺気を感じて、剣先をそちらに振り落とす。 殺気の正体は煩悩寺が召喚したジュリア。 母の生きる可能性を少しでも上げようとした結果だった。 ――母を想う子の願いは皮肉にも叶う事となる。 「くっ!?」 マダオが振り返ると、煩悩寺がデイパックから何かを取り出そうとしているところだった。 これ以上長引かせる気はないと、マダオは今度こそドラゴン殺しは煩悩寺へと振り下ろす。 ――それはあまりにも大きすぎた。大きく、ぶ厚く、重く、そして大雑把すぎた。それはまさに鉄塊だった。 マダオの振り下ろしたドラゴン殺しが真っ二つに折れる。 吸血鬼の膂力なら折れる事もあるだろう。 しかし、目の前のこの物体は何なのだろうか。 この巨大で黒い物体はいったい―― 「――ッ!! これはまさか……」 マダオの思考はそこで終わりを告げた。 目の前の物体から放たれた光がマダオを包み込み、無慈悲にもその存在を地上から消し去った。 (――これも熱血か、な……)           ▼ 「…………私は――」 マダオを葬り去った物体、それはアニロワ2ndでも1,2を争う最凶の兵器。 その名を『大怪球フォーグラー』という。 全長300m、総重量500万tにも及ぶ超巨大ロボット。 その小さな衛星にすら匹敵する巨体を重力制御によって運用し、起動時には周囲の大地を重力場によって崩壊させる。 なぜこのような兵器を今まで使用しなかったのか。 それはこの兵器があまりにもエロ展開やステルスに向かなかったからである。 だからこそいままでフォーグラーは日の目を見る事がなかったのだ。 「ご主人様……」 そんなフォーグラーのコクピットに収まっている煩悩寺を見上げるのはミニ・サスペリア。 サスペリアから見て煩悩寺の状態は最悪だった。 マダオの最後の一撃。 間一髪で助かったものの煩悩寺の心はその一撃の恐怖で崩壊したも同然だった。 心を砕かれた少女を乗せた兵器の行方は―― 【1日目 真夜中】【F-5 市街地】 【エロスの鐘の煩悩寺@アニロワ2nd】 【状態】:魔力・エロ力枯渇、深い絶望、精神崩壊、首輪解除、フォーグラーに搭乗中 【装備】:ボロボロになった竜宮レナのセーラー服、エロスの鐘、ミニ・サスペリア、大怪球フォーグラー@アニロワ2nd 【道具】:支給品一式 【思考】:  基本:……もう、どうでもいいかな――  1:……もう、どうでもいいかな―― ※容姿はティアナ・ランスター@なのはStrikerSです。 ※サスペリアはWIKI管理人の端末でした。主催陣と交信できます。精神崩壊した煩悩寺に見切りを付け始めています。 ※大怪球フォーグラーの起動により周囲数百メートルは重力場の影響で崩壊しました。 &color(red){【ミスターマダオ@漫画ロワ 死亡】} ※ミスターマダオとドラゴン殺し@ベルセルクはフォーグラーの重力レンズ砲によって消滅しました。           ▼ 「これは酷い」 「見事に瓦礫の山になっておるな」 廃墟と化した病院へやっとの事で辿り着いたバトルマスターとギャグ将軍。 しかしその目的の病院は今では見る影もないほど無残に崩壊していた。 当然ながら周囲に人の気配は皆無だった。 「ところでバトルマスターよ、傷の方は大丈夫なのか」 「ええ、どうやらキュレイ種が関係しているみたいなんです。  ギャルゲロワの倉成武並みの回復力が備わっているようなので、心配いりません。  とりあえず立ち止まっている暇はありません。一刻も早く他の人を見つけなければ……」 「うむ。先程見かけた熱血王子の事も気がかりはあるしな」 ここへ来る途中で見かけたマーダー、熱血王子。 バトルマスターにとってはしたらば孔明を、将軍にとっては熱血怪人と孤高の黒き書き手を死に追いやった人物。 終盤においてのマーダーがどれほど力を発揮するか、それを知らない二人ではなかった。 だからこそ急いで病院まで来たのだが、人っ子ひとりいない。 気を取り直して周辺を探索しようとした時、第3の人物がこの場へとやってきた。 「バトルマスター君、将軍。無事でしたか」 二人に声をかけるのは速筆魔王LXであった。 彼は彼で煩悩寺との一件により病院へ向かった仲間が心配になり、急ぎ駆け付けたのだった。 「……蟹座氏がいない? まさか――」 「大丈夫だ、魔王よ。我が娘ならコロンビーヌと共にいるゆえ心配はいらぬ」 「……我が娘? ああ、そういう事ですか」 魔王はすぐさま事態を飲み込んだ。 そして別れてからの経緯を話し始めたのだが―― 「え!? 煩悩寺さんが!?」 「ええ、残念ですが彼女は主催者と繋がっています。今なら全部思い出せるでしょう」 確かに、とバトルマスターの頭の中に記憶が戻ってくる。 幻術が解けた今、いかにバトルマスターと言えども煩悩寺の正体に行き当たる。 将軍は最初からわかっていたのか、大して驚いた風には見えない。 「……で、正体がばれた煩悩寺が何か仕出かすと思って駆けつけたんですが……どこ行ったんだろう」 「何はともあれ、熱血王子に煩悩寺。それに黒猫。油断は禁物ですね」 「うむ。二人とも油断禁物であるぞ」 『……あの、油断大敵の方が辞書にも載っているので、そちらのほうが――』 「他に言う事ないの、みWiki」 『ひぃぃぃ、なんで鬼麿モードみたいな顔しているんですかぁガクガクブルブル』 魔王がみWikiに絡むのは特にこれと言って理由はない。 強いて挙げるなら魔王なりのコミュニケーションというものであろうか。 みWikiにとっては複雑なところだが。 そんな一時も突如響いてきた爆音に中断される。 「あの爆音は……」 「向こうの方か、行きましょう」 「よし、頼むぞ二人とも」 一行は爆音のした方に向かって行く。 そこに因縁の相手がいるとも知らずに…… 【1日目 真夜中】【E-8 病院跡地】 【バトルマスター@ギャルゲロワ】 【状態】:全身に打撲および銃創(キュレイ種の回復力によりほぼ完治)、キュレイ種のような身体、首輪解除、魔術回路にダメージ 【装備】:永遠神剣「冥加」、ゲイボルグ@アニロワ2nd、孔明の令呪(残り四画) 【道具】:支給品一式×2、コイン、名簿、孔明のメモ、スタンガン@アニロワ1st、首輪(まとめキング)、不明支給品×2 【思考】:  基本:コインの表が出た――だから徹底的に抗う。  1:仲間と協力して主催者を打倒!!  2:爆音の元へ向かい、残った対主催の参加者と合流。  3:対主催として仲間を探し、殺し合いに乗った輩を倒す。 ※容姿は前原圭一@ひぐらしのなく頃にです。 ※自身の精神が、キャラの影響を受けている事に気付きました。 ※【闘争制覇者-Battle Master】   発動させる事で、決して『バトル』に負けない固有結界を張る事ができます。  【闘争制覇者-Battle Master アイン・ソフ・オウル】   バトルマスターが生涯書き得るありとあらゆるバトルの世界に敵を放り込む技。   物語内のキャラの攻撃を全部くらわせます。   この技が発動した時点で、敵味方の全行動が『バトル』として定義されます。   故に、発動すればどんな状況でも、バトルマスターは不敗です。 ※影の繋ぎ師からディーの話を聞きました。 ※孔明のメモにはこのロワに関する孔明の知り得る限りの情報が記載されています。 ※孔明の令呪を使う事で魔力を補充する事が出来ます。二画以上まとめて使う事でアインソフオウルを使用可能。  ただし、全ての令呪を使い切ると……? 【速筆魔王LX@アニロワ2nd】 【状態】:健康、首輪解除、この魔王ノリノリである 【装備】:斬鉄剣@ルパン三世、技術手袋@アニロワ1st、デバイスクリスタル、バリアジャケット(テッカマン風) 【道具】:支給品一式×8、分解済みの首輪(素晴らしきフラグビルド)、首輪×3(地味子、◆wKs3a28q6Q、永遠のうっかり侍)、      ノートパソコン、iPod、みWiki@らき☆すた?、      コーヒーセット一式@スパロワ、コーカサスブレス&ゼクター@ライダーロワ、ジャーク将軍のマント@ライダーロワ、      杖@ライダーロワ、王者のマント@FFDQロワ、バヨネット×2、核鉄「バルキリースカート」、ジャッカル(5/6)、      銀河ヒッチハイクガイド、咎人の剣「神を斬獲せし者」@AAAロワ、ドラゴン殺し@アニロワ1st、他にまだあるかも? 【思考・行動】  1:爆音の元へ向かう。  2:道中主催者や真の対主催についてさらに考察する。  3:熱血怪人の遺志を継ぐ。  4:iPodとノートパソコンの中身を分析する。  5:将軍の電子戦にある意味期待。  6:『白猫』って誰? あと『黒猫』?  7:対主催陣を探し、ゲームに乗った強敵を撃破していく。  8:あの連中には借りを返す。 ※主催者陣営に裏切り者がいるのでは、と考えています。 ※首輪の構造を理解しました。 ※夢の内容ははっきり覚えていますが、どうでもいいと思っています。 ※『柿テロ猥・R2‐ND』掲載の情報を一部入手しました。  新生クライシス帝国に因縁のある相手――主催者・ジョーカーと真の対主催がメインです。影の繋ぎ師の情報も揃っています。  反面『黒猫』の情報を初め、不完全な部分もあります。お任せします。 ※孤城の主のコロンビーヌ視点の情報を得ました。 ※彼が何を見たのかは、全力で忘れろ! ※美形元帥が持っていた、膨大な量の魔力を吸収しました。 ※強化された事により自身の正体をなんとなく把握しました。 ※みwikiが一段階強化されました。意思持ち支給品として近くの参加者と会話できます。 ※バリアジャケットのデザインは、テッカマンエビルをさらに禍々しくしたような感じです。  テッカマンの能力が再現されているかどうかなど、詳細は後続の書き手さんにお任せです。 【パソコンの中&iPodの中】 【ギャグ将軍@ライダーロワ】 【状態】:首輪解除、腹部にダメージ(治療中)、電脳空間に幽閉、心機一転、増えた、上機嫌 【装備】:電脳空間なのでない、はずですが…… 【道具】:顔写真付き参加者名簿、支給品一覧(パスワードによりロック中)、地図、書き手ロワ2ndのSS一部 【思考】:  基本:新生クライシス帝国の結成。  1:爆音の元へ向かう。  2:閉じ込められたついでに電脳世界を征服してくれよう!  3:主催者なり真の対主催なりの目的やらなんやら考察してみせよう!  4:『白猫』を探し出してくれよう!  5:同胞を冒涜したあの連中は裁きにかける。  6:対主催の仲間、ついでに飲み友達を集める。  7:コーカサスゼクターの資格者を探し、コーヒーを飲む。  8:紅茶を飲むかどうかは保留。 ※ポケモンの物まねによる影響が各地で現れたかもしれません。ただ、将軍のギャグ補正により悪い結果は導きません。 ※なんか増えました。すべてのコピーが同じ能力を持っているのか、実体化出来るのかは不明です。姿は変えられるようです。 ※一時的に実体(きぐるみ)を失っているため、キャラに何らかの変化があるかもしれません。 ※制限がライダーロワ基準だと思い込んでいます。 ※特殊能力:「書き手界の良心」に目覚めました。  本気の一喝を放つ事により、悪ノリし過ぎている者に自重を強いる事ができます。  但し、ギャグ将軍の性格上、あまり多用される事はありません。  真剣な人生相談に乗る事も可能。なお、発動中はピンク色が掛かった女言葉になります。 ※背中に謎のチャックを確認。ギャグ将軍曰く、開けると「大変なこと」になるそうです。詳細は不明です。  今回の発動はあくまで電脳空間でのなりきり変化の鍵としての解放であって、本来の解放の効果は不明です。 ※ノリと思い込みで電脳空間内でかなりの無茶が可能になったようです。又ものによっては現実の方が将軍に合わせて動きます。  例:ピカピカ鳴くとラピュタの雷が勝手に発動します。 ※固有結界「コーヒーブレイク」  優雅なリネン一式の備わったテーブルと人数分の椅子を造り出し、皆でコーヒーを飲んで和みます。  それ以上の効果は確かめられていません。  コーヒーセット自体が発動させている可能性があります。 ※ノートパソコンの中に、顔写真付き参加者名簿と支給品一覧(パスワードが設定されている)のデータが確認されました。  また地図を確認。参加者の区別が付かない第三放送時の参加者分布を知る事が出来ます。上級パスでさらに詳しく? ※書き手ロワ2ndに存在する全ての「アドレス」に向けて、データ化されたギャグ将軍が送信されました。 ※パソコンから『柿テロ猥・R2‐ND』のチャットに出入り可能になりました。 ※コロンビーヌと情報交換しました。 ※『柿テロ猥・R2‐ND』掲載の情報を一部入手しました。  新生クライシス帝国に因縁のある相手――主催者・ジョーカーと真の対主催がメインです。 影の繋ぎ師の情報も揃っています。  反面『黒猫』の情報を始め、不完全な部分もあります。お任せします。 ※孤城の主のコロンビーヌ視点の情報を得ました。           ▼ 「マダオ……くそ、あの野郎……」 DIE/SOULは一人で勝手に飛んでいったマダオに釈然としない感情を抱いていた。 ネコミミストも地球破壊爆弾もロリスキーも同様にやりきれない思いだった。 4人ともあの傷でマダオが生きているとは到底思えなかった。 みんなマダオの事を思い、しんみりとしていた。 「なんで許されているのかな?」 その声はいきなりだった。 影から現れた襲撃者――熱血王子は怨みのこもった声でそう呟きながら4人に攻撃を仕掛けた。 「アルカス・クルタス・エイギアス。疾風なりし天神、今導きのもと撃ちかかれ。バルエル・ザルエル・ブラウゼル!  フォトンランサー・ファランクスシフト!」 30基以上からなるフォトンスフィアから繰り出されるフォトンランサーの集中豪雨。 雷の槍が虚を突かれた4人に猛威を振るう。 4人は例外なく吹き飛ばされる羽目になった。 「少し、頭冷やそうか……」 熱血王子の冷徹な声が辺りに響き渡る。 【1日目 真夜中】【D-7 市街地】 【地球破壊爆弾No.V-7@アニロワ1st】 【状態】:ダメージは完全回復、泉こなたの姿、強い決意 【装備】:激戦@漫画ロワ、レヴァンティン@アニロワ1st、巫女服(鷹宮神社)@らき☆すた 【道具】:支給品一式、着替え用の衣装(複数)、アダルトグッズ(大量) 【思考】:  基本:クールなロリスキーと共にある。  1:襲撃者に対処。  2:もう迷わない。 ※基本的に中身はアーカードで、CVは平野綾です。 ※変化する姿に7つのバリエーションがあるらしいです。 【1:地球破壊爆弾】【2:アーカード】【3:長門有希】【4:泉こなた】 【5:銃撃女ラジカル・レヴィさん】【6:キングゲイナー】【7:1~6とか目じゃないよ?びびるよ、まじで】 ※クーガーの早口台詞が言えます! ※鎖鎌、鳳凰寺風の剣、ソード・カトラス、ノートPCの投影が可能です。 【スーパーキョンタイム】  地図氏以外の者はゆっくりとしか動けなくなります。一度使うとそれなりの時間使用不可能です。 【地図氏の地図】  参加者の位置、生死を含めた地図を投影できます(※長門有希の状態でのみ可能)  使いすぎるとアレなので、毎晩0時にのみ使う事にします。 【クールなロリスキー@漫画ロワ】 【状態】:不死者、吸血姫、スーパーかがみんと融合、強い決意 【装備】:巫女服(鷹宮神社)@らき☆すた 【道具】:支給品一式、着替え用の衣装(複数)、『村雨健二』の衣装、キュートなシルク仕様の裸エプロン、日焼け止めクリーム(大量)、      未定支給品×?(ロリスキー確認済) 【思考】:  基本:地球破壊爆弾No.V-7と共にある。  1:襲撃者に対処。  2:もう迷わない。 ※容姿は柊かがみ@らき☆すたです(翼と尾が任意で顕現します)  柊かがみの髪の色をしたドラゴンにもなれます。  ヴァルセーレの剣の刃でできた羽を三対六翼持っています。尻尾はマリンデビモンの触手が変化して8つです。 ※何故か不死身です。 ※スーパーかがみんと融合し、彼女の記憶と能力を継承しました。  柊かがみがその時点で使った事のあるあらゆる力、アイテムを使用できます。 ※地球破壊爆弾No.V-7の血を吸い、独立した吸血姫となりました。 ※ミスターマダオの血肉を食らった事で、吸血姫としてランク・身体能力が上昇しました。 ※いつ目覚め、どこから(コロンビーヌと地球破壊爆弾の)話を聞いていたかは後続の書き手にお任せします。 【神行太保のDIE/SOUL@アニロワ1st】 【状態】:疲労(小)、全身火傷・右指炭化(処置済)、首輪解除、迷いはなくなった 【装備】:ガッツの装備一式@ベルセルク、ガッツの義手@ベルセルク、核鉄『ニアデスハピネス』、核鉄『ブレイズオブグローリー』 【道具】:支給品一式×3、拡声器、パニッシャー@トライガン(機関銃:残り弾数40%、ロケットランチャー:残り4発)、ダイナマイト×5、      フライングアタッカー@仮面ライダー555、未定支給品×1(マダオ確認済み) 【思考】  基本:アーカード(地図氏、マダオ)は殺すつもり(だったのだが……)、 対主催を集める。  1:襲撃者に対処。  2:繋ぎ師とtu4氏の結果が気になる。  3:ナナシと出会ったら、決着をつける!  4:tu4氏の話も伝えるか。  5:マダオ…… ※容姿はガッツ@ベルセルクです。 ※神行太保・戴宗の神行法(高速移動)が使えます。 ※ラディカルグッドスピード腕部限定は、腕だけが速く動きます。 ※地図氏(地球破壊爆弾No.V-7)がジョーカーではないかと思っています。  ジョーカーに襲われた事と合わせての考察はまだしていません。 ※自分が本物の書き手なのか疑問が解決しました。他の書き手への躊躇いはお任せします。 ※核鉄『ニアデスハピネス』は制限により、使用中は強制的にパピヨン姿になります。でも戻るので安心ですね。制限を知りました。 ※黒猫がすごく気になる。 ※tu4氏から、このロワにおける参加者の正体を聞きました。 ※マダオからこのロワに関する考察を聞きました。 【衝撃のネコミミスト@アニロワ2nd】 【状態】:不死者化、さらに強い決意、首輪解除、魔力消費(小) 【装備】:マテリアルブレード@テイルズロワ、クラールヴィント@アニロワ1st、バリアジャケット(白いリボンドレス) 【道具】:支給品一式×4、拡声器、カブト装備一式(ハイパーゼクター付)、サイドバッシャー@仮面ライダー555、      オーガドライバー(オーガストライザー付)@ライダーロワ、カイザギア@ライダーロワ、カードデッキ(ベルデ)@仮面ライダー龍騎 【思考・行動】  基本:前に……進む!  1:襲撃者に対処。  2:繋ぎ師とtu4氏の結果が気になる。  3:スクライドの遺志を継ぎ、牙なき人の剣になる。 ※衝撃波を使えます。掌からだけでなく、足の裏からも出せるようになりました。 ※「大あばれ鉄槌」を幼女好きの変態と勘違いしています。 ※シャリダムを通じて幻夜の死体を喰い、その記憶と知識と経験を得ました。  また、ブックがロワに来てからシャリダムが生まれるまでの経緯を体験しました。 ※自分が主人公、そして黒猫という単語に引っかかっているようです。 ※第三回放送を聞き逃しました。 ※tu4氏から、このロワにおける参加者の正体を聞きました。 ※強化・投影能力を習得しました。何が投影できるかはお任せです。無限の剣製は使えません。 ※マダオからこのロワに関する考察を聞きました。 【熱血王子@漫画ロワ】 【状態】:黒化、右目にお姉さまの眼が入っている、復ッ活ッ、なのはさんに完全変身、ディーの仮面により身体能力上昇 【装備】:バルディッシュ・アサルトBC、ディーの仮面(黒)、カードデッキ(龍騎・黒)、AK-74(残り28発・黒)、マジシャンズレッドのDISC(黒)、      放火セット(燃料、松明、マッチ)、宝石カートリッジ残り5発 【所持品】:ナイフ、BL本、GL本、泉こなたのスクール水着@漫画ロワ、首輪×2、パロロワ衣服詰め合わせ、       お徳用原作パロロワ全生首セット(目玉セット他に換装可能)&原作パロロワ全手首詰め合わせ※今なら腕も付いてくる! 【思考・行動】  基本:愛媛に許されるために殺す。  1:……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい――  2:黒く染まってない奴を優先して殺す。  3:白に寝返りそうな奴も殺す。 ※状態は黒い高町なのは(19歳)@なのはStrikerS。いろんな要素が化学反応してスパークした結果により変身状態で固定されました。 ※闇の書とパスが繋がっているためEN回復(大)が付きます。 ※所持品は所持しているだけなので黒化していません。 【バルディッシュ・アサルト・ブラックカスタム】  ゲートオブバビロン@カオスロワから取り出されたバルディッシュ・アサルト@アニロワ1stの改造デバイス。  武器系の支給品融合と黒化、凛の宝石から作られたカートリッジによってスペックが向上している。  さらに射撃のアサルト、鎌のハーケン、剣のザンバーの三形態に加えて、  【破棄すべき全ての手】と合体した事で宝具技を使用可能なブレイカーフォームが搭載された。           ▼ ――僕は今でも弱いままで 光の剣を抜けないでいた 残酷な運命を逃げないで 凛と生きるために…… ――いつしか涙は明日を灯す 奇跡の太陽に もう行こう 守るものがあるから………… |270:[[BRAVE PHOENIX]]|投下順に読む|271:[[カウントダウンツ・ヘブン]]| |270:[[BRAVE PHOENIX]]|時系列順に読む|271:[[カウントダウンツ・ヘブン]]| |270:[[BRAVE PHOENIX]]|速筆魔王LX|272:[[1000%SPARKING METEOR]]| |270:[[BRAVE PHOENIX]]|エロスの鐘の煩悩寺|272:[[1000%SPARKING METEOR]]| |270:[[BRAVE PHOENIX]]|クールなロリスキー|272:[[1000%SPARKING METEOR]]| |270:[[BRAVE PHOENIX]]|神行太保のDIE/SOUL|272:[[1000%SPARKING METEOR]]| |270:[[BRAVE PHOENIX]]|&color(red){ミスターマダオ}|271:[[カウントダウンツ・ヘブン]]| |270:[[BRAVE PHOENIX]]|衝撃のネコミミスト|272:[[1000%SPARKING METEOR]]| |270:[[BRAVE PHOENIX]]|地球破壊爆弾No.V-7|272:[[1000%SPARKING METEOR]]| |270:[[BRAVE PHOENIX]]|バトルマスター|272:[[1000%SPARKING METEOR]]| |270:[[BRAVE PHOENIX]]|ギャグ将軍|272:[[1000%SPARKING METEOR]]| |270:[[BRAVE PHOENIX]]|熱血王子|272:[[1000%SPARKING METEOR]]|

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